書こう書こうと考えると書けなくなったり、そもそも辻褄が合わなくなったりでめちゃくちゃ手こずりました⋯。
こんな感じで計画性も無くノリに乗った時しか書けませんが、それでも待って頂けるのでしたら幸いです。
執筆が遅くなり続ける理由についてはここまでで、後は皆様どうぞ最後までごゆるりとご覧下さいませ。
追伸。
9章は良いぞ!皆リンバスをやるんだ!ネタバレ回避の為内容は言わないぞ!もう多分ブームは去ってるけど!
――――――J社の巣、闘技場会場外――――――
俺は闘技場何てものは暗い場所にあって、その場所にはどうしようも無いほどの諦観と惨めったらしい欲望で渦巻いている⋯そう思っていた。
欲望が渦巻いているという点では同じだが、あそこより酷くは無く感じた。それが巣の中という、言ってしまえば虚飾にでも塗れた結果なのか⋯傍から見れば綺麗なもんだった。
だが表面上は良くても、内に抱える物はどうしようも無いものだろうな⋯だけど今回は違う。俺は闘技場に囚われに来たのではなく、闘技場に居るやつ⋯ステゴロ紳士が来てるのかの確認⋯出来れば捕まえる事、それが俺がもう一度闘技場の世界に来た理由だ。
「ようやく着いたね⋯渋滞に引っかかった時はどうしようかと思ったけど、時間にも間に合ったし何とかなって良かったよ。」
「とは言ってもあんまりのんびりしてる時間も無いけどな、そろそろ入ろう。」
俺たちは渋滞だので時間が掛かりつつも、何とか間に合わせ、こうして会場に到着する事が出来た。
しかし時間が掛かったのは事実だから、急いで会場内に入って行く。その際に警備員に招待状を見せて入る許可を貰った後、会場内では自衛以外の武器の使用を禁ずるという注意事項を説明された後、急いで会場に入って行った。
――――――闘技場会場内――――――
俺たちが会場内に入った後時間を調べて見ると、まだ試合は始まる状況じゃ無さそうだから選手登録だけして、選手の連中も客も集まるバーで休憩をする事になった。
「ふぅー取り敢えず登録は済んだね。時間もまだだし、始まるまで休憩しよう。」
「それは良いけどよ⋯ここノンアルとかあるのか?俺は余り酒は好きじゃないんだが。」
と言うよりアルコールが嫌いで酒自体は好き嫌いは無いんだけどな。
「うーん、ノンアルノンアル⋯お!あったよ!」
「あるのか⋯。」
「まぁ、闘技場とは言え巣の中だからね、金持ちの親子連れもあるみたいだね。ほらあそこにいい服着た親子連れらしき人が。」
「マジかよ⋯。」
子供にこんなもの見せるとは、世も末だな⋯まぁこんな場所に来てるような奴らだしろくでもない奴らだろうな。
「さて、まだ開催まで時間があるし⋯お酒飲みすぎたからちょっとお花摘みに⋯。」
「飲み過ぎて倒れるなよ?」
「ダイジョーブ!ダイジョーブ!始まる頃には抜けてるって!」
「大丈夫かなぁ⋯。」
大分飲んでたからな⋯やけ酒か?まぁやけ酒したくもなるか⋯。
――――しかし、流石は巣の中で開催される闘技場。有名なフィクサーだとか、会社の社長とか金持ちの一家とか⋯そうそうたる顔ぶれだな⋯あの義体のフィクサーアレで出場するのか⋯?
「もし、そこのお方。」
「ん?」
誰だ?明らかにガラ悪い俺に話しかけるのは⋯。
「ああ失礼、ここでは見ないお二人でしたので気になり声をかけた次第です。」
「はぁ⋯。」
確かに俺たちはこの闘技場にはこれが初めてだしな、気になるよな他の常連とかは。
まぁ⋯しかし、この話しかけて来た坊主頭のメガネのおっさん⋯強ぇな。
「申し遅れました、私(わたくし)はガンソクと申します。」
「俺はカーク、ついさっきまでいたのがマリヤだ。」
このおっさん、傍から見れば礼儀正しい所作ってやつだが⋯その立ち姿に隙が全く見えねぇ⋯礼儀正しく隙が無い⋯もしかしてコイツがステゴロ紳士なのか?
「確かに俺たちはここは初めてだが⋯そんなやつ他にも居るんじゃないのか?」
「いえ、初めてにしてはお二人はあまり緊張等が見られず。なおかつ貴方は特にリラックスすらしている様でしたので⋯客にしてはお二人とも実戦経験豊富な振る舞いでしたので、何処かの闘技場からの参加者では?と。」
流石に気を抜き過ぎたか⋯。
「そう言うあんたもリラックスしてるな?あんたは客なのか?」
「いえ、私は参加者でして⋯。」
だろうな、そのガタイで参加者じゃ無いはファンタジーだな。
「なるほどな、それで?聞きたい事は他にあるんだろ?」
「――流石ですね、この短い時間で私に目的があると見抜くとは⋯。」
「流石にバレバレだ⋯分かってる、アンタの聞きたい事は「貴方、お強いですね!」⋯ん?」
「分かります、私強い人は見れば気が付きます。お二人を初めて見た時、ここにいる者たちより強いと⋯ですので、ご挨拶に来た次第です。」
「ちょ⋯っと待って?俺に聞きたい事があるんじゃ⋯。」
「はい!ですので貴方が本当に強いと言う確信を持ちたかったのです。どうやら私の目もまだまだ衰えてはいませんね⋯。」
おっさんはそう言った後、言いたいことは言ったという感じで踵を返して立ち去って行った⋯。
「貴方とは決勝で戦いたい!」
「⋯⋯。」
「ふぅー⋯ん?カークどうしたの?」
「あ?あーいや⋯ムキムキのおっさんに目を付けられた⋯のか?」
「そ、それってステゴロ紳士なのかい?私たちの事バレてしまったのかな。」
「あーどうなんだろうな?分からん⋯。」
気づ⋯いてないといいなぁ⋯。
――――――闘技場ステージ上――――――
この闘技場の試合構成としては、まず個人戦の予選試合を2~3回程度やって、それで勝ったやつを本戦に上げるっていう感じだ。
俺とマリヤは別々で予選をする事になった。流石に予選だからか、相当闘技場に入れ込んでないと客も言うほど居ないな。
フィクサーとして過ごし始めてマリヤやロッブス達に鍛えられたのもあり、奴隷時代より強くはなってる。
それにキャンディランドではお遊びで、素手で戦わされた事もあるから勝手は分かる。
有利不利を考えても、経験の差で此方が有利とは言える⋯
だが、それを含めても余裕では無かった。
J社の特異点で実力差は均等だが、実戦経験は均等では無い。
予選の相手たちもピンからキリまでいるが、俺が相手した奴らは手を抜いて勝てる程簡単では無かった。
初戦の相手はお互いに殴り合う感じでこっちが勝ったが、2戦目の相手は何処かで武術を学んだのか手こずった⋯。
組み付かれた時はヤバいと思ったが、全体重を乗せて俺ごと相手を地面に叩き付けることで何とか事なきを得た。
3戦目の相手は2戦目の相手とは違う武術を学んだのか、ひらひら避けやがる⋯蝶のように舞い蜂のように刺すってやつで少しずつ追い詰められたが、刺してくる瞬間に差し込んだ腕を掴み、空いた腕で突きを喰らいながら、野郎の顔面を何度も気絶するまで殴ってやった。
逃れる為に色々殴られて、片目がよく見えなくなったが、選手のコンディションを良い状態にしたい闘技場の医療班のお陰で今は普通に両目が見えるようになった。
そんな感じで俺の予選試合は終わったが、マリヤはどうだろうか?
「おーい、カーク!」
「もう終わったのか?」
思っていたより早く帰ってきたな?
「当然!私は殴り合い専門だからね!」
「まぁ、確かにな⋯そう言えば聞いてなかったが⋯あのおっさんがステゴロ紳士だとして、どうやって捕まえるんだ?」
試合中に拉致る事は無理そうなもんだけどな⋯。
「それについても2つ程プランがあるよ。」
「はぁ⋯そのプランって?」
「まず1つ目がステゴロ紳士をぶちのめした後、医務室に連れていくフリをしてそのまま依頼人の元まで連行だね。」
「出来るのかそんな事?」
「ふふーん、実は試合前のお花摘みの時にスタッフに取引をしたんだよ!」
「妙に時間掛かるなぁと思ったら⋯。」
「連行する時も一応指名手配犯ではあるから、私達が連行しても誰にも止められないだろうし、依頼人もJ社の巣の中に居るから時間はかからないよ。って言う話をしようと思ったら、ステゴロ紳士かもしれない相手と喋ったって聞いて死ぬ程心臓がキュッってしたけどね⋯。」
「そうか⋯悪かったな⋯もう1つは?」
「さっきのがダメならプランB。試合が終わった後、ステゴロ紳士とそれとな〜くだべりながらコレを⋯フッフッフッ⋯。」
マリヤは怪しい笑を浮かべながら懐から袋を取り出した⋯ま、まさかそれは⋯。
「睡眠薬!?」
コイツ何処でそんなもん⋯。
「カーク!しーっ!声が大きいよ!」
「睡眠薬何て何処から⋯。」
「これについてはね、依頼人から貰ったんだよ。」
「依頼人から貰ったって⋯もしかして依頼人はハナからコイツで捕まえる前提で依頼して来たのか?」
「ステゴロ紳士の実力はかなりのものだし、そもそも噂程度だったからね⋯色々確執を作らない為にコレなんだろうね。」
「なるほどな、取り敢えずこの2つが今のところステゴロ紳士を拉致る計画か。」
「確保って言って欲しいんだけど⋯まぁいいや。」
「願うはアイツに薬が効けば良いんだがな⋯。」
「あれ?カークもうプランB前提なのかい?珍しいね。」
「あぁ⋯あのおっさんはかなり強そうだからな⋯マリヤも見たら分かるかもしれないが、俺も負ける可能性があるな⋯。」
そう思うくらいあのおっさんは強ぇって事なんだけどな⋯。
「そうか⋯どちらにせよプランAなら早く帰れるけど、プランBになったら⋯帰るのに時間がかかりそうだね。」
「生きて帰れれば良いけどな⋯。」
俺達はステゴロ紳士(と思われるおっさん)の捕獲計画を立てながら、これから始まる本番試合に向けて準備を始める事になった⋯。
ここまでご覧下さりありがとうございます。
それと、今まで私の作品ではあまり感想や高評価を求めないように努めましたが、普通に寂しくなったのでこれからは感想高評価乞食になっていこうかと思います。
なので皆様が楽しい面白いと思ったら高評価や感想をしていただけると励みになります、ご覧下さりありがとうございました!