数分後、島根県警のパトカーが到着した。
「亡くなったのは、東京在住の井原 悟さん45歳です。」
と、小村刑事は言った。
「ほう、それで発見者は。」
「いや、それが旅行に来ていた高校生たちが発見していたんだそうです。」
「ほう、君が発見者なんだね、名前は。」
「俺は音ノ木坂学院の南 達仁です。」
「えっ、あの高校生探偵の。」
「そうだよ。」
早速、達仁は死体を見た。
「どうですかね。」
「やはり、死因はナイフによる出血死だそうです。」
「という事は、犯人は誰かに呼び出されて殺害された可能性があります。」
と、達仁は言った。
「えっ、それは本当なのか。」
「ええ、恐らくこの事件は怨恨の可能性が高いと思われます。」
「それは、一体どういう事なんだね。」
と、山根刑事は達仁に言った。
「実は、昨日特急「あさしお3号」の車内で毒殺死体が発見されたんです。」
「えっ、特急「あさしお3号」の車内でも起きていたのか。」
「ええ。」
「死因は、毒殺です。」
「つまり、連続殺人の可能性が高いですね。」
「早速、関係者を集めようか。」
島根県警・出雲警察署
「死因は、ナイフによる出血死と判明しました。」
「そうですか。」
「早速、関係者を集めてきました。」
被疑者と思われるのは3人に絞りました。
1人目は岡崎 清二さん、2人目は藤江 義弘さん、3人目は早川 優作に絞られた。
「ほう、という事はアリバイがあるんですね。」
「ええ、早川は下関から出雲へ来ていたからね。」
「なるほど、すると早川は東京から下関へ行き次の日に出雲へ行っていたんですね。」
「ええ、私は東京から下関へ行く時は18時45分発の寝台特急「あさかぜ1号」に乗り、そこから特急「まつかぜ1号」9時25分発の特急に乗って下関へ行っていたんだからな。」
「殺された井原は俺の後輩なんです。」
「ほう、なるほどね。」
「では、藤江さんと井原さんは学生時代の後輩ですか。」
「ええ。」
「あなたは、出雲へ行く時は列車で行ったんですか。」
と、達仁は藤江に言った。
「ええ、もちろんですよ、私は大阪から急行に乗って行きましたからな。」
「じゃあ、あなたの在住は東京ですか。」
「ええ、もちろん新大阪までは新幹線に乗って大阪からは急行「だいせん」に乗って出雲へ行ったんですからね。」
と、藤江は言った。
「なるほどね。」
「でも達仁君、出雲へ行く時は寝台特急「出雲」と新幹線「ひかり」と特急「やくも」に乗って行ったんじゃないのかな?。」
と、穂乃果は達仁に言った。
「いや、穂乃果それはないと思うよ。」
「えっ。」
「そうか。」
早速、達仁は時刻表を見て調べてみた。
新幹線「ひかり21号」
東京発6時12分 乗車
新大阪着9時10分 下車
急行「だいせん1号」
大阪発9時50分 乗車
出雲着17時35分 下車
「ほう、なるほどね、大阪から急行に乗って出雲へ行ったのか。」
「ええ、でも問題は特急「あさしお3号」に乗って殺害したかだよね。」
「そうだな。」
と、山根刑事は言った。
「何か、トリックがある筈だ。」
本当に新幹線「ひかり」と急行「だいせん1号」に乗っていたのだろうか。
犯人は、特急「あさしお3号」に乗ることが出来るのだろうか?