守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます   作:シェリーザ

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ごめんなイブシ君、君の出番は1話で終わったけど君の嫁さんの出番は合計して7話ぐらいあるんだ。

イブシ「誠に遺憾です」

メル「まあ軟弱者ですから仕方ありませんね」

爵銀龍さん、身体能力・エネルギー量の暴力はやめてあげてください。


百竜之淵源との死闘(中編)

憤怒の咆哮を上げたナルハタは早速、地上スレスレで拡大していく雷輪を幾つも撃ちつつ、何本もの雷柱を連発する。前回は人間形態でこの技を回避したゾシアだが、流石に今の龍の状態では回避は難しい…と言うわけで岩壁に翼脚を突っ込んでぶち抜き、何処ぞのバナンザゴリラみたく岩壁の巨大破片を抉り出してそれを下に投げ自身の足場にして雷輪だけは躱し、雷柱については被弾覚悟なのかそのまま受ける。そして雷柱を受け切った直後岩壁の巨大破片をナルハタにぶん投げて見事命中させる。

 

「GUU…!!GUOOO!!!」

 

「CYUAAAA!!?」

 

「おっと、かなりめちゃくちゃな事をしてくれますね龍護さん。まあ、私は存分に利用させてもらうんですがね!!」

 

そんなゾシアの暴挙に巻き込まれているのではと杞憂するべきはずのメルについては、ナルハタに命中して飛び散った大きい破片に対して突撃槍で自分に対して飛んできたものの中心を的確に突いて破壊、直後に龍の自慢の身体能力フル活用の脚力を使って岩片を蹴り飛して対応している。流石に岩片が飛んでくるのは脅威であったようだがその脅威を攻撃に転じて利用してる辺り対応力も高い模様。

 

「GUU…GUAA…」

 

「構いませんよ、奴を狩る手伝いをしてくれてるので気にしてません」

 

「CYIAAAA!!!」

 

そんなゾシアとメルの暴挙に堪忍袋が既に消失しているナルハタ、叫びを上げながら直立し少し溜めのような動作を見せた後、一回転するようにして地面に尻尾を叩き付ける。メルとゾシアは余裕を持って回避するもなんと雷撃が発生し、メルの頬を少し掠めゾシアは右翼脚で貰ってしまう。同時に龍風圧も起こしておりメルもそれに気を配るように回避の軌道を変えている。

 

「どうやら彼方さんも本調子に入ったようですね」

 

「…GUOO」

 

「CYUOOOOO!!!」

 

彼女は既に本調子でブチギレているのだが、それを知る由もない古龍と人造龍。しかし今までの会話的にナルハタを舐めてるように思われるこの1人と1匹だが、実のところ別に彼女を舐めておらずそれがまた彼女を激昂させているのである。それはさておき前回の戦いみたく背泳ぎのような体勢で空中浮遊をしているナルハタ。先程までと違い古龍の大半の弱点に当たる角を殴り放題の体勢が、頭部を狙いにくい体勢に変わった事で人の形を取ってるメルが片翼を広げようとしている。

 

「私達龍というのは角が生命線なんですよ、そこを狙いに行こうと思いますが…邪魔になりそうでしたら地上戦を続けますが大丈夫ですか?」

 

「GUOO…」

 

「…分かりました、いざという時…いえ、これから存分に貴方も利用させていただきます」

 

だがそれではゾシアの邪魔になるのではないか、そう考えたメルはゾシアに予め確認をとる。問われた側であるゾシアの方だが、『寧ろ俺をも足場にしろ』とでも言ったのかゾシアの返答に面食らった様な表情をしていたメルだったが、直ぐに狩猟者の目に変わりナルハタに焦点を当てる。

 

「CYUIAAAAAA!!!」

 

「私は気にせず貴方も攻撃に移ってください!!」

 

「GUAAAA!!!」

 

ナルハタは左前脚を地面につけた後、そこから前方と右斜め前、左斜め前の3方向に分かれて落雷を発生させる。回避のためにゾシアに早速飛び乗るメル、この後攻撃に移るであろうゾシアに自身の事を無視して殴れと叫びその声を聞いたゾシアは、メルへの遠慮を投げ捨て翼脚を構えながら突っ込む。落雷を喰らってるにも関わらず怯まずにナルハタに突撃しており、メルもそれに乗っかって突激槍を突き出して攻撃に加わる。ナルハタはゾシアの強引さに驚いたらしく対応が遅れ、突撃を受ける。だがその程度で動じることも無くゾシアを撥ね除け、両翼脚を交互に突き出して雷輪を幾つも放っていく。

 

「私が奴に突っ込むので、体勢を整えておいてください!!」

 

「…GUOOO…!!」

 

「CYUAAAA!!?」

 

徐々に拡大していく雷輪攻撃に、流石にゾシアも回避できないと察したメルは自身が先行してナルハタを崩すことにした様で、ナルハタの翼脚を蹴り台にしてナルハタに急接近。ナルハタに組みついた後、突撃槍を再び取り出し腹に深く突き刺す。メルのこの行動にはナルハタも流石に悲鳴を上げており、彼女御自慢の磁場操作で突撃槍を抜こうとするが、金属を多少は使っていてもそれでも大半は爵銀龍の素材で構成されている突撃槍だ、抜く事が出来ず両前脚で抜こうと踠き始めるがそれを

 

「CYUOAAA!!?」

 

「この突撃槍は金属は余り使われてなくてですね…貴女が得意でしょう磁場操作の効果がないですよ…!!」

 

「GUAA…!!GUOAA…!!」

 

メルの陽動は上手くいき、雷輪を受けて怯んでいたゾシアだったが雷輪が全て消滅した後怯みが抜け、体勢を整え直す。そこからの行動は素早く、自身に溜められている竜乳を消費して雷耐性に全振りの妖竜結晶を生成。ゾシアの体格に合わせた刀の様に形成してそれをナルハタに振り下ろす。ゾシアの纏う結晶ではないので流石に直ぐに折れるが、それでも何もない場所から結晶刀を生成した事はナルハタの不意を突けたようで、ナルハタの防御を遅らせた。

 

「おお、面白いですねその結晶」

 

「…GUOOO」

 

「そんなに良いものではない…ですか。…まあ、貴方が言うならそうなのでしょう。後で調査はさせてもらいますがね」

 

妖竜結晶を初めて見たメル、彼は興味深そうに結晶を見ていたが竜乳結晶…リュウヌ及び竜乳の事をあまり広めたくないゾシアは危険物だと返し、一先ずはそれに納得しておくメル。それはさておきメルは突撃槍をナルハタを抉る様に引き抜いた後、それを確認したゾシアは直様刃部分が折れた結晶をぶん投げてナルハタに当てた後右翼脚で容赦なくぶん殴る。

 

一方離脱したメルはナルハタの背後側の岩壁に着地、彼もゾシア同様突撃槍をナルハタの背中に投げた後、自身も弾丸の様に岩壁を蹴って突撃。右足を突撃槍の柄の先に叩きつけ勢いのまま突撃し、今度はナルハタの背中を差し貫く。刺し貫きた後は柄を握り直し振り抜いて再び離脱。踏んだり蹴ったりな状況のナルハタだが古龍2匹分の力を所有しているのだ、彼女がくたばる気配は未だになく寧ろ怒気の方が感じられる。

 

「CYUU…!!CYUAAAA!!!」

 

「絶対に殺してやるって…不可能、とは言いませんがそれでも厳しいでしょうねえ」

 

「…GUU」

 

「…CYIAAAA…!!!」

 

彼等の悪意があるか否かよく分からない言葉に乗せられているだろうナルハタ、残念ながら彼女は煽り耐性が低くこの2人と相性が悪いのである。だが彼女は怒り心頭でありながらも冷静さは保っておりイブシ由来の岩片を龍風圧で持ち上げ、発散からの落雷、雷球ブレスを撒き散らす攻撃に入る。本来(ゲーム)なら絶対にあり得ない行動だが、此処(彼等にとっての現世)では生死は当たり前で、下手をすれば世界を賭けた戦いが繰り広げられるのだ。歴戦の狩人(プレイヤー)向けの手加減なんて存在しない。

 

「風神龍も似た攻撃をしていましたね…彼女が力の制御に慣れてきた、と言ったところでしょうか」

 

「GUOAA…!!」

 

「CYUAAAA!!!」

 

ナルハタが飛ばしてくる岩壁や雷球を翼脚で弾いたり、盾で防いだりしているゾシアとメル。だがそんな彼等にナルハタは容赦なく畳み掛ける。空中で身体を横に構えながら口を大きく開いており対象はメルの様だ。

 

「CYUAAAA!!!」

 

「!?GUOOO…!!!」

 

ナルハタの動きに気づいたゾシアは岩片・雷球弾きを止めて、四足を使って全力で駆ける。雷球を弾くのに少し集中していたメルはナルハタの行動に気づいておらず、ナルハタの奈落の底をも抉る凶牙がメルを襲う…がその間にゾシアが割って入り、メルへ向けられた牙を代わりに左翼脚で受ける。

 

「GUOAA…!!?」

 

「っ!?すみません、龍護さん…!!」

 

「CYUAA!?…CYUOAAA!!!」

 

メルを噛み殺すつもりだったナルハタだったが、ゾシアが介入したことでその野望は潰えるもまだ攻撃を終えていたわけではない様で、ゾシアの結晶と肉を幾らか砕いた後に彼から離れ数多の雷球ブレス、気龍弾を放っていく。距離と自身の体格的に受けるしかないゾシアは使い物にならなくなった左翼脚で受け、メルは盾と突撃槍で弾いていく。

 

「此処にきて奴の攻撃が苛烈になってきた…お互い警戒していきましょう」

 

「…GUA」ブチッ!!

 

「…その脚は再生するのですか…私だったからやったのでしょうけど、そう言うことは余りしない方が良いですよ」

 

尚そんな会話の後に自分の左翼脚をぶち抜いて新しいものに生え変える護龍がいた模様。恐らく『心配するな』、と言う意味でこれをやったのだろうが龍であるメルにすら控えた方がいいと呈されていた。まあそれを平然とできる方がおかしいもんね。

 

それはさておき、ぶち抜いた左翼脚をナルハタに向かってぶん投げるゾシア。唐突な結晶生成に(自分の)翼脚ぶち抜きと、猟奇的な光景を次々に見せつけられたナルハタはまたもや対応が遅れ、翼脚を叩きつけられる。先程の結晶と違い、桁違いの強度を誇るので叩きつけられた衝撃で少し摺退がる。そしてそんな彼女の怯みを彼は見逃さず、追撃に自分の翼脚にメルを乗せてぶん投げる。

 

「瓶は溜めていませんでしたが、それはそれとして殴れば問題ありませんね」

 

「CYUOOOOO!!?」

 

「GUOO…、GUOOAAAAA!!!」

 

「CYUAAAAAA!!?」

 

ぶん投げられたにも関わらず片翼で空中体勢を整え、盾斧の斧形態で前左脚の付け根を抉るように振り抜き、そこにゾシアが追撃だと言わんばかりに翼脚で殴り込む。彼等の連携攻撃に流石に地面に落ちるナルハタ、そんな彼女に隙を与えまいとゾシアがナルハタの尻尾を掴んだ後、奈落の底を幾らか引き摺った後に力任せに持ち上げ地面に叩きつけ、もう一度叩きつけた方向と逆向きに叩きつけ、更にまた持ち上げ…の連撃をする。

 

「CYUUUU…!!CYUOOOOO!!!」

 

「GUO…!?」

 

「っと!?間に合いはしましたが、立て直されましたか…」

 

だがやられっぱなしで終わる気は全く無いナルハタ、彼女の全身に一瞬電気が走ったと思えば全身から放電しておりそれをモロに受けたゾシア。あまりの電気量に翼脚を離してしまいナルハタを自由にしてしまう。メルはと言えば盾斧の片手剣形態で防いでおり瓶の溜めに移っている。

 

「後少しで溜めが終わるので少し気を引いてもらえませんか!?」

 

「GUA、GUOOO!!!」

 

「CYUOOOOO!!!」

 

メルが再び超高出力属性解放斬りを放つ為の瓶チャージがあと少しで完了するらしく、ゾシアもメルの攻撃を完遂させる為にナルハタの拘束に再び入る。しかしナルハタもただで拘束される訳がなく両前脚に高圧電流を帯電させており、ゾシアの顔面を殴りつける。だがゾシアもこれで怯む訳がなく、翼脚で彼女の両前脚を捕捉。彼の身体を纏う結晶を犠牲にしつつも帯電してる両前脚を無効化、そのまま岩壁に叩きつけて全身を使って封じ込める。

 

「GUOAA…!!!」

 

「CYUIOOOO…!!!」

 

「ありがとうございます、龍護さん!!」

 

「CYUAAAA!!?」

 

そして瓶のチャージを完全に終えたメルが盾斧を再び斧形態に変形、ナルハタの尻尾に対して高出力解放斬りをまず放つ。尻尾に激痛が走ったナルハタは激しく暴れ回って抵抗するが、ゾシアが無言で自身の力を強めて拘束を続ける。そして…

 

「これで…どうです!!」

 

「CYUIAAAAAA!!?」

 

「GUOOO…!!?」

 

超高出力解放斬りを放ち、ナルハタの尻尾の切断に成功。ただし代わりにナルハタが部位破壊されたことによる全身に電気を帯電させた状態での暴れ回りで弾き飛ばされ、体勢を崩してしまう。さてメルの猛攻を受け、尻尾を切断されたナルハタだが此処で彼女は突如上空へ舞い上がる。

 

「…何をするつもりでしょう」

 

「…!!GUOAA!!!」

 

「なっ!?龍護さん!?」

 

ナルハタの行動に疑問符を浮かべていたメルだったが、彼女と一度戦ったゾシアは彼女が何をするつもりなのかを瞬時に理解したらしく、メルを掴み自身の背中に乗せる。そして直様自身の中にある竜乳を大量消費し、雷耐性に全振りの結晶を自身とメルを囲む様に発生させ、保険としてだろうか自身の身体をメルを護るようにして包まる。何故彼がこんな行動を取ったか…それは直ぐにわかる。

 

「…CYUOOOO…!!!」

 

結晶に閉じこもっている彼等は見えていないが、現在上空に舞い上がったナルハタは紫に輝く雫の様なものを口から放っており、その光が強すぎるのか奈落が一瞬暗くなる…が。次の瞬間には巨大な紫電の雷輪が形成され、奈落の底を襲う。

 

「GUOOOO…!!?」

 

「一体何が起こっているんですか…!?」

 

雷輪は雷攻撃へ耐性があるはずの妖竜結晶を容赦なく削り壊していき、ついにはゾシアの結晶をも破壊。そして遂に彼にも紫電が襲いかかる。ゾシアの鱗、甲殻を焼き焦がし内部の肉も焼き焦がす。本来であれば想像を絶する痛みの筈が、護龍と言う特殊体質のお陰で凌げている。だがそれがあったとしても普通は受け切ろうなんて考えない。それでも彼が受け切ることを選んだ理由は、仲間であるメルを護り切る為だった。

 

「GUGU…GUAA…!!!」

 

「私の事は気にせず、貴方は自分の事を…!!」

 

「GUOAA!!!」

 

「!!」

 

メルは自身が枷になっている事には気づいた様で、自分のことは見捨てろと叫ぶもゾシアは絶対にしない、と叫ぶ。彼は普段永琳に執着してる様に見えるが、共に戦う仲間や友は絶対に護る、と過去に誓っている。その誓いを果たす為にも彼はメルを護り続けていた。そして…

 

「…GUOO…!!」

 

「龍護…さん」

 

雷輪は消滅した様で、メルを解放するゾシア。メルが恐る恐るでゾシアを見ると…彼の左翼脚は消えており、顔以外の結晶もほぼ全て消滅・割れて彼本来の肉体である悍ましき黒の姿が現れている。彼が暴蝕形態に入っていないのが奇跡と言わざるを得ないのだが、問題が残っていた。彼は結晶や肉体の再生には竜乳が必要なのだが、その竜乳は先程の紫電の雷輪を防ぐ為に大量消費してしまい、再生する為のエネルギーがほぼ残っていなかったのだ。

 

「……ぐはっ!!…はぁ、はぁ…」

 

「無事ですか、龍護さん!?」

 

「…すまん、お前に持たせた…あの結晶瓶をくれ…」

 

「これですね、どうぞ!!」

 

「…悪いな」

 

ゾシアの姿を維持していれば何れ暴蝕形態に入り、下手をすれば暴走するかもしれないと言う事で人間の姿へとなるゾシアもとい龍護。そんな彼は人間の姿に戻るや否や、メルに結晶瓶を要求。メルも直ぐに答えて彼に渡し、龍護はその中身を飲み干す。その中身というのはやはり竜乳で、補給できた事で黒の姿ではあるが彼の左翼脚の再生はできた。だが今回持ち込めたのはその1瓶だけであり、これ以上の回復はできない。

 

「…奴はまだまだ動けそうだな…俺は一応動けるが、時間をかけ過ぎれば黒が出てくる…」

 

「ですね…龍護さんの中にいる存在…彼に悪意等がないのは分かっていますが、それでも貴方の限界を超えて動かれるのは…」

 

「…CYUAAAA…!!」

 

龍護の中にいる存在、黒龍護の事を悪くは思ってないメル。だが黒龍護は龍護が無意識に定めている限界を勝手に超えて戦うので毎度毎度龍護が数十年も眠る原因になっており、今回でも限界を超えて動かれれば次に目覚めるのはいつになるかわからない。黒龍護は強くなったナルハタと戦いたいらしいが2人的にそれはあまりよろしくなかった。とは言えナルハタはまだ健在であり、戦闘続行にも長く動けない龍護と下がった火力の補強の為に龍化をしても片翼のハンデのせいで彼の様に戦えないメル。絶望的な状況であった…その時。

 

『GWOOOOOOO!!!』

 

「っ!?新手…!!」

 

「…いや、此奴は…」

 

突如として謎の咆哮が奈落の底に響き渡る。ナルハタでも、ゾシアでもない咆哮に新たな敵が現れたのではないかと警戒を更に強めたメル、しかし龍護はその咆哮を聞いて驚いたりするどころか、ようやく来たかとでも言いたげな様子を見せる。何故彼がそんな動きを見せたか、それは直ぐにわかる。

 

「CYUIAAA!!?CYUAA!!?」

 

「…なんですか、この紫火は…!?」

 

「…ふっ、共同戦線と行くか…」

 

ナルハタの上から幽鬼の様な紫の火の玉が降り注ぎ、ナルハタを襲う。火の玉はナルハタや岩壁に着弾しては爆発を起こしており、ナルハタは勿論、火の玉を初めて見たメルも驚いている。唯一龍護だけがこの火の玉の仕組み、また火の玉を扱う主を知っている。知っているが故に動じる事なく、寧ろその火の玉の主との共闘を謀ろうとしている。そして…火の玉の主が現れる。

 

「…GWUAA…!?」

 

「漸く恨みを晴らすと時が…!!…だが、何故尻尾が斬られている…?」

 

「…貴女方は一体?」

 

「…久しいな、鬼火の竜よ…」

 

「…!!GWUOO…!!!」

 

かつては百竜夜行に混ざる竜を喰らう為に乱入した結果、龍護に誇りである角を折られ、現在は妖怪の山の洞窟に住まう怨虎竜怨嗟響めくマガイマガド。そして彼の背に乗っているのは彼と共に過ごすことが多い、頭にはシニヨンキャップつけ右腕が包帯に巻かれている胸元に花飾りを付けている中華服の様な物を見に纏う桃髪の女性、茨木華扇。

 

不穏な空気が漂うも、かつて悪鬼と呼ばれし角を失った鬼、そして角を折られた怨霊武者の竜。災禍の元凶たる淵源の雷神龍への対抗者が奈落の底へと駆けつけたのだった。




作者「うちの馬鹿と関わりを持ってスレに参戦したお方についてほ番外編を書こうと(今更ですが)思ってやりました。反省はしてない」

おまけ ラインハルト卿ともこたん♂の初対面

「…」

「…」

((どうしよう、すごく気まずい))

(謎のアナザーゲートが開いてたから入ってみたら、ポップスターが存在する宇宙空間と別の宇宙空間らしきところに出るとは思わんかったわ…向こうさんからすりゃ勝手に入られてる訳だが怒ってねえかな…?)

(まさか此処に来れよう者が現れるとは…だがそれより生まれてこの方、観測しかしていない…どう話せばいいものか…)

「…あのー」

「…なんだ?」

「…貴方は転生というものを信じていますか?」

「(…!彼も同胞というわけか!)…ああ、信じているというより実際そうだからな。それと敬語は止してくれ、慣れん」

「…了解っと…つまりアンタも転生者って訳か……え、此処を1人で管理してんの!?」

「…そ、そうだが」

「凄えな…こういうのって大体複数人で管理してるのが基本だが…おっと、自己紹介が遅れた。俺は藤原妹紅、ただの不死人だ」

「そう言えばそうだったな、…私の名はラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ。長いから好きに呼んでもらって構わない」

「OK、よろしくなハイドリヒ卿」

〜不死鳥、獣殿会話中〜

「そうかそうか、貴殿も大変なんだな」

「ああ、全く疲れるよ…害悪転生者連中って俺を見かけたら集団で袋叩きにしてくるからなぁ…ま、全員もれなく焼いてる訳だけど」

「…そう言えばだが、貴方は確か奥さんが居る…と言ってたが、どんな者なのだ?」

「お、良くぞ聞いてくれました!…いや、素直に喜べるものでもねえか…それはさておき、ポップスターに来るにあたってついてきた最初の3人と一緒に撮ったツーショットがあるからそれ見せるわ」

「ほう、面白い…」

「んーと…お、あったあった。はいこれ」

「ふむ、どれどれ…」

そうしてハイドリヒ卿に渡されたのは、『ブルーレディショー』を発動して全身が蒼く光り目、口が超帯電状態状態の雷鼓、『永夜返し』を発動して全身が暗転、目に赤の閃光が灯っている輝夜、自身の境界を操り半異形になっている紫が殺し合い(誤字にあらず)をしているシーンを収めている写真だった。

「…よくある修羅場の光景ではないのか、これは?」

「んー?…あ、ごめん間違えてたわ。…よし、これのはず」

「…どれどれ」

そうして次に渡されたのは…霊夢や魔理沙などを異形化したような化け物達と少し引き攣った笑みをする妹紅の写真だった。

「…此方も、別の写真のように思えるのだが」

「…すまん、こっちは屑共相手をゴリゴリにSAN値削る用の写真だった」

その後、ちゃんと妹紅、雷鼓、輝夜、紫が笑顔で写っている写真を見せてもらったハイドリヒ卿でした。…待って、なんでお前異形郷と関わり持ってんの?

何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた

  • 白崎龍護
  • 八雲蒼焔
  • クロ君
  • メル・ゼナ
  • 怨嗟マガイマガド
  • ヌシジンオウガ
  • 藤原妹紅♂
  • 鋼華刹那
  • マガイマガド(コテハンニキ)
  • ゴルベーザ
  • ハン
  • イストワール(図書院長)
  • シン
  • 霍青娥(やべー方)
  • 作者「え?」
  • ラインハルト卿
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