守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます 作:シェリーザ
それとイギリスへ修学旅行に行っていたので投稿遅れました。
禁忌を解放したゾシア、彼は咆哮をあげた直後妖竜結晶を生成する。その量と規格は尋常なものでなく、浮いているはずのアマツにも掠るぐらいの大きさを幾つも生成する。アマツはこれに一瞬驚くように空中で回るが当たらないと分かったからか、少々安堵しつつも空を泳ぐようにしながらゾシアに突撃する。…が、ゾシアはその行動に対して先程の火球で対応すると思いきや。
「GYUOOOOON!!!」
「CYUAAAAAA!!?」
結晶が一瞬光った、かと思えばそこに一筋の光が走り着弾地点に爆風を起こす。どうやら雷が落ちたようで、アマツはそれを慌てて避ける…が着弾地点となる地面には事前に妖竜結晶が生やされていた。つまり…結晶に雷が当たったことにより、結晶が雷属性で爆発。さらに普通の結晶よりも威力が強化された爆発がアマツを襲う。幸い爆発の直撃は受けなかったがそれでも爆風を受けて更に傷を負う。
「CUOOOOO!!!!」
「GUOOO…!!?」
だがその程度で倒れる程柔ではないようで高速でゾシアに突進、加えて尻尾によるサマーソルトによる追撃でゾシアを攻撃し続ける。ゾシアもその攻撃は先程からの攻撃も含めて体に響いていたか、右翼脚で受けたが吹き飛ばされてしまいゾシア自身も怯んでいる。だがそのまま怯み続ける事はなく残った左翼脚でアマツの頭を掴み地面に叩きつけ、自身の足元に引き寄せた後…
「GOOOOO…!!!」
「CIAAAAAA…!!?」
足元に全てを焼き払う劫火を吐く。暴蝕形態になっても火力はあまり上がってなかったようだが、アマツを自身の足元へ引き摺り寄せていたなら話は別だ。そのままの火力がアマツの顔面を焼き焦がしていきアマツもその激痛により体を唸り拗らせながら必死に抜け出そうと暴れ回っていく。ゾシアはそのまま焼き殺そうとするが…戦いによって蓄積した傷などによって力が緩んでしまい激痛によって暴れ回っていたアマツによって抜け出されてしまう。もちろん自分の顔を二度も傷つけられたアマツは堪忍袋ごと大爆発。
「CYUOOOOOOO!!!」
「GUU…!!?」
巨大竜巻を起こす時とは別の甲高い叫びを上げた後、巨大竜巻の時よりも更に空高く舞い上がっていく。流石のゾシアも片翼脚を失った状態で飛べる訳がなく、跳躍しても届かない訳なので為す術がない…と思ったが、妖竜結晶の存在を思い出して水耐性に振り切って何重にも重ねて生成。そして盾のようにしそれの陰に隠れた瞬間…
ゴリゴリゴリゴリゴリ!!!!
岩か何かを削るような轟音と共に途轍もない衝撃がゾシアを襲う。元々ただの漸くタックルでさえ両翼脚を使って全力で踏ん張って耐える事が出来たのだが、今の彼は左翼脚しかない。それ故に踏ん張って耐えるなんて夢のまた夢、妖竜結晶を盾にしたにも関わらず吹き飛んでしまう。
「GUOO…GUOOO…!!」
「CYUIIOO…!!」
何とか右翼脚を再生し終えて立ち上がるもふらついているゾシア、そんな彼の前に天から舞い降りてくるアマツ。受身気味でかなり疲労しているゾシアに対しアマツは先程の攻撃からの反動でかなり息が荒くなっている。両者が異なる理由ではあるが、大きく疲労しており決着が刻々と近づいている事を示している。とは言っても2体ともひと暴れするだけで周りの環境を大きく変えるほどの力を持つ龍だ、近づいていると言っても後丸3日ぐらいはかかるが。と、そんな事を言ってる間にも2匹は業火球と水球ブレスを撃ち合い、接近戦での肉弾戦を再び繰り広げている。どうやらお互い全ての技を打ち尽くしたようで、あとはどれだけ上手く致命傷に至る攻撃を差し込めるかの勝負へとなった。
「GUOOOOOO!!!」
「CYUOOOOOOO!!!
現にゾシアは翼脚での叩きつけ後に妖竜結晶を生成、そして業火を放ち引火させ火力を落とさぬまま広範囲を焼き払う。豪雨の中であるにも関わらず延焼しているのを見るとその火力の高さが窺われる。しかしアマツはこれ程度に恐れてはいずれ負けると察したか、自身が灼かれる事すら気にせずにゾシアに突っ込み尻尾を叩きつけようとしていく。ゾシアも翼脚で尻尾を掴み…
「GUGOAAAAAAA!!!」
「CYUAAAAAAAA!!?」
力任せに引っ張りアマツの尻尾を引き千切る。これでアマツは何度目かの墜落となり、地面へ叩き落とされる。ゾシアは早急に翼脚を地面に叩きつけたあとアマツの身体を封じ込むように妖竜結晶を生成し捕縛。そして今度こそアマツを絶命させる為に口に業火を吐くための熱を溜め始め…
「あっ、やばっ…!?」
「GUU…!!?GUGOOOOOO!!!」
たその時、彼の背後から声が響く。その声の主は諏訪子であったが転けており、その声に反応したゾシアだったが今の彼は全てを破壊する黒に呑まれている…彼が諏訪子の方へ振り向いた直後口に溜めていた業火球を彼女に向けて放つ。今の彼は目に映るもの全てを破壊するまさしく暴走兵器であるが故の行動だった。
「っ…!?急げ、邪魔しちゃダメだ、邪魔しちゃダメだ…!!」
急いで立ち直って逃げようとするも今のゾシアの顔で恐怖したか彼女の足は彼女の意志に応えない。そのまま灼かれる…と思われたその時。
「神奈子…!?」
「ぐぅぅ…!?」
彼女と火球の間に柱のような物が何重にも重なった状態で間に入り、諏訪子への攻撃を柱が代わりに受けて爆散する。そしてその爆煙から現れた人影が諏訪子を抱きかかえたまま付近の叢に転がり込む。
「馬鹿か!?本気で死ぬつもりか!!」
「…ご、ごめん…」
「…今回は何とかなったが、次にやったら見捨てるからな!?」
窮地にいた諏訪子を救ったのは神奈子、助けられた諏訪子はと言うと自身に非があるという自覚があったからか責めるような事や言い訳を言う事なく素直に謝る。神奈子もそれを受け止めるが次はないと忠告しそのまま2人は叢に隠れる…ゾシアはどうやら2人を見失ったようで再びアマツに向かって業火球を溜め始める。対するアマツは必死に結晶を破壊する為に水球ブレスを吐くが水耐性に全振りされた結晶だ、全く破壊される気配はない。それでも諦められなかったからか…
『CYUOAAAAAAAAA!!!!』
抵抗の意思を露顕させるようなアマツが放ってきた中で最大の咆哮をあげる。近くにいたゾシアは勿論、遠く離れている2人の耳に刺さりゾシアは翼脚、諏訪子と神奈子は両手で耳を必死に抑える。これが某轟竜だった場合タダでは済まなかったが、相手が違うので神2人は一命を取り留める。ゾシアの方は咆哮を聞いて耳を塞いではいたが、すぐに持ち直し確実にアマツを灼き殺す為の業火球を溜め切ろうとしている。そして…業火は…
「CYUAAAAAAAA!!!!」
「GUO…!!?GUAAAAAAAA…!!?」
放たれた。だがアマツを灼き殺すには至らなかった。なぜかと言われれば…ゾシアが業火を吐く直前、アマツを閉じ込めていた結晶が突如青く発光し稲妻を散らして大爆発を起こしたのだ。それが原因で業火は相殺、それどころか結晶によって大幅強化された青の爆発は業火をも打ち破ってゾシアへ大打撃を与えたのだ。そう…アマツは自身の死の間際に雷を操る力を手にしたようで無自覚ではあったが落雷を発生させそれによって結晶を攻撃したのだ。またゾシアは龍属性が特に苦手なわけだが、雷にも弱い…加えて今の彼は暴蝕形態に入ってから時間がかなり経っており妖竜結晶により強化された雷属性の大爆発を受けた…彼が地に伏せるには十分過ぎる程の要因が揃っていた。それの示す事はつまり…
「GUU…GUOOOOON…」
ドゴオオオオオオオン………
弱々しい声のした直後、ゾシアの巨体が地面に倒れた。彼は自身を動かすためのエネルギーが翼脚の再生や暴蝕状態での生命維持に大量に使われたが故にもう残っておらず、微かにしか動いていない。そしてゾシアを倒したアマツと言えば…ゾシアが倒れる前までは自分でも死んだと思ったか、地面に倒れていた…が。ゾシアの倒れる音を聞きそれによって目覚めぎこちなくも浮上する。そしてゾシアが倒れているのを見つけると…
「…CYUII!!CYUAAAAAA!!!」
放っておいても死ぬとは思うが、生きていては面倒だと思ったのか。すぐさま天高く舞い上がった後に結晶すらをも削る威力を持つあの激流をゾシアに向けて放つ。もはや避ける事も叶わないゾシア、そんな彼の身体は…無慈悲にも激流によって人間にあたる上半身と下半身で分断された。これで完全に殺した、そう確信したアマツ。だが彼にとっても最後の大技だったようで地面に落ちかける…が何とか持ち堪えた後に、自身の傷を癒すためだろう豪雨や嵐を引き連れて護龍との決戦の地を後にした…
〜〜〜〜〜
「…悪魔が…負けた、だと…?…待て諏訪子、奴が此処を完全に離れるまで動くな…!!」
「っ、わかってるよ…けど、けど…!!」
…嘘だ。あのゾ・シアが負けるなんて。かつて存在したと言われた都を護った彼が?負けた?死んだ?…そんなの…そんなの…!!
「信じられるもんか!!ゾ・シアは…アイツは、まだ自分の役目があるって、言ってたのに…!!」
「…現実を見ろ、諏訪子。非常に惜しかったがあの悪魔は嵐の権化とも呼べよう彼奴に敗れてしまった。…そして…」
「うるさい!うるさいうるさいうるさい!!…私のせいだ、あの時私を敵だと認識して攻撃させたから…もしあのままあの竜に攻撃してればゾ・シアは…!!」
何で、何であの時に転んだりしたんだよ!!これも全部私が悪い、あんなところで転がらなければ…いや、そもそも見に行こうなんか思わなければ…!!
「しっかりしろ!!」バチィッ!!
「っ!?」
「お前がどれだけ己を恨もうが自由だ、勝手にしろ…だが奴は、お前と…ついでに私の命を護る為に戦っていた。ならばその命、無駄にしようとするな!!」
…そうだ。確かに彼はあの竜から私達を護る為に命を張ってくれたんだ。だったら…私は生きなければならない。彼が自分の命を懸けて私と神奈子の命を繋いでくれた…その命を無駄にはしない…!!…そう言えば、ゾ・シアはリュウヌで回復している、って聞いたような………!
「そうか、その手があったじゃん!!お願い神奈子、ゾ・シアの遺体を持って私について来て!!」
「その手とは何だ!?何処へ向かうのだ!?」
「決まってんじゃんそんなの!!白竜山だよ!!ほらとっとと行くよ!!あ、ゾ・シアを忘れずにね!!」
「あ、ああ…?」
神奈子には後で説明すれば良い、今は一刻も早く白竜山に…!!
〜〜〜
「近場で改めて見たが…この山かなり大きいな」
「ほらこっちこっち!」
確かこの辺りにあの洞穴が…!あった!
「此処を通って!ゾ・シアも通してよね!」
「忘れるわけ無かろう…柱で運んで入れられんな、仕方ない…手荒になるが引き摺っていくか」
ま、まあ…それは私達にはどうしようもないから良いけど…めちゃくちゃ大きいゾ・シアも悪いし。さてと…確かこの辺に…溶岩流を当てれば!
「っ、爆発…!?まさかあの結晶で隠していたのか?」
「そうだよ、とっとと降りるよ!」
「落ち着け、それでお前が怪我したら目にも当てられん」
確かこの穴結構深かったから気を付けて気を付けて…1人で降りたけど結構深いねこの穴!?本来ゾ・シアが自分で降りるための穴だからそうなるのも仕方ないか。さてと、確かこの奥に…あった!リュウヌの発生源…竜灯!
「…深い穴の底にこのようなものを隠していたとはな。神力とも、妖共の力とはまた異なる力を感じる…」
「此処については私もあんまわかってないけど、とりあえず此処はリュウヌを生み出す全ての源って事だけ知っておいて。…それよりあの中に…」
「ああ、此奴を入れれば良いんだな…よし、終わったぞ」
白い煙が上がっている…確か、ゾ・シアがリュウヌを吸収する時は白い煙が上がってた…つまり!
「ゾ・シアは…まだ生きている!」
「…凄まじい生命力だな。先程まで2分割されていた肉体がほんの少しではあるが繋がれている…奴が悪魔と言われるのも納得がいく」
「…ねえ神奈子、ゾ・シアは悪魔なんかじゃないよ。次その名で呼んだら怒るからね」
「…悪かった、訂正させてもらおう」
…けど、目覚めるのはいつ頃になるんだろう…少なくとも後数年は掛かるかな…早く治ってほしいなあ…あ、杠葉にどう説明しようかな…怒る、かな…?
「…早く治って欲しい、そう思っているな?」
「うぇっ!?何でバレたの!?」
「顔に出ていたぞ。…ふむ、本来こういう事はしない方がいいが…奴に神力を注いでみないか?」
「神力を…注ぐ…!?」
…いやいやいや!?本人…あ、本竜か。じゃなくて、確認取らずにやっていいの!?取りたくても取れないけど!!
「え、本当にやってもいいの!?普通に不味くない!?もしこれでゾ・シアが神格化しちゃったら…!?」
「…その時はその時だ!!」
強引が過ぎる!?…でも、試してみる価値はある!なら…やってみよう!
「…うん、わかった。じゃあ…行くよ」
「了解した」
…私達の力も注ぎ込んだんだ…頼むよ、ゾ・シア…ちゃんと生き返ってよ…!!
〜〜〜〜〜
とある高高度の山の頂点にて、1匹の龍が渦巻いていた。
「CYUOO…!!CYUOO…!!」
その龍の息はとても荒く、よく見ると生物的な白色をしている龍の身体は灼かれたかの様に黒ずんでおり、立派な兜の飾りの様な角の片方が折れていた。そしてその目は…己の自慢の身体を傷つけられたからか憤怒に満ちていた。しかし今は自分の身体の傷を回復させる事を最優先しているか大人しくしている。そして龍は自分が描く未来の為に静かに目を閉じる…自身を殺そうとした龍が護ろうとした物の全てを、破壊し尽くすまでに…
諏訪子が戦犯みたいになってるけど諏訪子以外が音を出してもそいつを殺そうとしてたから諏訪子は悪くないよ(目逸らし)そしてアマツ君生き残っちゃった。けど此方は予定通りです。一応どういう意図で書いたかを説明すると…今回戦ったアマツ君はXXまでの攻撃しかしていない個体なんですよね。しかし最後の戦いで雷の力に目覚めた。…つまり、今回のアマツ君は…まあ、それは再登場した時に書きましょう。
そしてゾシア君は2分割されちゃったねえ…まあ、此処で半殺しにされる予定だったから助かったけど。(ど畜生)とりあえず神力を与えられた+竜乳にぶっ込まれたので生き返りはします。ただ…普通に生き返れると思うなよ、ゾシア君。
さて次回は再び時間が飛んで平安時代辺りになります。…つまり鵺と百竜夜行が同時に来るわけだなあ!!この編にて準レギュラーキャラに怨虎竜が追加されるかもしれない。
何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた
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白崎龍護
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八雲蒼焔
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クロ君
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メル・ゼナ
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怨嗟マガイマガド
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ヌシジンオウガ
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藤原妹紅♂
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鋼華刹那
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マガイマガド(コテハンニキ)
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ゴルベーザ
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ハン
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イストワール(図書院長)
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シン
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霍青娥(やべー方)
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作者「え?」
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ラインハルト卿