乗り鉄探偵南 達仁・黄金週間山陰の旅   作:新庄雄太郎

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久々に、乗り鉄探偵の短編を書いてみました。


特別短編
飛騨高山で死んだ女


達仁が、穂乃果とことりと花陽と一緒に春休みに新幹線「ひかり」と特急「ひだ」に乗って飛騨高山へ向かった。

 

「春休みは、旅行へ行けれるなんて夢みたいだわ。」

 

「本当よね。」

 

「うん。」

 

そして、達仁と穂乃果とことりと花陽は8時24分発の東海道山陽新幹線「ひかり131号」に乗って名古屋へ向かい、そこから特急「ひだ3号」に乗って飛騨高山へ向かうのだ。

 

「やっと、名古屋ね。」

 

「そこからは、特急「ひだ」に乗るのね。」

 

「そうだよ。」

 

10時25分、新幹線「ひかり131号」は名古屋に到着した。

 

特急「ひだ」は美しく豊かな自然を走る、飛騨路の特急列車である。ヘッドマークには合掌造りのイラストでひらがなで「ひだ」と表記されている。

 

「ん、あの人たちも飛騨へ行くのかな。」

 

「うん。」

 

「あっ、達仁君その女の子たちも気になっていたのか。」

 

「うん。」

 

「まぁ、春休みだから思い出を作りたいんだよ。」

 

特急「ひだ」は鉄橋を通ると、飛騨川が見えてきた。

 

「わっ、川が見えるよ。」

 

「本当だわ。」

 

「美しいわ。」

 

13時38分、特急「ひだ」は高山駅に到着した。

 

岐阜県高山市内で一番のレトロスポットとして名高い「さんまち通り」。江戸時代の町並みを今でも保存しており、その景観から「小京都」とも呼ばれています。

さんまち通りには、飛騨地方の名産をはじめとした多くの飲食店が立ち並んでおり、食べ歩きは外せません。例えば「食事処 坂口屋」では、飛騨で飼育されている飛騨牛の握り寿司や煮込みが。「陣野だんご店」では、1 本70 円の絶品みたらし団子が味わえます。

歩き疲れたと感じたら、人力車に頼ってみてはいかが。高山の人力車は元祖といわれ、車夫が語る高山の歴史を聞きながらさんまち通りを散策できます。

近くに流れる宮川に架かる中橋は、桜の名所として有名。真っ赤な中橋と桜が合わさる光景は、日本の風情を感じる感動的な景色です。

 

さんまち通り

 

「うわっ、オッキイ。」

 

と、ことりは言った。

 

「うん。」

 

「これ、何かな。」

 

「水がめよ。」

 

「何が入ってるのかな。」

 

「花陽ちゃん、勝手に触ったら怒られるわよ。」

 

「平気だよ、ことりちゃん。」

 

と、水がめの蓋を開けて見ると。

 

「えっ、何これ。」

 

「どうしたの、花陽ちゃん。」

 

「ことりちゃん、見て。」

 

2人は悲鳴を上げた。

 

キャーッ!

 

何と、水がめの中には女性が死んでいたのだ。

 

まもなく、ことりが通報した岐阜県警のパトカーが到着した。

 

早速、達仁と穂乃果が現場へ向かった。

 

「大丈夫か、ことり、花陽。」

 

「うん、なんとか。」

 

「これは酷い、一体誰がこんなことを。」

 

そこへ、岐阜県警の刑事がやって来た。

 

「何だね、君は。」

 

「東京の音ノ木坂学院の南 達仁です。」

 

「何、南 達仁、もしかしてあの高校生探偵の。」

 

「ええ。」

 

「申し遅れました、私は岐阜県警の唐沢と言います。」

 

「わしは高山署の古田です。」

 

「同じく、風間です。」

 

早速、達仁と穂乃果は死体を見た。

 

「知ってるのかね、この女性を。」

 

「ええ、僕と穂乃果達が特急「ひだ」に乗って一緒に乗っていた女性なんです。」

 

「なるほど。」

 

「達仁君、その被害者は。」

 

「名前は、東京在住の女子大生神崎 あみ、死因は恐らく絞殺後に水ガメに遺棄したと考えられます。」

 

「ほう、絞殺後に水カメに遺棄したと言うだね。」

 

「ええ。」

 

そこへ、友人の二人の女子大生がやって来た。

 

「あみー。」

 

「あみちゃーん。」

 

「神崎あみに間違いないですね。」

 

と、古田部長刑事は言った。

 

「はい、間違いありません。」

 

「これは、これはどうしたんですか。」

 

「何だね、君は。」

 

「実は、私はこの子の知っている人なんです。」

 

「そうですか。」

 

そして、美緒は言った。

 

「誰なの、この人。」

 

「人殺し!。」

 

「人殺しって、あの男が。」

 

「そうよ、あの男の犯人よ。」

 

「でも、アリバイがないと。」

 

そして、達仁と穂乃果はこの男に話を聞いた。

 

「えっ、あなたは名古屋から新幹線に乗って飛騨へ来ていたんですか。」

 

「ああ、そうだよ。」

 

「ええ、静岡から来たからね。」

 

「静岡ですか。」

 

「ええ。」

 

早速、調べてみたが。伊勢原は静岡から名古屋へは新幹線に乗り、そこから特急「ひだ」に乗って高山へ来ていたことが判明した。

 

東海道新幹線「こだま341号」

 

静岡発 6時08分

 

名古屋着 7時18分

 

特急「ひだ1号」

 

名古屋発 8時00分

 

高山着  10時58分

 

「どうして、静岡に。」

 

「私は仕事の関係で静岡へ行き、その日は休みを取って飛騨高山へ行こうと思ってね。」

 

「なるほど、あなたは東京から静岡へは出張へ行っていたんですね。」

 

「はい、静岡へ行く時は東京から7時15分発の急行「東海1号」に乗って静岡へ行っていたからね。」

 

「帰りは、どうするんですか。」

 

「ええ、私は高山から特急「ひだ6号」に乗って新幹線に乗って東京へ帰ります。」

 

そして、高山を観光した達仁と穂乃果達は高山駅にやって来た。

 

「でも、その男は東京へ戻るにはどうやって行くのかな。」

 

「本当に、名古屋から新幹線に乗って帰ったのかな?。」

 

「何か、トリックがある筈だ。」

 

「ん。あれは何かな?。」

 

「ああ、あれは急行「のりくら」だよ、名古屋から高山と富山を結ぶ急行列車だよ。」

 

「なるほどね。」

 

「乗ってみようか。」

 

「うん。」

 

11時48分、達仁と穂乃果達は急行「のりくら」に乗ってみた。

 

「そうか、わかったぞ。」

 

「何かわかったの。」

 

「犯人はこれを利用したんだよ。」

 

「はい、時刻表。」

 

早速、時刻表で調べてみた。

 

東海道新幹線「こだま341号」

 

静岡発 6時08分

 

名古屋着 7時18分

 

特急「ひだ1号」

 

名古屋発 8時00分

 

高山着  10時58分

 

三町付近で、神崎を絞殺。

 

急行「のりくら1号」

 

高山発 11時48分

 

富山着 13時24分

 

L特急「雷鳥24号」

 

富山発 14時50分

 

京都着 18時18分

 

新幹線「ひかり10号」

 

京都発 18時29分

 

東京着 21時20分

 

「そうか、高山富山へ向かい、そこから北陸本線の特急「雷鳥」に乗って京都から新幹線を利用して東京へ帰ったのか。」

 

「その通りだよ。」

 

「これで、彼のアリバイが崩れたよ。」

 

「伊勢原さん、あなたは帰りは特急「ひだ6号」に乗ったって言っていたけど、本当は富山から特急「雷鳥」に乗って京都から新幹線を利用したんですよ。」

 

「くそーっ、何で分かったんだ、私の計画が。」

 

「あなたは、1人出来ていた神崎を呼び出して絞殺し、そこの水がめで遺棄した、そして、11時の急行「のりくら1号」に乗り、富山からL特急「雷鳥」に乗って京都へ向かい、新幹線に乗って東京へ帰京した。」

 

「そうですね。」

 

「ああ、あれはあみは別れた元妻の娘だったんだ。」

 

「えっ。」

 

「愛に来ないから、心配になってまさか高山で再開するとはな。」

 

「それで、殺したのね。」

 

「ああ。」

 

暫くして、岐阜県警の唐沢警部と古田部長刑事と風間刑事が到着し、伊勢原は逮捕された。




犯人は高山から富山へ向かって、富山-京都-東京へはL特急「雷鳥」と新幹線「ひかり」に乗り継いでいたとはね。
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