守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます 作:シェリーザ
151:廻る呪いの赤い霧
つまりは紅魔郷は既に終わってたと…次は妖々夢か〜弾幕綺麗なんだろうな〜(白い目)
152:名無しの白熾龍
東方はSTGの系譜の作品というのは知ってたが…いかんせん今の
153:星々巡る不死鳥
弾幕ごっこは元々、力の差が激しい人妖の為に作られた決闘方式だ。その両者を遥かに凌駕する力を持つ龍であるイッチにとっては無関係…では無いが、それでも縁があまりないものだし仕方ない。俺だって弾幕ごっこからは手を引いて幻想郷の暗部みたいなことしてたし
154:第八世界存在いーすん
1番の原因は竜だと思いますけどね…
155:蒼の月光
これも全部、カプコンって奴の仕業なんだ
156:不運の男
>>155
ヘリコプターが落ちるのも!?
157:このすばでいいですとも!
>>155
法廷で突風が起きるのも!?
158:幸運と不幸の死霊術師
>>155
戦国時代にガンダムが居るのも!?
159:星々見渡す破滅因子殿
>>156
>>157
>>158
確かにすべてカプコンの仕業ではあるな…
160:名無しの白熾龍
カプコン製ヘリがよく落ちると言うのは聞くな
161:メタルの神in神喰い
寧ろまともに飛んだのは片手で数えれるぐらいだし
162:呪霊喰いの神モドキ
そういや幻想郷には竜も居るって話だよな、ならイッチから見て完全に白…味方だと思える竜はどんな感じだ?
163:名無しの白熾龍
うむ、そうだな…まずメル・ゼナ、蒼焔…タマミツネ希少種、ゴア・マガラ、後はエスピナス辿異種と言った所か。マガイマガドはグレーゾーン、ヌシ・ジンオウガは絶許…だな
164:歌の魔王withシェム・ハ
>>163
ヌシ・ジンオウガへの殺意が高すぎる
165:ひとつなぎの魔神さん
イッチの地雷要素が不明瞭な部分が未だ多くて怖過ぎる…
166:一高教師の❾=熾天使
明確に判明してる地雷が永琳関連の話題だけだからな…
167:名無しの白熾龍
余程のことで無ければ、俺は別に荒れたりしないのだが…
168:星々巡る不死鳥
>>167
などと名実共に永琳の守護者のイッチは申しております、どうしますか同士スターリン?
169:旅する金属生命体(分体)
分かりました、…何すれば良いんですか?
170:マガニャン
モスクワじゃなかったっけ(すっとぼけ)
171:バイオ娘娘
シベリア送りって言ったら良いのよ、金z…ELSニキ
172:引き換えチケット
>>171
誰かパルスィ呼んで頂戴、この病み邪仙妹紅ニキと同じ世界いる癖に嫉妬しまくってるわ
173:ワンピ世界の国背負いの蛇神龍
妹紅ニキの過保護気質が災いしか呼んでねぇ
174:星々巡る不死鳥
>>173
確かにELSニキに肩入れしまくったことは認めるが、イッチに対しては情報と設計図しか渡してねえぞ…やばいなぁ、最近青娥の事もあるのに大天使様も来た…助けて神綺…
175:名無しの白熾龍
>>174
それだけで大いに助かる
176:ひとつなぎの魔神さん
>>174
東方の大天使といえばサリエルかな…それと妹紅ニキってイッチに猟虫渡してましたよね…?
177:第八世界存在いーすん
そう言えば渡してましたね…(苦笑)…恐らくサリエルさんも首っ丈にしてるんですね…
178:このすばでいいですとも!
…まあ、過干渉じゃなきゃ良いんじゃない?転生先や転生特典によっては他者の介入が必要な事例もあるし。妹紅ニキの女誑しについては今も昔も知らん
179:星々見渡す破滅因子殿
うむ、その通りだ。…大天使の話含めて殆どの事象に私は迂闊に手を出せんがな
180:名無しの白熾龍
難しい話が得意ではないのと…一先ず俺は鈴仙を鍛えているから一度退出させてもらう。妹紅ニキ、頑張ってくれ
紅夢異変、真夏の幻想郷にて発生した始まりの異変。その異変が博麗の巫女によって解決されて数ヶ月後…春の話である。西暦で言えば4月が始まろうとしてる頃…幻想居には雪が積もっていた。そんな明らかに異常気象が起きている幻想郷の、迷いの竹林にて…
「…遅い…!!」
「っ…!」
竹林の中でも多少開けた場所で、白の結晶を全身に纏う龍ゾ・シア。ブレザーを着用しウサ耳が生えている紫髪の少女、鈴仙。1人と1匹が戦闘を繰り広げておりゾシアは翼脚による叩き潰しや結晶振り回し、対する鈴仙は持ち手も銃身も真っ白で、やたらと神々しい見た目の軽弩弓『熾光たるカイヤー』から弾丸を撃ち出して戦闘を行っていた。それだけではない。
「…ふんっ!!」
「GWUOO…!?」
「気づかれていた…!?」
ゾシアの背後の竹林から紫の火の玉が灯り、それと同時にゾシアの背後から突撃してくる竜、怨嗟響めくマガイマガド。加えて頭にシニヨンキャップを2つつけ、右腕は包帯に巻かれて肌すら見えない胸元に花が咲いている中華服を着る女性、茨木華扇がゾシア…龍護が愛用する太刀のラフィールを構えて同じく背後から斬り込む。華扇が姿を変えているも、この場にいるのはマガドの付き添いだろう。
しかしそれに気づいてたであろうゾシアが左翼脚で竜乳結晶を生成。根本からへし折り背後にぶん回して1人と1匹に命中させ吹き飛ばす。マガドは空中でなんとか体勢を立て直し、華扇は懐から翠の虫…翔蟲を取り出し糸を放ってゾシアから距離を離される事なく受け身を取る。そして…
「…次は右、今度は左…!」
「…これが俺に弓を使われる竜達の心か…」
ゾシアから離れ過ぎず、近づき過ぎずを心掛けて龍護お得意の身躱し矢斬りからの剛射コンボを行なっているのは彼が一番護りたい人である永琳。ゾシアと戦っている相手的に恐らく組手をしているのだろう。とは言えゾシアの結晶攻撃や物理攻撃が永琳に当たらないのは、彼が彼女への攻撃に手を抜いてる訳でなく、単純に永琳が強いだけである。伊達に月の重鎮をやっていないのだ。
「回避に併せて弾を補充…やった、初めて出来た!きゃあ!?」
「ごめんなさい鈴仙さん!?」
「…竜との戦闘で思わぬ外傷を負うことは多々ある、覚えてろ…」
「助言しながら攻撃しないでください!?」
マガドは私怨丸出し…ではないが、それでも怒りを仄かに感じる気配を漂わせ永琳はゾシアの身体の動きを注視して攻撃を躱して手痛い反撃を喰らわせる。この1人と1匹は元々が強いにも関わらず、色々とこの護龍のお陰で強化が入っている為手がつけられないのだ。
そんな中鈴仙が軽弩の技の一つである『スライディングリロード』を初めて成功させ、喜んでいた中…たまたま彼女の近くに居た華扇に向けて放たれた結晶ぶん投げの衝撃波でぶっ飛ばされる。幾ら攻撃をした彼方側が悪いと言えども、元々自分が狙われた訳なのでこれには華扇も謝った。吹き飛ばされた鈴仙を見ながらゾシアも、竜との戦闘でそんな事が起きるのは多々あると言って鈴仙のいる方向に対して翼脚を振り下ろし地面に亀裂を入れる勢いで追撃をかけていく。
「わわっ、龍護さん!?私さっき吹っ飛ばされたんですから攻撃しないでくださいよ!?」
「…野生の竜がそんな事を考慮するとでも?」
「そうよ鈴仙、龍護さんみたいに優しい竜はそうそう居ないわ。龍護さんの感覚で野生の竜との戦いに臨んだら…死ぬわよ」
「は、はぃ〜…」
龍護と永琳の息のあった返事にこの場に慈悲がないことを理解して、生存に全力を掛けねばならない事になった。因みに『スライディングリロード』は
「…GWUOAA」
「…ごめんなさい鈴仙さん、マガドも『奴の言う事は癪だが否定できない』って…」
「味方に同情してくれる人が居ないってどう言う事!?」
野生の竜が人間・妖怪側の事情を知らずに殺してくると言うのはいつの時代、個体であっても不変の真理なのだろうか。マガドもそんな節と心当たりがあり過ぎて、ゾシアの事は憎んでいるが言葉を否定できる訳がない。マガドの言葉を華扇が翻訳した結果、鈴仙の心は更に寂しくなった。だがそれでゾシアが慈悲や温情をくれる訳がなく、『とっとと動け』と言わんばかりに翼脚を振り下ろして鈴仙に回避を促す。
「…華扇、太刀は何も納刀して反撃するだけじゃない…練り上げた気を一度消費して、相手の攻撃を見切るのも重要だぞ…マガド、お前はもう少し殺気を抑えろ…軌道が読める」
「え、えぇ!」
「…GWAOO」
「…永琳は…言う事なしだ、俺が口出しするまでもなく鍛え上げられている」
「あら、龍護さんのお言葉を期待してたのにね」
自分への攻撃を受け続けているにも関わらず、華扇に太刀の扱いについて助言を飛ばしマガドにも隠密を上手くしろと言う。華扇は龍護の助言を真摯に受け取って実行に移している。マガドの方は彼の助言を受ける気あまりなかったようだが、華扇に何か耳打ちされ渋々ではあるが殺気を隠すように立ち回る。永琳については…龍護の永琳への激甘判定を抜きにしても強いので除外である。そうして組手をして数十分。
「…なんで毎回、私に攻撃が飛んでくるんですか…?」
「…それに関してはすまんが知らん…」
「翔蟲と遠距離武器があるのに捌けない貴女が悪いわ、鈴仙」
「師匠とは年季が違うんですよ、年季が!?」
…会話内容から見るに永琳、華扇、マガドへの攻撃の流れ弾が全て鈴仙に命中。更には彼女自身への攻撃で完璧に力尽きたらしく八意印の回復薬を飲みながら項垂れていた。この圧倒的不運に龍護は謝るしか術がないのだが、永琳は無慈悲に言い捨てる。鈴仙の言う通り彼女と鈴仙では格が違いすぎる訳だが…そんなのは理由にすらされず鈴仙は泣いていた。
「その…なんと言うか…辛かったな?」
「GWOO…?」
「マガドも『よく頑張った…?』と言ってます」
「それ慰めになっせませんよ…」
更にはマガドと華扇からもなんとも言えない微妙な表情からの励ましにギリギリならない言葉に、鈴仙は悲哀に暮れた。そんな鈴仙はさておきゾシアが龍護の姿に戻り、彼女と華扇に貸していたカイヤーとラフィールを回収。両方共背中に装備して華扇、マガドの元に向かう。
「…一先ず今日の組手を終える…マガド、華扇に迷惑をかけるなよ」
「GWUOO…!!」
「『お前に言われる筋合いはない』…ですって」
「…そうか…お前達だけでは迷うだろう、竹林の外まで送ってやる」
龍護とマガドの仲は未だ改善されていないようで、華扇が苦笑いをしながら2人の仲を取り持つ。龍護がマガドをグレーゾーンに居る竜として見てる理由がなんとなく判明したところで、龍護は1人と1匹を外へ案内するために竹林の中を歩き出そうとした…その時。龍護が何かに反応するように空を見上げる。
「………今の気配、何故護竜の気配が…?」
「大変です、龍護さん!!今動けますか!?」
彼がそうしている時に彼等の前に隙間が開き中から八雲紫の式神の1人、八雲藍が現れ鬼気迫る表情で彼等の前に立つ。藍の異常とも言える様子に龍護は表面に出さずも驚いており、華扇、マガドそして遠くから眺めてた永琳に鈴仙も驚いている。
「…藍か、どうした?」
「山の仙人と虎竜…丁度いい、冥界…幻想郷内の生物の魂が辿り着く世界に、竜が現れたのです!!」
「…魂がたどり着く場所に生物である竜が現れた、か」
「可笑しいですね、幾ら飛竜や翼竜であっても冥界に潜り込むのは体格的に不可能な筈…確か門は彼等にとって狭すぎる、となれば…まさか内側から!?」
藍が彼等に必死に説明しているのは、死者の国とも言える冥界に生きている状態の竜が姿を現した事である。龍護も藍の説明でその異常性をなんとなく理解、華扇はまるでその冥界に繋がる門を見たことがあるかのように話し、今起きている異常事態に恐れ慄いている。マガドは2人程賢くはないので理解はできておらずとも、彼の相方とも言える華扇が恐れている事から悪い事が起きてると理解してるようだ。
「はい、なのでこの後はメルさんを呼ぶので先に冥界に向かって欲しいんです!!」
「…隙間があるだろう、それで俺達を先に送れないのか?」
彼女の主である紫は現在冬が長引いているせいで冬眠状態で、なんの役にも立たない。代わりに藍が紫の代理としてこうして頼みに来たのだが…龍護達に先に向かって欲しいと言っておりその事に龍護が隙間を引き合いに出して尋ねる。龍護の質問に藍はバツが悪そうに返す。
「それが…蒼焔の奴が、結界を張ってて隙間を開けなくて…!!」
「…わかった、すぐ向かおう。華扇、お前は待機だ。マガドは俺と一緒に来てもらう」
「…GWAOO…」
「わかりました、マガド。絶対に帰ってきてくださいね」
「ありがとうございます…!私はすぐに紅魔館に向かいます!!」
龍護の指示で華扇は待機、マガドは共に来ることとなりマガドは興味なさげだったものの、華扇から期待の目を向けられた為行くことに。藍は2人と1匹に礼を述べた後すぐに紅魔館に向かう為か隙間を閉じて姿を消した。一連の会話を聞いていた永琳、鈴仙が近寄ってきて鈴仙は少し強がりながら、永琳は優れない表情で合流する。
「だ、大丈夫なんですか…?」
「…嫌な予感がします、龍護さん。私も一緒にいかせてください」
「……わかった、武器の所持を任せた」
「…!はい!」
こうして待機組は鈴仙、華扇。冥界に向かう組は龍護、永琳、マガドとなり龍護は永琳に武器を託した後ゾシアになって永琳を背に、マガドを四脚の前脚で抱えて空へ飛び立っていくのだった。
「…そのー…割とシュールでしたね、マガドさんが龍護さんに抱えられていたの。まるで猫抱えたみたいで…w」
「…ぶふっ、言わないでちょうだいよ…!」
…待機組は飛び立っていく際の2匹の龍・竜の絵面に笑いを抑えきれていなかった。
龍護達が冥界に向かう頃…件の冥界では、亡霊令嬢である幽々子と博麗の巫女である霊夢、魔法使いの魔理沙、メイド長の咲夜達による弾幕ごっこ勝負が繰り広げられていた。幽々子が背後に巨大な扇子の様な何かを展開しており、霊夢、魔理沙、咲夜の3人は背中合わせで幽々子の弾幕を対処していた。
「さぁさぁ、おいでなさい…貴女達を養分にしたい桜が待ってるわ…!」
「冗談じゃないぜ!?ふざけてるだろ…!」
「文句言ってる暇あるなら、躱す事に集中しなさい!あれに当たったら死ぬわよ!!」
「…あの桜、妙ね…」
霊夢は変わらずの御札と針、魔理沙は魔法陣からの魔弾、咲夜は霊夢の陰陽玉に似たマジックアイテムからナイフを放つ。対する幽々子は蝶の形をする弾幕で、異変に立ち向かう3人に襲いかかる。さらに幽々子の弾幕は幽々子の能力によって被弾する事が許されない弾幕になっており、それが3人の緊張を高めさせている。
「神経が磨り減るぜ…」
「こんなの、竜を相手にしてるのと変わらないわよ」
「竜の方がむしろ優しいわ」
「感覚イカれてるだろ霊夢、咲夜…」
無論そんな相手を務めている魔理沙達には少なくない疲労が溜まっており、霊夢や咲夜も表情には出していないが魔理沙同様に幽々子の弾幕に常に気を配っていた。
「…貴女達に邪魔はさせないわ、西行妖の開花を楽しみにしてくれる子が私以外にも居るから…」
「それってあの半霊じゃないわよね?」
「あの娘もそうだけど、どちらかというと紫の式神の子よ」
「…蒼焔さんね、後で説教だわ…」
「蒼焔さんは別に博麗神社だけの竜じゃないけどね」「それどころかアイツ、紫の傘下の竜だぜ」
「そこ2人、細かい事は気にしないでよ!」
彼は別に幽々子達に力を貸してるわけでは無いのだが、そんな事情を知らない霊夢は蒼焔への説教を決めた。それはさて置き…幽々子の段々と勢いを増していく弾幕と対照に少しずつ動きが鈍っていく霊夢、魔理沙、咲夜。このままジリ貧勝負、あるいは耐久勝負が続けば全員がくたばってしまう。そこで魔理沙が作戦を提案する。
「霊夢、咲夜。このままじゃ私ら全員がやられる、だから…私がアイツの弾幕をかき消してやるからトドメは霊夢に任せるぜ!」
「なら私も協力するわ、時間を止められてる弾幕に触れるのもなんだか怖いし」
「……一応聞くけど本心は?」
「「純粋に死にたく無いぜ!(だけよ)」」
「…はぁ…ま、あんた達がそう言うなら美味しいところは貰ってくわよ」
魔理沙と咲夜の清々しいぐらいの暴露に溜息を吐く霊夢。だが彼女としても1人の方がやり易いのか、文句を垂れ流す事なく幽々子に向き合い陰陽玉と大幣、札を構える。魔理沙達も各々の武器であるミニ八卦炉、ナイフを構え幽々子に向き直す。…ミニ八卦炉からは煙が吹いており、長く持たないことを示しているが、魔理沙の表情に曇りはない。それ程自信があるからだろう…3人は目を合わせた瞬間、魔理沙と咲夜が前に出る。
「あら…2人で何を見せてくれるのかしら?」
「目にもの見せてやるんだぜ!咲夜、此処は協力だ!」
「言われなくても…!」
「スペルカード発動!!」「スペルカード発動…!!」
幽々子が余裕綽々の様子で2人を迎え撃ち、魔理沙と咲夜はその余裕を打ち砕く為に各々のスペルカードを発動する。
「恋符『ノンディレクショナルレーザー』!!」
「時符『パーフェクトスクウェア』…!!
「ふふ、それなら…!桜符『完全なる墨染の桜-春眠-』…!!」
3者のスペルカードが一斉に発動、魔理沙は自身の周囲に五つの黄色の魔法陣を展開、それぞれから5色のビームが放たれそこから更に大小色とりどりの星型弾を放つ。ミニ八卦炉はまだ使っておらず、ここぞと言う場面で使うらしい。彼女と共闘している咲夜はといえば、周囲に赤青の正方形を展開。陰陽玉らしきマジックアイテムから大量のナイフを放ち幽々子の弾幕を相殺するが…そんな2人の希望を遇らうように幽々子もスペルカードを発動、数多の光弾の弾幕に加え蝶型の弾幕が増量され2人で押し返した勢いをいとも簡単にやり返す。だが…2人の表情が悪くなってるわけではない。
「頼むぜ、ミニ八卦炉…最後の一仕事だ!!」
「っ…!?」
幽々子がスペルカードを切ったのを確認した魔理沙がミニ八卦炉のリミッターらしきものを解除し、スペルカードの『マスタースパーク』に遜色ない火力のビームを放つ。幽々子はそれに驚き、一瞬弾幕を出すのを緩め回避に移る。幽々子の行動を見た魔理沙はしてやったような顔になる…が、同時に右手に構えていたミニ八卦炉が爆発を起こし、見るも無惨なガラクタへとなってしまった。
「…すまんな、香霖。けど、これで…!!」
「ありがとう、魔理沙!スペルカード発動、霊符『夢想封印』!!」
しかし魔理沙の捨て身とも取れる行動が道を切り拓く、霊夢が2人の後ろから突撃しスペルカードを発動。紅霧異変と同じ陰陽玉と七色の光弾が幽々子に牙を剥く。幽々子は最初、どうにか抗おうとする素振りを見せるも…どうにも出来ないと察したのか諦めたように息を吐き、瞑目する。
「…はぁ、私の負けね…」
敗北を潔く受け入れ、霊夢のスペルカードに被弾。その様子が見えた霊夢は面倒臭そうな顔だが安堵の息を吐き、魔理沙と咲夜はお互いにハイタッチをしていた。こうして異変の決着が着き、幽々子は弾幕ごっこに負けた為冬を長引かせたお詫びに幻想郷中に春を齎す…のだが。
「さっさと幻想郷に春を返しなさい、アンタのせいで私は炬燵から出る羽目に遭ったのよ?」
「それは面倒くさがりって言うんだぜ…」
「…!!待って、春を返したいのは山々なんだけど…その春が、西行妖にないの!」
「…溜めていたはずの春が消えた…それって…!」
春を齎す前に幽々子が待ったを掛ける。自分の敗北の撤回だろうと霊夢は適当に考えていたが、幽々子から出たのは予想外の言葉。それは今まで西行妖に溜め込んでいたはずの春が、
『綺麗な弾幕を見させてもらってありがとう、博麗の巫女と亡霊の令嬢様』
「っ!?あなた、喋れないのじゃ…!!」
『あんなの演技ですよ、演技。私は他の怨霊共とは違う…残した未練が他の有象無象どもの未練よりも大事ですからねぇ!!』
突如その場の全員のものでない声が響き、4人はその発生源へ視線を向ける…そこに居たのは、冥界ならどこでも見かけそうな見た目の人魂らしきもので、3人は疑問を抱いたが、幽々子だけは明らかに動揺を見せていた。
「幽霊?怨霊?が喋れないってのは詳しくないが…今頃出てきて、何を考えてるんだぜ?答えによっては…そこの博麗の巫女が退治するぜ!!」
「アンタがやりなさいよ」
『テメェがやるんじゃねぇのかよ!?…おっほん、私の考え…いや、目的ですがそれは…!』
魔理沙は怨霊が喋る事が割りかしどうでも良いらしく、目的をさっさと話させようとする。怨霊の目的次第で退治も考えているようだ。…実行役は霊夢だが。怨霊はそんな自信満々そうな魔理沙を見て、顔はないが不敵な様子を見せる。幽々子は怨霊がどういう思考を抱いているかなんとなく把握できた為、怨霊の考えに気付いた。そしてそれと同時に、自身の過ちにも…
「っ!!全員西行妖から離れて!!」
「「「!?」」」
幽々子の真剣な声に圧倒され指示通り動く霊夢、魔理沙、咲夜。3人が下がった後に幽々子も下がると…突如冥界全体に響く地響きが発生する。
「冥界で地震…!?」
「何がどうなってるんだぜ!?」
「…あなた、よくも私を騙してくれたわね…!!」
『騙される方が悪いんですよ…さあ、刮目しなさい。失敗作ゾ・シアを超える最強の護龍が今、目醒めるのです…!!』
「護竜…?」
怨霊に肉体があれば両腕を広げ、高らかに何か宣言するような声で4人に話す。霊夢は怨霊の言う護龍、と言う言葉に引っかかったようだがそれは一度置いておき…怨霊の声を皮切りに西行妖の付近の地面が罅割れ始め、そこから
前脚の様なものは地面を突き破って出てきたのちに、地面に脚をつけて身体を持ち上げ全身を顕にする。全体的に気味が悪い白で、四脚に普通の翼とこれだけ見れば普通の龍…だが、その龍は顔に2対4つの漆黒の瞳を持っており、よく見れば眼光に光を灯してるのは2つだけだが8つの漆黒の眼を持つ様に見える龍…
『これが…生前と死後を併せた私の研究成果…!護龍ゼノ・ジーヴァだ!!」
「…なんだぜアイツ…!?あんなの…!」
「…竜を生み出す…自然の掟に離叛する最悪な行為…!!」
護龍ゼノジーヴァの姿に恐怖する魔理沙、無理もない。本来の状態でもかなり怖い龍なのだ、それが護龍個体として改造されれば、さらなる恐怖を与えてくる悍ましき生物へと早変わりする。怨霊の言葉によって1つの結論に辿り着いた霊夢、『龍の生命を人間の手で生み出す』…怨霊の大罪を語り、怨霊に怒りを顕にしてお幣を向けている。幽々子は本当に申し訳なさそうな顔をしており、咲夜は魔理沙と同じく恐怖に打ちのめされていた。
『さぁ、この護龍ゼノ・ジーヴァで先ずは地上を征服しましょう』
「!?あんな奴が地上に出たら、幻想郷のパワーバランスが崩壊する!!」
「止めたい…けど霊夢、悪い…私さ、アイツが凄え怖いんだ…足が震えて動かないんだぜ…」
「…私も、本当に悔しいけど…奴が、恐ろしいほどに怖い…!!」
怨霊の言葉に霊夢は博麗の巫女として怨霊の凶行を止めようとする…が、彼女の仲間である魔理沙、咲夜はゼノジーヴァへの恐怖によって竦み上がっており行動が出来ないのである。霊夢はそんな2人を見捨てるわけにもいかず、かと言って幻想郷を見捨てるわけにもいかない。その間にも怨霊が漂い霊夢はどうしようか考えた時…ゼノジーヴァを見て疑問に思う。
「…あれ、アンタの言ってたゼノ・ジーヴァ?って奴…動いてないけど?」
『そんなハッタリ誰が…!?何故だ、何故動いていない!?』
霊夢の言葉をハッタリと流そうとした怨霊だったが、霊夢の言葉通りゼノジーヴァは動いておらず怨霊は慌ててゼノジーヴァの元へ戻り頭部を叩いて命令を下す。
『さっさと動け、さっさと動いて目の前の奴等を始末しろ!!』
「…博麗の巫女、2人を連れて逃げなさい。此処は私が引き受けるわ」
「幾らアンタでも、あんな竜相手に…!」
怨霊の言葉が聞こえたか、動き始めるゼノジーヴァを見て霊夢に魔理沙、咲夜を連れて逃げる様に促す幽々子。幽々子の強さは知ってはいるが、それでもあの竜を相手にするには力の差が大きすぎる、そう言おうとした時…
「…QUO!!」
「…は?」
「…あの竜、まさか…!?」
突如ゼノジーヴァが第一声を上げ、次の瞬間には自分の目の前に居た怨霊を喰った。怨霊はあまりにも一瞬の出来事で悲鳴を上げる間もなく、ゼノジーヴァに魂を噛み砕かれて成仏…いや、成仏したかすら怪しい。ゼノジーヴァの行動を見た幽々子は素っ頓狂な声をあげるが、霊夢はゼノジーヴァが自我の様な何かを持っているのではと気づき、恐怖し始める。ゼノジーヴァは怨霊を喰らった後に、今度は自身の目の前にいる霊夢達に向き合う…が。
「幽々子様ー!!さっきの地響きはなん…!?」
「妖夢!?こっちに来ちゃ駄目!!」
その時本当に運悪く、幽々子の従者である魂魄妖夢がこの場に駆けつけてしまい妖夢の大声にゼノジーヴァが反応する。ゼノジーヴァの姿を見た妖夢は魔理沙達同様恐怖に襲われその場に座り込み、逃げることも叶わない。ゼノジーヴァは自身の標的を先ずは妖夢と定めてたのか、彼女に対して口にエネルギーを蓄え青い炎に変換して吐き出す。ブレスの速度は速く、妖夢に命中するまであっという間…だったが。彼女の横から流れる様に何かが乱入。妖夢を連れ去り青い炎はそのまま石畳に着弾して延焼を起こしていた。
「………蒼焔、さん…?」
「CYUOOO!!(妖夢さん、幽々子様達と一緒に下がっててください!)」
「…はい、…ありがとうございます…!」
妖夢を助けた正体、それは冥界に住み込みで働いていたタマミツネ希少種の蒼焔であり、彼はゼノジーヴァに接近し、敵視を得る。
『藍さんが此処に隙間を開けない事で異常事態に気付くはず、そうなればきっと龍護さん達を呼ぶ…僕の役目は、この竜と長い間戦って龍護さん達の到着まで耐える事!』
蒼焔は自分の役割を冷静に考え、目の前のゼノジーヴァと対面する。自身の数倍以上の体格を持つゼノジーヴァに勿論恐怖はしている…だが、それだけで逃げ出す程彼は弱くなかった。彼は自身の恐怖を跳ね除ける為、ゼノジーヴァに対し…
「CYUOOOAAA!!!」
開戦の咆哮を上げる。ゼノジーヴァも目の前の竜が自分の敵だと理解し、生まれてすぐだが蒼焔の咆哮を学習したのだろう。息をめいいっぱい吸った後…
「QUOOOOOOO!!!」
蒼焔に負けず劣らずの咆哮を放ち、離脱し始めていた霊夢達をも委縮させる。蒼焔も自分が対面している竜の強さを本能で理解し、足が震えていたが目の前の龍に勝てる者達の存在を思い出し、震えを止める。こうして焔狐竜の、護竜計画の最終被害者との絶望の戦いが幕を上げた。
おまけ NGシーン 確かに古代兵器だし、人造だと思われるが竜じゃねぇ
『これが…生前と死後を併せた私の研究成果…!オメガ・プラネテスだ!!」
怨霊が声を上げた瞬間、ブースターを蒸す音が鳴り響き冥界の地面を破る。そうして出てきたのは…全身が黒く、
「…なんで冥界に、絡繰があるんだぜ…!?」
「教えはどうなってるのよ、教えは!?」
「…見た目に反してアレ、やばい感じがするわ」
※尚この世界線で描く場合は怨霊はオメガのマスタード・ボムか波動砲で消滅してた。
というわけで妖々夢でのスペシャルゲストの答えは、ゼノ・ジーヴァ(護龍個体)さんでした〜。あの子の二つ名は『冥灯龍』ですからね、ゾシアくんと共演するというのは初期の方から決まってました。
因みにムフェトさんには進化しません、進化したら手がつけれなくなる+妖々夢が長くなるからです。
永琳「護竜計画の被害者が私達が居ない間に造られてたなんて…!!」
龍護「…殺さねば…」
黒龍護「ハッハッ!ザマァネェナ、アノ野郎!!」
何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた
-
白崎龍護
-
八雲蒼焔
-
クロ君
-
メル・ゼナ
-
怨嗟マガイマガド
-
ヌシジンオウガ
-
藤原妹紅♂
-
鋼華刹那
-
マガイマガド(コテハンニキ)
-
ゴルベーザ
-
ハン
-
イストワール(図書院長)
-
シン
-
霍青娥(やべー方)
-
作者「え?」
-
ラインハルト卿