守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます 作:シェリーザ
オ、白ノ奴ヤルヨウニナッテンジャネエカ!俺モソウダガ仲間アリデ雷神龍ノ息ノ根ヲ完全ニ止メルタァ…ハハッ、成長シテテ嬉シイゼ、俺ハァ!!………コレデ白モ、
…チッ、
…トハイエ、モウ暫クハ問題ネェナ…俺ハ兎モ角、白ガ暴走ヲ起コス事ナンテ…俺ノ目ガ黒イ内ニハ絶対ニサセネェカラナ…
ナルハタの討伐が終わった後の幻想郷、幻想郷も曇天の空で重苦しい雰囲気だったのが、今ではすっかり晴れきっており陽の光が差していた。これにより竜との戦闘で消耗し切っていた吸血鬼達がほぼ全滅、後は百竜夜行の残党の討伐となった。
「GUOO!!!」
「CYUUAA!!?」
だがその残党の竜達がいかんせん強く、ラージャンや恐らくこの地の環境に適応できたであろうライゼクスにグラビモス等を始め、青白の体毛とそれらの毛先が赤く、竜骨で造られた仮面を付けているかの様に見える象の様な竜ガムート、全体的に赤青で触手の様なものの間にさもヴェールを纏っているかのように水を張っている竜ウズ・トゥナ、全体的に赤色の甲殻をしており、一本角の竜の頭蓋骨を背負っている様なザリガニ、ダイミョウザザミ等とあらゆる竜達がイブシ・ナルハタの影響で恐慌状態に陥っている。各地で竜群が襲撃に来た結果有力者達が其々の地点を防衛しており、現に竜である理由から人里の防衛を1人で担当している蒼焔がラージャンに殴り飛ばされて倒れ臥しており、立ち上がった時には既に竜に回り込まれていた。
「CYUOOOO…!!!」
背中の鱗が剥がれ、左前脚の爪が折れているにも関わらず逃げることなく竜群に立ち向かう蒼焔。絶望的な戦況であるにも関わらず逃げない理由は、龍護から託された、自分の背後にある人里を守り抜くためだった。
「CYUAAAAAA!!!」
彼は覚悟を決める咆哮を上げた後、自身の周囲を青白い焔で爆破。竜達は一瞬、蒼焔が自爆したのではないかと考えかけたがその思考はすぐに捨てられる。中から現れたのは負傷状態が先程と全く変化していない蒼焔…だが、今の彼は全身に白い焔を纏っている。これがタマミツネ希少種の強化状態である白焔状態、本来なら強敵との遭遇時で使うものだが、今はそんなことを言ってる暇などないが故にこの切り札を切った様だ。
「CYIAAAAAA!!!」
「GYAO!!?」
「GUOO!!?」
「SHYAAAA!!?」
白焔状態に入った蒼焔の攻撃は通常時よりもさらに苛烈になっており、泡や滑液、ガスを含む攻撃が大幅強化されている為泡の爆発を喰らった竜達が怯んだり、あるいは自身に着火して燃焼状態に苦しんでいる。それでも攻撃の手を緩めない蒼焔、泡を撒き散らしながら口から炎のレーザーブレスを放ち、泡を割ると同時に周囲を焔の海に変えていく。
「CYUIOOO!!!」
「CYUWAAA!!?」
「GYASSU!!?」
自身の身体を火打石、或いは打鉄の様にして扱い滑液や泡を発火させ人里へ進行しようとする竜達を焼き尽くす。頭数の減少が見られたからか、蒼焔は何か頷く様な動作をした後幾度も飛び回って滑液をやりくりして作り出した満月を思わせる巨大な焔の泡を空中に浮かばせる。そして周囲を旋回と同時に泡の渦を生み出し竜達を拘束、最後に巨大な炎の泡を落下させて大爆発を引き起こす。
「蒼焔!今増援を…!!」
そんな中紫が隙間を開けて人里の防衛戦に参入、増援を呼んできた様だった。ただその時ちょうど運良く、運悪くかは不明だが…蒼焔が生み出した竜達を取り巻く青い泡、そして爆発寸前に橙色に変じる巨大な焔泡によって完成された幻想的な光景を始めから終わりまで目に焼き付けた。
「……すごく、綺麗……!」
本来獲物を狩ることしか考えていない竜が、非常に高度な知能を持ち、妖力を扱えるといえどこの様な幻想郷に相応しい幻想的な技を持っていた事に紫は非常に驚いていた。…しかし今は戦闘中なのだ、それを思い出した紫は首を何度も横に振った後、隙間を広げ増援と呼ばれた者達を解放する。
「…ふんっ!!」
「数刻振りですね、蒼焔さん!」
「CYUAAA!!(龍護さん、メルさん!)」
隙間から飛び出してきたのは此度…いや、日本各地(と一部海外地域)で発生した百竜夜行の元凶である2匹の古龍を討伐し終えた龍護とメル。2人は飛び出しながら、龍護は黒の翼脚で恐らく寒冷地方から来ただろうベリオロスの頭を鷲掴みにして地面に叩きつけ、メルは突撃槍で鱗や爪が通常よりも青いリオレウス、リオレウス亜種の脳天を穿つ。
「他のところは皆片付けてくれたわ、あとは私達の所だけよ!」
「それじゃあ…私モ本気デ行キマショウカ!!」
紫が自身の周囲に展開していた隙間から、幻想郷内の吸血鬼及び百竜夜行の残党の討伐を確認。残りは自分達の所だけであると伝えるとメルが自身の本来の姿を現す。紅い蟲達の様なものに包まれそれが巨大化、そして中から1匹の爵銀の龍が現る。
「QUOOOOOOOO!!!」
これこそ、メル・ゼナという古龍の本来の姿。爵銀の名に恥じぬ本性を表したメルゼナは早速何かを呼ぶ様に叫ぶ。すると何処からともなく赤色の蝶と蛭が合体した生物…キュリアが現れ、メルの周囲に群がる。
「っ!?なに、あの…蝶、蛭…!?」
「…ただの生物ではなさそうだな」
「CYUOO…?」
唐突なキュリアの出没に紫が警戒心を露わにし、龍護も紫程ではないが少し警戒をしておりキュリアを睨んでいる。なお蒼焔は『ちょっと怖いけど可愛い…?』ぐらいにしか思っていなかった。メルは主に2人を安堵させる目的でキュリア達に命令を出した後、竜群にそのまま向かわせる。
「GUAAAA!!?」
「GYAOOOO!!?」
「GURAAAA!!?」
そしてキュリアに粘着された竜達の様子が、かつてのルーマニアでの戦い同様おかしくなっていく。百竜夜行に乱入している竜は大体何故か協力してくるのだが、キュリアに粘着・吸血された竜達は全員正気を失ったかの様に狂い、敵味方見境なく暴れ回り始めた。
「…!?あの子達、竜の生命力を吸い取ってる…!?」
「…つまりは蚊のようなものか」
「いや蚊って…あっちの方が何千倍も悍ましいわよ!?」
キュリアの事を蚊だと割り切る龍護に思いっきり異議を述べる紫。そうだ、キュリアは蚊程度で済まされる生物ではない。最早厄災の一種なのだが…彼としては自身の生命エネルギーを吸われたところで竜乳回復でどうにもなる点がタチが悪いのである。
「QUAAAAA!!!」
「…兎も角、この暴走している奴等含めて全員纏めて討伐すれば良かろう…」
『…そ、そう…なんですかね?』
「ちょっと龍護!?私の可愛い蒼焔に貴方の物騒な思想を身につけさせないでよ!?」
一先ずメルが左翼を器用に使ってキュリアによって凶暴化した竜含む竜群に特攻、その様子を見て一先ず竜群の始末を先に済ませる事にした龍護。そんな彼の意見に少し流され掛けそうな蒼焔に、紫が龍護に対して蒼焔に物騒な事を教えるなと叫ぶ。まあ確かに蒼焔君は優しいもんね。一先ず竜・龍の姿のメルと蒼焔、黒の翼脚で竜達を竜は慈愛深い泡で、残る2匹は無慈悲な翼(脚)を振るって竜達を撃退・討伐したのだった。
尚竜群の討伐後、龍護が龍灯にすぐに駆け込んで休息をとる事に。その際竹林の防衛を強制された藍達の背筋に寒気がしたのは内緒話である。
415:【システム】
星々巡る不死鳥からのリクエストを承諾
LIVE配信モードを起動します
416:一高教師の❾=熾天使
???なんで妹紅ニキから?イッチからのLIVEならまだ理解できるけど
417:このすばでいいですとも!
まあ見てやるか…何々、ハート型の何かが割れた?
418:マガニャン
うん?カメラの目線が引いt…あっ!(小林)
419:第八世界存在いーすん
あ…
420:廻る呪いの赤い霧
あ(察し)
421:不運の男
や っ た ぜ
422:ワンピ世界の国背負いの蛇神龍
33-4
423:蒼の月光
>>422
なんでや!!阪神関係ないやろ!!
424:歌の魔王withシェム・ハ
まさかノヴァの爆散がスレで見れるたぁ思わなかったわ…
425:ひとつなぎの魔神さん
可哀想なノヴァ…あ、カービィちゃん可愛i………誰ですか下のライオンみたいなのは!?
426:呪霊喰いの神モドキ
アンタは一体何なんだ!?
427:旅する金属生命体(分体)
下の貴方は一体何処から来たのですか!?答えてください!!
428:星々見渡す破滅因子殿
…む?下のライオン、何処かで見た事がある飾りや白っぽさなどが見える………もしや、ライオンは妹紅ニキなのでは?
429:星々巡る不死鳥
御名答………不本意ながら、伝説のエアライドマシンになりました
430:名無しの白熾龍
一眠りする前に報告を入れておこうと思ったが…カービィとマシンという事はエアライドか
431:第八世界存在いーすん
>>430
あ!イッチさん、おかえりなさいです!
432:このすばでいいですとも!
イブシ・ナルハタは無事狩れたか?
433:名無しの白熾龍
>>432
あぁ…俺とメル、そして茨木華扇とマガイマガドの2人&1匹のお陰で無事古龍2匹を狩れた…
434:マガニャン
ほっ、良かった…
435:廻る呪いの赤い霧
これで東方の原作開始まで一安心だな
436:不運の男
ああ、喜ばしい事がある反面…なんかとんでもねぇ事になってる方もいるわけで
437:幸運と不幸の死霊術師
妹紅ニキ、何がどうしてそうなったかの簡単な説明を頼む
438:星々巡る不死鳥
>>437
了解、簡潔に…
ドラえもん世界から帰還→ポップスターに帰還→なんか宇宙から変なのが落ちてきてたのでそれの調査で輝夜を速攻で帰らせてスレを離脱→落下物の正体がエアライドマシンで、恐らく新機体と思われるものも発見→その中でもスピンでスター形態、バイク形態を切り替えれるマシン、ヘンシンスターを愛機にして宇宙から飛来するエアライドマシンの調査を開始
439:ひとつなぎの魔神さん
もしかしてカービィのエアライド!?あれ、でもヘンシンスターってありましたっけ…
440:引き換えチケット
>>439
恐らくないと思うわ…もう少し続きをお願い出来るかしら、妹紅ニキ
441:星々巡る不死鳥
>>440
おっけ、
調査を進めるとマシンが何処かへ向かいたいという意思を発しているのを察知→そこに向かう事にしたが…道中で出会ったプププランドの住民の皆様に勝負を挑まれる(ので全員もれなく玉砕)→そうするとバイクに乗った黒色の俺?が俺に戦いを挑んでくる(勿論粉砕)→そしていつの間にかカービィと合流、最終地点に謎の巨大戦車にカービィの所有するマシンが全部持ってかれる
442:名無しの白熾龍
…エアライドはそこまでストーリー性があるものだったか?
443:一斬必殺の鳩
そんな事はないと思うけど…最後まで聞くか
444:星々巡る不死鳥
マシンなしで戦えないカービィの代わりに俺が先行、戦車の弱点を探りながら戦車のヘイトを買う→そうすると何処からか黒い俺が出てきて目の色が変わったと思うと…→空からドラグーン、地下からハイドラが現れてカービィがドラグーン、黒い俺がハイドラに乗って巨大戦車と戦い始める
445:マガニャン
凄くさらりと言ってるけどドラグーンとハイドラが合体状態で出たの!?
446:旅する金属生命体(分体)
ドラグーンとハイドラは確か伝説のマシン…でしたっけ?それが一度に合体状態で出るとは…
447:星々巡る不死鳥
戦車の体力を削り切った?らしく、戦車が上向けになる→俺は様子見してたが、黒い俺が乗ってた幻の機体に心奪われる→心奪われている隙にその機体に引っ掛かる→気づいたら俺自身が伝説のエアライドマシンになっていた→そしてなんやかんやあってノヴァのド畜生を爆破してカービィと共に帰還←今ここ
448:一高教師の❾=熾天使
ノヴァのド畜生って…いやまあ、マルクの影響ならわからん事はないが…
449:廻る呪いの赤い霧
そこまで言わなくてもいいのではないだろうか?ノヴァはマルクの願いさえなければ優秀な願望機の筈
450:星々巡る不死鳥
…実は戦闘後に分かったが、俺が戦った巨大戦車、ギガンテスって奴なんだけど…そいつは、宇宙から来たゾラっていう半生命体をノヴァが魔改造、地表から生命体を一掃する為のものだと判明した。元々ゾラは自身で動く事が出来ない、自由に走り回りたいという願いを夢の泉が受信、その願いを宇宙に拡散したらしくそれをノヴァが受け取って、エアライドマシンの飛来と共にゾラ君を魔改造しやがった
451:引き換えチケット
…つまりノヴァはマルクの願い諸々の前に、あらゆる願いを生命体殲滅の願いとして捻じ曲げる粗大ゴミ…ってことかしら
452:呪霊喰いの神モドキ
…あれ?そうなると星の夢は精巧な模造品のカスって事になるのでは…?
453:不運の男
カスをコピーして作り上げたカスかぁ…ハルトマンが可哀想すぎる
454:星々巡る不死鳥
>>453
んま、俺は一応救える奴等は救う主義だからハルトマンとかセクトニア、ドロシアとかは救ってるけどね〜。さーて、ただいま愛する我が家よ、今お前の家主が戻って「あらぁ!おかえりなさいませ、妹紅さん!」………???
455:名無しの白熾龍
…妹紅ニキ、強く生きろ
456:ひとつなぎの魔神さん
青娥ネキがスレにいなかったのって…となると、これは…
457:このすばでいいですとも!
>>456
あぁ…妹紅ニキの負けだ
458:星々巡る不死鳥
そ、そんな…私は企業だぞ!?お前は私を、企業を裏切った!!「いえいえ、私は裏切ってなどいませんわ…貴方様に会いたいという忠実な欲望に従っただけですので♡」ウワアァァァァァァ!!?
459:【システム】
星々巡る不死鳥が退出しました
LIVEモードを終了します
460:名無しの白熾龍
…そろそろ寝るか
幻想郷で起こった初の異変…吸血鬼百竜異変から数十年後。未だ龍護が龍灯で眠りに着いている間…永遠亭の一室にて八意永琳、八雲紫、藍、そして吸血鬼百竜異変での立役者の吸血鬼、レミリア・スカーレットと彼女の専属執事、メル・ゼナが集結していた。
「此の度は私の召集に応じていただき、誠にありがとうございます」
「これからの動向を決める上で重要なものだと思いましたので、参加表明をさせて頂きました」
「我々の印象を払拭する機会になりそうなのだ、見逃す筈がなかろう」
どうやら紫が彼女等を召集したらしく、永琳は龍護が眠りに着いているの目覚めた時に説明する為、レミリアは自分達が此度襲来した吸血鬼の仲間だと思われているのでその印象を拭う目的で彼女の召集に応えたようだった。
「お久しぶりですね藍さん、調子はどうですか?」
「久しぶりだな、メル殿。此方は蒼焔と揃って息災だ」
「蒼焔君はどうしたのですか?」
「蒼焔は博麗の巫女の鍛錬を見てくれている、恐らく今回の話は蒼焔にとって難しいだろうからな」
レミリア、紫の従者であるメルと藍も交流があるようで、蒼焔が今回欠席の理由は幻想郷でも重要な役割を持つ者、博麗の巫女の面倒を見ているそうでメルは納得する。…その説明をする際、藍の顔が何かしらの感情で凄く歪んでるように見えたのは気のせいだろう。メルは勝手にそう納得しておいた。そんな従者2人を置いて幻想郷の重鎮達は会議を始める。
「まず今回御2人を呼んだ理由ですが…妖怪と人間の争いについて、人間と妖怪の争いにおいて両者の力の差は竜程ではありませんが、それでも妖怪の方が有利…そこで人間と妖怪が対等に戦える決闘方式を数年後に定めようと考えました」
「…つまりはその決闘方法についての意見やらが欲しいと…分かった、どのようなものかを教えてくれ」
「ありがとうございます、それでは早速…百竜異変終息の時、私の式神である蒼焔が竜の残党を一掃する際彼の大技…でしょう、彼が技を放つ時にこの幻想郷に相応しい光景を生み出した。そうして蒼焔のそれから私は思いつきました、人間と妖怪の争いは力による戦いではなく…美しさを競う決闘で戦えば良いのではないか、と」
どうやら蒼焔が竜達を殲滅する際に使用した大技が生み出した光景、それが紫の脳裏に焼きついているらしく、何処か遠いところを見つめるような目になる程蒼焔の技は美しかったらしい。そんな紫は置いておき、美しさを競う戦いという所に焦点を当てる永琳、レミリア、メル、藍。確かにその方式なら人間と妖怪、果ては人間に擬態できる竜が対等に戦うことを可能としてくれるだろう。
「…ふむ、決闘形式自体は興味深い。だが…その決闘規則を無視する阿呆は必ず現れる、その者達の処分はどう考えている?」
「そんな愚か者達はいつか竜に喰われるのが末路だとは思いますが…仮に現れた時は、我々が手を下すだけです」
「そうか…我々、と言うことは私達やメル達が対処する訳か…良いだろう、私はその決闘に賛成を示す」
とは言え紫の言う戦いは決闘という性質上、神聖とまでは行かなくてもそれでも厳正な規則が存在する。その規則を破る馬鹿は少なからず居るだろうという訳でその者達の処分、要するに始末はどうするかを尋ねるレミリア。
そんな馬鹿どもは竜に喰われるのがオチだと紫は言い切るも、人間と妖怪、竜が手を取り合って生きる事を夢見て作られた世界だ。掟を破る者同士で手を組まれて叛逆でも起こされれば面倒でしかないので対処はしっかりする意思を示す。レミリアもそこまではっきり言われればつける文句も無くなったか、紫の意見に賛成する。そして先程から黙っている永琳はと言うと…
「…私もこの決闘方式は面白そうだし、良いんだけど…龍護さんを説得できるかしら…」
「あぁ〜…」
「…?龍護…といえば、メルと協力して風神・雷神竜を討ち取ってくれた竜か。何故その者を説得させなければならない?」
彼女自身は紫発案の決闘方法に興味を示しているのだが…彼女がやろうと思うにあたって、一つ大きな懸念がある。それが我等が主人公龍護の存在、彼は永琳が傷つくことを良しとせず、それどころか傷つけた奴をぶち殺しに行くトンデモ護龍なのだ。そう…永琳が杞憂しているのは、この決闘で永琳が傷ついた時、龍護が乱入しないかが心配との事。そこにメルが一言添える。
「その事ですが…彼は多分、永琳さんが真剣に考えて選択した事でしたら恐らく何も言わないと思いますよ」
「どうしてそう思うのですか?」
「龍護さんは確かに永琳さんを全力で護る、という意思を例の龍2匹を狩る時から感じられました。ですがそれと同時に、永琳さんの意見を尊重していると思いますよ」
そう…メルが言う通り龍護は永琳の話も聞かずに戦い続ける、あたおか龍だと思われる節が多々あるがしかし彼は永琳の意見を全く聞いてない暴走龍などではなく、(特定の人間の言う事なら)大抵聞いてくれる護龍なのだ。同じ(天然産の)龍のメルからその言葉を聞いて、信用に値するとなったのか、永琳も彼にしっかり説明することを心に決めて紫の話を続けさせる事にした。
「そうですね…龍護さんには私からしっかり説明しておきます、話を止めてすみませんね…続きをお願いします」
「ちゃんと纏まったようで良かったわ、…この美しさを競う命名決闘ですが、名は決まってないので置いておくとして。具体的な規則としては…決闘の美しさに名前と意味を持たせ、開始前に命名決闘の回数を提示する。体力に任せて無闇矢鱈に攻撃を繰り返してはならず、無意味な攻撃を禁ずる。それにおいて、命名決闘が持つ意味がそのまま自身の力となる。この命名決闘で敗れた場合は、余力があっても敗者は自身の負けを認め、妖怪は勝利したとしても人間を殺さない。決闘の命名を契約書と同形式で紙に記す事で上記規則は絶対のものとなり…この紙をスペルカードと定める…と言った感じで、今のところ大まかに決まっているのですが…何か、添削すべき所や疑問点はありますでしょうか?」
紫が全員を呼び寄せるまでに考えていたであろう事を全て話し、自身の施工しようと思う決闘規則について何か疑問点や不明瞭な点がないかを全員に尋ねる。全員はよくできている、と思いながら各々が気になった所を一つずつ尋ねていく。
「スペルカードと言ったな、相手に事前に知らせたカードと違うものを自身が使用した場合、反則となるのか?」
「勿論ですわ、美しさを競い合う正々堂々した勝負…不意打ちや禁じ手等もってのほかですわ」
「私は龍なので言えた口ではありませんが…この決闘は妖怪同士でも適用されるのですか?」
「ええ、ただでさえ竜という存在がいるのに、そこに妖怪同士の決闘が加われば幻想郷の崩壊を生む恐れが大いに増えてしまうわ。でもだからと言って決闘の無い生活は妖怪の力を失ってしまう…だからこの決闘方式を編み出したのよ」
「その決闘における理念というのは何かしら?」
「此方も大雑把にですが…決闘に則ってもらう事で妖怪が異変を起こし易くすると同時に、人間が異変を解決し易くするのに加え…竜が混じるこの世界での完全な実力主義を否定するのと、美しさと我々が作り上げる思念に勝る物は無い…と言った事が、理念かしら」
「蒼焔やメル殿、龍護殿のような人間に化けれる竜の方々もできるのでしょうか?」
「答えとしてはできる…けれど、竜にとっての美しさはそれぞれ異なるのよね…蒼焔みたいな誰が見ても美しい、と感じるものだったり、龍護みたいな結晶による神秘性による美しい、だったりメルさんみたいな吸血鬼や血を好む妖怪達にとって美しい、だったりとか…まあ、そこら辺については別に気にしなくて良いわ。あ、ただメルさんや蒼焔、龍護にいう事があるとすると…貴方達の力は人間、妖怪の両者にとって強力過ぎる。今回の戦いでそれを示してしまったし…何よりも、幻想郷の勢力バランスを取るためにも妖怪が起こす異変には加担してもらわない方が嬉しいのだけど…構わないかしら?」
全員の質問の中で、藍の『龍護達のような竜・龍でもその決闘は出来るのか』という質問に対し、割と雑な返答をする紫。まあしゃーなしな部分はある、彼等の地力はそこ等辺の生物よりも強過ぎるのだ、殺さないように加減するだけでも難しいのに美しさも優先すると言うのは竜達にとって無茶な話である。それを紫も察しているからか、特に激しいぶつかりあいでなければ許容するらしい。
ただ妖怪達が起こす異変には加担してほしくないそうで、竜がやたらめったらに異変を起こす勢力を転々としてしまうと幻想郷内のパワーバランスが崩壊秒読みを起こしてしまうからだそう。メルはそこら辺の感覚は鋭く、紫の話を聞いてしっかりと理解。自身の主が異変を起こす際は何処かに出かけようと決めていたんだとか…
「えぇ、勿論。同族に出会えた際はそこも話しておきましょう」
「感謝するわ。…では、今回はここ迄にしましょう、お疲れ様でした」
「うむ」
「ええ」
「お疲れ様でした、皆様方」
そうして話に折り合いが着き、今回の会議は終了となる。全員が立ち上がって体を伸ばしながら自身の職務を果たしに行ったり、何処かへ出かけたりと自由気ままに解散していくのだった。
「…あ、そうそう。レミリア、貴女にお願いがあるのだけれど…」
「?」
「…GWOO?」
「…ああ、萃香達にはすまないが…今回の一件で、色々考えてな。此処を出て、仙人になろうと思う」
「…GWAA」
「ごめんな、だが…この気持ちを変えるつもりもない。とは言えマガド、お前は竜だ。勇儀達と違ってお前は地上に出たってなんの問題もない、だから私に会いに来たかったらいつでも来てくれ、歓迎してやるから」
「…GWUO」
「…ありがとうな、…
「…GWAO!」
「…そうか、では…行ってきます」
「…イッ…テ、コイ…カセン………GWAOO!!?」
幻想郷の空…そこには異界へと繋がる門がある。門の先の世界にて…
「…妖夢」
「はい、なんでしょう幽々子様」
「…私、西行妖を咲かせたくなったわ。一気に集めたら紫が勘づいちゃうから、少しずつで良いから地上の春を集めてきてちょうだい」
「かしこまりました、幽々子様」
そう会話を交わす2人には花どころか葉一つすらつけていない巨大な大木があった…そして…その大木の
おまけ 弾幕ごっこの規則を定める際の蒼焔君
「霊華さん、修行の調子はどうですか?」
「蒼焔か、まあぼちぼち…と言った所だな。今少し休憩に入るが、構わんか?」
「ええ、勿論です。絶対に休みなしで戦い続けるのは止めてくださいね、それで先日紫様や藍さんが大慌てでしたから」
「あ、ああ…すまないとは思ってる」
「…霊華さんは1人で背負過ぎです、紫様は『貴女の代わりは幾らでもいる』とは言ってましたけど…本当は貴女の事をとても心配してるんですよ?」
「…そうだったのか…」
「紫様は自分の役回りの為に、貴女にああ接していますけど…霊華さんの先代さんや、先先代さん、…歴代の博麗の巫女の皆さんを大切に思っていらっしゃいます。だから親切にしたり、丁寧に接しろとは言いませんが…嫌うことだけはしてあげないでくださいね」
「…分かった。…それと、一つ気になったのだが良いか?」
「はい、なんですか?」
「…前に藍の尻尾に埋もれてしまった事があったのだが…その際の感触が極楽浄土とでも言い表せるぐらいのものだったんだ。其処で気になったのが、蒼焔の尻尾はどうなんだろう…という事なんだが。埋もれて構わんか?」
「えっ!?い、いや別に良いには良いんですけど…」
「では…」
「ひやっ!?僕の尻尾に潜るの早過ぎません!?」
(…藍と違ってこっちは竜相応に堅いが…でも…藍と同じぐらいに暖かい…!奥の辺り…藍の尻尾と同じ感触がある…!!)
「わっ!?れ、霊華さん…!尻尾の付け根辺り触らないでください…!触られたら…!」
(…!?な、なんだこのツルツルする尻尾は!?触ろうとしても滑る…!)
「…僕の滑液は普段、尻尾から出してるので尻尾の中にいる状態で触られたら、滑液出ちゃうんですよ…」
(…それを早く言ってくれ…もう全身に浴びたぞ…)
一番最後の方はスペシャルゲスト的な感じで、妖々夢のラスボスになって頂きます。そして弾幕ごっこをこの世界に採用した理由を蒼焔の大技を紫が見て、脳を焼かれたからにしました。ミツネ希少種というより、ミツネ族の所作や技ってカッコいいし美しいもんね、仕方ない。
それと紅魔郷編ですが…主人公の龍護君が、妖々夢までずっと寝てくれているので幕間という形で書いていこうと思います。それとレミリアの口調について、彼女は自身の家族の前では本来の自分を見せていますが、妖精メイドやら他者の前では威厳あるカリスマお嬢様として猫を被っています。なおその差異を密かに楽しんでいる人物がメル君である。
そして最後のおまけにて取ってつけたオリ設定〜霊夢の先代、霊華さんはモフリスト。蒼焔君は決してあっち方面の人じゃありません。
何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた
-
白崎龍護
-
八雲蒼焔
-
クロ君
-
メル・ゼナ
-
怨嗟マガイマガド
-
ヌシジンオウガ
-
藤原妹紅♂
-
鋼華刹那
-
マガイマガド(コテハンニキ)
-
ゴルベーザ
-
ハン
-
イストワール(図書院長)
-
シン
-
霍青娥(やべー方)
-
作者「え?」
-
ラインハルト卿