守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます 作:シェリーザ
「…成程ナ、テメェ等ハアノ雷神龍ニ襲ワレテ此処マデ数ヲ減ラサレタト…。恨ムノモ無理ナイナ。…サテ、オ前サン達ノ話ハ聞イタ…俺ガ話ス番ダガ何処カラ話シテイコウカ?」
龍宮砦跡から無事帰還し、現在は天狗達の許可を得て住居へと変わった妖怪の山の地下に建てられた地下都。そこに萃香、勇儀を筆頭とした鬼達、華扇という人物が率いると言う動物達、そしてまだ本来の人格が目覚めておらず仕方なく自分が出ている雰囲気を醸し出す黒龍護。
現在の彼等は勝利の宴という事でどんちゃん騒ぎをしており、鬼達は酔っ払い酒樽が沢山転がっている。だが…どんちゃん騒ぎしてるようでその規模は小さい。と言うのも今の鬼達は数十人と、肉眼で数えれるぐらいにしかいない。それ程ナルハタとの戦いで被害を被ったと言う事の示しでもある。しかし彼等の憎き仇であるナルハタを討伐したのだ、悲しみに暮れてたら死んでいった仲間達に負ける顔がない。それが鬼だ、故に悲しみを紛らわせる為に騒いでるように見える。
それはさておき、何故萃香達がナルハタを討伐しに来たかの理由を聞きその理由に納得する黒龍護。彼女等はどうやらとある都にて、人間達と戦っていたらしいがそこにナルハタが介入したらしく両陣営共に酷い被害を負わされたそう…そこまで聞いて頷いた後、自分の事について何処から話すか少々態とらしく悩んでいるフリを見せている黒龍護。そんな彼は現在宴の場から少し離れた場所で萃香、勇儀と共に話していた。
「何処からって…そりゃあ、龍護が同族…つまり同じ人造竜達を皆殺しにした、とこだろ」
「あたしも気になるねぇ」
「アァ〜…分カッタ。…奴等、人造竜共ノ本来ノ製造目的ハ聞カサレテイルな?」
「あぁ、龍護から聞いている」
黒龍護はどうやら人造竜の所から話を始めるらしい。彼はその閉じた瞼で岩の天井を見上げながら考え…口を開き始める。
「ナラ問題ナイナ、奴等ハ本来奴等ヲ生ミ出シタ人間共ヲ護ル為二造リ出サレタ訳ダガ…奴等ハ突然自我ガ目覚メタ」
「そりゃ生物を兵器として生み出したんだ…いつかはそうなってただろうよ」
「そもそも何で生物兵器をその人間達は生み出したんだ?普通に自分達が戦えば良いんじゃなかったのか?」
「良イ所ニ目ヲ付ケルジャネエカ星熊、ソウダ、生物兵器ナンツー不確定ナモン使ウヨリ自分達ガ戦ウ方ガ確実性ハ高イガ…戦エル力ヲ持ツ人間ハ極僅カダッタンダヨ」
黒龍護の言う通り遥か昔…具体的には古代都市が存在した時代でまともに戦える人間は非常に、それこそ重鎮であった永琳もが戦場に出るぐらいに少なかった。それ故に生物兵器、護竜や龍護…この時代ではゾシアだ、彼等と言う戦力は非常に大きいものだった。
「そうだったのか…いや、護竜なんてもん造れるんだったら普通に戦えば勝てるんじゃねえのか?」
「多分造る技術が凄くて、戦う力が弱いんだろうな」
「ヤケニ鋭イナオメー。ソノ通リダ、奴等ハ造ル事ダケハ御立派ニ出来ルガ、戦ウ事ニツイツハ一部除イテ素人同然ダッタゼ」
勇儀の鋭い考察に舌を巻いてる黒龍護、地味に嫌味っぽく言う辺り古代都市の人間には良い印象を持ってないだろう。護竜の造られた理由が改めて分かったところで、話は進んでいく。
「…ト、此処マデハ理解出来タナ?本題ニ入ルゾ。…何故白ガ人造竜ヲ皆殺シニシタカ…ダ」
「自分の家族・仲間同然の奴等を平然と皆殺しにするなんて、正気の沙汰じゃねえしな。其処は勇儀から聞いてるよ」
「彼奴は心の何処かで罪悪感があると思うんだが…どうなんだ?」
「…星熊、テメェニトッテ辛イ話ニナルガ…奴ガ護竜共ヲ皆殺シニスル際、俺ニモソノ感情ガ伝ワッタガ…奴カラ伝ワッタノハ明確ナ怒リ・殺意ダッタ」
「…怒りに殺意だって?…いやいや!あの武力を無闇矢鱈には振おうとしない龍護だぞ!?そんな…」
そんな訳がない、と言おうとした勇儀だったがよく考えれば彼女は龍護についてはとても詳しく知ってるとは言えない。其処で言葉が詰まり、其処に追い討ちのように否定しようとした勇儀の思いを砕くように、黒龍護は話を再開する。
「ソンナ事ナイ、ッテ言イタイダロウガ…ソノ感情ハ本気ノモノダッタ。生マレタ時カラ白ノ破壊衝動トシテ誕生シタ俺ガ、初メテ白カラ受ケタ感情ガソレナンダゼ?驚イタモンダ…」
「…仮に同族なんだぞ、何で怒りと殺意を抱いたんだ?」
「白ノ記憶ニヨレバ…白ノ事ヲ友…ト言ウノカアレハ…?マ、白ヲ気ニカケテタ人間ガ護竜共ニ殺サレカケテナ…ソノ時ニ、白ノタガガ外レタト思ウゼ」
勇儀が黒龍護の言葉に狼狽えている中、冷静な萃香が彼に龍護が同族である護竜に怒り、殺意を湧かせた理由を尋ねる。それに対して彼は龍護の怒りの理由を推察にはなってしまうものも話していく。己の同類、家族を手に掛ける時というのは相当な覚悟やなんやらがあるが、何故彼はそれを当然のように出来たか。今までの話から思い至ったであろう萃香が呟く。
「…もしかして、龍護は生物としての自我と護竜としての…『パキィ!!』…んあ?」
「…黒?黒!?」
萃香の呟こうとした時、突如結晶が生えるような音がしたのでその音源と思われる黒龍護に声をかけようとした勇儀…だがその彼はと言うと、活動時間が限界に近いのか、身体から白の結晶が生え始めていた。
「オット悪ィ、ドウヤラ時間ラシイ」
「な!?まだ話してもらう事は山程あるんだぞ!?」
「ソレハマタイツカニ話シテヤルヨ…ンジャ、アバヨ!!」
その言葉を最後に、彼の顔に見慣れた結晶の仮面が生えて黒龍護の鳴りが潜んだ。鬼2人は大きな疑問を黒龍護に残したまま、なんとも言えない顔で龍護を見つめていた。
512:マガニャン
イッチ大丈夫かな…結構時間経ってると思うけど…
513:ワンピ世界の国背負いの蛇神龍
まあ大丈夫だろ、仮に狩猟失敗したって死にはしない
514:名無しの白熾龍
死に怯えては竜すら狩れんからな…
515:蒼の月光
とは言え命は落としたら駄目だからな………イッチ!?
516:一高教師の❾=熾天使
本当ケロッと戻ってくるよな此処のイッチ…
517:引き換えチケット
コッチからすると『まさか死んでないよね…!?』ってなるからちょっと困るけれどね
518:星々見渡す破滅因子殿
うむ、それはそうだな
519:名無しの白熾龍
む、そうか…以後出来れば気をつける
520:不運の男
>>519
それは気をつけてないんだよなあ…
521:廻る呪いの赤い霧
まあ話を戻して…ナルハタは狩れたのか、イッチ?
522:名無しの白熾龍
>>521
無論、奴が大穴に呑まれていくのを見た
523:マガニャン
………これ凄いコメントしたいけど、多分規制に引っ掛かるんだよなぁ…
524:呪霊喰いの神モドキ
わかる
525:バイオ娘娘
ネタバレになるコメントはあまり良くありませんわね
526:メタルの神in神喰い
>>525
アンタからその言葉を聞くとは思わんかったわ…
527:第八世界存在いーすん
青娥ネキは妹紅ニキとホラー系のが絡まなかったらマトモなんですよねえ…
528:星々巡る不死鳥
【救難信号を発信しました!】
529:このすばでいいですとも!
スルーパス
530:幸運と不幸の死霊術師
クエストを破棄します
531:ひとつなぎの魔神さん
話だけは聞いてあげましょうよ…
532:星々巡る不死鳥
>>531
ありがてぇ!!…実はねぇ、たままた開いたと思われるゲートらしきものに輝夜と一緒に吸われまして…
533:旅する金属生命体(分体)
!?大丈夫ですか!?
534:不運な男
…ふむ、結構深刻な感じだな
535:引き換えチケット
毎度お得意の異空間ゲートやらアナザーロードやら使えば良いじゃない
536:星々巡る不死鳥
>>535
そう思うだろうが、俺のはスフィアローパー達の力を借りてる感じだからな…その力を分け与えてもらう為に向かってた途中で吸われたんでな、今開くのはリスクがあり過ぎる
537:呪霊喰いの神モドキ
なら仕方ないか、輝夜さんも巻き込んでるなら…ってかなんで輝夜さんも居るんで?
538:星々巡る不死鳥
デートがてらに行くって強気に押し切られてな…拒否するのもアレだから同行を許した結果だな
539:名無しの白熾龍
自分の愛人の頼みは断れない…か
540:幸運と不幸の死霊術師
分からんことはないな、まあそうだな…とりまどう言う所にいるか何かわかるような物を頼む
541:星々巡る不死鳥
んとね、なんかゲートのたどり着いた先が現代の空き地?みたいな所だな。土管が3つ積み重なってる…あ、近くに電柱あるわ
542:ひとつなぎの魔神さん
………それってまさか?
543:廻る呪いの赤い霧
うーむ、なんとなく想像できてしまったなぁ…
544:蒼の月光
あ(察し)
545:星々巡る不死鳥
うーんと…?東京都練馬区月見台すすきが原…か。………まさか時空乱流に巻き込まれた、俺?
546:一高教師の❾=熾天使
…もうそれについては俺等の手に負えねえ
547:引き換えチケット
恐らく介入できるの…ELSニキかゴルニキ、いーすんネキぐらいじゃない?
548:旅する金属生命体(分体)
あ、すみません…今ちょっと休息期でして…
549:このすばでいいですとも!
俺もアクセルの政治で忙しい、俺が基本的に全部の役職してるから俺が抜けたら機能しなくなるんよ
550:第八世界存在いーすん
私もちょっと…あの時はゴルニキとか他の時間操作ができるニキ達が居たので図書院からの外出が出来たのですが、ゴルニキ達不在で特定諸々のことを考えると少し…
551:星々巡る不死鳥
…しゃーなしや、暫く輝夜と2人旅しとくか…野宿させん為にもあの青猫さんと合流出来たらなぁ…うーん、駄目だ、上手い事合流と言いくるめできる自信なくて野宿になりそうw
552:名無しの白熾龍
…大丈夫ではないが、大丈夫そうだな。それじゃあ俺は今から凱旋となると言うことを伝えておく
553:歌の魔王withシェム・ハ
ナルハタの狩猟、お疲れさん
554:星々見渡す破滅因子殿
ご苦労だった
「…む?どうした、勇儀、萃香?…そんな何か鬼気迫った様な顔をして」
「あ!?いや!なんでもない…」
「あ、ああそうだ…悪いな、龍護」
…この様子を見ると…どうやら黒が余計な事をやってくれた感じだな。…アイツは毎度毎度面倒ごとだけを残して好き勝手してくれるな…まあ、今は多少だけだが慣れたものだが。…此処は洞窟か、どうやら鬼達は無事に住居を造れた様だな…今は永琳に会いに行かねば…想像していたより時間を掛けてしまった…
「…俺は一先ず帰るべき場所へ帰る、…また会った時に酒を呑もうか、勇儀」
「………ああ、また会った時に馬鹿騒ぎしような!」
…さてと…お、ちゃんと牛蒡と蕗を摘んでる藪籠がある…偶には役に立つな、黒。藪籠の帯を右肩に掛け、立ち上がる。洞窟の出口は…あっちか。
「…ではさらばだ、萃香、勇儀」
「おう、ちょっと腑に落ちない事が山程あるけど…お前にも帰る家はあるよな、ならさっさと帰ってその人達を安心させてやりな!」
「…私も同意見だ。…それじゃあな、元気にしてろよ…龍護!」
…短期間しか共にいなかったが、鬼達は良い奴等が多い事が分かった。…俺が本格的に生物時としての機能を取り戻せたら、酒を一緒に呑んでやらねばな…さてと、竜乳の気配は…南西か。…よくよく考えれば、ナルハタがいたのは北東の西より…竹林は南西にあるよな。…そう思うと伊能忠敬氏はやはり凄い方だ、自分の足で日本全土を歩いていき日本の姿を一枚…かは分からぬが、巨大な紙に記したのだ。偉人とされていなくても、偉大な事を成し遂げた人間様である事には変わりない。
「お、戻ってきたか萃香、勇儀」
「よ、華扇。動物達を貸してくれてありがとうな」
「気にするな、奴には右腕の借りがあるからな…それより勇儀はどうしたんだ?」
「ああ、勇儀か?勇儀は…」
「…アイツは竜を狩るのが得意らしいな…私も竜を狩れる様になるべきか?」
「…あんな感じで、お前みたいにあの雷神竜を討ってくれた奴に首ったけだよ」
「……鬼の四天王と呼ばれた私達も、落ちたものだな…」
「ま、良いんじゃない?四天王だなんて、人間達が勝手につけた様なもんだし。…仲間を守れなかった私達にはただのゴミクズ同然さ…」
「………」
「…狩猟笛を壊してしまった…また会った時鍛奈殿に怒られる…太刀と弓は問題ないのだが…これなら鍛治を習っておけば良かったかもな…」
…太刀や弓ならまだしも、狩猟笛と操虫棍は壊れてしまえば俺では修理不可能だからな…仕方ない、またお忍びで都に行ったりしてみ…ん?なんだこの芳しい香りは…行きの時にはしなかったが…少し気になるな、行ってみるか。香りを辿ってみると…!これは…
「…絶景だな…今の日本にこんな素晴らしい場所があったとは…」
…今俺の前には地面を埋め尽くすほどの向日葵が咲き誇っている。黄金色の大地、と言っても差し支えがないレベルに向日葵が花開いてる。…成程、そういえば行きの時は此処は夜だったな…今は日中だからな、開花してるわけか。…見事な物だ。…見事な物だが…よく分からない感情の視線を向けられるのは好きじゃない。
「…なんだ、この美しき花々を手折るつもりなど一切ないが…不服な事があったのか?」
「…いえ、ただ見慣れない妖怪?が居たから、ちょっと確認しにきただけよ」
「…そうか、ならすまないな、突然この地に黙って踏み入って」
それはそうだな…見慣れない人間(護龍だが)が自分の領地?に現れたのだ、何を目的に来たのかを確かめるのは当たり前の道理か。…これは此方が謝るべきだ、もう謝っているが。
「あら、意外と礼儀がなってるじゃない?驚きだわ」
「…俺も、この付近にこんな美しい花畑があるとは思いもよらなかったな。…そうだ忘れてた…俺の名は白崎龍護、貴女の名前は?」
「私?私は風見幽香…この花畑を管理するただの花妖怪よ♪」
………感じられる力的にただの花妖怪とは思えないが、そこは黙っておく事にした。言ってしまったら面倒になる気がしたからな…さて、そんな幽香だが笑顔でいるが目が笑ってない。それに俺を逃すつもりがないらしい…俺の微妙な足摺りにも反応して逃げ道を塞ぐ様に回り込んでくる…はあ、仕方ない…彼女の要件が何なのかを聞いて帰るとでもするか…。
「…GUO?…GUUU…zzz」
ゾ・シア は 風見幽香 に 捕まった !!
それと最後の竜ですが…先に謝っときます。本当にすみません、コイツは作者が個人的に出したかっただけです(土下座)。ヒントはクシャルダオラさんとすら縄張り争いをするナスさんの化け物個体です(ほぼ答え)。
もこたん♂の番外編を書いた方が良いですか?
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書いてもOK
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前作で書いて
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書かなくて良いから話を進めてくれ
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新しくそれ用の小説を作って書こうぜ!
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あの馬鹿に託そうぜ!
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(書けば)止められんよ、流れ始めたry