守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます 作:シェリーザ
「くそっ、誰かあの雷狼竜を早く止めろ!?」
「無理だ、早過ぎるし一撃でも喰らえばお陀仏だ!現に衛三郎がやられた!」
「どうしようもねえのか…!?」
「また竜共が来たぞー!!」
関門を突破され、残るは最終防衛関門のみとなった兵達。今の時点での士気は最悪に等しい、ヌシ・ジンオウガに此処まで侵攻された上に兵はかなりの数を殺され、挙げ句の果てには増援まで呼ばれる始末。しかもその増援はジンオウガやディアブロスと言った武器を取って戦える者を中心に狙う竜を合わせて3匹も呼ばれたのだ。兵達が絶望するのも無理はなかった…そんな中、戦場を切り開く一矢が放たれる。
「「GHAOOO!!?」」
「GUO!?」
「…GHOO」
矢が雨霰のように分散し、ディアブロス2匹の上に降り注ぐ。ジンオウガは辛うじて避け、ヌシ・ジンオウガは一歩下がって全弾回避する。そしてその矢が降り注いだ上空から何かが飛来してくる。
「………!!」
「GHAOOO…!?」
その飛来してきた何かに矢の雨霰で逃げ戸惑っていたディアブロス1匹の右翼が切り落とされ、その激痛と恐怖からか引き返していく斬られた方のディアブロス。そしてその翼を切り落としたものの全貌が明らかになる…
「………」
非常に長い
そんな彼の持つ武器は先ほどまでは白が基調の筈が…今では黒が基調のものへと変貌しており神々しかった造形が異形の悪魔の造形のような物に変化している。…それはさておき、彼は己の討つべき仇のヌシ・ジンオウガを捕捉。直後それに向かって全速力で走り出す。
「WHAOOOON!!!」
「……遅イ!!」
今の彼は言葉も片言になってるが関係ない。ヌシジンオウガの咆哮に応えるように雷が周囲に降り注ぐが、それを見切り斬りで回避し逆に斬り込んで1段階目の練気を獲得する龍護?。ヌシジンオウガは先程迄の彼とは違うと気づいたのか、残っているジンオウガとディアブロスと協調して彼に襲い掛かる。
「邪魔ヲスルナ!!」
「GHAO!?」
「GRUO!?」
「…!」
しかし彼は今まで折りたたんで武器を持たせていた翼脚を解放、毒瓶を装着した弓を展開して2匹の両目に撃ち込んでやる。当然毒が塗られているわけだ。2匹は矢を受けた瞬間、激痛と毒の苦しみによって地に伏せる。そして此処で龍護?は倒れている2匹の内、ジンオウガに目をつけ…
「…力ヲ貸セ」
翔蟲を取り出してその糸をジンオウガに巻き付けていく。これが本来、カムラの里のハンターにしか使えない技術の操竜。だが彼は
「GRRRR…!!!」
「…恨ンデイルノカ?
ヌシジンオウガと向き合うわけだがヌシジンオウガはその光景を目にしてブチギレない筈がない。龍護は友を殺され、ヌシジンオウガは同族を敵の手足のようにされているのだ、龍護?がお互い様だと言ったってヌシジンオウガには伝わりゃしない。それはさておき翔蟲の糸を精密操作して通常の雷光虫による雷撃をヌシジンオウガに当てさせる龍護?。
「GRUOOO…!!」
「
白…恐らく本来の龍護の人格だろう。彼はそれほどまでにブチギレている様で、彼の代わりに戦っている今の人格…黒龍護としよう。黒龍護は手段を選ばない性格なのか操竜しているジンオウガを酷使して前脚叩きつけや雷撃、尻尾叩きつけなどを撃たせてヌシジンオウガにダメージを与えていく。あと寡黙な龍護と違ってお喋りらしい。そして…
「サァ…決メテヤルヨォ…!!」
その言葉と共に懐から赤色の翔蟲を取り出す黒龍護。その翔蟲の後によって操竜していたジンオウガを繋ぐ意図が紅く染まり、其処からの攻撃が繰り出される。まずヌシジンオウガへとタックルさせ、更に左脚に雷を纏わせて攻撃。そして彼自身は離脱(と同時にしれっと練気をもう1段階回収)してジンオウガに最後に飛び上がらせて激突させる。この一連の行動を取ったジンオウガは、自分が長居して1人と1匹の戦いに手出しすれば確実に死ぬと分かったか命からがらに逃げ出していく。
「GRUO…!!WAOOON!!!」
「流石ハ主、ソウ簡単ニハ倒レヌカ…」
先程の行動、操竜大技は本来命中した相手は必ずダウンするわけだが、黒龍護の目の前にいるヌシジンオウガはどういうわけか数十秒程倒れていただけで、すぐに起き上がってくる。そして彼もやられっぱなしではないのだろう…同じく左脚に雷を纏わせて叩きつけ、更には通常のジンオウガよりも更に広範囲かつ高火力の雷撃を放ち周囲一体を攻撃する。黒龍護は過激な雷撃の中でも冷静に見切り斬りや居合による受け流し等で攻撃を躱しつつ隙を窺っている様子。そんな引き気味の戦いぶりを見たヌシジンオウガは…
『WHAOOOOOOOOOON!!!』
突如引き退いた後、今までで1番甲高く巨大な咆哮を上げ始める。咆哮というのは一瞬叫んで威圧や威嚇に使う物なのだが、今彼が上げている咆哮はそのどちらにも当てはまらない様に見える。それはまるで、途轍もない技が待っているかの様な…
「ッ!!他ノ人間共、アノ竜ヲ攻撃シロ!!」
黒龍護は悪寒でもしたのだろう、太刀を構え翔蟲を前方に放った後、引っ張って貰う用に前方へ移動しつつ太刀を2回当てそこから気刃による連続攻撃を放つ技…楼花鉄蟲気刃斬を放ち太刀の練気を最終段階まで回収。その後すぐに先程攻撃を受け流すのに使っていた居合の構えを取り始める。何故居合の構えを取ったか謎に思えたが、どうやら鞘?の中で練気を消費しているらしくその構えのままヌシジンオウガは近づき…
「斬リ伏セル…!!」
練気を3段階消費して放つ居合からの気刃斬り…居合抜刀気刃斬りを放つ。一撃目、2撃目が背中に無事命中し大きい切傷をつける。そして残る一撃を当てて大打撃を与える…はずだった。再び突然ヌシジンオウガが大きく飛び上がり、それによって回避されると同時にヌシジンオウガは最終防衛関門へ猛攻を浴びせつつ、周囲の設備に雷光虫を撒いて雷撃を放つ…彼に取っての大技を放つ。都へ続く道を守る関門を攻撃することで冷静さを欠くのではないか、その様な考えも多少はあったかもしれないが…
「WHAOOOO!!!」
「チッ、外シタ…逃ゲテンジャネエヨ!!!
本来の龍護なら確実に冷静さを欠いていただろう。しかし生憎ながら今はヌシジンオウガを殺す事しか考えていない黒龍護へと人格が変化していた。なので黒龍護は別の理由で冷静さを保ちつつもブチギレ。彼はどうやら都の人間よりも、本来の人格から頼まれた事を遂行する事だけを考えている為かどうでもいい様子。
「門ガヤベエナ…ダガ、テメェヲ殺セバ万事解決ダカラナ…ブチ殺シテヤルヨ!!」
…一応彼にも脳筋的な考えがあったらしい。それは兎も角大技を受けてかなりの損害を与えられた最終防衛関門。なんとか耐え切ったが、後もう一発大技を喰らえば完全に崩壊する。そうなれば都が大惨事に見舞われる…そんなこともあってか、黒龍護も守護が目的の人格ではないとはいえ少しは焦っている様だった。
「
愚痴を吐きつつも、彼も護龍という自覚というか、誇りはあるのだろうかヌシジンオウガを見据えている。
「今ノ姿デハ凄エ殺シニ行キ辛イナ…チッ、元ノ姿モ本気デ危険ナ時以外封印シヤガッテ…」
どうやらゾシアとしての姿は最終手段らしい。彼が表立って出る前に制限を掛けていた様で、その事にまた悪態をついているが…
「…マア良イ、テメェガ破壊ヲ望ムノハ珍シイカラナァ…縛リノ中デヤッテヤラァ」
彼の本来の目的に反する事をお願いされたからか、凄く乗り気の黒龍護。ヌシジンオウガに視線を固定し己の獲物を構える。果たして彼はヌシジンオウガを討伐出来るだろうか…
〜〜〜〜〜
あの日、俺は全てを失った。大事な家族も、棲家も、居場所も。あの嵐の様なやつに全て奪われ追い出された。その後はなんとか必死に生きていたがまたトラウマを掘り返された。
その後暫くは
その後は色々な竜を相手に縄張り争いを繰り広げ勝ち続けていた。火を吐く空飛ぶ竜や、謎の泡を出してくる竜、闇夜に紛れる竜、氷を全身に纏い二足歩行してくる竜…
兎に角色々な奴らと戦って勝ち、殺し続けた。そしていつの間にか俺の纏う雷や
何故だ。俺の中では今頃とっくに
〜〜〜〜〜
「厄介ナ奴ダナ、オ前ハ…!!」
「AOOOON!!!」
楼花鉄蟲気刃斬と雷光虫の群れによる雷撃が交差する。あれから数十分した後も1人と1匹は生死の境での駆け引きをしており、他の兵達は他の竜が来ていない事から龍護の援護をしようとした…が。1人と1匹の戦闘速度が速すぎて、追いつかないし更にはそこに横槍を入れて、それが原因で龍護がやられれば自分達の敗北は確定する。それ故に手出しが出来ない状況であった…だが彼等とて何もしてないわけではない。
「破龍砲の準備は出来たか!?」
「問題ありません!!ただあの方の位置ではあの方にも命中します…!!」
「そこは俺が声を掛ける!!兎に角いつでも撃てるようにしろ!!設備の方はどうなってる!?」
「設備は一割のみ現存、残りはやられており現在は修復中です!!」
「一割のみか…なら破龍砲を受けて生きていた時に備えて大銅鑼と狼煙の準備だ!!散って行った同志の仇を取りに行くぞ!!」
「「「おおーッ!!!」」」
第一の群れからかなり人数は減ってしまっているが、それでも闘志は燃え尽きていないどころか、1人で戦い続ける龍護の姿に感動したのか自分達が出来る事を最大限にする事を決定したらしい。それはひとまず置いておき彼等の方へ視点を戻す。黒龍護は反撃技の威力を高める円月を使用しており、ヌシジンオウガに自分の武器の特性を利用しつつ切傷をつけ、傷を蓄積させている黒龍護。今の彼の太刀の色は少し赤みを帯びておりどうやら最大段階まで練気を溜めているらしい。しかし忘れてはならないのが、今の彼は暴蝕状態であること。この間はずっと消耗が激しいのでゆっくり回復をしておきたい所だが、ヌシジンオウガの苛烈な攻撃のせいで中々出来ていない。
「相変ワラズ面倒ナ体質シヤガッテ…!!コンナ体質ジャナキャ、モット動イテモ問題無イッテノニヨォ…!!」
ヌシジンオウガに自分の消耗を悟られない様にはしているも、それは時間の問題だろう。彼としてはさっさと回復してすぐに戦場へ復帰すること、しかしヌシジンオウガの狙いが彼一点のせいで余裕が与えられない。
「…此処!!」
と此処で、翔蟲2匹を使って糸による少し大きめの空間を作り出すと同時に一歩下がって太刀を構える。ヌシジンオウガはそれに気づかず、全身を使ったタックルを仕掛けたその時…
「WHAOO…!!?」
「テメェノ目ハ節穴ノ様ダナ!!ハハッ!!」
煽り文句と共に踏み込んで繰り出される斬撃。それは見事ヌシジンオウガの右前脚に命中し、更に円月の効果によって追撃が放たれる。加え彼の武器の特性…白熾の奔流(灼熱化状態)と呼ばれるスキルによって更なる追撃がヌシジンオウガに襲いかかり…彼の右前脚が部位破壊され、大きく点灯する。
「GWOOON…!?」
「楼花カラトドメヲ…!!」
「武士殿!!今すぐ其処からお離れを!!」
「…ハァ?何言ッテ…!?」
彼が回復しきっている翔蟲1匹で楼花鉄蟲気刃斬を決めようとした時、突如編笠を被った兵士から声を掛けられる。なんでも離れろということらしく黒龍護は何を言われてるか理解できず、頭にハテナを浮かべていたが何をするつもりなのかを理解したらしく心内で舌打ちしつつ、納刀しつつ翔蟲による移動でヌシジンオウガから離れる。そしてそれと同時に…
ドゴオオオオオン!!!
辺り一帯を揺らす轟音と衝撃が襲いかかる。黒龍護は一瞬驚くが上を見ると驚いていられなくなったらしく、すぐさま走り出す。そう、ヌシジンオウガから離れろと言われた理由…それは。
ドガアアアアアアン!!!
ヌシジンオウガに何かが当たり、それが村一つを簡単に焼き滅ぼせる程の規模の大爆発を起こす。黒龍護はギリギリ逃げ切れたらしく、爆発を見て心底巻き込まれなくて安堵していた様だ。…尚巻き込まれていた場合は、最終段階までに行くだけだから、色々とやばいことになって終わるとだけ言っておこう。
「…危ネエナオイ!?殺ス気カテメェ!?」
「わ、悪い…でもあの破龍砲はこの都市の最強の兵器なんだ、あれを受ければ流石にあの竜も………!?」
「…ハア、フラグ回収ッテカ?」
よくそんな言葉覚えてたな。それはさておき爆発が終わり、爆煙が上がるその中から…彼は立って帰ってきていた。しかし最初彼が来ていた時は金色に光っていたのが、その光は失われており足取りも朧げ。もう限界の様だ。
「GWUU…AOOON………!!!」
流石に自分の命のラインは引けているのか、他の竜達同様に撤退するらしい。だがそうなると困るのは黒龍護だ、龍護から彼に頼まれていたのは『ヌシ・ジンオウガの抹殺』。あくまで『撃退』では無い。それ故に追いかけようとしたが…此処で竜乳によるエネルギーの残量が少なくなったか、足をつく。
「チィッ!待チ、ヤガレ…!!」
「あんたはよくやった!!よくやったから今は休んでろ!!」
「離セ!!俺ハ奴ヲ…!!」
無理やり追いかけようとしたせいで、彼に声を掛けた兵に止められてしまう。その様子を見て好機と感じたのだろう。ヌシジンオウガは彼を人睨みした後、柵を超えて何処かへと姿を消した。こうして今回の百竜夜行多大な犠牲を出しつつも、撃退に成功したのだった。
〜〜〜〜〜
チッ、消化不良ダナ…アノ兵ガ止メナキャ奴ヲ殺セテタッテノニヨォ…人間ッテノハツクヅク不便ダナ。アンナ奴等ノ何ガ良インダカ…
…分カッタ分カッタ、主導権返シテヤルカラソウカッカスルナ…ソレト一ツ言ッテヤル。
輝夜?ト言ッタカ、ソノ女ノ所ニ迷イ込ンダ群ノ竜ガ一匹居ルゾ。
と言うわけでヌシ・ジンオウガ君生存。彼はかーなーり後に大きな出番が待ち構えられています。具体的に言えば禁忌レベルの龍との再戦時ですね。
それと何気に判明した黒の存在。かの禁龍のパチモンなわけなので偉い所とか全く感じられない現象。どうやら彼等はある程度の意思疎通が出来ている模様…アレルヤとハレルヤかな?(錯乱)
それと最近愛♡スクリームと言う曲を聞いて思い浮かんだ小ネタ。
作者「もこたーん!」
もこたん♂「うっす」
作者「何が好きー?」
もこたん♂「カービィ達!よりも雷鼓☆」
作者「刹那くーん!」
刹那「はい?」
作者「何が好きー?」
刹那「うーん…ガンダム!よりもスレの皆さんですかね」
作者「龍護くーん!」
龍護「…なんだ」
作者「何が好きー?」
龍護「…都よりも竜乳」
作者「成程成程…因みに今の回答をもこたんのは輝夜達に、刹那君のはサグメに、龍護のは永琳に送っておいたよ」
3人「「「…」」」
もこたん♂「全員でアイツ焼いたら逃げるぞ、OK?」
2人「「OK!」」
もこたん♂「んじゃそれ着火&逃走!!」
刹那「サグメさんの機嫌を取らないと…!!」
龍護「…龍灯に篭らねば…!!」
作者「あちちちちち!!?」『ピーピーピーピー!』
…あれ?うちの主人公陣のヒロイン、愛が重い人多すぎね?
もこたん♂の番外編を書いた方が良いですか?
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書いてもOK
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前作で書いて
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書かなくて良いから話を進めてくれ
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新しくそれ用の小説を作って書こうぜ!
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あの馬鹿に託そうぜ!
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(書けば)止められんよ、流れ始めたry