年かは知らないけどいつもの文より大分駄ぶ………いや、あんま変わんないかもな(今までの駄文を見て)
「……何故。吐かないのですか?」
「……ぐぅ゛っ゛……はぁっ゛…!」
「いくら貴女達が頑丈とはいえ、痛みは勿論ある筈。答えてください。私も、こんな時間を費やして小娘一人殺しただけというのは、親指に泥を塗る行為なんです」
「…が……俄然……吐く気が…な…無く…なった…!」
「…………」
彼の目は未だに黒く染まっている。何もかも飲み込むような黒とはまた違う、黒光りする色。
「…何が、ここまで貴女を耐えさせている?奉仕の心?使命感?夢?」
「……どれも当てはまっているでしょう。でも、貴女がここまでになるのには、もっと別の理由があるのでしょう」
「友情……そして罪悪感」
「………っ゛!」
心臓がドクンと跳ねる。
「罪悪感というのは、反転して逆に重りを外す鍵にもなります。友情も、確かに重い……とても重い鎖でもある」
「友情と、罪悪感。どちらか一方なら良かったものを。はあ………これは、死ぬまで吐かないでしょうね。前例があります」
「そうだ……だ…から、諦め…ろ…!」
「………はぁ…」
また、ため息をついた……今までの仕草で分かったけど、彼がため息をついた後は、決まって何か仕掛けてくる。
「これ一つで、弾が何十発消し飛ぶか…」
彼の手には、妙に大きい釘が握られていた。
「何…を…!?」
本能が私に伝えてくる。
アレは、駄目だ。
「くうぅっ゛!!うう゛っ!!」
身を捩り、手に繋がれた鎖を壊そうとするが、まるで兆しは見えない。
そうしているうちに、彼の手はどんどん近づいていって……
「や…めろ…!!」
体をさらに揺らし、なんとか抵抗しようとする。だが、彼は無言のまま私の首を掴んだ。
「ぐぅっ゛っ!!?」
釘が、私の目の前に来る。駄目だ。それだけは。身に覚えの無い恐怖が全身を襲う。
ツン、と。釘の先端が私のでこに触れる。
「運が良ければ、植物状態で済みます」
彼は、そう言った。
Vanitas vanitatum et omnia vanitas.
結局、全部虚しく終わってしまうのか?
─私がそれを言うのか?
っ…?誰…?
いつの間にか、私の目の前には……私が立っていた。見間違えるはずもない、私の体。
─確かに私は、決意した筈。
─もう、その光は止まってしまった?
それは、だって…
─罪悪感。使命感。色んな感情を、たかが一つの出来事で、纏めて、諦めて。
………でも、どうやって…
─私はこれ以上は何も言わない。
………私は、アリウスとトリニティ、どっちも救うって、そう決めた。
でも…結局、私はみんなとの日常に逃げていた。ずっと、この瞬間が続けば良いって……
そして、この有様だ。誰も、守れず。
私は……私は。
こんなことで、諦めるつもりは…無い。
動け。白洲アズサ。
理由なんて、そんなの後から考えれば良い。
銃が無いから、手を縛られてるから、痛みで動けないから。諦める理由なんて、考えるな。
今はただ、足掻け。どんなに惨めになっても、這いつくばろうと、必死に。
脳が覚醒していく感覚がする。
「…っ…!…は…?」
体が闇に覆われる。
黒い布を被り、本を握り、黒に染まった翼を広げる。
「これは……?」
「まさか…?いや………EGO…?」
「てりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「なっ!?」
思い切り彼を蹴り上げ、出口へと急ぐ。
体の感覚が変わったり、色々気になる事はあるけど……今はそんなこと考えてる暇じゃない。
走れ!何日経ってるのかはわからないけど……流石に全部終わった後じゃない筈!
それに…彼がトリニティについて聞いたってことは…まだ、トリニティはアリウスに潰されてない…!
「まさか…逃がすわけが!」
「なっ…!?」
後ろにいる筈の彼は、いつの間にか私の前に立っていた。
「本当に貴女がEGOを発現したのなら……私達にとって脅威になり得てしまいます。なので…」
彼は銃に妙な赤い弾を装填する。
…多分、私が気絶する直前に撃たれた、あの弾丸。
トン、と、何か小さい音がした。
「………?」
おでこに妙な感覚がする。いや、もしかして…
瞬間、頭が光り始める。
ドガンと、鼓膜が破れそうな音と共に痛みが入ってくる。でも、不思議と恐怖が湧き上がってはこない。
今考えるべきなのは、あの弾の対処法。
再び、トンと音と共に後頭部に感覚が走る。
あまりにも速い…!
「くっ……!」
…どうする。
彼の動作で構えようにも、爆発と共に舞う煙で何も見えない。それどころか、さっき撃たれた位置的に、彼は移動しながら撃っている…!
後ろに来たタイミングで走る……いや、どうせまた追撃されるし、タイミングも掴めない。
弾切れを待つ?これも駄目だ。元々限界な筈の体を私は無理矢理動かしている。何発ももろにくらったら、体が限界を迎えてしまう……。
何か、打開策は……
キイィィィィン……
「……っ!?」
急に耳鳴りが響く。また新しい弾かと思ったけど、違う……?
\々:*+€=♪……#€=^〆>:*……
「…っえ…?」
頭に記憶が植え付けられる。私の頭に、また別のナニカが入ってきたかのような……
頭にとある方法が浮かぶ。普段の私なら、そもそも考え付かないような代物。
でも何故か…今の私なら、できる気がした。
地面は雨が降っていたのか、どこか湿っている。条件は……揃った。
トンと音がする。彼が撃った合図だ。
本来なら、私の頭の何処かに弾が張り付き、そのままドガンだ。
…本来なら。
私の頭に感覚は走らない。
代わりに当たったのは、私を囲んでいる……奇妙な土偶達。
「行け」
私が言葉を発すると、なんと土偶達は動き始める。ただ一直線に。
これが私の解決策……なんでこの方法を考えついたのか、なんで本当にできたのか…気になることは沢山あるけど、そんなのは後で考えよう。
煙から抜け出し、翼を広げる。翼を広げるなんて、普通なら当たりやすくなるだけ。でも、今はこれで良い気がする。
トンと、また彼が撃った。
今度は土偶もいない。当たる筈……だけど。
発射場所が、見える。
彼を…捉えた。
弾の動きが妙に遅い。これなら…
撃たれた弾は、私の肩と翼の間をスレスレに通り過ぎ、近くの壁で爆発した。
…避けれる。
すぐさま手を地面に置き、力を込める。すると、三体程の土偶が生み出される。
「飛び掛かれ」
彼を目で捉えながら、土偶達を向かわせる。さらに土偶を召喚させながら、周りを固める。
…弾丸への対策はできた。
問題は、私には今、彼への打点が無いことだ。
銃は何処かに置かれているか、捨てられている可能性も十分ある。
…銃無しで、彼を倒せるか。
土偶達じゃ近接でもまるで相手にはならない。かといって、私は近づくことすらできない……。
遠くで彼がまた銃口を向けた。やっぱり、彼の弾をどうにかして切れさせる方が…………。
「………?」
彼は銃口こそ向けているけど、撃つ気配を感じられない。何か…考えて──────────っ!?
さっきまでいとも容易く捉えられていた彼が、急に消滅したかのように影も形も無くなる。
視界から消えた!?今の私でも捉えられない程のスピードを……!?
彼が視界から消えた直後、真後ろから……あの時感じた、死の感覚を覚える。
振り返ると、数歩先には、銃口を……私の目に合わせた彼がいた。
下顎なんかじゃない。確実に、殺しにかかってきている。
避けれない。目を潰されたら、いよいよただの的当てに成り下がる。
でも…避けれない。この距離で、避けれる筈が無い。
…死ぬ。
どこか懐かしい顔が見える。アリウスの…昔消えてしまった同級生達。アリウススクワッド、そして……トリニティの皆、先生とユウキ。
………走馬灯、か…?
駄目だ、私の脳。そんなもの見せるな。
まだ……まだ足掻ける。まだ動ける。
銃口を少しずらせばいいんだ。手を伸ばせばもう届く。だから……動け。
動け。動け!動け!!
「…あああああぁぁぁぁ!!!!!」
───────────────────
右手にある紙が消えたかと思うと、いつも通り服が形作られてゆく。
赤のドレスと手に吊るされる林檎。実際に見たことは無いが、まさに「姫」だろう。
「……ほう?」
地面に足が着くと同時に、足下から枝が生えてくる。
伸びゆく枝はたちまち奴らを絡め取り、締め付ける。
このまま貫くか窒息させるか……で終わると良かったんだが。
一人、枝から逃れた。
「不意打ちでこの程度とはな……笑わせてくれる」
ジア・ファン。一番面倒臭いのが来るか…。
早めに終わらせないと、枝がもたない。
死角から突き刺そうとするが。
「…小賢しいな」
まるで意味がない。ここは…
足元、そしてファンの周りから再び枝が生え出る。それも、先程とは倍以上の数で。
物量で、押し切る!
たちまち奴は飲み込まれていき、見えなくなっていく。今のうちに、拘束した奴らのトドメを…!
それぞれ枝を向ける。狙いは首元から頭に向けて。完璧に殺す。K社だろうが治せない程に!
「死ね…!」
奴らの首に枝が届かんとする、その瞬間。
伸びた枝が、途中から折れた。もう片方は、妙な……また違う「枝」に妨害されている。
「ふぅっ…危ない危ない…」
「…チッ…」
もう抜け出されていた。注意深く見たつもりだったが……まるでシ協会員だ。
褐色めの肌とバトラーの服にいくつかの得物。そして異形と化した左腕。
ネリー。ワザリング・ハイツでのバトラー。装備しているEGOは…「過ぎし日」。
「ネリー、枝を切ってくれぬだろうか?そのEGOには刃物も付いている筈だ。それなら…────「勿論、バトラーが自分の得物を忘れるわけないですよ…!この枝、妙に切れにくくてですね…!──っと!侵入者さん、随分と意地悪だね!」
すかさず追加で枝を放つが、やはり防がれる。特にあの妙な枝が厄介だな…。
瞬間、ファンを閉じ込めていた枝の球に一閃が走る。すぐさま枝達は両断され、そのまま枯れ落ちていく。
まさか一振りで切られるか……しかも、奴自身は、まったくの無傷。血すら出ていない…!
「あまり愚かな真似をしてくれるな。無駄だとわかっているだろうに」
「…クボさん?あの
「…未だ確定する因子は出ぬゆえ、断言できる余地は───「つまり、わからないってことですよね?」───では、早く捕縛でもするとしよう」
まだ図書館の陣営ってことはバレてないか…いや、まあバレたところでって感じではあるんだが。
何はともかく、ファンと実質タイマンな今、確実に戦闘不能まで奴を追い込まないといけない。
「…その顔、どうして苛つかさせてくれる…!」
ファンが嫌悪感でも感じているような顔と共に斬りかかってくる。
「貫け!」
すかさず枝を再び生え向かわせる、が。
「その頭は空っぽのようだな!」
瞬く間にバラバラにされる。
やはり通じない…!一度体制を崩さなければ攻撃は通らないか!
また一枚の紙を取り出す。
間に合ってくれよ…!
「……!」
ファンが少し驚いた顔と共に動きが一瞬鈍る。
カキンと、武器がぶつかり合う。
私の手には、身の丈の2倍はあるかとするほどのランスが握られていた。
ロボトミーEGO「ホーネット」
ステラソラもだけどリンバスが最近イベントラッシュでやばいぜ!いやまあ書く時間は溢れ過ぎてるんだけどな!
何を書いて欲しいでしょうか
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カルバノグの兎
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