次の日、合宿の帰りに穂乃果とことりと花陽は仙台駅から急行に乗って新潟県へ向かって行くことになった。
「そうか、穂乃果たちはここで別れるのね。」
「そうよ、今日は達仁君と一緒に急行「べにばな」に乗って仙山線と米坂線のローカル線巡りをするんだよ。」
と、穂乃果は海未とにこ達に仙台駅を分かれた後に7時22分に発車する急行「べにばな1号」に乗ってローカル線巡りをした。
「穂乃果、早く。」
「じゃあね。」
と、そう言って達仁と穂乃果たちは7時22分発の急行「べにばな1号」に乗って仙山線と米沢線のローカル線巡りをする事にした。
「すいません、乗車券を拝見。」
「はい、切符。」
と、花陽は車掌に拝見した。
「やっと、山形に入ったのね。」
「うん、急行べにばなはね仙山線と米沢線を経由して羽越本線を通って新潟へ行く急行列車何だ。」
「へぇー。」
「知ってるわ、急行「あさひ」が新幹線に引き継いだから急行を「べにばな」にしたんだね。」
「そうだよ。」
そして、事件が起きた。
「ん、あれ、どうしたのかしら。」
と、ことりは1人の客を見ていた。
何と、1人の客が車内で死んでいたのだ。
「どうしたの。ことりちゃん。」
「大変だよ、人が死んでるわ。」
「えっ、何だって。」
と、そこへ、車掌がやってきた。
「どうしました。」
「大変なんですよ、人が死んでるんです。」
「何ですって。」
と、車掌は言った。
「それで、次の駅は。」
「次は新発田です。」
12時05分、急行「べにばな1号」は新発田に到着した。
「新潟鉄道公安室の大塚です。」
「同じく宮村です。」
「私、新潟鉄道公安の捜査主任の紅林と言います。それで、あなたは。」
「僕は、音ノ木坂学院の南 達仁」
「おう、あの高校生探偵の。」
「はい。」
「それで、被害者は。」
と、達仁は紅林主任に言った。
「死因は、心不全ではないかと。」
「ねぇ、達仁君。」
「何、穂乃果。」
「腕に、注射痕があるわ。」
「えっ、注射、それは本当か。」
「うん、見て。」
「注射針の跡が、本当だ間違いない。」
「多分、モルヒネか濃度の高い塩化カリウムを動脈注射すると心不全みたいな症状で死亡するんだよね。」
「ああ、それも考えられるな。」
と、大塚は言った。
「被害者は、東京から仙台へ行き、次の日に新潟へ行くんだよね。」
「うん。」
「被害者は、内海雅人さん27歳か。」
「まさか、その列車に乗っていたとは。」
「現地解散だったからな。」
と、伊藤と牧田は言った。
「じゃあ、あなたたちは学校の友人ですか。」
「いや、彼は先輩にあたるんです。」
と、伊藤は言った。
「なるほど、じゃあ貴方たちは部活の。」
「はい、俺たちは元高校の部活メンバーなんです。」
「そうでしたか。」
「死因は、毒殺だから犯人はどうやってその列車に乗ったかだよね。」
「でも、なんか気になるわ。」
と、花陽は言った。
「ああ、俺は秋田へ行くからそこから特急「つばさ」に乗って行ったから。」
「ほう、なるほど。」
「えっ。」
「犯人は、この中にいるんじゃないのかな。」
「ことりちゃんは、そう思うのか。」
「うん、ねぇ達仁。」
「何。」
「時刻表見せて。」
「はい、ことりちゃん。」
と、達仁はことりに時刻表を渡した。
早速、調べてみた。
「わかったわ、犯人はこれを利用したんだわ。」
「えっ、わかったのか。」
「つまり、犯人は仙台から山形へは新幹線と特急を使ったのよ。」
「なるほど、仙台から福島へは東北新幹線に乗り、そこから特急に乗って山形へ向かったのよ。」
「そうか、新幹線と特急に乗って山形へ向かって、そこで毒殺したんだわ。」
「そうか、犯人はこれを利用したって事か。」
と、達仁は言った。
「わかったの犯人はどんなトリックを使ったの。」
東北新幹線「やまびこ10号」大宮行
仙台発 7時48分
福島着 8時16分
奥羽本線特急「つばさ3号」秋田行
福島発 8時43分
米沢着 9時23分
急行「べにばな1号」新潟行
米沢発 9時46分
坂町着 11時44分
特急「白鳥1号」青森行
坂町発 11時59分
秋田着 15時18分
「そうか、犯人は羽越本線を経由して秋田へ行ったって事か。」
「そうよ。」
「犯人は、伊藤さんあなたですよ。」
「ちょっと、何を言い出すんだね君は。」
「そうですよ、彼は秋田へ行っていたんですから。」
「そうよ、そんな方法で犯行は無理ですよ。」
「あなたは、内海を殺害した犯人なんだからな。」
「何。」
「じゃあ、何で内海を。」
「奴は許せなかったんだよ、俺の友人の隆を殺したんだからな。」
「もしかして、2年前の事件ですね。」
「ああ、そうだよ、このトリックを考えたのはこの俺だ。復習してやろうと思ってね。」
「それで、殺人を思いついたんですね。」
「ああ。」
こうして、事件は解決した。
ご意見・ご感想をお願いします
劇中の列車時刻は昭和58年のダイヤを使用しています