守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます   作:シェリーザ

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作者「ゾ・シアと言えば多分ですけどまずこれですよね」

アーマードコアがきついから勝手に決めたわけではありません。作者が書こうとしたタイミングでは均衡しており、ゾ・シアが一番書きたかったのでこれを書いたのです(当時の話なので無視してもらって構いません)。


古代都市編
擬龍の目覚め


森林に日の光が差し、風が吹き抜け枝葉が擦れあい騒めきを上げる。鳥々が囀り、動物が地を這う。それが自然の光景…だが、その自然の中にそれに見合わない壁が立っている。鳥々はそれを飛び越える為に高く飛び上がり、その壁の中が見える…そこにあったのは自然には到底似合わない建物の数々、塔のようなものもあれば、研究所のようなものもあり高度な技術を伺えるも、結局森林の中にあるのは不自然でしかない。

 

だが…そんな高技術の都市よりもっと異質な雰囲気を放っているものがある。それは都市から少し離れた地点にある、緑に恵まれている土地にポツンとある真っ白の場所。白い枝のようなものに包まれた白の卵のような、繭のようなものに、地面を無尽蔵に埋め尽くしている白の蓮華のような何か。其処の付近には木々や植物といったものは生えておらず、生物もいないことから一層不気味さを感じる…その中で、白の蓮華の近くには人が白衣のようなものを着た人間が2人…

 

「経過観察…まだ目覚める気配なし、と」

 

「なあ、本当に本当に大丈夫だよな?今目覚めたりしないよな…?」

 

「はっ、お前も心配性だな。だからこそ慎重に報告してんだろーが」

 

2人はどうやらこの何かを研究している人間らしい。1人はこの何かに恐怖しているが、もう1人はそんな恐怖を解くように彼に話すも、不安は消えていないようでやれやれと溜息を吐いている。

 

「…ま、俺もあんな得体の知れない何かに命を脅かされるのはゴメンだがな。俺も同じ気持ちだよ」

 

「…愚痴っても仕方ないよな…仕方ない、今日も帰るか…」

 

「そうだな」

 

そう言って何かに背を向けて都市のある方角へ歩き出す2人。…だがその何かの表面が、内側から押し出されるかのように揺れ動いた。

 

〜〜〜〜〜

 

「…成程、わかりました。今日は帰ってもらって構いません」

 

「「はい、ありがとうございました八意様」」

 

…ふぅ、軍部は一体何を考えているのでしょうね…監視とか言いながら出来そうなら手懐けようとしてるなんて…医者として経過観察を聞くだけですけど、私だって暇ではないのですよ。

 

…あら?どうやら聞き手がいるようね、それじゃあ名乗っておいた方が良いわね。私は八意××…おっと、これでは聞き取れませんね…永琳と言います。

 

それで何の話をしてるのかと言うと…この都の軍部が数ヶ月前、この都を付け狙う妖怪達に対抗する為に生物兵器を造り出したのです。とある軍人が生物兵器を使う事を強く進言したそうで、上層部はそれに一理あると考えたのでしょう、計画を承諾。計画は始動してしまった。

 

まず最初に作られたのは都市の外にいる赤く翼を持つ火竜、我々がリオレウスと呼んでいる竜を我々の言う事を聞くように遺伝子等を改造し造り出した。

 

そして実戦運用の日、結果はその軍人の目論見通りだったのでしょう、リオレウス…いえ、これでは区別がつかないので…これからは護竜(ガーディアン)リオレウスと呼びましょう。元の烈火の如くの赤が体色のリオレウスと違い、白が基調である護竜リオレウスは妖怪達を蹂躙し軍部や上層部は大喜び。その結果量産計画が開始されました。

 

非常に凶暴な竜で、受ければただの人間は瀕死になる咆哮を放つティガレックス、調査隊が氷雪地帯で発見した翼竜レイギエナ、同じく調査隊が砂漠地帯で発見した2本の角を持つ竜ディアブロス…とにかく様々な竜の護竜個体が造られた。

 

その中でも特に強力であったアルシュベルトという両前脚に鎖刃が付いた竜。この護竜は元となる竜が存在せず、他の竜の掛け合わせで作られたような竜…なのでしょう。その竜は他の護竜個体が負けた妖怪や竜相手に不利になる事なく勝ち続け、市民からは英雄竜とされていたのですが…ある日量産された内の1匹が同種に対し攻撃を始め、其処から地獄が始まりました。私の勝手な想像ですが…この地獄が始まった理由は恐らく、彼等に生物としての自我が目覚めたからでしょう。そうでなければ他に制御が効かない理由が思い浮かばない。制御権を取られた…の考えもありましたが、そうなると全ての護竜を暴走させれるはずなので、護竜が一体だけ暴れ出した理由としては思いつきにくいです。他の護竜個体も同様に自我に目覚め始めたのか、同種攻撃や別の護竜個体、更には民間人にまで無差別攻撃をしていきました。軍部はなんとか制御しようとしていましたが…彼等が命令を聞く事は二度となかった。…最終的には生き残った護竜の全てが制御が効かなくなり都市から自然へと放たれた。

 

こうして都市に新たな脅威が誕生し、計画を推し進めていた軍人は暗殺されました。それに伴い護竜個体の生産も止められましたが…ただ、彼は大きな爆弾を残していきました。それが先ほど、私が研究者から報告を受けていたこの卵。殺される前の彼曰く『都市の最終兵器』だそうで、上層部は彼の暗殺後卵を破壊しようとしましたが…どう言う訳か卵に傷をつける事は出来たのですが、その周囲の花のような、枝のような結晶は破壊してもすぐに再生するのです。また卵の方も傷は付いたものの中まで貫通させる事は出来なかったので、最終的に卵は要監視という事で話は着きました…しかし、

 

「あの卵不気味なのよね…アルシュベルトは例外ですけど、他の護竜個体は基となるモンスターがいる…しかしアレだけが何が基になったか分からないわね…」

 

そう言えば…彼と一度会った時に聞きましたね。彼が自慢げに話していたその最終兵器は、何の竜が基にされたのか…と。その問いに彼はこう答えた。

 

『何が基ですかって?ふふ…最終兵器なのですから、当然それに相応しい()が基となっています』

 

私は彼の言葉を聞いた時強烈な違和感を感じた。と言うのも、全ての護竜もとい都市の外にいた竜につけられる別名は()の漢字が使われるのですが…彼が言った()、という言葉が普段我々が扱う()と異なるように思えたのです。それについて私個人で調べたのですが…結局は何も分らず終いでした。…さて、昔話はここまでにして、卵の正体に考察を…

 

『GUIOOOOOOOO!!!!!」

 

っ!?何よ、この咆哮、私の部屋は盗聴防止のために防音性が高いはずだけど、それを貫通して聞こえて来るなんて…!それにこの咆哮、我々が知るどの竜の咆哮にも合わない…まさか!?

 

「や、八意様…!!」

 

「聞こえましたか、今の咆哮…!?」

 

「ええ聞こえたわ…おそらくあの卵が孵ったのよ」

 

まだ我々が見たことない新種の竜がいるという可能性はあるが、この森林付近の竜は全て調査してある。そこに変異した個体等の報告はあれど、新種の報告はない。…だからこの結論に至ったわ。

 

「な!?では…!!」

 

「…ええ、相手は我々が知らない未知数の竜…殺すなら今しかないわ」

 

「八意様が直々に出なさるつもりですか!?貴女様はここで…」

 

「嬉しいお言葉だけど、私もこの計画に関わってしまった以上は何の償いもなく生きていくのはごめんよ。…もし私が帰ってこなかった時は豊姫達に説得お願いね」

 

彼女達はまだ幼いからね…私が死んだ事を隠したりしても構わないけど、あまり支障がないようにしてもらえるのが1番だけれどね。

 

「…わ、わかりました…」

 

「…ご武運を、八意様!」

 

「ええ行ってくるわ」

 

さて、私も死の覚悟を決めた方が良いでしょうね…

 

〜〜〜〜〜

 

「ここよね…やっぱりいつ来ても気味が悪いわ。早く標的を見つけないと…」

 

この付近に植物は生えていないし、動物はいないしで…不気味で自ずと警戒心を高めてしまうわね…それで確かこの辺に卵が…!!

 

「…!やっぱり…!!」

 

卵の殻?膜?が内側から破られている、どうやらあの最終兵器とやらは孵ってしまったみたいね…私もケジメを付けないと。あら、ご丁寧に引きずり跡と足跡…これを辿っていきましょう。

 

〜〜〜

 

「…どこまで移動しているのかしら、白い結晶のおかげで行き先が分かるのは良いけど距離が長いわね」

 

跡が消えても卵付近にあった白い結晶のようなものが移動跡に生えていて助かったわ………って、見つけた…!

 

「アレが彼の言ってた最終兵器…」

 

最終兵器という割には色は白一色で見た目は神々しいし、どちらかと言えばオブジェクトに見えるけど…私はアレを殺さなければならない。今はまだ気づかれていない、行くなら今!!

 

「はぁっ!!」

 

「GUO!?」

 

よし、腕翼と思われる部分の鱗を破壊!やっぱり脆い!竜種であっても生まれた直後や幼竜の鱗や甲殻は柔らかい、なら…頭を狙い続け…!

 

「G、GUIO!」

 

!!?何よこの竜…他の護竜と違って、知能がある!?手を前に出して、さながら『待ってくれ!』と言ってる様…もしかして彼はそれを含めて…!?なら尚更生かす事は出来ない!!

 

「残念だけど…貴方を生かす事は出来ないわ」

 

「GUOOO!!」

 

まだ抵抗する気なの、今度は腕を叩きつけて………!?これは…文字!?まさかこの竜…!?…命の危機に晒されたにも関わらず文字を書くなんて…彼?に戦う意志はないようね…はあ…

 

「…わかったわ、貴方のお話を私に聞かせてくれないかしら?」

 

「!GUO!!」

 

ここから、私の…いや、私達の奇妙な生活が始まったのだと思う。




作者「世界線解説いきます」

・東方の古代世界にモンハンのモンスターが存在する世界

・護竜は当初は都市を守る為に造られたが、今では恐怖の対象となっている

・竜は大半のモンスを、龍は古龍や禁忌などのモンスを指す言葉として使われている

・護竜は現在都市の外に大量におり、基となったモンスター同様の生活をしている

作者「こんな感じですかね。一部は設定だろこれ…それは兎も角タグを見てもらえれば分かりますが…今回も掲示板形式です。というわけで募集します。継続で登場するニキネキが6人確定しているので…13人まで募集します」

作者「前作(ELS×ヒロアカのやつ)で出てもらった方々の設定を出しても構いませんが、その場合は新規さんの方を優先します、其処はご了承ください」

↓此方で募集しております。(継続キャラについては男性陣4人、女性陣2人です)
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=326665&uid=408513

何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた

  • 白崎龍護
  • 八雲蒼焔
  • クロ君
  • メル・ゼナ
  • 怨嗟マガイマガド
  • ヌシジンオウガ
  • 藤原妹紅♂
  • 鋼華刹那
  • マガイマガド(コテハンニキ)
  • ゴルベーザ
  • ハン
  • イストワール(図書院長)
  • シン
  • 霍青娥(やべー方)
  • 作者「え?」
  • ラインハルト卿
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