守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます   作:シェリーザ

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ZAの追加コンテンツが楽しすぎるのとiPhoneのアップデートについていけてないシェリーザです。これも宿命か…

YouTubeにて機動戦士ガンダムクロスボーンゴーストのファンアニメ見ました。…あれ、本当にファンメイトアニメなんですか…?(戦慄)

それと今回か次回のどちらかが、今年最後の投稿になりそうです。


第28話

356:一高教師の❾=熾天使

殲滅戦を開始する…ナインボール部隊、全機各々が得意な武装を使ってくれて構わない…達也君と深雪ちゃんの学園生活を邪魔する奴等を滅せよ

 

357:マガニャン

>>356

どこの『どけ!俺はお兄ちゃんだぞ!!』の人ですか…

 

358:一高教師の❾=熾天使

>>357

どけ!俺はナインボール=セラフだぞ!!修正されたくなきゃ引っ込んでろ!!

 

359:一斬必殺の鳩

ガチで殺す気満々で草

 

360:ひとつなぎの魔神さん

ナインボール=セラフの姿で言ってると思うと…ぶふっw

 

361:不運の男

だめだ、耐えれん…w

 

362:名無しの白熾龍

ゴルニキ、いーすんネキ、武器設計図の制作感謝する。これでなんとか残りの10種の武器も製作できそうだ

 

363:このすばでいいですとも!

めちゃくちゃ華麗にスルーするな…それはそうといいって事よ、下手な介入は出来んが困り事があればいつでも言ってくれ

 

364:引き換えチケット

私達も手伝いますからね

 

365:名無しの白熾龍

…心より感謝を申し上げる

 

366:旅する金属生命体(分体)

僕はモンスターハンターの知識があまりなくて…何も手伝えなくて本当すみません

 

367:星々見渡す破滅因子殿

>>366

ELSニキが悔やまなくていい、無知は罪とよく言うものだが、知らなくて当然の事だって世の中にはあるものだからな

 

368:引き換えチケット

それに比べてあの不死鳥は…

 

369:星々巡る不死鳥

呼んだ?

 

370:このすばでいいですとも!

>>369

呼びはしたが来なくていい

 

371:呪霊喰いの神モドキ

酷い扱いで草

 

372:歌の魔王withシェム・ハ

あんた今劇場版のシナリオ進行中だろ…

 

373:星々巡る不死鳥

>>372

ま、せやね。手っ取り早く終わらせるために『俺達に喧嘩を売ったこと後悔させてやる!!』って事でゴーストガンダムに乗って敵戦艦を攻撃中。なんでか輝夜が相席してるけど

 

374:廻る呪いの赤い霧

敵将を叩くのは確かに手っ取り早……ゴーストガンダム!?

 

375:旅する金属生命体(分体)

>>373

あ、もしかして僕が渡したミニチュア使ってます?…あれ?でも僕が渡したのは観賞用のはず…

 

376:蒼の月光

さてはドラえもんの道具使ったな!?

 

377:星々巡る不死鳥

>>376

そそ、流石に生身で宇宙空間は戦りづらいしね。ドラちゃんの道具を借りました

 

378:幸運と不幸の死霊術師

やりやがったよこの不死鳥

 

379:ワンピ世界の国背負いの蛇神龍

確か小宇宙戦争はのび太君達が主に改造ミニチュア戦車で戦う話だったはず…そこに銀色・オッドアイのMSが混ざるのかぁ…あれ?これ敵さん死んでない…?

 

380:星々巡る不死鳥

>>379

流石に子供が居るんだ、殺しはせんよ。フレイムソードで敵機を中破させて撃墜したりしてるけど

 

381:名無しの白熾龍

逆にいなかったら情け無用だったのか…

 

382:不運の男

まあ地球人から見れば一応侵略行為はされてるからな…

 

383:一高教師の❾=熾天使

…ふっ、弱いな。私が出るまでもないようだ…まあ、私が出るのはナインボール達でも対処できないイレギュラーの出現時のみだがな

 

384:メタルの神in神喰い

やっぱナインボールエグいねぇ…個々の強さも段違いに強いのに、数の暴力が出来るんだよ?これとセラフに勝てるレイヴンとは…一体

 

385:マガニャン

ヤバいやつ一択でしょ

 

386:歌の魔王withシェム・ハ

右に同じく

 

387:一高教師の❾=熾天使

身体が闘いを求めている一般傭兵

 

388:呪霊喰いの神モドキ

>>387

な訳ねーだろ!!

 

389:名無しの白熾龍

身体が闘いを求める…か…俺はそう言うことが全くないな…

 

390:引き換えチケット

皆が皆、レイヴンみたいな戦闘狂気質ではないでしょう

 

391:第八世界存在いーすん

戦いにしか生き甲斐を見出せなくなるよりかは遥かにマシですし

 

392:旅する金属生命体(分体)

戦いにしか生き甲斐を見出せない…ですか。サーシェス…いや、奴は許しちゃダメだ

 

393:星々見渡す破滅因子殿

>>392

然りだな

 

394:星々巡る不死鳥

命を…馬鹿にするなーッ!!(ファントムライト全開)

 

395:ひとつなぎの魔神さん

>>394

ブーメランって知ってます?

 

396:蒼の月光

>>394

この人とイッチは平気で自分の命投げ捨てるからな…

 

397:名無しの白熾龍

>>396

死なぬ事を利用して何が悪い

 

 

〜〜〜〜〜

 

設計図を回収し、無事に永遠亭に戻ってきた龍護。彼を待っていたであろう暇な様子の紫は隙間をさながらハンモックのように開いて、凭れかかっていた。

 

「あら、漸く来ましたわね」

 

「…すまない、待たせた」

 

「此処からあの場所まで遠いのは分かってる、何も言うつもりはないわ」

 

「…そうか」

 

紫が言うあの場所、龍灯は普通の竹林と白竹の牢獄の狭間にある永遠亭から見ても遠い場所にあるのだ。その距離がどれくらいのものなのかを隙間で覗き見していた紫は彼を無意味に責めず、他にも言うことなしに隙間を開く。彼はその言葉に静かに頷いた後、隙間を潜っていく。そんな隙間の先に広がる世界は…

 

「うわっ!?龍護と紫!?」

 

「…突然の来訪を許してもらいたい、鍛奈殿」

 

「突然来てごめんなさい。それと久しぶりね、鍛奈」

 

かつて平安京を訪れた時よりも少し発展した工房、そしてあの時と変わらず無骨な作業椅子に座っていた鍛奈がいる光景だった。彼女は突如龍護と紫が現れたことに驚いた表情を出しており龍護は申し訳なさそうに、紫も一応謝っており礼儀作法をある程度は身につけたようだ。鍛奈は呆気に取られていたが、見知った2人だからだろうすぐに気を取りなおす。

 

「ま、まあとりあえず…久しぶりだな龍護!…それと紫」

 

「…ああ、久方ぶりだな…」

 

「ちょっと、なんで私と龍護の対応違うの」

 

「自分の日頃の行いを見ろ」

 

龍護と自分への対応に異議を唱える紫だったが鍛奈の至極真っ当な返答に、何も言い返せなくなったのか黙り込んだ。そんな紫を放置し、鍛奈は龍護に向かって話を始める。

 

「…んで、あんたが此処に来たって事は…武器の修復をしに来たか?」

 

「…そうだ、笛の修理と…これらの設計図を利用して、俺の素材でこれらの武器を作って欲しい」

 

龍護は鍛奈の質問に対し、演奏機関がやられた狩猟笛、そして片手剣や双剣など10種の武器の設計図を彼女の前に差し出す。鍛奈は設計図の山を見て驚くが、先に狩猟笛の確認をしようと思ったのか狩猟笛をマジマジ見つめ…

 

「…あー、龍護。あんた…これ、滅茶苦茶な使い方したな?」

 

「…すまん、龍の攻撃を受けたり受け流したりした…」

 

「…やっぱりか…相手に叩きつける武器がこんな破損具合してるんだ、高速でぶん回して尻尾を切断したやら相手の火炎攻撃に対してぶつけたりなんやらしててもおかしくないとは思ったけど…まあ、先にこれ直しといてやるから少し待っててくれ」

 

鍛奈の推察はほぼ当たっている、高速ぶんまわしはしてないが確かに火炎攻撃(砲爆撃)は防いだ。そういう訳で申し訳なさそうな雰囲気を醸し出す龍護にやれやれと首を振り、狩猟笛を担いで工房の奥に引き篭もる。龍護はそれに少し申し訳なさそうにしつつ工房の簡易椅子に座り込む。

 

「…ふぅ…」

 

「あ、あれ?鍛奈は何処へ…?」

 

「…お前が固まってる間に、工房に引っ込んだぞ…」

 

その間に紫が再起動、鍛奈の行方について龍護に尋ね、龍護はサラッと返答する。紫はその言葉の真偽の確認の為に工房の奥を覗きに行くがそんなの居るに決まってるのですぐに戻ってくる。

 

「あんたのあの笛?だっけ、それを直してたわ。」

 

…それはさておき龍護は瞑想しながら待つ予定だったのだが、自分と紫に向けられる視線に気づき静かに立ち上がり…

 

「…俺達に何用だ?敵意はないようだが…」

 

「……わぁっ!?」

 

いつもの瞬間移動もどきでその視線の主の背後に立つ。視線の主と思われる少女であろう声をあげて、背後に現れた龍護に驚いて腰を抜かしたのか尻餅をつく。

 

「わ、わきちは…!?」

 

「…りゅーごー…?」

 

少女…水髪で、右目が水色、左目が赤色のオッドアイの少女は少し…いやまあまあ涙目であり彼に怯えているのがよく分かる。…そして平安京で少女妹紅に詰め寄った時と同じく、背後から自分への殺気を感じる龍護。彼が背後を振り返ってみてみると…笑顔だが目が笑ってない紫が青筋を立てながら彼の肩を掴む。

 

「…貴方はまーた、そんなか弱い女の子を威圧して…!!」

 

「…別に威圧しておらん…」

 

「じゃあなーんーで、この子は泣いてるのかなー?」

 

「…」

 

龍護は容疑を否認しているが、目の前のか弱い少女は目に涙を溜めており言い逃れも否定も出来ない。紫が笑顔で拳を握りしめていた時、流石にまずいと思ったのか少女が紫の腰に突撃して紫の凶行を止めようとする。

 

「わきちは大丈夫なので!わきちは大丈夫なので此処で殴り合いを始めないでくださいな!!?」

 

「大丈夫よお嬢ちゃん、コイツはお嬢ちゃんにした事を他の子達にもしてる奴だから…!!」

 

「…悪気はないんだがなあ」

 

龍護の言う通り、彼に悪意はない。ないのだが…彼の種族と、無意識に溢れる威圧と覇気のせいで勝手に威圧してしまうのである。そんな感じで3人で騒ぐが数分、笛の修理を終えた鍛奈が再び笛を肩に担いで龍護たちの元へ戻ってくる。

 

「待たせたな龍護、修理終わった…って、何してんだ紫、小傘」

 

「あ、師匠!」

 

「あら、ごめんなさいね鍛奈。ちょっと今私この男殴りたいから」

 

「…師匠?…弟子を取ったのか、鍛奈殿」

 

「ちょっと、私を無視するな!!」

 

3人の騒ぎをジト目で見ている鍛奈、そんな鍛奈を師匠と呼ぶ少女に龍護に拳を構える紫、一応手を挙げて抵抗する意思はないと示す龍護。こんな混沌とした状況に鍛奈はこれを理解するのに少々の時間を要した。

 

〜〜〜

 

「…あぁ、なるほどな。…とりあえずその事は置いといて…紹介が遅れたな。コイツは私の弟子の多々良小傘、和傘の付喪神だ」

 

「よ、よろしくお願いします!」

 

「私は八雲紫、よろしくね」

 

「…白崎龍護だ…よろしく頼む」

 

何が起きたのかをあらかた説明してもらった鍛奈は龍護に苦笑いしつつ、水髪の少女…多々良小傘を自分の弟子として紹介する。紹介に預かった小傘は緊張によって身体を強張らせつつも、しっかり言葉を述べる。紫もその様子に微笑ましそうに言葉を交わし、龍護も変わらず静かな様子で紫と同じく言葉を交わす。

 

「…さてと、龍護。あんたに頼まれた笛は直したぞ、それで大丈夫か?」

 

「…あぁ、問題なく奏でれる…感謝するぞ、鍛奈殿」

 

「良いってことよ」

 

紹介を終えた4人で、鍛奈は龍護に自分が直した狩猟笛の調子はどうかと彼に尋ねる。対する彼は振り回さず軽く演奏し、問題ない事を確認して彼女に礼を述べる。鍛奈は笑って返した後、設計図に目を向けて次の話を開始する。

 

「礼は良いんだが…コイツらはお前の新しい武器の設計図か?私の見たことない武器が沢山並べられているが…」

 

「…実はだが紫の式神に竜の者が居てな…その者の適性を確認する為に先に俺の素材でこれらの武器を作ってほしいのだが…出来るか?」

 

「竜を式神にって…紫もやるようになったじゃん。それと出来るかって事だけど…舐めないでほしいね。もしかしたら二ヶ月ぐらいは掛かるかもしれないが、全部やってやんよ。見たことも作ったこともない武器を作るってのは気分が上がるしな!小傘、早速取り掛かるよ!」

 

「りょ、了解です!」

 

「龍護と紫、武器の完成だが見積もって二ヶ月くらいかかる、だからその間は好きにしといてくれ!」

 

鍛奈の問いかけに事情と要件を軽く説明する龍護。蒼焔諸々の話は紫がするべきなのだが、この2人が話をする間は何故か影が薄くなってしまうのである。それはさておき設計図の束を両肩を使って担ぎ、小傘を連れて工房の奥に再び引き篭もるのだった。

 

「…ねえ、貴方と鍛奈が話す時毎回私が省かれてる気がするのだけど。気のせい?」

 

「…さあな」

 

紫はどうやら自分の影が薄いことに気付いたようだが、龍護に静かに流されたのだった。彼女は別に存在感がないわけではない、彼等の話についていけてないが故に影が相対的に薄くなってるだけである。君自身の存在はかなり大きいものだから心配しなくて良いんだよ。

 

「…完成まで暫く時間がかかるだろう、その間に竹林に帰還して永琳の職務を手伝ってくる…」

 

「はいはい、帰り道を繋げてあげるわよ」

 

こうして彼等は其々の居場所へと戻り、武器の完成まで時間を潰す事にした。

 

〜〜〜〜〜

 

場所は変わって何処かの洞窟、護龍が自身の素材を使った武器の製作を頼んでる間その洞窟にて…

 

「…キキ」

 

洞窟にて嗤い声みたいな声をあげている金色の蟷螂が、両前脚…いや鎌だ。鎌を器用に使って側から見ればガラクタの山を持って入る。少し前までは小さな身体だったのが、今では人間を軽く超える大きさまでに成長しており途轍もない成長速度、そしてそれを実現させた覚悟と決意を有してるのが垣間見える。

 

そんな金蟷螂は自身の鍛え上げもしつつ、今度は人間や妖怪達のガラクタの山を回収し始めたようだった。今回の回収具合は最高だったらしくウキウキ気分で洞窟の奥に向かっている。そんな彼が高揚した気分で戻っている中、その洞窟の奥の方から物音が響く。

 

「…!!」

 

金蟷螂はガラクタの山を一度開いた後、その鋭い鎌を舐めて研いでおく。妖怪だろうが人間だろうが、自分の存在を知られれば焼き討ちされる可能性がある。竜の可能性もあるが、リオレウスやアンジャナフと言った強力な竜はこの時代には少ないので竜だった時のことも視野に入れつつ臨戦態勢のまま洞窟の奥に潜り込む。そして物音の音源にたどり着き、鎌を振り下ろす。

 

「キキ…!!」

 

「っ!?」

 

「何よこの虫!?デカくて気持ち悪いんですけど!?」

 

鳴き声を出してしまったからか奇襲がバレたようで、彼が視界に捉えていたもの達に自慢の鎌を躱される。金蟷螂は舌打ちのような音を立てた後、襲撃者達を殺さんとした目で鎌を向ける…が。彼は此処で違和感を持つ。

 

と言うのも襲撃者の2人…片方はボロボロの布をなんとか服のようにして着ている青髪の女に、もう片方は山吹色の髪で青髪の女性よりもこの時代の家族の娘よりもさらに高級そうな衣服や装飾品をつけてる女と正反対の印象の2人だったのだ。

 

金蟷螂は色々と違和感を持ったが目的がなんであれ、自分の事を知られた以上は生かして帰す気はないらしい。洞窟内を荒らしたくないからか、ガラクタの山から武器になりそうなものを取り出す事はなく己の鎌で戦う模様。そんな金蟷螂の様子を見た青髪の女がもう1人の女の前に立つ。

 

「!?姉さん!?何をするつもり…!?」

 

「女苑だけでも逃げて!此処で私が時間を稼ぐから!!」

 

「そんなことしたら姉さんが…!!」

 

「キシャァ!!」

 

「「!?」」

 

力任せだが冷静に振り下ろされる鎌になんとか回避する2人。そんな2人を見て親族、あるいは親友関係だと見抜いた金蟷螂は即座に思考を開始し…青髪の女の後ろにいた女苑と呼ばれた山吹の髪の女を左鎌に捕える。

 

「…!?女苑!!」

 

「ぐっ…!?コイツいつの間に…!!」

 

「キキ…!」

 

人質を取った、そう言うように嗤っている金蟷螂。女苑は必死に抵抗しているが、蟷螂の甲殻の硬さが硬いのかどれだけ彼女が殴っても傷ひとつついていない。

 

「あーもうっ!!本当になんなのコイツ!?硬いしさぁ!!やっぱり姉さんの手伝いなんかするんじゃなかったわ!」

 

「…キキ?」

 

「不思議そうな顔してるわね。そうよ、私はこんな陰湿な場所に来たくないのに、姉さんが『宝の山があるかも…』なんて言うから言ってみればガラクタの山だしさぁ!その結果よくわかんないアンタに捕まって、最悪よ!!」

 

「…」

 

此処で女苑が自分の愚痴を盛大にぶちまけ始める。この愚痴は主に自分の姉…青髪の女に向けてのものが多かったが、自分にも向けられていることを理解して右鎌で頭を撥ね飛ばしてやろうかと思っていたが…突如、自分の真正面から途轍もない覇気と怒気が感じられた為、恐る恐るそちらに向いてみる金蟷螂と女苑。そこには…

 

「… 私を馬鹿にして…!そんなに言う事ないじゃない!!」

 

そこには怒髪天を衝く、としか言いようがない程に怒り、髪を逆立てている女苑の姉が居た。彼女は自分の妹である女苑の発言に怒り心頭らしく、この怒りの状態の彼女を危険に感じた金蟷螂は慌てて彼女を始末しようと右鎌を振るう…が。

 

「邪魔!!」

 

「キィ!?」

 

女が手を振り抜くとそこから光弾が放たれ彼に命中。そして昆虫で言う真ん中の脚にガラクタの山からはみ出て居た石槍に足を引っ掛け、盛大に転ける金蟷螂。さらには運の悪い事に右鎌の振り下ろした先に鉄槍の鋒がありそこに勢いよく叩きつけ、更に酷いことに貫通させてしまう。

 

「キシャァァァ!!?」

 

「うわっと!?…痛たた…って、あ…」

 

「…絶対に許さないからね、女苑」

 

「…まずいまずい…!どうする…!?」

 

これには金蟷螂に応えたらしく、激痛により左鎌から女苑を離してしまう。解放された女苑は着地に失敗し地面に放り投げられるが…視線の先には、激怒している彼女の姉が。女苑はそんな彼女を非常に恐れており、なにか解決の糸口はと探していると…

 

「…あ!ね、姉さん!まずこの蟷螂から槍を抜いてあげましょう!流石に今暴れたら…ね?」

 

「………わかった」

 

流石に自分達の脅威になるものを放置しないようで、2人でなんとか金蟷螂の右鎌から鉄槍を抜く。金蟷螂は痛みが治った事で、安堵するが…今度は憎悪に満ちた目で2人…特に青髪の女を睨みつける。

 

「…キィィ…!!」

 

「…ごめんなさい、勝手に貴方の寝床?宝物?に手を出して…ほら、女苑も」

 

「…悪かったわよ」

 

「……キィ」

 

青髪の女と女苑から謝罪の言葉を受け、憎悪に満ちた目をしてた金蟷螂も徐々に憎悪が薄くなってきたか落ち着く。そして最終的には許したらしく今度は器用に脚四本で座り込んで両鎌で腕組みをし、何をしに此処にきたかを尋ねるように鳴く。そしてその意図を汲んだのか、青髪の女が答える。

 

「…私は泣く子も黙る貧乏神、この貧乏体質のせいでいつもひもじいの…それで此処から途轍もないお宝の気配がしたから此処に入ったの…勝手に入って、本当にごめんなさい」

 

「本当、姉さんにはいつも困らされるわよ…」

 

どうやら彼女は金蟷螂ですらびっくりの貧乏体質らしく、常にひもじいらしい。隣の女苑が肯定するように頷くことから信憑性はある。…金蟷螂は最初この2人の首を刎ねてやろうかと考えたが…ふと此処で妙案が思いつく。

 

この2人に自分の身体の一部を売らせるのはどうだろうか?自分の体は人間達が使う小判などの金とそっくりだし、なんならそれ以上の価値が(現時点でも)存在する。自分の身体で稼いだ金で、彼女達に人間が持つ兵器を買わせて自分のところへ持って来させる…これなら使えるか怪しい兵器のみならず、ちゃんと使用できる兵器を貯めておくことができ、自分の戦略はさらに増す。そう考えた金蟷螂は早速自分の身体を剃り、甲殻を落としていく。

 

「!?何してんのアンタ!?自刃?自刃したいの!?」

 

「…!もしかして…自分の体を売ってこい、って事…?」

 

「…キキ!」

 

「…わかった、売ってくるね」

 

「ええ!?そんなの…いや、意外と悪くないかも…?」

 

女苑は突如自傷行為を始めた金蟷螂にドン引きしたが、金蟷螂の意図を察した青髪の女が蟷螂に質問を投げかけ、金蟷螂はそれを肯定するように鳴く。金蟷螂の意図を理解した青髪の女はそのまま甲殻を拾い、女苑は最初嫌そうにして居たがこの金蟷螂が持ちそうな価値を悪くないと判断したのか、自分も黙って甲殻を拾い始める。

 

そんな2人を見て不気味に嗤っている金蟷螂。果たして彼の思惑通り、2人は彼の甲殻を金に換え、兵器を買ってくるのだろうか。

 

 

 

 

 

結果について、大金を稼いだことだけは成功したとだけ記しておく。

 

〜〜〜〜〜

 

「待たせたな龍護、全部完成させたぜ」

 

「か、完成させました!」

 

「…うむ、俺が望んだ通りの武器だ…恩に着るぞ、鍛奈殿、小傘」

 

「おう、気にすんな」

 

「わ、わきちにお礼なんかしなくても…!」

 

「…そんなに僻むな、これらを作るというのは並の技術では出来んからな…誇れるものとして、大切にしておくがいい…」

 

「!…はいっ!!」

 

(…この子の本職は一応妖怪の方が強いんだけどねえ。まあ、別にいいか。私も似たようなもんだし)




というわけでざっくりでしたが他のゾシア武器完成に小傘初登場、そして最凶最悪の姉妹がこの時期に降臨。正直この2人は天界から即追放とかされててもおかしくないとは思う。

それとですが敵としての出演が決定してるモンスターで優遇してるのは、アマツと金蟷螂君だけですよ。…『死ぬのが確定してるのに?』って?…さあ、なんのことやら(逸らし目)。

何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた

  • 白崎龍護
  • 八雲蒼焔
  • クロ君
  • メル・ゼナ
  • 怨嗟マガイマガド
  • ヌシジンオウガ
  • 藤原妹紅♂
  • 鋼華刹那
  • マガイマガド(コテハンニキ)
  • ゴルベーザ
  • ハン
  • イストワール(図書院長)
  • シン
  • 霍青娥(やべー方)
  • 作者「え?」
  • ラインハルト卿
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