守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます   作:シェリーザ

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ナルハタタヒメの磁場操作ってよくよく考えると現代社会にはヤバすぎる能力なのでは…?

それとレジェンズZAを購入しました。推しポケのギルガルドでオヤブン色違いを頑張って厳選して無双してやります(強固なる意思)


龍宮砦跡での戦い(中編)

「…何をしてくるか分からぬな、一節演奏してあの調べをストックしておくか…」

 

戦いの第二幕が上がり、彼は早速青、青、橙の順に光らせて演奏、地面へ叩きつけてその旋律を大音量で奏で、追加でナルハタに殴りつつ重ねがけの演奏を行う。彼が奏でたのは風圧無効化の旋律。何があっても動けるようにとの保険での演奏だったようだが、それが奇しくも意味を成すことになる。それはさておき先程彼が設置した白い繭のような物が一回り大きくなる。

 

「CYUAAAAA!!!」

 

「っ…!受け太刀出来るような武器で助かった…」

 

ナルハタは彼に対して口を開き雷のレーザーブレスによる一直線上の薙ぎ払いを放つ。対処する側である彼はと言うと狩猟笛を盾代わりに受け止めて防御する。…狩猟笛は防御する武器じゃないんだがなあ。咆哮後のナルハタは先程と違い頭を下、尻尾を上にした逆さ吊り状態ではなく背泳ぎをするような体勢でいる為、打撃武器である狩猟笛による気絶を狙おうとしても中々に厳しい。なので彼は一番近い背中、または尻尾への攻撃に切り替える。

 

「…弱点と思える頭には届かぬが…ストックするには問題ない…!!」

 

そう言って彼は橙、青、紫、橙の順の光と旋律と紫、青、青、紫、そして紫、橙、紫、青と光らせて三節分を完成、そう言って直ぐには演奏せず貯めておく龍護。彼の持つ奇妙な音を鳴らす武器が厄介だと感じたのだろう、ナルハタは先程の雷ブレスを防御させてたみたく、防御させることで武器を手放させようとしたらしく空中タックルを仕掛ける…が。

 

「…今ッ!!」

 

「CYUIAAAA…!!?」

 

彼が彼女の突撃に合わせて笛を叩きつけ、爆音で笛を掻き鳴らすようにして旋律を奏でた。その爆音は彼女の頭部にぶつけられたお陰で耳に刺さったようで、苦しむようにもがいた後また地上に叩き落とされる。加えて彼が設置した白い繭のような物が一気に膨らんで大爆発を起こし、追撃を受ける。それと同時に彼は再びナルハタに笛を叩きつけ、同じ旋律を大音量で演奏。これによって彼は旋律の恩恵が長引くように。

 

「…まだ終わらせるつもりはない…!」

 

そう言って笛を仕舞い、今度は弓を取り出す龍護。先程地面に倒れていた時同様に腹を狙うため、今回も位置が悪かったようで飛翔睨み撃ちを放って空中での三連射で腹を射抜く。そしてまた曲射をする為に鏃に袋をつけて狙い撃とうとする…が。先程より早くナルハタは起き上がり、体勢を整え直す。

 

「…ちっ、なら仕方ない…永琳から貰ったこの粉薬を使うか…」

 

龍護はその事に舌打ちしつつ、鏃の袋の中身を変えて自身の真上に放つ…と。その袋が破裂すると同時に彼の上から赤い粉が降りかかる。どうやらこの粉は永琳特製のものらしく、粉を浴びたものは攻撃力が上がるらしい。それによって元の力に加えて更に強化を掛けていく龍護。しかし相手だってこの時を黙って見過ごしているわけではない。

 

「CYUAA!!」

 

「…っ、岩盤がまた迫り上がった…!」

 

彼女は地面に前脚を突き立て後、おそらく磁場操作によるものだろう。地面の複数箇所が浮き上がり一時的な空中足場へとなる。龍護は何を仕掛けてくるかが分からないので、足場へと移るために翔蟲を使って足場の1つへ移動。残念ながらその足場には先程みたく大砲はなかったが、今の彼は弓を使っているので特に問題なく攻撃可能。ナルハタはそのまま全身から其々大きさが異なる雷輪を放ち、地面に入れば確実に喰らっていたであろう攻撃を放つ。今の彼は空中足場にいる為問題ないのだが…

 

「…!!…油断ならぬな」

 

彼が身躱し矢切りからの剛射コンボを行っていた際、彼の真横に雷柱が放たれ間一髪で避ける。どうやらナルハタは足場で躱された際の対策も考えていたらしい。賢いな。それはそうと空中足場を崩したようで再び落ちる龍護。彼は落ちる際もしっかり弓を射ており、傷を付けていく。抜け目がないね。

 

「CYUIOOO!!!」

 

「…攻撃の規模が大きいな、余計に殺さねばならんくなった…」

 

ナルハタが上空へ舞い上がり、自身の周囲に巨大な雷輪を3つ生成。それを1つずつ、範囲が広がるように落としていく。対する龍護も身躱し矢切だけでなく、矢を溜めながら身躱し矢切と違い攻撃はできないが大きく動く事が可能なチャージステップを交えながら空中にいるナルハタを攻撃し続ける。その際しれっと撃龍槍らしきものと思われるものに近づいている。

 

「CYUA!!CYUAA!!!」

 

「…攻撃策が尽きてきた、と言ったところか」

 

彼女は自分の放てる攻撃をほぼ出し切ったのか、尻尾叩きつけからの雷輪飛ばしという見たことある技を組み合わせた攻撃を放ってくる。彼はそれを回避しつつ、これ以上の新しい攻撃はないと察したか心にほんの少し余裕が出来る。…すると、先程の雷輪が命中したのか不明だが、歯車のようなものと棒を組み合わせたような起動スイッチが突如撃龍槍と思われる装置の前に姿を現す。これに龍護は少し驚いたが…好機と見たか、弓を仕舞いそのスイッチに手を掛ける。

 

「…確かコレは…物は試しだ、行くぞ…!!」

 

そう言って彼はその起動スイッチを押す。そうして彼は撃龍槍が起動されナルハタを貫いて地に堕とす事を期待していた…のだが。彼は無知故の過ちを犯してしまった。この龍宮砦跡に出てくるこの起動スイッチ確かに龍宮砦跡の兵器を起動できるスイッチだ。…しかしゲームでは一番最初に解放されるのは破龍砲という、都にあった撃龍砲よりも更に高火力で範囲が広い超大型砲塔の起動スイッチなのである。…そして彼は一番最初に現れたスイッチを押してしまった。…つまり。

 

ドオオン!!!

 

「!!?…今の轟音…まさか…!?」

 

聞き覚えのある轟音が鳴り響き仮面の下で冷や汗を流す龍護。彼が恐る恐る空を見上げると…かなり巨大な砲弾が円状の軌道を描いて落ちてきている。それを見た彼は数秒思考後…狩猟笛を取り出してそれを地面に突き刺しさながら大盾のように構える。その刹那。

 

ドガアアアアアアアン!!!!

 

戦場に凄まじい爆発と爆音、衝撃が駆け抜ける。数千万年の時を経ている筈の兵器が動くのも奇妙な事なのだが、それ以上に恐ろしかったのは技術力が落ちているとはいえ今の時代に造られた撃龍砲の威力を予想を遥かに大きく超えていた事。普通、こういう兵器は年を重ねるごとに風化・劣化が激しくなっていく物だが、古代都市の技術で造られた物だからだろう。そんなものを一切感じさせなかった。それはともかく衝撃が漸く走り去り、笛を地面から引き抜いて傷がないかを確認する。

 

「………結構傷ついてしまっているな…鍛奈殿に申し訳ないな…」

 

激しく損傷をしている、とまではいかなくても目に見えるぐらいには焼き焦げた痕だったり、爆風と衝撃によって少し凹んでたりしており演奏に重要な機関がやられていた。…そもそもの話だが、狩猟笛とハンマーはランスやガンランスみたく防御しながら殴る武器ではない。物によっては盾にできるかもしれないが、普通はしない。

 

閑話休題

 

衝撃が収まり、爆風が消えると其処にはナルハタが変わらず腹を上にして地に伏せていた。しかし彼女の目の光は消えておらず、あくまでも唐突な砲撃を直撃させられた挙句大爆発に巻き込まれた大ダメージによるダウン状態であった。彼はその姿を捉えた瞬間、『まだ生きている』と勘づいたか桜花鉄蟲気刃斬で近づきながら攻撃を命中させ、練気を1段階回収。

 

「…まだだ…!」

 

そのまま残る翔蟲2匹を使い、桜花鉄蟲気刃斬を命中させて気を最大まで

練り上げ刃を紅く染める。そこから納刀せず、まだ倒れ伏しているナルハタに刃を構え、腹に一突き。そしてそこからナルハタの身体を踏み台にし、大きく跳び上がる。

 

「…一閃!!」

 

そのまま無防備な腹に刃を叩き込もうとした…その時。運悪くナルハタが立ち直ってしまい刃は尻尾を通り、目に見えぬ斬撃は尻尾を斬り刻んだ。しかしそこまでしても尻尾は切断されていない様で、ナルハタは見るから…見ても分からないが、堪忍袋の緒が切れた様子。

 

『CYUOOOOOOON!!!』

 

甲高い叫びと、並大抵のものなら吹き飛ばされそうな風が放たれる。旋律の効果がまだ残っていたか、風の方はどうにか出来るもの咆哮だけは耳を塞いで対処せざるを得なかった龍護。彼の動きが止まっているのを好機と思ったナルハタは、戦場のど真ん中へ浮遊後、力を溜めるかの様に躰を丸めて大きく浮上し始める。

 

「…何かするつもりだな」

 

咆哮による耳鳴りが治った龍護は、アマツマガツチとの戦いを思い出したか、今の姿では強引に止めれない…という事で竜乳を飲んで補給しておく。そして…彼の予想は正しかった。数秒後、彼女は弓ですら攻撃出来ないほどの上空へと飛び上がった後、先程の溜めたであろう圧縮された極大の雷ビームを放ち、螺旋状に戦場を薙ぎ払って行く。

 

「…上空へ留まれば問題ない…!!」

 

彼は放たれたビームに動揺したりせず、冷静に上空へと翔蟲を放ち、その場に留まってビームを回避する龍護。彼女はそれに気づいているのかは否だが、何周も薙ぎ払いつつ高度を落としていく。

 

「…!今ならやれるか…!?」

 

高度を落とした事により、攻撃が届く様になった龍護。彼はそのまま弓を手に取り、ナルハタに矢を向ける…が。彼女の攻撃はまだ終わっていなかった。

 

「CYUAAAAA!!!」

 

「…!?巨大すぎる…!!」

 

ナルハタはビームを吐き終えた後、直様次の攻撃の為に口の外にエネルギーを溜めていく…そのエネルギーは紫雷が漏れ出ており、途轍もない威力を秘めていることが窺えた…ここまで見ると、避ければいい様に思えるのだが…そうは問屋が卸さなかった。彼女は小・中・大とでも言える、戦場を覆い尽くせる雷輪を自身の周りに展開後…なんと同時に落とす。

 

先程まではずらして落としていたのだが、彼に確実に当てる為だろう。手加減なしの自身の最大の攻撃であることがハッキリと伝わってくる。対する彼は落とされれば最後、戦場を覆い尽くすであろう雷輪の対処を考えていた…が。上から降って来るのだ、防ぐのは至難の業。彼は雷輪同士の隙間に入っての回避を狙い、翔蟲を飛ばしたが…地上から離れなかったのは悪手だった。

 

『CYUOAAAAA!!!』

 

「ゴハァ…!!?」

 

龍護が紙一重で雷輪を回避した刹那、ナルハタが溜めていた紫雷球は地面に解き放たれ、そこから戦場を埋め尽くす紫雷の爆発、そして紫雷輪が瞬時に襲い掛かった。彼は武器を取り出しての防御も出来ず、もろに喰らってしまいかなりの距離があるにも関わらず撃龍槍のある壁に叩きつけられて地に転がる。

 

「CYUIOOOO!!!」

 

「………」

 

そしてナルハタは彼へのトドメを刺すために、雷ビームを口に溜め、放つ。動く気配が微塵もない彼をビームが薙ぎ払った…と思われたその時。

 

「…よっと、念の為に来ておいて正解だったよ。華扇に動物達を貸してもらえて良かったぜ」

 

「本当そうだよ…多分その様子だと気絶してるよなあ?…なら…お前等!!私等も雷神竜(アイツ)にやられてやられっぱなしは御免だよな!!?その屈辱、此処で晴らすぞー!!!」

 

『おお!!」

 

ビームが彼を掠める刹那、横から何者かが彼の身体を抱えて回避、それに伴い龍護もビームを避ける。彼の窮地を救った者、それは山で出会った鬼の頭の1人である星熊勇儀。それに加えてもう1人の頭である伊吹萃香が仲間の鬼を連れ、この島にやってきたのである。彼が戦闘不可能だと思った彼女等は、彼が目覚めて傷が癒えるまで自分達が戦うと決意したらしく、本来力の差が遥かに大きく覇気もまるで普通の生物とは違う古龍に恐怖するも、自分達を助けてくれた龍護への恩返しだろう。恐れる事なく立ち向かってくれたのだ。…選択を間違えていればもれなく壊滅が待っていた訳だが。

 

「っ…酷い傷だ…華扇から百升枡でも借りときゃ良かったか?」

 

「いや、コイツ酒効かないんだろ?わかんないと思うぞ…?」

 

それはそうと彼を壁に寄り掛からせ安静にしておく勇儀。自分の能力を利用して小さい姿で龍護の様子を見る体格凡そ一寸と思われる分身萃香。彼女達は傷の手当て等について少々手間取っている。

 

「…青色の血、やっぱり龍護って造られた竜なんだな…」

 

「…私等みたいな生物が持つ温情は不必要、ってか?…ははっ!…コイツを造った人間をぶち殺してやりたいねぇ…!!」

 

龍護の身体の所々から流れる血を見て、曇った表情になる勇儀と龍護、ひいては護竜を生み出した人間に殺意を芽生えさせる萃香。…その時勇儀が気づいた。彼の面の右上部分に、罅が入っていた事を…

 

「…お?仮面に罅が…」

 

「………勇儀、あの雷神竜とはまた別に、コイツから…嫌な予感がする」

 

ピキィッ!!

 

萃香がその言葉を言い終えた瞬間。硝子に罅が入るような音共に、仮面の罅割れが徐々に大きくなっていく。その罅割れは右上部分のみならず、最終的に仮面全体に広がり亀裂が入る。そして…

 

バキィィィン!!!

 

硝子が割れるような音と共に仮面が砕け散る。勇儀は咄嗟に腕を掲げたが、萃香が能力で欠片を収集して一つの白い塊にしてその重量によって落下するように。その結果勇儀に破片が当たる事はなかったのだが…彼の素顔が明らかになった。

 

仮面の下に隠されていた顔は、造られた龍と言うのがあるからだろうか、色白で非常に美形な顔であり今は眼を閉じている為それが更に引き立たせる。他にも仮面が割れると同時に美しく白かった長髪は全てを喰らう様な黒に染まっており、頭頂部から少し下部分に彼の顔に見合わない禍々しい黒の角が生えており顔に見惚れていた勇儀と違い、萃香はその角の部分に目が行く。

 

「(この角…何処から生えてきた!?さっきの仮面の造形的に角を隠すことは難しい、それに髪が神々しかった白からこう…悍ましい黒に変貌している…!?)勇儀、コイツは…唯の人造竜じゃないと思うぞ。…勇儀?」

 

「…はっ!?悪い萃香、ちょっとボケてた…私から見ても、龍護は唯の人造竜じゃない事ぐらい分かるさ…それに…()()()()()()()はアイツと全然違う気配がする」

 

 

 

「…ギャハハハ!!白、オ前マタ負ケカケテンジャネーカ!!アノ時ト違ッテ役ニ立ツ奴共ガ来テクレテ良カッタナァ!!!」

 

純粋無垢の白龍が抱えていた己の闇…全てを破壊し尽くす黒の衝動が今、初めて明確な意思を持って彼女等の前にその姿を顕した。




今回の霹靂神の難易度ですが、無論手加減なんてされない世界なので回避用の岩なんて用意されてません。向こうも生き物ですからね、自分を殺そうとしてる奴相手に手加減なんてしていられません。ゲームバランスなんて存在しない。

そして初めて幻想少女と出会いました破壊衝動の黒君。お喋りな性格ですからねぇ〜要らぬ事をしなければ良いですが。

もこたん♂の番外編を書いた方が良いですか?

  • 書いてもOK
  • 前作で書いて
  • 書かなくて良いから話を進めてくれ
  • 新しくそれ用の小説を作って書こうぜ!
  • あの馬鹿に託そうぜ!
  • (書けば)止められんよ、流れ始めたry
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