スゲェ!!あけすけェ!!
戦闘訓練の翌日、駅から出て歩いていると、校門の前にバカみたいな人だかりが出来ている事に気がついた
「なんだありゃ」
興味本位で見てみると...マスコミだったようだ、なんだマスコミかよ、一体何が...ってそうか、オールマイトが教師やってるんだもんな、そら群がるわ、カブトムシかよ
「あ!そこの可愛い生徒さん!!取材させてください!!」
マスコミの一人が俺に話しかけてきた、めんどくさ、ちょっとからかってやろ
「はい、なんでしょう?」
わざとらしい女声を出す、今彼女らの目には、俺はミステリアスな美女に写っているだろう、それで良い、それが良い
「オールマイトの授業はどんな感じでしたか!?」
やっぱりね、美味そうな餌には群がりたくなるもんだ、別に答えてやる義理はない
「どんな感じ...でしょうね?」
「え?」
「かっこいいかと言われればそうかもしれませんし、面白いかと聞かれても面白いと答えるでしょうね...」
「んん?」
俺の右目が、髪の隙間からチラリと覗く、常人のソレとは違う右目に一瞬視線を奪われるマスコミ、その隙に、個性で生み出した煙玉を出す、そして...
「オールマイトがどんな先生か...それはいずれわかる事でしょう...それでは諸君、また何処かで」
BOM!!
「きゃっ!?」
煙玉を地面に落とすと同時に真っ白な煙が立つ、煙が晴れる頃には、俺の姿は無い、慌てて俺の姿を探すマスコミ、だが、俺は上だ、取り敢えずバレる前に退却っと、短距離ワープを駆使して急いで校舎に入る
「うぇ、ちょっと酔った」
俺の短距離ワープも不便なもので、連続で行使すると酔ってしまう、込み上げる吐き気を耐えつつ、自身の教室へ歩く、どうやら一番乗りのようだ、いつも通りソシャゲをしつつ、他のメンバーが来るのを待つ
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「昨日の戦闘訓練お疲れ、Vと成績見させてもらった」
全員の到着後、相澤先生が教室に入ってきた朝のHRが始まった、まず爆豪へのお説教、能力があるのだからガキみたいな事をするなとの事だ、爆豪も昨日までのトゲのあった態度はナリを潜め、むやみやたらに緑谷に噛み付かなくなった、口が悪いのは相変わらずだが...
緑谷に対しては、簡潔に言うと「はよ制御出来るようがんばれ」との事、個性の制御、出来るようになるまではまだまだ長そうだ
「さて、HRの本題だ、急で悪いが今日は君らに....学級委員長を決めてもらう」
「「「「学校っぽいの来たーーーーー!!!!!」」」」
「うおっ」
びっくりした、相澤先生から学級委員長を決めろとのお達しだ、その言葉を聞いた途端、クラスが沸き立つ、挙手する者が殆どだ、委員長、他を率いる職、将来ヒーローになった時、リーダーシップを発揮できるか、その予行練習的なサムシングだ
俺?俺は別に良いかなぁ、めんどくさそうだし、別に誰かを率いて動きたい訳じゃないし、なんて思案していると、突如飯田が声を上げた、投票で決めようとの事、そう案を出した飯田の腕はこれでもかと聳え立っている、何故発案した
「時間内に決めりゃなんでも良いよ」
とのこと、取り敢えず投票用紙作って配布してくれる飯田、誰にしようかなぁ、つっても多分ほとんどの人は自分に入れるだろうし...適当に八百万で良いかな
と、投票用紙に「八百万百」と書いて提出、ぶっちゃけ誰になっても良いのさ俺は、さっさと終わって寝たい
俺が提出してから数分後、集計が終わり、黒板に結果が映し出される、結果は...
回能彩目 三票
八百万百 二票
その他 一〜零票
うせやろ
「うせやろ」
何故俺に票が集まっている...しかも三票...飯田がなんか悔しそうだ、票をよく見ると耳郎、八百万、飯田、轟、そして俺の票が無い、お前ら別の奴に投票したのか
「決まったか」
「はい、不本意ながら」
「回能さん、よろしくお願いしますわね」
「えぇ〜、めんどくさ〜」
思わず口に出てしまった、選ばれた以上、非常に、ひっじょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜に不本意ながら、委員長としての仕事を真っ当する他ない
「てなわけで、委員長に選ばれてしまいました、回能彩目でーす、よろしく」
「同じく、副委員長に任命されました、八百万百です、よろしくお願いしますわ!」
パチパチパチパチ...
教室中から拍手が起こる、ひとまず時間も時間なので残りの委員会は午後に決める事に、その後はいつも通りの授業を終えて昼食、いつも通りのメンバーで学食へ向かう、昨日は疲れてたから弁当使ってないし、俺も今日は学食かなぁ
◇
「はぁ...」
「さっきからため息ばっかりじゃん」
「幸せ逃げるぜ?」
「だってさぁ...俺別にやりたくなかったし...」
「私もサポート致しますので...そこまで気を落とさずに...」
学食にて、耳郎、上鳴、八百万と共に昼食を食べている俺、てかうま、ランチラッシュの飯うま、しかも思ったより安いし、学食増やそうかな、まぁそんなことはどうでも良い、俺が委員長て...やだぁ...
「やだぁ...」
「駄々こねるなって」
「マジで嫌そうじゃん...」
「なんだか投票したのが申し訳なくなってきましたわ...」
「確かに...」
やっぱり君らかい、ヤオモモちゃんにジローちゃん、大人しく自分に投票しときなさいよ!!
「そも、なんで俺に投票したの?」
「ウチは訓練の時積極的に案出してくれたから、そこでかな」
「私は迅速かつ的確な判断が出来る方だと訓練で知りましたから...」
「モテモテじゃん!羨ましいぜ...」
「やめろ茶化すな上鳴、他意は無いだろ」
多分
「てか回能も票なかったけどさ、誰に投票したん?」
上鳴が質問してきた、まさか全員の票が映し出されるとは思わなんだ、あんなん公開処刑一歩手前だろ
「俺はやおよろ...」
上鳴の質問に答えるべく、八百万の名前を言いかけた直後....
『ウゥーーーーーーーーーー!!!!!』
「!?」
「警報!?」
「なんだ?」
突如として校舎中に響き渡る警報、思わず立ち上がり、辺りを見渡す俺たち、一体何事だ
『セキュリティ3が突破されました、生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください』
そうアナウンスが流れる、セキュリティ3...って事は...侵入者....!!一体どこの誰が!?
「俺ちょっと避難誘導してくる!!」
「あ!コラ!一人で行動するな!!」
って聞いてねぇし!!まずいな、食堂中が混乱してやがる...さっきから圧迫されて身動きが取れん...せめて...
「二人とも大丈夫か!!」
「は...はい...」
「ごめん回能...!」
二人が潰されないよう、窓際に押し込まれた際に壁ドンする形で二人を庇う、だが悲しいかな、八百万の方がちょっと身長が高いので本当にギリギリだ、チクショウ!!
(なんか凄い良い匂いする...)
(リラックスしてる場合ではないのに...不思議とリラックスしてしまいますわ...)
何考えてるか知らんが絶対この場にそぐわないこと考えてるだろこの二人ぃ!!つーか侵入者って誰だ!!
「...っ...!あれは...」
頂戴窓際かつ、校門が見える位置に居るので、窓越しに校門を見る、そこにいたのは...
「朝のマスコミ...!!」
そう、朝俺達に取材を求めてきたマスコミ集団だった、ウッソだろ!!雄英バリア*1を破壊したのか!?なんつー取材根性だよ!!
(いやいや、そんなこと考えてる場合じゃない!!)
この状況をどうするか...どう収めるか...抽選した能力も役に立たねえ...!マズイ...腕ももう限界だ....!!アカン腕折れる...!!
ズルッ
「うおあ!?」
「きゃっ!」
ぽよん
耐え切れず腕がガラスからずり落ちる、その反動でバランスを崩してしまい、倒れてしまう、が、俺に怪我はない、何故なら何か柔らかいものが受け止めてくれたから、その柔らかいものの正体は...
「ごめん!!すぐ退ける!!」
「い...いえ...!大丈夫です!!」
八百万の胸、おっぱいだった、バランスを崩して八百万のおっぱいに顔からダイブしてしまった、やわらかっ...じゃねぇ!!セクハラだろこれ!!
「ふんっ....!ふんっ...!!」
ダメだ動けん!!今の俺の体勢マイ◯ル・ジャク◯ンのゼログラビティみたいになってるし!!起き上がれねぇ...!!
「.......」ジトー...
耳郎ちゃんの視線が痛い!!なんかすごい睨まれてる!!やめて!!そんな目で俺を見ないで!!八百万も顔赤くしてないで手伝ってくれぇ!!
「あ...あの...動けないのであれば無理に起き上がらなくても...」
何言ってんのぉ!?勘違いしちゃうからやめてっ!!ダメだ!!ツッコミが追い付かねえ!!早くこの状況なんとかしねぇと!!
なんて、今の状況に悪戦苦闘していたその時
「うおおおおおおお!?!?」
人混みの上空を回転しながら飛んでいく人影...飯田を発見した、何してんだアイツ!?
バンッ!
「皆さん!!大丈ー夫ッ!!!ただのマスコミです!!何もパニックになる事はありません!!」
非常口のようなポーズで出入り口の上に停止し、パニックも収まるほどの大きな声で、かつ端的に、それでいて大胆に、要件を伝える飯田、まさに鶴の一声、この一瞬でパニックを収めてみせた
「....すげぇ...」
とても俺には出来ないような芸当だ、確かに、注目を集めることは得意だ、しかし、俺が出来るのは場を沸かせる事だけ、今の飯田のように、場を鎮める事は出来ない、見つけた、俺より委員長に相応しい器の人間が...
飯田の一声でパニックも収まり、自分が座っていた先に戻っていく生徒達、ようやく俺達も解放された、めちゃくちゃ痛かったし苦しかったし柔らかかった、とりあえず解放されたので...
「本当に、申し訳ありませんでした」DOGEZA!!!
不可抗力とはいえ、八百万の胸に顔を埋めてしまったことに対し、誠心誠意をこめて謝罪をする、勿論土下座だ、見よ、この美しい土下座を、あ、やっぱ恥ずかしいから見ないで
「あ...謝らないでくださいまし!!不可抗力...そう!!不可抗力ですから!!」
「....ふん」ドスッ
「痛っ、ちょ、耳郎さん?痛いです、脇腹に手刀しないで、痛い!!」
なんかさっきから耳郎ちゃんが不機嫌だよぉ!!怖いよぉ!!無言で脇腹に手刀してくる!!痛い!!地味にすごく痛い!!*2
「....こんくらいで許してあげる」
「...あの...なんで耳郎さんがキレて...」
「うっさい!!」ゲシッ
「いたぁ!?」
「耳郎さん!?」
思いっきり脇腹蹴られた、痛い、ちょ...マジで痛い...助けて...
「肩...貸そうか?」
「...お願いします...」
床で脇腹を押さえて悶えていると尾白が助けてくれた、ありがとう尾白、お前良いやつだな...なんて心の中でお礼を言いつつ、俺も席に戻って昼食を食べる、何はともあれ、侵入者がマスコミで良かったよ、いや何も良くないんだけど...
「.....」
それはそれとして気になる点がある、ただのマスコミが雄英バリアを壊せるのか?それだけの力がありゃヒーローにでもなりそうなモンだが...何か嫌な予感がする、僅かな不安を残し、昼食を終えて俺たちは教室に戻った
◇
午後
委員長、副委員長以外の委員を決めるホームルームにて...
「えー、それでは、ただいまから委員長、副委員長以外の委員を決めていきたい...のですが、その前に」
「?」
途中で話を切り上げ、話題を転換する俺に首を傾げる隣の八百万、気にせず話を進める
「えー、今回投票で委員長に任命されたワタクシですが...この度、委員長の座を降りさせて貰うことにしました」
「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」」」」」
教壇に立ち、そう話す俺の言葉を聞いた教室中が騒がしくなる、取り敢えずクラスを宥めて話を進める
「元々俺は委員長やる気なかったのよ、まあ投票された以上やるかとは思ってたけど...」
パンッと手を叩き、みんなの視線を俺の手に集まる、そしてそのまま、飯田に指を向けた
「やる気のない俺なんかよりよっぽど相応しい人物、飯田くんを、今日、昼に、発見したので...委員長命令で飯田くんを委員長に任命します!!」
「な...何ぃ!?」
指を刺された当の本人はめちゃくちゃ驚いている、取り敢えず話を進める為に飯田をちょいちょいと呼ぶ
「今日の昼の一件...飯田はあの混乱をたった一人で、しかも確実に収めた、あの場で行動を起こせなかった俺なんかよりよっぽど委員長向いてると思う」
「しかし...君は...回能くん良いのかい?俺が委員長になっても...」
飯田がどこか申し訳なさそうな表情でそう尋ねてきた
「言ったでしょ、俺は元々やるつもり無かったの、昼の一件で飯田に委員長押し付けられるなと思ってさ、よろしく頼むよ非常口飯田」
((((凄くあけすけだな...))))
おっと、つい本音が漏れてしまった、失敬失敬、まぁ俺の考えなんてどうでも良い、俺みたいにやる気のない奴より、やる気も実績もある奴の方が数段マシだ、てなわけでバトンターッチ
「....回能委員長の指名なら仕方あるまい、不肖飯田!!これよりしっかりと委員長を務めさせてもらう!!!」
「任せたぜ非常口!!」
「非常口飯田ー!!しっかりやれよー!!」
取り敢えずこれで良し、良い人間が委員長になった、八百万には後で謝っておこう、これでA組も少しはまとまって動くことが出来るだろう...
その後は、飯田のテキパキとした進行で思いの外早く委員決めが終わった、やっぱり、なるべくしてなったって感じだな
これにて一件落着、このまま何事もなく物事が進めば良いが...
現実はそう甘くないらしい
どうもみなさん猫耳の人です
筆が乗ってかなりハイペースで書いてます、飽きられたくないのでね
いやー、やっぱ小説って書くの楽しいですね
さてさて、次回はいよいよUSJ編、第一期も終盤に差し掛かってまいりました、章の名前はまだ仮なのでそのうち変えますが...とりあえず、みなさまに楽しんでいただければなと考えております
お気に入り、感想コメントなどの評価、大変励みになっております、感想やお気に入りをいただけたら作者が狂喜乱舞するので、良ければよろしくお願いします
次回もお楽しみに
日常回、IF、ギャグ全振り回、恋愛回、その他のオリジナル回、これらを書いて欲しいですか
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大人しく書けやこのやろう
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本編に集中しろこのやろう