守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます   作:シェリーザ

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休暇中の課題が多い〜♪大学の進路も決めないとまずい〜♪…だが、私は…この小説を完結させる事に全てを捧げる!!

もこたん♂「現在に全振りしようとすんな馬鹿」


春雪・冥灯異変(中編)

1:名無しの白熾龍

《画像》

此奴の情報を載せてもらいたい。蒼焔がやられていて、俺は今から永琳、怨虎竜と共に此奴と戦うから返信できんが頼む

 

2:星々巡る不死鳥

イッチ突然の浮上〜超大型爆弾を添えて〜

 

3:マガニャン

ゼノ・ジーヴァ!?あれ、でも色が…

 

4:一高教師の❾=熾天使

…イッチや護竜と言う存在がいる以上、体色が気味の悪い白って事は…

 

5:引き換えチケット

造竜種…護龍個体、ってことね

 

6:ひとつなぎの魔神さん

しかもゼノ・ジーヴァってムフェト・ジーヴァの幼体でしたよね!?まさか…!!

 

7:歌の魔王withシェム・ハ

>>6

恐らくないとは思うが…もしそうなれば、最悪の事態になるな…

 

8:星々巡る不死鳥

卿、この護龍個体と思われるゼノ・ジーヴァについてどう思う?…正直俺は、今から冥界に行ってイッチとゼノの製造者の魂を焼き尽くしたい気分だが

 

9:星々見渡す破滅因子殿

…はっきり言って、不味い事態だな。護竜の事をあの世界で知るのはイッチと永琳、鬼2人と…月人達。今回のことを踏まえれば…ゾ・シアに次ぐ2匹目の護龍、そして護龍を作れるであろう者は…護竜を生み出した張本人のみだ。製造者を焼くのについては反対しない、寧ろ賛成だ

 

10:第八世界存在いーすん

そんな…それじゃあ今からイッチさんが戦うゼノ・ジーヴァって…!?

 

11:このすばでいいですとも!

…古代都市の人間…其奴の怨霊か亡霊によって改造された王の幼体…だ

 

12:幸運と不幸の死霊術師

よりによって妖々夢の時期に重なるなんて…あれ?でも妖々夢の舞台となる冥界とゼノ・ジーヴァってどう言う関係が…

 

13:蒼の月光

…あーっ!?そうだ、思い出した!!ゼノ・ジーヴァの二つ名って確か…!

 

14:不運の男

…冥灯龍…だったな

 

15:メタルの神in神喰い

…待って、イッチはどうか分かんないけどゼノ・ジーヴァはマジモンの古龍よ!?それにゼノの初登場の事を考えたら…まさか…!!

 

16:廻る呪いの赤い霧

…ゼノ・ジーヴァ初登場は繭らしきものから、始まりの護龍であるイッチの卵であり、リスポーン地点でもある龍灯…それを考えれば…

 

17:呪霊喰いの神モドキ

2匹目の護龍であるゼノ・ジーヴァにも、龍灯の役割を担う何かがあるって事だ…!!

 

18:ワンピ世界の国背負いの蛇神龍

人に造られた龍…それも2匹現れるなんて…

 

19:一斬必殺の鳩

…と、とにかく!原種のゼノ・ジーヴァと同じ弱点の筈、原種は確か…龍、毒属性が弱点!!

 

20:旅する金属生命体(分体)

龍属性…確かイッチさんの味方(と思ってる)竜だと、メル・ゼナさんが持ってるんですよね?

 

21:バイオ娘娘

後は武器にしたら、ですがゴア・マガラもですし…怨嗟響めくマガイマガドも、龍属性を持っている筈ですわ

 

22:星々巡る不死鳥

他にも毒属性ならエスピナス…だがイッチの言葉的にタマミツネ希少種は戦闘不能。ナスさんはお休み、メル・ゼナはまだ来ておらずゴア・マガラは恐らく気づいていないだろうから戦いに来れない…こうなるとメル・ゼナを待たず狩った方がいいな

 

23:星々見渡す破滅因子殿

ゼノ・ジーヴァは生まれたてだ、狩るなら今しかないな。下手に時間を経たせて再生能力を得られれば持久戦に持ち込まれる可能性が高い、そして…イッチと同じ龍灯、冥界の龍灯だから冥龍灯とするが…冥龍灯があれば例え狩ったとしても復活するぞ

 

24:引き換えチケット

つまりは冥龍灯の活動を停止させる必要もあるわけね、…ただイッチの龍灯も活動停止させた際はその一体の生態系…幻想郷の機能停止が伴うのよね?…イッチの龍灯と殆ど同じって言える冥龍灯を止めたら、冥界も…

 

25:一高教師の❾=熾天使

冥界と地上では勝手は違うと思うが、兎も角ゼノ・ジーヴァの狩猟はした方が良いな。放置と言う択だけは取るなよ

 

〜〜〜〜〜

 

蒼焔が戦線離脱し、代わりに龍護とマガドが入り護龍ゼノ・ジーヴァとの戦いが始まった。ゼノは1人と1匹を自分の新たな敵と認識したようで、小手調べといった様子で蒼焔に放ったものより更に強くなっているブレスを吐く。

 

「…俺が奴の気を引いてやる…お前は致命の一撃を狙え」

 

「…GWAOOO!!」

 

1人と1匹はそれぞれ右と左に跳び回避、1人の言葉に1匹が舐めるなとでも言いたいかのように吠える。龍護は竜からの返答を聞いて頷いた後、背中に携える太刀ラフィルを取り出しお馴染みになってきた楼華鉄蟲気刃斬を放ち、気を1段階練り上げる。

 

「QUOAA…!!QYAOOOOOO!!!」

 

「…()()()の俺を殺したいらしいな、ならば…来い!!」

 

攻撃されたのもそうだが、ゼノは龍護に目を向けた途端彼への敵意が強まり彼へ威圧と牽制を兼ねた咆哮を放つ。龍護はゼノの一種の挑発とも取れる行為に面白いと言い、桜花鉄蟲気刃斬を放ちながらゼノの尻尾薙ぎ払いを躱す。

 

「GWAAAA!!!」

 

「QUOOOOOO!!?」

 

ゼノはそのまま龍護に攻撃を続けようとするも、何もこの場にいるのは彼だけでない。ゼノの背後からマガドが飛び出し、刀と言っても差し支えない甲殻でゼノを切り裂き鬼火で爆破する。ゼノはこの不意打ちに怒りを露わにしマガドを攻撃しようとする…が、彼の顔に赤黒い稲妻が走る弾丸を数発当てられ其方に標的が向く。

 

「…お前の相手は俺だ、俺から目を逸らすな…」

 

「QYUU!!?QUAOOO!!!」

 

ゼノの視線の先には黄みを帯びた白に変色してるラフィルを翼脚で持ち、カイヤーを両手で構えている龍護がいた。彼は自分の腕が実質4本ある事を良い事に、今回持ち込んでいたラフィルとカイヤー両方を使って戦っているのだ。それはさておき先程龍護が撃った弾は滅龍弾と言うもので、簡単に言えば龍属性を持つ弾丸なのだが強力過ぎて反動が強く更には装填数が少ないと言うそれなら貫通弾などを使おう、となる弾種なのだ。

 

しかし彼はカイヤーを改造しているらしく滅龍弾を6発撃つごとに弾丸を素早く装填、さらには威力も上がっている様に思える。ただその代償に彼の扱うカイヤーは反動がかなり強くなっており、しかも装填できる弾種がかなり限られている。…恐らく対古龍用の改造だとは思うが、それが功を奏したのだった。

 

「QYAOOOOO!!!」

 

「…甘い!!」

 

「GWUOOOO!!!」

 

それはさておき龍護を集中して狙う事にしたゼノは彼に向かって突進しつつ、彼に対して3発、マガドに2発ブレスを吐く。龍護は自身に飛んできた1、2発目のブレスを翔蟲を放ち、それを中心に弧を描く様に移動する扇回移動で躱し、3発目は特殊納刀からの居合抜刀気刃斬りに加え、滅龍弾も撃ち込みで逆にゼノに反撃する。マガドの方も高濃度の鬼火をぶつけて相殺しており、このままではゼノの火力に押し切られる可能性があると見たか、自身の腕刃に鬼火を集中させて火力を上げていく。

 

「QYUA!!QYAOO!!!」

 

「…跳べ!!」

 

「GWUUUU…!!?」

 

ゼノもただ攻撃を受け続ける訳でもなく少し退がりつつ、口からレーザーのようなブレスを放ち龍護とマガドに反撃していく。龍護は直様扇回移動で範囲外に逃げるも、マガドはその体格もあるため回避が難しい。龍護は咄嗟にマガドに回避の指示を出し、マガドも攻撃を避けねばならないと理解してるからだろう龍護の指示を素直に聞いて大きく跳び上がってレーザーを躱す。ゼノのレーザーブレスか当たった地点は赤く光りながら高熱を持っており、直撃した際はただで済まない事を示している。

 

「…頭部の角を狙え、そうすれば奴の勢いが落ちる筈だ」

 

「…GWAOOO」

 

龍護はゼノの角を狙える時に狙うようで、マガドにも角を狙えと言う。マガドは龍護の提案に嫌悪を示していたが、龍護がこう言う龍との戦いにおいて間違った事を言った事などないのだ。故に嫌悪を隠してはいないものも、ゼノの頭部目掛けて鬼火を放ち続ける。龍護もゼノに接近し赤刃斬りと龍滅弾で攻撃していく。

 

「今戻りました!手伝います、龍護さん!」

 

「…了解した、これ以上強くなられたら手に負えんからな…短期決戦で行く。…手早く討つ為に頭部を狙う、緊急時以外は己の身は己で守ってもらうぞ…」

 

「ええ!」

 

「GWUO…!!」

 

その間に永琳が蒼焔の治療を完了してこの戦いに参戦。龍護が手短に戦闘方針を1人と1匹に伝え、共に了承の意思を表す。それぞれの意思確認を終えた龍護は翼脚で居合の構えを取り、両腕はカイヤーで滅龍弾を連射しつつゼノの注意を引いていく。

 

無論しつこく弾を撃たれているゼノは彼のことをうざったそうにしており、彼に一撃入れようと奮起しているが先程の扇回移動に加え、ライトボウガンの鉄蟲糸技『反撃竜弾』による後方への回避に加え特殊弾の反撃で全ていなされている。彼へ注意が向いてるのを良いことに、永琳がかなり大きめの矢を1本弓にかけ、ゼノに狙いを定めている。

 

「マガドさん、あの尻尾から紫の炎を放つ技の準備をしておいてください!私の合図で放ってもらいます!」

 

「GWAAAA…!!」

 

永琳から突如指示が飛ぶも、龍護以外の者であれば問題ないのか通常マガドの大技『大鬼火怨み返し』の準備を始めるマガド。彼は龍護からの言葉には反抗的なようだが、彼以外の者であれば聞いてくれるらしい。まあマガドの生態系的に根深く恨まれるのも無理はないが、災難なものである。

 

「…斬り伏せる!!」

 

「QYUOAAAA!!?」

 

「追撃します!マガドさんもお願いします!」

 

「GWAOOO!!!」

 

それはさておき龍護が疾翔でゼノの懐に潜り込み、ゼノの前脚突き刺しによる迎撃の余波を受けつつもやや強引に居合抜刀気刃斬りを放つ。とは言え強引に放った甲斐があったのか、右前脚に一撃目と二撃目、そして身体に一番威力の高い三撃目が命中しゼノが大きく怯む。加えそこに永琳の矢が右前脚に刺さり、更にはマガドの大鬼火怨み返しも決まりゼノの表情が大きく歪むように見えた。

 

「QYU、QYIAAAA!!!」

 

「…流石にこれ程度ではやられんか」

 

だが護龍個体と言えどもゼノ・ジーヴァは元々古龍、蒼焔との連戦だとしてもこの程度でくたばる程弱くない。ゼノは蒼焔の時にも使ったエネルギーを噴出する攻撃で永琳の矢を噴出時の勢いで引き抜き、本来なら痛みに苦しみながら戦うだろうがそれを気にせず右前脚から青い血を垂れ流しにして青い炎を吐き龍護達に襲い掛かっている。その様子を見て龍護と永琳、マガドはそれに驚く。

 

「さっき怯んだ筈なのに…まさか痛覚が存在していない…!?」

 

「…そこは俺と同じ機能が搭載されているのか、…奴にはすまんが余計に殺さねばならんくなった…」

 

「…GWAUUU…!!」

 

何処かの妖魔司教は前回の課題をクリアして初めて''改良''と言うと申していたが、この流血してるにも関わらず戦い続ける様子を見ると、自分の容態を顧みずに戦うのは龍護もほぼ同じなので改良と言えるか怪しい。だがその事実がゼノを生物ではなく、兵器として生み出したという事を嫌でも強調させる。龍護はゼノの諸事情など知らないが、永琳の方は昔護竜計画に関わっていた事もあり苦虫を噛み潰した表情になる。

 

「…戦いたくなければ退がっても構わんが…」

 

「…いえ、貴方の言うとおり彼をすぐに討伐しましょう。もし貴方と同じく再生能力を持っていれば…貴方みたいに数十年の眠りを掛けて復活を繰り返し、いずれは地上に降りて地上に大きな災いを齎すでしょう。…あの子には悪いですが、そうなる前に討伐します」

 

「…了解した」

 

永琳が護竜計画に関わっていた事を知らない龍護だが、彼女の表情が芳しくないのを見て後方支援に努めてくれても構わないと言う。しかし永琳はゼノがゾシアと同じ再生能力を持っていたら、最終的に殺すことが不可能になりいつか冥界だけでなく地上にも危険が及ぶと言いゼナと向き合う。龍護もその言葉を受け入れ、翼脚で太刀を構え両腕のカイヤーに弾丸を装填する。

 

「QYUAAAAAA!!!」

 

「飛空しましたか…!」

 

「…奴の足元に潜り込むぞ…マガド!お前は自己防衛に集中しろ!!」

 

「GWAOOO…!!」

 

此処でゼノが両翼を大きく広げて空へ飛び立つ。飛行状態になったゼノは龍護に狙いをつけた後、彼に向かって青の炎を2回放つ。龍護は1発目のブレスを居合抜刀気刃斬りで見切って躱した後、反撃竜弾で2発目をいなし気刃斬りを放ちつつゼノへ接近していく。

 

「QYU、QYUOOOO!!!」

 

「…甘い!!」

 

ゼノは先程までと同様ブレスが躱された事に動揺らしき仕草を見せるが、それを直ぐに止めた後に龍護に対して左前脚を構えながら突撃する。だが龍護は当然それを受ける気がなく、気刃斬り連携の技の一つ、一文字斬りでゼノの左前脚の爪を掠めるか掠めないか怪しい距離で躱しそこから気刃無双斬りを放ってゼノの左前脚を切断する。

 

「QYIAAAAAAA!!?」

 

「…再生能力はまだ問題ないようだな」

 

「このまま畳み掛ければ…!」

 

ゼノの切り落とした左前脚が戻らない様子を見て、このまま攻撃を続ければゼノの討伐ができるだろうと考える永琳と龍護。このままなにも起きず、ゼノへの攻撃を絶やさず行えば確かにゼノの再生能力を目覚めさせる前に討伐が出来るだろう。…だが、このゼノ・ジーヴァは人造と言えど1匹の龍だ。それがなにを意味するのかと言えば…

 

「QYAOOOOO!!!」

 

「!?逃走した…!?」

 

「…っ!?まさか…!!」

 

「GWAOOO!!!」

 

無くなった左前脚を庇うようにしつつ、ゼノが地面から出てくる際に突き破ってできた大穴に向かって飛んでいく。龍護は驚きで動きを止めてしまい、永琳はゼノがもしかすると自我を持ったのではないかと考える。だがマガドだけは唯一直ぐに動き出し飛んでいるゼノに組み付き前脚で引っ掻きや首への噛みつきを狙う。

 

「GWUU…!?GWAOOO!!?」

 

「QYUII…!!!QYUAAAA!!!」

 

「マガドさん!!」

 

「…くっ!」

 

だがゼノが全身から謎のエネルギーを放出し、そのエネルギーがマガドに牙を剥く。マガドはゼノから怪しい気配がして直ぐに離脱しようとしたが、ゼノに背中を噛みつかれ離れることが出来ず至近距離で謎のエネルギー放出を全身で受けてしまう。エネルギーによる反撃が成功し、マガドが動けないと判断したであろうゼノはマガドを離し地面へ投げつける。そんな彼を受け止めようと龍護は一度太刀をしまい、翼脚を龍の時の大きさに戻しマガドをなんとか受け止める。

 

「…GWUAA…!!」

 

「まさかあんなエネルギーを秘めてたなんて…龍護さん、彼の治療は私がやっておくので貴方はあの竜を追ってください!」

 

「…了解した」

 

「私も行きますよ」

 

地面に降ろされたマガドの容態を見て、自分は彼の治療で戻ってこれないだろうと察し龍護に先を急がせる永琳。彼もマガドに対して自分がなにも出来ない事を理解しているのか、翔蟲を取り出しゼノの後を追おうとすると…彼等の背後から声が響き、2人がそちらへ視線を向けると…其処には龍の姿のメル・ゼナが。

 

「…酷くやられてますね…薬を持ってきて正解でした」

 

「マガド!!」

 

「メル殿、人を薬呼びするのは…」

 

「…兎に角奴を止めに行く…メル、ついて来い」

 

「分かりましたよ」

 

それも彼だけでなく、彼の背中からメルを呼びに行った藍、そしてマガドの付添人でもある華扇がメルの背中から降りて激しく負傷しているマガドに寄っていく。何故華扇を連れてきたのかよく分からないが、多分メルか藍が連れてこようとか考えたのだろう。マガドを彼女らに託し、龍2人は逃げた護龍を追うために西行妖付近にできた大穴へ向かうのだった。

 

〜〜〜〜〜

 

「…全身が焼かれている…一体なにが?」

 

「今龍護さん達が追ってる竜が全身から謎のエネルギーを放出、その時彼を叩き落とそうとしたマガドさんが逆に竜に組み付かれて…」

 

…マガド…どうして貴方はそんな無茶をしたんですか…!()の私から聞いた話でも、海を無理やり渡ったりして…龍護さんへの恨みが、貴方を突き動かしてるとか言うわけではないですよね…!?

 

「…変ですね、薬の効果がないように見えるのですが…?」

 

「…おかしいわ、この薬は竜用の薬よ。なのになんで効果が薄いの…!?」

 

「っ!?効果が薄い…まさか!?」

 

「貴女、もしかして彼に何かした!?」

 

マガドへの薬の効果が薄いと言う言葉に、思い当たる節が出てきてしまった…彼の容態を見ている八意先生にも恐らく何かした事自体バレている、ここは包み隠さず正直に話そう…

 

「…昔、彼が大きな怪我をする度にこの枡に酒を入れて、呑ませてました…」

 

「何考えてるの貴女!?竜に酒を飲ませるなんて…」

 

「この枡には!!…枡に注いだ酒を怪我や病を癒す薬酒にする事が出来る、だからそれを呑ませていた」

 

「…聞いたところ問題ないように思えるのですが、八意先生?」

 

…賢者の式神さんが言うほどこの道具はそんな便利なものじゃない…恐らく八意先生も気づいているでしょう、この枡の欠点とも言える部分に…

 

「…この枡は確かに注いだ酒を薬酒にできます、でも…この枡で生み出した薬酒で身体を癒せば、その度に肉体そのものが徐々に鬼へと変化していくんです…」

 

「…まさか、今の彼って…!?」

 

…半人半妖ですら迫害されると言うのに、今の彼は…それを上回る、ある種の最悪の雑種に私()が変えてしまった。本来、彼は竜で居たかった筈だ、なのに私は…私達は…!!彼を生きさせたい、ただそれだけの此方の勝手な都合で…!!

 

「…八意先生の思う通り、今の彼は…半鬼半竜…です」

 

「…今の彼に対して効果が望める薬品が、今の私の手元にありません…本来医者としてこんな事を勧める訳にはいきませんが…その枡に入れた酒で、彼を治してください。藍さん、蒼焔さんへの薬を渡しておきますので彼に飲ませてあげてください」

 

「蒼焔が!?分かりました、直ぐ行ってきます!!」

 

…賢者の式神さんが慌てて走り出した様子を見ると、その蒼焔?と言う人………に、入れ込んでるのでしょう。様子がまさにそうだった、前の私顔負けの表情でしたね…それはそうと、マガドに枡の酒を飲ませましょう……?

 

「…あれ、マガドの身体ってこんなに小さかったでしたっけ…?」

 

〜〜〜〜〜

 

「…漸く追いついた…穴の底は狭そうだな、…メル。恐らくお前でも窮屈だろう…人の姿で戦うぞ…」

 

「了解しました…っと」

 

永琳が浮遊して龍護達を追いかけてた頃。2人はゼノが出てきた大穴に辿り着き、その中を観察していた龍護がメルに人の形を取るようにと指示しメルも従う。そうして2人は穴の中に入る…と。

 

「…!これは…」

 

「…最悪、だな…」

 

穴の底…壁から西行妖の根っこが出ているのだが…その根っこに絡み付くように白い何かがあり、目を凝らすとその何かの中に彼等が先程まで追っていた護龍ゼノ・ジーヴァが休んでいた…休んでいたゼノだったが、龍護達が追ってきた事に気づきその何かから立ち上がりそのまま彼等の元へ舞い降りてくる。ゼノの戦意に対してメルは身構えるも、龍護はゼノのとある部位を見て表情は見えないが顔を顰める。

 

「…チッ、やはりか…」

 

「やはり…と言うのは?」

 

「…此奴は…再生能力を目覚めさせた」

 

そう…彼の言う通り、護龍ゼノ・ジーヴァは西行妖に取り付いていた何かによって先程まで龍護達がつけた傷をある程度治しており、先程失ったはずの左前脚も取り戻していたのだ。龍護の言葉にメルは驚くも、直様狩人の目に変わり。

 

「…良いですねぇ…狩り甲斐がありますよ…!!」

 

と言っており寧ろ闘争本能が湧き上がっていた。龍護はそんなメルを心強く思いながらも、自分の知らない最後の護龍を討つために先程の二刀流ではなく、太刀のみを取り出し彼に刃を向けた…




おまけ 主人公から見た色んな方々の印象(本編で出会ってる方々が対象です)

白崎龍護
永琳→自分が永琳に対して大きい感情を抱えている事だけは理解している
メル→龍友
蒼焔→半人前だが素質あり(弟子とは見ていない)
クロ→少々危険
マガド→永琳に危害を加えるなら殺す
雷牙→絶対に殺してやる
ナスさん→不思議(何時間起きてるんだろうとか)
諏訪子→明るい小娘(!?)
杠葉→居たら退屈せずに済むが、封印を勝手に外されそうで怖い
紫→何故か哀愁が漂う小娘(!?)
鍛奈→恩人
もこたん→覚悟が凄い小娘(あながち間違いではない)
unknown→竜に化けれる危険因子
輝夜→おちょくりがなければ普通に美人と思っている
てゐ→竹林を一部除いて案内できる為尊敬している
白蓮→尊敬している(紫と似た思想を掲げている為)
命蓮→白蓮と同じく
萃香→酔っ払いの美女(!?)
勇儀→妙に距離感が近いとは思ってる
幽香→紳士的な人
鈴仙→臆病だが鍛えれば強くなれると思っている
藍→蒼焔の嫁…?
華扇→マガドを躾けてる…にしては妙だと思っている

霊夢→尊敬している(例え何者であろうと平等に扱う為)
魔理沙→永遠亭で泥棒を働いたら覚悟しろよ(!?)
咲夜→凄いと思っている(時止めによるDIO様ごっこに憧れてたりする)
幽々子→掴みところがなくて少し苦手
妖夢→真面目過ぎて少し心配なので蒼焔をつけたい

白ドレスの少女→本当に何者なんだ?

作者「…本当に永琳以外に対して割と適当だな、こいつ…」

何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた

  • 白崎龍護
  • 八雲蒼焔
  • クロ君
  • メル・ゼナ
  • 怨嗟マガイマガド
  • ヌシジンオウガ
  • 藤原妹紅♂
  • 鋼華刹那
  • マガイマガド(コテハンニキ)
  • ゴルベーザ
  • ハン
  • イストワール(図書院長)
  • シン
  • 霍青娥(やべー方)
  • 作者「え?」
  • ラインハルト卿
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