守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます 作:シェリーザ
人気投票にて何度か思ったんですけど、何故作者が主人公に追いつきそうなのだろうか。誰も好きなキャラが居らんから適当に入れちまえー!みたいな感じで入れてないですよね?それするのはダメとは言いませんが…うーん。
冥界にて蒼焔と護龍ゼノ・ジーヴァの戦いが始まって幾数分。両者の戦いは接戦…いや、ゼノの蹂躙と言っても過言ではなかった。
「QUOO!!!」
「CYAOOO!!?」
というのもこのゼノ・ジーヴァという龍は、護龍個体諸々以前に古龍の王たらん者とされており、地力がそこら辺の古龍、下手をすれば百竜の淵源のナルハタをも超える力を秘めている。現在は生まれたてな為その力を扱えていないのが幸い、だがその扱えていない状態のゼノの攻撃を受け流すだけで蒼焔は精一杯で反撃に出る隙を見つけれていない。
「QYUAAA!!!」
「CYIAAA…!!?」
現にゼノは自身に蓄えられていた膨大な生命エネルギーの塊であるブレスを放ち、蒼焔の滑液ごと蒼焔を焼き尽くす。蒼焔は火属性への耐性があった為、なんとか耐えれているもそれでも体力が尋常でないレベルで削られていく。だが蒼焔とてやられっぱなしではない、彼の目は以前にも言った通り生命力や霊力など、『力が見える目』を持つ。その為生命力をそのまま攻撃に転換しているゼノの攻撃と相性が良い為なんとか戦えている。
「CYUAAAAA!!!」
「QYUO!!?」
ゼノが放つブレスの軌道を力の放出方向から予測して回避、そして反撃に爆発する泡をぶつけてゼノに攻撃を加える。ゼノは先程まで自身が弄んでいた筈の蒼焔が、反撃をしてきた事で驚いてたがすぐに反撃行動に移り、蒼焔へタックルを仕掛ける。
「CYUAA !!」
「QUOA!?」
ゼノのタックルに対し、蒼焔は彼の足元に予め滑液を撒いて滑らせ攻撃を失敗させ体勢を崩した隙に尻尾を思いっきり叩きつける。ゼノは無防備な頭部に一撃を受け怯むがすぐに立て直し、四脚で地面に罅を入れながら蒼焔に激突しにいく。
「CYUAA!!?」
「QUOOO!!!」
蒼焔は回避を試みるも突進速度が速く躱しきれずにタックルを受け、更には尻尾の叩きつけも喰らい吹き飛ばされ西行妖に激突し爆煙が起きる。ゼノは蒼焔を倒したという手応えを感じたのか、白玉楼に避難してるであろう5人の元へ向かおうとする…が。
「CYAO!!!」
「!」
突如西行妖の方から声が響き、驚きからか其方へ向くと青白の焔を纏った蒼焔が姿を現す。白焔状態に入った蒼焔は見えない目ではあるも、生命エネルギーの塊とも言えるゼノを完全に睨んでいる。ゼノとしては致命の一撃を与えたにも関わらず、尚立ち上がって自分に挑む蒼焔に一種の恐怖を抱いている…だが、恐怖と言ってもそれ程大きくなく、殺意を露わにして蒼焔に噛みつきに掛かる。
「CYUAAOOO!!!」
「QUAAA!!?」
しかし先程よりも明らかに素早くなった蒼焔に噛みつきは当たらず、寧ろ噛みついた後の隙を狙われて泡をぶつけられ、お返しのタックルを受けて大きく怯む。それを好機と見た蒼焔は畳み掛ける為にその場で回転、泡を生成しゼノに命中させていく。
「QYUAAA…!!」
「CYIAA!!」
両前脚で泡が破裂し滑液塗れになるゼノ、彼が両前脚で踏ん張ろうと来ても滑液の影響で踏ん張りが効かず滑って、反撃に出れず蒼焔の攻撃を再び受ける。蒼焔はゼノに反撃の猶予を与えない為に尻尾を振り上げるのと同時に泡を放ち攻撃を続け、ひたすらにゼノの体力を削っていく。ゼノは蒼焔の滑液の効果で上手く脚を動かせず、蒼焔の攻撃を受けるのみ。だが…
「QUOOOOOO!!!」
「!!?」
流石に攻撃を受け続けては怒りが溜まったのだろう、ゼノの頭部と両前脚、尻尾が強く発光し更にその部位に生えている鰭が長くなっている。蒼焔は反撃の予兆だろうと考え、反撃の余地を潰す為に滑液で滑りながらタックルを仕掛ける…も。
「QUAAAA!!!」
「CYUOO!!?」
ゼノが右前脚を持ち上げ、地面に突き刺す。蒼焔はそれを余裕で見切り、ゼノにタックルが命中する…そう考えた瞬間、彼の足元から突如攻撃が放たれ彼は姿勢を崩す。蒼焔が何事かと特殊な眼で周囲を見渡すと地面から赤黒い稲妻を纏った謎のエネルギーが噴出しており、それで反撃されたことに気づく。
「CYUAAAAAA!!!」
「QUOOOOOO!!!」
とは言えカラクリに気付いたところで、ゼノが猛攻を緩めるはずが無く。先ほど放ったブレスよりも強力な、レーザーに近いブレスを連続で放ち蒼焔に畳み掛ける。蒼焔はさっきの不意打ちに近い形で怯まされたが、あれ程度で動揺してては自分が狩られるので、すぐに立ち直って自身も炎ブレスで相殺を狙う。
「CYUOOOOO!!!」
「QUAAAAA!!?」
だが蒼焔の力ではゼノのブレスを相殺できず、それを早い段階で理解できた蒼焔は行動を切り替え、自身の滑液による高機動力を生かしゼノの背後に素早く周り、そのまま背中に噛み付く。ゼノは噛み付かれた痛みで悶えており、両翼をはためかせめちゃくちゃな軌道で空中へ浮かび上がる。
「CYUIAAAA…!!!」
「QUIAAAAA…!!!」
普通であれば酔う事待ったなしの飛行だが、蒼焔は周囲の背景が見えないので景色に臆する事なく力に逆らうために四脚の爪をゼノの身体に突き立てる。逆にゼノは蒼焔の爪によって傷がつき、さらなる痛みにより増した力で蒼焔を引き離そうと空中で荒れ狂う。しかし蒼焔も、引き剥がされない為に四脚に更に力を込めて、抵抗を強めておりどちらが先に音を上げるか…
「CUOOOOO!!?」
「QUAAAAAAAA…!!!」
だが此処でゼノジーヴァが賭けに出て、なんと翼をはためかすのを止め自由落下をする。蒼焔は突然の浮遊感覚に狂わされ力を緩めてしまい爪がゼノの身体から離れてしまう。その瞬間を待っていたであろうゼノは蒼焔に再び組み付かれない為に急加速して距離を取り、滞空する。掴むものがなくなり空中に呆気なく投げ出され…
「CYAAAAAA…!!?」
冥界の大地に叩きつけられ、悲鳴をあげる。また彼は仰向けに落とされた為、ひっくり返った亀のように脚をジタバタさせて何とか体勢を整えようとしていた…が。彼のそばにゼノが舞い降り、ゼノは蒼焔を数秒見つめていた後…
「QYAOOOO!!!」
「CYIAAAAAA!!?」
直様体勢が崩れた蒼焔の頭部を掴み、引き摺り回した後に再び西行妖に投げ込んで叩きつけ先程より強化されたブレスを放つ。蒼焔は何とか躱そうとするも自分が西行妖に叩きつけられた事を思い出し、その事を考え…彼はあえて自分の身体でゼノのブレスを受け止めた。
「妖夢ッ!よかった、本当によかった…!!」
「す、すみません幽々子様…!!私のせいで…!」
「それは私じゃなくて、蒼焔君に言いなさい」
…私は今まで甘かったのかもしれない。冥界に住んでいる、と言う事を踏まえても私はまだまだ半人前だった。幽々子様の元に侵入者を通したのもそうだし、さっきのように蒼焔さんに命を賭けさせてしまった…。今は何とか白玉楼まで避難出来ましたが、これでは蒼焔さんが1人で戦うことに…
「…あんた、蒼焔さんとどう言う関係なの?」
人が落ち込んでいるのにこの巫女は何を言っているんです?…それはそうと、蒼焔さんとの関係…そう言ったって彼と私は彼女達が望むであろう関係ではない、まあ此処は普通に答えておこう。
「今聞くことではないでしょう…ま、まぁ答えるなら…良い修行相手、って所…です」
「良い修行相手、って…その答えは霊夢が望んだ答えなのかだぜ?」
「…ま、そうね。貴女がその関係を維持したら後生は安泰ね」
「その言い方は不穏過ぎるわよ」
…一体どう言うことなのだろう?蒼焔さんと修行相手のままでいた方が良いって…
「あら、それって藍ちゃんの事〜?」
「…私から切り出しておいてだけど、この話は一旦なしにしましょう。…幽々子と言ったわね、何であんたは今回の異変を起こそうと思ったの?」
…私と蒼焔さんの関係が藍さんとどう繋がるんだろう?それはさて置き…確かに、私は幽々子様から突然桜を咲かせたくなったと聞いた。幽々子様の事だ、何かしら考えて動いてる…そう考えてたけど理由を聞かせてもらった方が確かに私も納得いきます。巫女達に便乗して聞きましょう。
「私からもお願いします、幽々子様」
「…さっき竜に食われた怨霊、奴に『この桜の下に埋まるものが気になりませんか?』って言われて、最初は馬鹿馬鹿しく考えてたけど、確かに奴の言う通り桜の下に埋まる何かが気になった…だから癪だけど、私は奴の言葉に踊らされて地上の春をかき集めていたわ…」
「何であの桜を咲かしたら、桜の下に埋まって奴も判明するんだぜ?」
「…あの桜、西行妖は大昔にとある亡骸によって封印されているの。桜を咲かせれば、その亡骸も復活できる…怨霊の言葉も含めてそう思いついた私は殆ど奴の言いなりになっていたわ…」
「冥界の主が怨霊に踊らされるって、中々に不味い事態だけどね…」
…幽々子様、それに関しては私も同意します………ただおかしいところが幾つかある。まずあの竜はどうやって西行妖に溜め込んでいた筈の春を、吸収していたのか。それはだけじゃない、あの竜は怨霊が
「…蒼焔さんは大丈夫かしら、あの竜…嫌な予感がするわ。蒼焔さんを手伝いに行った方が良いとは思うけど、私が行ったところで…」
「私は竜と戦った事ないわ〜」
「普通のナイフしか使えない私は足手纏いになるわね」
「私に至ってはミニ八卦炉がないからただの無能だぜ。そういえば霊夢、蒼焔って確か武器を持ってたよな?なら今のうちに引っ張り出しておこうぜ」
…蒼焔さんが双剣と言う片手剣を両手持ちする武器を使っているのをいつも見ていた、だからもしかしたら…私もこの白楼剣と、楼観剣で同じように戦えるかもしれない。…けど今の蒼焔さんは竜だ、間違えて蒼焔さんを斬ったら…
「…む、妖夢!妖夢!!」
「わっ!?ゆ、幽々子様…?」
「蒼焔君の武器がある場所、妖夢しか知らないのだから4人で行ってきなさい」
い、いつの間にか話が進んでいた…蒼焔さんの武器、と言う事は彼が人間の姿になった時にも戦えるように、と言う事でしょうか…確かに、私がこんな迷いを抱えている時点で蒼焔さんの足を引っ張る事は目に見えている。ならせめて彼が戦いやすくなるように支援に回った方が良いですよね。
「は、はい」
「さっさとしましょう、私は咲夜。よろしく」
「私はもう名乗ったからパスだぜ」
「…霊夢よ、蒼焔さんの為にも急ぎましょう」
「うん、それじゃあ霊夢さん、魔理沙さん、咲夜さん。私が案内するので着いてきて…」
ドオオオオオオン…
!?何ですか、今の地震は…!あのゼノ・ジーヴァと呼ばれた竜は蒼焔さんよりも遥かに大きかった、けど今の揺れはその巨体が起こしたとは考えにくい…まさか!?
「っ!?今の揺れ…!」
「お、おい!蒼焔が押されてる!?急ぐぜ、妖夢!」
「もう面倒だから妖夢、私に武器の在処を教えなさい!!」
「ぶ、武器は蒼焔さんの部屋…今の部屋から左に曲がってすぐの…」
「1つ?はこれよね!?もう1つは私1人では無理だから今霊夢と魔理沙に運んでもらってるわ!!」
話そうとした瞬間に蒼焔さんの双剣を持ってる!?それにもう1つって…
「おっっっも!?蒼焔の奴、こんなもん振り回せるのかよ…!」
「流石は竜ね…肩と腕が痛いわ…」
…やっぱり、魔理沙と霊夢が低姿勢になりながら運び込んできたのは蒼焔さんの扱うもう1つの武器、
「っ…蒼焔君、西行妖を守ってあの竜の炎を受けたわ…!」
「マジかよ…!?無事なのか!?」
「此処からじゃ見えな…いえ、見えたわ!…けど…」
…幽々子様から言葉が出なかった理由がよく分かる。蒼焔さんの姿が見えたけど…今の彼は何とかギリギリで立ってる状態だ、満身創痍と言っても過言じゃない。限界間際な筈なのだ、けど、それでも…彼は私達の為に戦ってくれている…。
「これじゃあ先に蒼焔がくたばるぜ!?あいつを助けにいかないと…!」
「私達が言っても、蒼焔さんの邪魔になる!!…それに、今蒼焔さんが離脱したら…誰があの竜と戦うの…!?」
「…私の時間停止もあれだけの力を持ってる竜には効かないわ…貴女達や普段なら数分は余裕だけど、奴相手に使ったら数秒保てば良い方よ…」
…どうすれば良いの?自分達が助ける?他の人を呼ぶ?彼を急いで治す?そうしてる間にも、あの竜は問答無用で暴れ回る…一体、どうすれば…!
「あっ!蒼焔のやつ、アレを使ったぞ!?」
「アレって…!不味いわ、全員急いで彼のところに向かうわよ!!」
「どう言うこと霊夢、私達が行ったって…!」
「蒼焔さんが放とうとしてる技は、かなりの集中力が必要なの!!あの技の操作を邪魔されたら…彼が死ぬ!!」
…え?彼が…死ぬ?
…うぅ…痛い…多分身体が焼けてる、この匂いはきっとそうだ…幽々子様の為に西行妖を庇ったけど、失敗…いや、失敗だと思うな、幽々子様はこの桜の花をみたがってたんだ…その蕾を守れた、それだけで十分じゃないか…!!
「QYUAAA…!!!」
…奴の警戒心が高まっている、無理に近づいたらやられるねこれは…だったら…せめて道連れにしてやる!!
「CYUOOOOOOON!!!」
「!?」
あの時の泡を大きく!そして爆発した時の衝撃を強く!奴を絶対に仕留めるつもりで…!!よし、奴は自分に向けて放つって絶対に考えている筈、ならば…これを上に放出!!
「CYUA!!!」
「QUOOO…!!?」
やはり奴は自分に向けて放たれるって予想してたんだろう、多分動揺している!!ならまずは奴の周りに滑液を撒いて発火、そして今のうちに奴の首根っこを掴んで引き摺って…!!
「CYIAAAAAA…!!!」
「QYIOOOOO…!!?」
ぐっ、抵抗が強過ぎる…!!けどもう少しだ、今の状態じゃあの泡の操作はできない…だから僕がコイツを引っ張って、泡の命中圏内に引き摺り込む!!もう少し、あともう少し…今!!!
「CYUOOOO…!!!」
「QUAAAAAAAA…!!?」
うぐっ、ぐぁ…!!本当ならアイツだけに当てて爆発させたかったけど、今はそんなことを言ってられない…今まで作った泡の中で自信を持って最強の威力を誇る泡を作ったと自負できる…お願いだから、効いてて………!!?
「CYUAA…!!?」
「QOAAAA…!!!」
そんな、まだ動ける…!?まだ余裕があるのか…!!さっきのブレスの構えだけど…ダメだ、さっきの奴の攻撃に加えて、自分のあの泡の生成で体力を使い切っちゃった…これは避けれないや…ごめんなさい、藍さん、紫様、妖夢さん…皆を守れないまま、僕は…
「GWAOOOOO!!!」
「QYUA!!?」
…!!さっきの咆哮、アレは確か…百竜夜行の元凶を倒した
「…遅くなってすまん、蒼焔。…よく耐えた」
「酷い怪我…!龍護さん、私は彼を治療するのであの竜の方と一緒に…護竜計画の最後の犠牲者を、止めてください」
「…分かっている…蒼焔を頼んだぞ…」
龍護さんの声だ…!!それに、永琳先生も来てくれたんだ…!!あれっ、安心してこのまま意識があやふやになってきた…流石にこの姿じゃ皆運びづらいよね…人間の姿に戻って…よし、これで…ゆっくり眠れ…る…
「…怨虎竜、今回はお前に合わせてやる…好きにやれ」
「…GWAOO…?」
「…奴は確かに俺が会ってきた
「…GWUOOO!!」
「…ああ、蒼焔の敵討ちは勿論の事…お前に護りたいものがあるのと同じく、俺も護るべき者がいる…お互いその為に協力しようではないか…」
「…GWUO!!」
蒼焔君が力尽きました!次回は龍護君と怨嗟マガドがゼノ君と戦闘を繰り広げます。メル君は…多分、後編に登場ですかね。
(突然の)ネクスト守護龍'sヒント!龍灯!!
もこたん♂「あっ…マジかよ、やりやがったなあの作者…」
何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた
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白崎龍護
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八雲蒼焔
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クロ君
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メル・ゼナ
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怨嗟マガイマガド
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ヌシジンオウガ
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藤原妹紅♂
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鋼華刹那
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マガイマガド(コテハンニキ)
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ゴルベーザ
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ハン
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イストワール(図書院長)
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シン
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霍青娥(やべー方)
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作者「え?」
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ラインハルト卿