ここで一発喰らいたまえ
体育館γ
俺たちは何故かジャージに着替えてそこに居る、インターンについて先輩から話を聞くはずだったのに何故...
目の前で体を伸ばしているミリオ先輩、やる気満々じゃん...
「あの...マジすか」
「マジだよね!」
「ミリオ...やめた方がいい、形式的に"こういう具合でとても有意義です"と語るだけで充分だ」
遠っ、ちょっと聞こえるくらいの声量でそう話す環先輩、いや俺らもそれだけで充分だったんだけども...
「皆が皆上昇志向に満ち満ちているわけじゃない、立ち直れなくなる子が出てはいけない」
「あ、聞いて、知ってる、昔挫折しちゃってヒーロー諦めちゃって問題起こしちゃった子が居たんだよ、知ってた?大変だよねぇ通形、ちゃんと考えないと辛いよ、これは辛いよー」
芦戸の角をいじりながらそう話すねじれ先輩、成る程な、圧倒的な力を前に心が折れるかもしれない、そう言いたいわけだ、ははーん?
遠回しに勝てるわけないって言ってるわけね、余程自信があるらしい、ビッグ3と言われるだけあって、やっぱ強いんだろうな3人とも
これは相当警戒しなきゃならんな
「待って下さい...我々はハンデありとはいえプロとも戦っている」
「そしてヴィランとの戦いも経験しています!そんな心配される程俺らザコに見えますか...?」
ちょっとカチンと来たらしい常闇と切島、しかし...
「ハンデありかつ、手加減してくれていたプロ相手にだ、ヴィランとの戦闘も殆どがチンピラ同然の雑魚相手、引き合いに出せるような材料じゃない、その考えは捨てておけ」
俺がそういうと、切島と常闇は納得していないような表情を浮かべた、まぁそうだよな、言葉だけで納得なんて出来るはずがない、が、相手は俺たち全員をまとめて相手に出来ると自負している相手だ、肩書きの件も含めて、多分ハッタリじゃない、警戒はしておいて欲しいものだが...
「うん、いつどっから来てもいいよね、一番手は誰だ!?」
「おれ「僕...行きます!!」
切島の言葉を遮って前に出たのは、謹慎明けの緑谷、遅れを取り戻すって息巻いてたからな...空回りしなきゃ良いが...
「問題児!!いいね君!やっぱり元気があるなあ!」
さて、俺も行こうかね、能力の抽選...何が出るかは運次第だが...ミリオ先輩の個性がわからん限り、どの能力が最適かわからん...出来れば汎用性の高い能力が欲しいが...
当たりかどうかもわからん、しばらくは能力の再抽選が出来ない、引いたコレで戦うしかないな
「近接隊は一斉に囲んだろうぜ!!よっしゃ先輩!そいじゃあご指導ぉー...よろしくお願いしまーっす!!」
その瞬間、ミリオ先輩の服が落ちた、俺は咄嗟に近くにいた耳郎と八百万の目を塞ぐ
「何!?」
「急にどうしたんですの!?」
「先輩の服が落ちた、今まっぱだ、見るな」
「ああ失礼!調整が難しくてね!」
いそいそとズボンを履くミリオ先輩、服が落ちたあの時、服が体にめり込んでいたように見えた、すり抜ける個性...?となるとこちらからの物理的干渉は無効化される、でも...そうだとしたら...もしかすれば、引いた能力が超絶特攻になる...かもしれん...
「...何もさせたくないが...何も出来ない以上相手の観察が必要...情報が欲しい」
観察を続けると、緑谷の蹴り、芦戸の酸、テープ、レーザー...その全てが先輩の体をすり抜けた、決まりだ、先輩の個性はすり抜ける個性...のはずなんだが...
「いないぞ!!」
煙が晴れた時、ミリオ先輩の姿はそこに無かった、一体どこに...!?
「まずは遠距離持ちだよね!!」
「っ!?」
突如背後から先輩の声がした、咄嗟に背後を振り返ると、そこには全裸の先輩が居た、マズイ、この距離は非常にマズイ、全員逃がすのは無理、ならせめてこの二人だけでも一緒に...!
俺たち三人が瞬間移動でその場を離れて5秒、僅か5秒で、耳郎、八百万を除いた遠距離部隊が腹パンされた、その腹パン一撃で全員ダウンした、なんつーパワー...数発なら耐えられるだろうが...そう何発も貰えない...
「お前ら良い機会だ、しっかり揉んでもらえ、その人...通形ミリオは俺の知る限り、プロも含めて最もNo. 1に近い男だぞ」
最もNo. 1に近い男....オールマイトに一番近い男...なるほど、あの自信も納得だ...実際秒で八人やられた、気がつけばだ...No. 1に最も近いというのは比喩でもなんでもないらしい
「おや?三人に逃げられちゃったか...でも、あとはほとんど近接主体ばかりだよね」
「何したのかさっぱりわかんねえ...!!すり抜けるだけでも強ェのに...ワープとか...!!それってもう...無敵じゃないすか!!」
「よせやい!!」
遠距離部隊がやられた、もう遠距離からの援護は望めない、確かに、切島が言う通り、通形先輩は「強い」、が...無敵だと?違うね
「
「何かからくりがあると思うよ!「すり抜け」の応用でワープしてるのか、「ワープ」の応用ですり抜けてるのか、どちらにしろ直接攻撃されてるわけだからカウンター狙いでいけばこっちも触れられる時があるハズ...!!何してるかわかんないならわかってる範囲から仮説を立てて、とにかく勝ち筋を探っていこう!!」
おお、久々のブツブツ、分析は緑谷の得意分野、これで少しは活路が開けるかな
「探ってみなよ!」
通形先輩がこちらに向かってくる、刹那、その場に服を残して先輩は地面に
いや、緑谷のは反応じゃなく予測か、背後に現れることを予測して、そこに現れた先輩に向けて蹴りを放った、が
「だが必殺!!ブラインドタッチ目潰し!!」
うおっ!?完全に目に入ってんぞ!?失明...いや、すり抜けを使った目眩しか...!カウンターにカウンターを合わせられた緑谷、腹部に走った衝撃でダウンしてしまう
「ほとんどがそうやってカウンターを画作するよね、ならば当然!そいつを狩る訓練!するさ!!」
再び地面に沈む先輩、次々と腹パンを喰らってダウンしてしまう近接隊、シンプルに強い...個性だけじゃない、フィジカル、アジリティ...個性に頼らない肉体的強さも、俺らの数十歩先を行ってる、雄英トップ3は伊達じゃないってか...!でも...
「...二回も避けられたのは初めてだよね!」
「攻撃が見えなかった...なんなのあの人...!」
「物理無効に加えてワープ...切島さんの言う通り...無敵の...」
俺たち三人、耳郎、八百万、そして俺だけが、二度の奇襲を逃げ切り立っていた、つっても...あと三人である現状、次の攻撃は二人は守れない、狙いが俺たち三人に集中してるからな...
「...俺の仮説が正しければ...先輩に勝てるかもしれない」
「本当ですか!?」
「マジで...!?」
俺の言葉に驚愕を露わにする二人、仮説が正しければ、だけどな...
「...確率がゼロじゃないだけだ、仮説が外れてりゃあ勝てる確率はゼロだ」
「...その低い確率で勝っちゃうのが回能でしょ」
「えぇ...回能さんなら勝てますわ」
「....そうかい」
...二人からの評価は置いておき....
先輩の個性は一つ、「すり抜ける」個性...ワープはおそらくすり抜けの応用...で、ここからが根拠ゼロの仮説...もし先輩の個性がすり抜けだとしたのなら...今の俺の能力で
が...相手が相手だ、出来れば万全を期したい、それには...
「二人の協力が必要だ...力を貸してくれるか」
「...ウチらにできることなら...」
「なんでもしますわ...」
「...ありがとう」
これで、勝てる可能性が上がる、てなわけで...
「...二人の血が欲しい」
「「え?」」
俺がそう言うと二人が素っ頓狂な声を上げた、一瞬何を言っているんだ見たいな目で見られるが...言葉の意図を理解したのだろう、二人の顔が決意を持った顔になる
「...わかった」
「...どうぞ」
「....ありがとう」
耳郎と八百万が受け入れるような姿勢を取る、俺はまず耳郎に近づき...そして...
レロ...プチュッ...
「んっ...!」
「......」
首筋に舌を這わせ、犬歯をその首に突き立てた、意味もなく舐めたわけじゃない、痛みを緩和させるためだ、軽く皮膚を破り、牙が耳郎の首に刺さり、血が溢れ出る、その血液を、俺は喉を鳴らして優しく吸っていく
...美味しい、優しい甘さだ、いつまでも飲んでいたくなる、けど、飲み干す訳には行かないので、一口二口吸ってから口を離す
噛んだ後から血が少し出ている、俺はその血を指で掬い取り、ペロリと舐める
「....最近ちょっと食べ過ぎだね」
「んっ...バカ....(気持ちよかった...って何考えてんのウチは...!)
「次...八百万、良いか」
「...はい...どうぞ...」
八百万の首筋を舐め、耳郎の時と同じように牙を突き立てた
...甘い、桃みたいなフレッシュな美味しさだ、耳郎のとは違う、優しい味
「んぁ...」
「....」
八百万が嬌声を上げる、幸い腹パンでグロッキーだった皆には聞こえなかったが...ビッグ3、相澤先生、轟には聞かれて見られたが、この際関係ない、先輩に勝って...俺が...
「....ありがとう、八百万、耳郎」
「...えぇ...(とても気持ちいい...出来ることならもう少し....)
八百万の首から出てきた血を拭い、その血液を口紅のように口に塗った、力が漲ってくる、初めての感覚だ、この能力は何度か使ったことがあるが...血を吸ってパワーアップ...まさかここまでとはな...
「...終わったかな?ちょっと気まずかったんだよね!」
「...ええ....先輩、アンタに勝ったら、俺が
「...良いよ!勝てたらね!」
俺と先輩が構える、二人は一旦退避させた、ここからはタイマンだ
...俺が引いた能力は「吸血鬼」、日光という弱点を抱える代わりに、圧倒的な身体能力と再生能力、血液の操作や、血液を吸ってパワーアップなど、様々な力を獲得できる能力...ようは吸血鬼の特性を手に入れる能力だ、一般的な知識であれば、コレでどうやって通形先輩と戦うのか、そう思うだろう
「これで決める!!」
「やっぱ速いっすね先輩、でも...」
先輩の拳が俺の腹部に向けられる、防御しても防御をすり抜けて腹パンしているのを見た、この人に防御は無意味...
普通なら、な
パシッ
「!?」
「...仮説は正しかったみたいですね」
先輩の拳が、俺の掌に受け止められた、先輩はすり抜けを解いていない、なのに、俺に受け止められた、先輩の動きが一瞬止まる、隙が出来た
「今度は俺の番ですね...!!」
「っ...!ブラインドタッチ目潰し!!」
俺が拳を構えた途端、正気に戻ったのか、咄嗟に俺の
「ラァッ!!」
俺の拳が先輩の頬に命中、思い切り吹き飛ぶ、良いねこのパワー、今ならなんでも出来そうだ
先輩に向かって飛び出し、拳を握りしめた
「ダンディーに行こうか!」
立場が逆転した、俺の拳は先輩に当たり、先輩の拳は俺に当たらない、防御をすり抜け、回避を許さず、強化された俺の拳が先輩に殺到する
「っ...君も同じ個性なのかな!?」
「いいや...運が良かっただけっすよ!!」
渾身の一振り、その拳が命中すると、先輩が大きく吹き飛んだ、かろうじて体制を立て直す、距離はおおよそ10メートルくらいか...
時間も長引いてきた、そろそろ決めようか
腰を落とし、右手を引き、先輩に狙いを定めた、これで決める
「ここで、一発、喰らいたまえ!!」
刹那、目にも止まらぬ速さで放たれる俺の拳、その拳は服すら置き去りにした、技の名は...
「マッパハンチ!!」
戦場には、全裸の男とパンイチの男が一人ずつ、これだけ見ればカオスだが、俺たちは至って真面目に戦っているのだ
放たれた拳は先輩に命中...するかと思われたその時、先輩の体をすり抜け、後ろのコンクリートの壁に激突した、命中したコンクリの壁が粉々になって崩れ去る、うひゃあ、我ながらすげぇ威力...
にしても...もう対応されたのか、早いな...ならもっと速く...!
そう思ったその時
「そこまでだ、これ以上は時間をかけてられん」
相澤先生が俺達の個性を消して止めた、えぇ〜...ようやく血が滾って来たってのに...俺が不服そうな顔をすると、「なんだ」と言って俺を睨む相澤先生、こわぁい
何はともあれ、模擬戦闘は終了、結果は俺、耳郎、八百万以外が腹パンKOされ、一方的になると思われていた戦いは、俺と先輩の引き分けという形で幕を閉じた
◇
「ギリギリちんちん見えないよう努めたけど!!すみませんね女性陣!!」
腹部を押さえ、グロッキー状態の15名と俺たち4人の前で、ちゃんと服を着たミリオ先輩が話を再開した
「とまァこんな感じなんだよね!」
「わけもわからず腹パンされただけなんですが...」
うん、俺は腹パンこそされなかったけど訳がわからなかったのはその通りだ、この模擬戦とインターンがどう繋がるのか、全く話が見えない
「俺の個性、強かった?」
ミリオ先輩がそう聞くと、A組一同一斉に声を上げた、「強すぎる」、「私の事考えて」、「すり抜けとワープのハイブリッドか」、等等...苦情とも呼べる質問が一斉に投げかけられた、しかし、ミリオ先輩から返ってきた答えは...
「いや一つ、「透過」なんだよね!君たちがワープというあの移動は、推察された通りその応用さ!」
先輩曰く、全身個性発動中は、先輩の体はありとあらゆるものをすり抜ける、すなわち地面すらも...
「だからこそ不思議だったんだよね!回能くん!何故君は透過中の俺に触れられたのかな?」
先輩が俺の方を見てそう問いかけてきた、戦闘も終わったし、答えてあげようか
「お答えしましょうか、先輩は俺の個性は知っていますか?」
「スロットと道化師の二つだよね!」
「えぇ、今回使用したのは...スロットで引いた能力の「吸血鬼」です」
吸血鬼、空想上の怪人、血を吸い、眷属を増やし、夜に活動する存在...それだけでは先輩に触れられた理由にはならない、先輩に触れられた理由は、吸血鬼が持つ特性や能力がカギになる
まず、吸血鬼が持つ特性、能力として、吸血や飛行、コウモリに変身したり、体をコウモリにして分割できたりする
特性や弱点としてよく挙げられるものが、日光、銀、にんにく、十字架...あとは鏡に映らない、なんて物もある、そして、意外と忘れられがちな吸血鬼の能力、これが今回先輩に触れることが出来た理由だ
「吸血鬼には、先輩の言う透過...物体をすり抜ける能力があるんです、あまり知られてませんけどね」
そう、吸血鬼にはすり抜け能力がある、先輩のように床をすり抜ける事は出来ないが...それでも十分な程に強力な能力だ
これが透過攻略のカギ、そう説明したが、ミリオ先輩以外あまりピンときていない様子だったので、俺はミリオ先輩協力の元詳しく説明することにした
「環先輩、ミリオ先輩の掌に触れててください」
「?わかった...」
俺の指示通り、環先輩がミリオ先輩の掌に触れる、が、ミリオ先輩は透過を使っているので、触れることはなく、掌がすり抜けた、その状態でキープをして貰い、その上からさらに、すり抜け能力を発動した掌を重ねた、すると...
「...!!すり抜けてない...!?」
掌をすり抜ける事なく、ピッタリと手が合った、透過を解除していないのは、環先輩の手が証明している、ならなぜ、透過を発動している先輩に触れられるのか...俺は仮説だった考えを語っていく
「簡単な掛け算です、すり抜け状態がマイナス、通常状態がプラスとしましょう、マイナスとマイナスの掛け算をした場合、解はどうなりますか?」
「...プラスになる...まさかそういうことか...!?」
環先輩は理解できたようだ、俺が立てた仮説は、すり抜ける状態にある物同士が触れ合ったらどうなるのか、先ほど語ったプラスマイナスの考え方が適応されるのであれば、すり抜け状態にあるもの同士はすり抜けず、触れ合うことができる...*1
初撃と二撃目で先輩の個性をすり抜けだと確信できた、だからこそ、「吸血鬼」の能力を引けたのは運が良かった、他の能力だったら負けていた
相性のいい能力を引けてかつ、俺の立てた仮説が正しかった、勝負は引き分けだったが...賭けには勝ったのだ
「だから俺は先輩に触れられた、先輩から無敵の称号は奪えませんでしたけどね」
「アハハハハ!実際ちょっと危なかったんだよね!」
さて、話を戻そう、ワープの原理についてだ、個性を発動すると、先輩は地中に落ちる、そして落下中に個性を解除すると不思議なことが起こるらしい、「質量のあるモノ同士が重なり合うことは出来ない」、という世界の制約に触れるため、質量の軽い先輩の方が地上に弾き出されてしまうとのこと、その原理を利用して、瞬時に地上にワープしているとのこと、体の向きはポーズで弾かれ先を狙っているらしい、センスの塊だな...
「ゲームのバグみたい」
「イーエテミョー!!」
確かに言い得て妙だ、確か...tasだかRTAだかでこんなテクニックを見たことがある気がする
「攻撃は全てスカせて、自由に瞬時に動けるのね...やっぱりとっても強い個性」
梅雨ちゃんがそう言うが...それは先輩本人が否定した、強い個性にしたのだと、曰く、個性発動中はあらゆる物をすり抜ける、肺は空気を、網膜は光を、鼓膜は振動を透過する、つまり、全身に透過を発動した場合、何も感じる事が出来ず、ただただ落下している感覚があるだけとのこと...
普通の人間なら、五感が全て遮断されたら何も出来なくなってしまう、それでも動けたミリオ先輩は、やはり強い
他にも色々説明された、個性の調整に関してや、壁一枚を通り抜けるにしても、いくつかのプロセスが必要であるという事...
調整の難しい個性であるが故に、先輩は数歩出遅れた
「ビリっけつまであっという間に落っこちた、服も落ちた」
「服は落とさないでくださいよ」
俺のツッコミは華麗にスルーされた、何故
先輩は語る、この個性で上に行くためには遅れだけは取ってはならないと、だから先輩は予測という武器を身につけた、周囲よりも早く、時に欺く
「何より「予測」が必要だった!そしてその予測を可能にするのは経験!経験則から予測を立てる!!」
経験、俺達には圧倒的に経験が足りない、それを得るために最適な環境であると、先輩は言った、A組皆の顔が引き締まる、俺たちにそれを伝えるために、こうして実戦形式で教えてくれたのだと知ったから、言葉よりも経験で伝えたかったと、先輩が言ってくれたから
「インターンにおいて我々は「お客」ではなく一人のサイドキック!プロとして扱われるんだよね!!それはとても恐ろしいよ、時には人の死にも立ち合う....!けれども恐い思いも辛い思いも、全てが学校じゃ手に入らない一線級の経験!!俺はインターンで得た経験を力に変えてトップを掴んだ!ので!恐くてもやるべきだと思うよ一年生!!」
力強くそう話す先輩、説得力がある、「井の中の蛙大海を知らず」とはよく言ったものだ、デメリットの大きい個性、しかし、予測という武器を手に入れ、その個性を「無敵」と言わしめる程の物に昇華させた、ただ強いだけじゃない、彼はその努力を持って、ビリっけつからトップを掴み取った人間なんだ、言葉の重みが違う...
俺も経験を積めば、先輩のようになれるだろうか...いや、なれるかじゃない、なってやる、そしていつか...アンタから「無敵」の称号を奪い取ってやる、今に見ていろ、俺も直ぐに「そっち」に行ってやるぞ
その後は先輩に礼を言って教室に戻った、それからはいつも通りの授業、だが、先輩から教えられたインターンのことが頭に残り、興奮冷めやらぬといった状態でその日を過ごした、プロと同等の扱い?危険?それがどうした、俄然燃えてきたっつの
そんな熱を残したまま、その日は終わり、俺たちは眠りについた、いつか絶対、俺が無敵のヒーローになってやる
みなさんどうも猫耳の人です
インターン編開幕!という事でね、元々この辺の展開は考えていたんですが...言語化するのが難しいですね...実力不足に嘆いております
因みに回能の吸血鬼の能力ですが...夜ふかしの歌の吸血鬼に加え、ギルティギアシリーズに登場する「スレイヤー」の能力も持ち合わせています
そして回能の吸血シーン、個人的には割と艶かしく書けたと思っておりますが...良ければその辺についても感想をいただけると嬉しいです、今後の糧とさせていただきます
次回もお楽しみに
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回能彩目は
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攻め
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受け