無敵のヒーロー(自称)   作:猫耳の人

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血の気ェ!






第四十五話 出会って5秒で即バトルって...

 

「皆いいか!?列は乱さずそれでいて迅速に!!グラウンドへ向かうんだ!!」

「飯田が一番乱れてんぞ」

 

風紀が乱れてるのは俺だけど、なんてね

俺たちは現在、始業式に出る為にグラウンドへ向かっている、飯田が先導しようとしているがやっぱり空回りしてる

 

「入学式出れやんかったから今回も相澤先生何かするんかと思った」

「まぁ4月とはあまりに事情が違うしね」

「確かにな、始業式より優先する事が無いって事なんだろうけど」

 

皆と話しながら玄関へ歩いていると...

 

「聞いたよA組ィィ!!二名!!そちら仮免落ちが二名も出たんだってええ!?」

「B組物間!!相変わらず気が触れてやがる!!」

 

ここぞとばかりに物間が煽ってきよる、話題の内容はやはり仮免試験での事、もしやまた物間だけ落ちたのかと思っていたが...どうやらB組は全員合格したらしい

 

「全員合格したんだなそっち」

「回能...まぁね、物間はギリギリだったけど...」

「ギリギリだったんだ...」

「そっちの試験はどうだったノコ?」

「球当てと救助演習、だったんだけど...」

「けど?」

「俺は一人救助した後ミルコにボコボコにされた」

「「うわぁ...」」

 

試験の内容は概ね同じだったようだ、B組の方にはエッジショットとリューキュウが来たらしい、トップ10ヒーロー使いすぎだろ...下手したら俺らより強い組み合わせなんじゃないか...?

 

 

「また人の事タラシてる」

「一人増えたら二人も三人も変わりませんが...回能さんって感じですわ...」

 

聞こえてるぞそこ、何を言ってるんだ

その後はそこそこに会話をしつつ、各々が靴を履き替え始める、後ろ詰まってるし、早く行かねえと

迷惑は掛けられないからな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アホみたいに広いグラウンドの一部に集まる雄英の全生徒約500名、それだけの人数が集まっているというのに、グラウンドの一割にも満たない、広すぎだろ

壇上に立つのはみんな大好き小型哺乳類の校長だ

 

「最近は━━━」

 

まず話されたのはものすごくどうでもよくてありえないほど長い話、毛並みとか亜鉛とかビタミンとか...主にライフスタイルの乱れについての話だ、ライフスタイルの乱れといえば...

 

「皆もご存知の通り、この夏休みで起きた事件に起因しているのさ」

 

...神野でのあの事件、俺と爆豪が、誘拐されてしまった、あの事件

オールマイトと言う大きな柱の喪失、あの事件の影響は、途轍もない速度で現れ始めている、これからヒーロー社会には、想像もできないほどの大きな困難が待ち受けている

その影響は、俺たちヒーロー科の者にはより大きく表れる...

 

「2・3年生の多くが取り組んでいる校外活動(ヒーローインターン)もこれまで以上に危機意識を持って考える必要がある」

 

ヒーローインターン...校外活動?職場体験の進化版的な物か...?

ヒーローインターンについての説明は、俺たち一年にされることはなく、校長の話は終わった、これでだいぶ短くか...話自体は短かったけど、最初の話の起点が長かった

 

その後はハウンドドッグ先生から話がされたが...人語を忘れてめちゃくちゃ吠えてた、こっわ、ハウンドドッグ先生が言いたかったことをブラドキング先生が翻訳してくれた、ハウンドドッグ先生なんだったんだ...

内容は緑谷と爆豪の事、もう立派な問題児扱いじゃないか...

 

そんなトラブルがありつつも始業式は終わり、いつも通りの授業に戻って行く

 

「じゃあまァ...今日からまた通常通り授業を続けていく」

 

相澤先生から後期の事を聞かされる、今日は座学のみだが、後期はより厳しい訓練になっていくとの事だが...やっぱインターンの説明は無しか...

 

「先生、質問良いでしょうか」

「なんだ」

「さっきの始業式で言ってたヒーローインターンってなんですか?」

「そういや校長が何か言ってたな」

「俺も気になっていた」

 

インターン、普通に考えればより実践...本当に就職した際の事を想定した課外実習の事を指す...それのヒーロー活動バージョンとなると...

 

「それについては後日やるつもりだったが...そうだな、先に言っておく方が合理的か...」

 

曰く、ヒーローインターンとは校外でのヒーロー活動、以前行ったプロヒーローの下での職場体験、それの本格版とのこと、つまりは「ヒーロー活動を体験しにきたお客様」としてではなく、「サイドキック」と同列に扱われるという事だ

ヒーローインターンは体育祭で得た指名をコネとして使い、行う活動、加えて、これは授業の一環としてでなく、俺たち生徒の任意で行う活動だ

 

なのだが...俺たちは一年で仮免を取得している、それ自体が異例な事であるのだ、それに加え、俺たちはトラブルに巻き込まれすぎている、柱の喪失もあり、ヴィランの活性化も相待って、俺たちの参加は慎重に考えられているのが現状らしい...

まぁそうだよな、異例に異例が重なってるんだし、協議はしっかりしなきゃマズイ、でなきゃまた事件が起きる、そうなって仕舞えば、ヒーローの信頼は完全に失われてしまう、懸命な判断だろう

 

「まァ体験談なども含め、後日ちゃんとした説明と今後の方針を話す、こっちも都合があるんでな、じゃ...待たせて悪かった、マイク」

『英語だー!!すなわち俺の時間!!久々登場俺の壇上!待ったかブラ!!今日は詰めてくぜー!!上がってけー!!イエアァ!!』

「「「はーい」」」

 

プレゼントマイク先生が教室に入ってくる、相変わらずの声量だ、夏休み明けって事でワクワクしてんのかな、いつもよりテンションが高い気がする、そんなこんなで今日も一日が始まった、頑張りましょっと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方放課後...

 

学校から駅じゃなくて寮に帰るって変な気分だな、今までは電車で自分の家に帰ってたが...今は耳郎と八百万と一緒に寮で雑談をしている、まさか卒業前に同棲が始まるたぁ...世の中何があるかわからんな

 

「ねえ回能、ヤオモモ...今日のプレゼントマイクの授業さ...」

「当然のように習ってない文法あったよなぁ...置いていかれそう」

「後でお勉強会を開きましょう、今のままではいけませんわ」

「それもそうだけど...インターンの話もそうだ、アレ結局どうなんだろうな」

 

職場体験の時のコネを使うとは言ってたが...指名してくれた人から選ぶとかか?それか職場体験に行ったプロヒーローの所...ミルコ受け入れしてんのかな...

いずれにせよ、詳しい話がされない事にはわからん、多分ちゃんと話がされるのは謹慎ボーイズが戻って来てからだろうな、チラッと緑谷の方を見てみると、ゴミ袋をまとめながら飯田にインターンの事を聞いていた

が、残念ながら俺達は緑谷達謹慎ボーイズに対して、授業内容等の伝達は禁止されている、心苦しいが自業自得という奴だ、謹慎が終わり次第、色々教えてやるか...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三日後、謹慎終了緑谷復帰

 

 

 

 

 

「ご迷惑をおかけしました!!!」

 

 

 

 

 

「デクくんオツトメごくろうさま!!」

「オツトメって...」

 

めちゃくちゃ息巻いてるし、ちょっと怖いよ緑谷、キャラがブレブレだよ

 

「飯田くんごめんね!!」

「うむ...反省してくれればいいが...しかしどうした?」

「この三日間でついた差を取り戻すんだ!!」

「あ、いいな、そういうの好き俺!」

 

なるほどなぁ、だからやる気MAXなのか...にしても怖いが...

てなわけで今日のホームルーム、いつも通り相澤先生の話が始まる

 

「じゃ緑谷も戻ったところで、本格的にインターンの話をしていこう」

 

あれ、爆豪戻ってないのにするのか...時間かけてらんないのかね、相澤先生が入っておいでと扉の方に声を掛けると、静かにドアが開けられた

入ってきたのは男女三人組

 

逆立った金髪にカートゥーン調の顔立ち、しかしその顔にはそぐわない程の鍛え上げられた肉体を持つ、背の高いムキムキな男子生徒

ウェーブのかかった水色の長い髪の毛に大きな瞳を持った、抜群のルックスを持つ可愛らしい女子生徒

鋭い目と耳に、目にかかるんじゃないかというくらい長い黒い髪、猫背で自信なさ気な男子生徒

 

「多忙な中都合を合わせてくれたんだ、ここはして聞くように、現雄英生の中でもトップに君臨する3年生3名...通称ビッグ3の皆だ」

 

ビッグ3...現雄英生の上位三名...個性は?どんな戦い方をする、ビッグ3と呼ばれる理由は?単純な強さか、言われてみれば確かに雰囲気はある...がしかし...正直に言ってしまえば圧は感じない、ビッグ3...もっと厳格な人達...もっと言えば、昨年の体育祭の上位3名なのかと思ったが...どうやら違ったらしい

 

「じゃ手短に自己紹介よろしいか?天喰から」

 

反応したのは猫背で黒髪の先輩、相澤先生に呼びかけられた瞬間、突如、目付きが更に鋭くなった、俺たちを一瞥する先輩

成る程、前言を撤回しよう、圧がある、これが現場を経験してきた人達の目か...クラスにビリビリとした圧が広がる、品定めでもしてるのかね...なんて考えていると...

 

「.....駄目だミリオ...波動さん...ジャガイモだと思って臨んでも...頭部以外が人間のままで依然人間にしか見えない...どうしたらいい...言葉が...出てこない...」

 

.....ん?なんか思ってた言葉と違うぞ...?ジャガイモ...?

先程の雰囲気は何処へやら、一転してカタカタと震え出しながら小声でそう呟く天喰先輩、次の瞬間...

 

「頭が真っ白だ...辛いっ...!帰りたい....!」

 

スッと後ろを向き、黒板に頭をつけてそう言い放った、撤回した前言を撤回しよう、本当にこの人たちトップなのか?

次はウェーブがかった水色の髪を持った女子生徒が話し始めた

 

「あ聞いて天喰くん!そういうのノミよ心臓って言うんだって!ね!人間なのにね!不思議!彼はノミの「天喰環」、それで私が「波動ねじれ」、今日はインターンについて皆にお話しして欲しいと頼まれてきました」

 

おお、今度はまともな人かな...つーか同級生の事ノミって...この人結構ズバッと言う人なのかな...なんて思っていると...

 

「ねえねえ、ところで君はなんでマスクを?風邪?オシャレ?」

「これは昔に...」

「あとあなた轟くんだよね!?ね!?何でそんなところを火傷したの!?」

「....!?それは━━...」

「芦戸さんはその角折れちゃったら生えてくる?動くの!?ね?峰田くんのボールみたいなのは髪の毛?散髪はどうやるの!?蛙吹さんはアマガエル?ヒキガエルじゃないよね?回能さんはなんで前髪で目を隠してるの?前見えなくない?どの子も皆気になるところばかり!不思議!」

 

威厳なんてカケラも無かった、まるで幼稚園児の様にねえねえと俺達に聞いて回る先輩、たまに人の地雷思いっきり踏み抜いてるけど...

絡み辛い、第一印象はこれだろうな...好奇心旺盛なんだろう、話が一向に進まない、取り敢えずなんか言ってるエロブドウは消しゴムスナイプで黙らせといて...

 

「合理性に欠くね?」

 

一向に話が始まらないことに剛を煮やしたのか、相澤先生から圧が漏れ出す、すると慌てたように最後の一人が話し始めた

 

「イレイザーヘッド!!安心してください!!大トリは俺なんだよね!」

 

サムズアップしながら腕を振る金髪の男子生徒、大トリか...ようやく話が始まるのか...なんて思っていたら

 

 

 

「前途━━━!!?」

 

 

 

 

ズイッとこちらに体を傾け、耳を澄ませるようなポーズを取る先輩、ゼント?ゼントってなんぞや?

突然のことに静まり返るクラス一同、何を言っているんだろうか

しばらくクラスが黙っていると、先輩が起き上がって...

 

「多難ー!つってね!!よォしツカミは大失敗だ!!」

 

そう言ってハッハッハッとオールマイトのように笑い始める先輩、前途多難なのは貴方達の方でしょうよ...

こういうこと言っちゃ失礼なんだろうけど...三人とも変だな...多分一番マトモなのはノミの天喰先輩、ビッグ3と言われる人間には思えないほど威厳や風格を感じない、それを察したのか、金髪の先輩が話を始めた

 

「俺は通形ミリオ、何が何やらって顔してるよね、必修ってわけでもないインターンの説明に突如現れた3年生だ、そりゃわけもないよね」

 

まぁ確かに、それはミリオ先輩の言う通りかもしれん、訳もわからないまま話が進んで...進んで?うん...進んで行く、俺たちは置いてけぼりだ

 

「一年から仮免取得...だよね、フム、今年の一年生ってすごく...元気があるよね...」

 

...なんだろう、ものすごく嫌な予感がする、なんというか、相澤先生と初めて会った時みたいな...

 

「そうだねェ...何やらスベリ倒してしまったようだし...君たちまとめて俺と戦ってみようよ!!」

 

どうやら俺の嫌な予感は当たってしまったらしい

 

「俺たちの経験をその身で経験した方が合理的でしょう!?どうでしょうねイレイザーヘッド!!」

「....」

 

相澤先生、頼みますよ、ダメだって言ってくださいね、それっぽいこと言ってるだけですから...

 

「好きにしな」

 

救いはありませんでした

 




みなさんどうも猫耳の人です
長くなってしまいそうなので一旦ここで切ります
次回通形先輩戦です
次回も楽しみに
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回能彩目は

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