守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます   作:シェリーザ

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本編でもこたんを出すたびに例の馬鹿が頭の中に現れて「はーいジョージィ」をされるシェリーザです。頭に響くんだよお!!(イノベイドの成り損ない)

本当に、本当に悲しいのですが…作品の展開の都合上、永夜抄は亡くなりになってしまいました。なので次回は花映塚の話をスレでして、風神録に入ります。駆け足なのはお許しください。


第36話

萃香との約束を果たし、帰路に着いている龍護。彼は夜の時間帯では眠りに着いてる昼行性の竜や、彼を襲おうとする夜行性の竜、妖怪を殺さない程度に反撃して撃退していた。

 

「…夜ではあるが、想像してたより明るいな…」

 

彼の言葉通り、現時刻は夜。竜や妖怪達の襲撃も減りゆっくりと歩き始めたまたま見えた人里と空に浮かぶ月を眺めながら帰っていたのだが…龍護はふと違和感に気づく。

 

「…月と雲が動いておらぬな」

 

空に浮かぶ月と雲、それぞれ時間が経てば少しぐらいは前の時間の位置よりズレていてもおかしくないのに、それが微動だにしてないのだ。それを怪しんだ龍護は足を早めて、迷いの竹林に帰還する…と。

 

「…あ!龍護兄さーん!」

 

「…妹紅か、どうした?」

 

竹林の入り口に辿り着くと、そこに彼を待ってたと言わんばかりに手を振り出迎える銀髪の少女、藤原妹紅の姿が。彼は彼女に今起きている事について聞こうとしたが、彼女が待っていたという事は何かあると踏み、一先ずは妹紅が何故自分を待っていたかを尋ねる。

 

「永琳先生から龍護兄さんに伝言、先生達は現在進行形で異変を起こしてるから、竹林に帰ったらいつもの場所か藤原さん…私の家で待っててだって。…いつもの場所ってなんだ?」

 

「…そういう事か、分かった。すまん妹紅、永琳から連絡が来るまで家に居させてくれ」

 

「まあ私は良いけど…偶に他にお客が居るかもしれないけど構わない?」

 

「…家にあげてもらう手前、文句は言わん」

 

どうやら永琳達が異変を起こしており、博麗の巫女達の相手をしているらしい。それを理解した龍護は頷いた後妹紅の家に上がることを決める。妹紅は幾つかの疑問がある様子だったが…龍護が家に上がる件については特に拒否する事なく受け入れている。ただ彼女の家には偶に客人が来るらしくその者がいても構わないかと言うが…龍護は自分に拒否権などないのを理解してるため問題なしと言う。こうして永琳達の起こした異変が終わるまで、暫く妹紅の家に滞在することになった。

 

「…因みにその客人というのは?」

 

「あー…吸血鬼のとこの執事だろ、八雲の竜に山の仙人と竜、人里にいる私の親友に…魔法の森に店を構える半妖に…今は異変だからこれないけど鈴仙ちゃんとかかな」

 

「…半分以上は知ってるな」

 

妹紅の客人の特徴や名前などを聞き知人が訪れている事に少し安堵する龍護、妹紅の親友と半妖については全く知らない彼だがまあいつかは出会い事になるだろうと思い妹紅の手引きで竹林の中を進んでいき…妹紅の家である少しボロボロの家に到着する。

 

「…これでよく保つな…」

 

「まあね、威張って言える事じゃないけど、前はもっと酷かったよ?何といっても屋根もなくて、その事で親友に怒られて直したんだから!」

 

「…そうか」

 

妹紅の少しが雑な部分が露見するも、だからと言って引いたりする訳じゃない龍護。人間や妖怪、竜の誰しもが完璧な訳じゃない。長年の時を経てそれを心得ている龍護は静かに首を振っており妹紅は?を頭に浮かべるが、特に気にせず家の戸を開けた…

 

「マガド、あはこの口の形で、いはこう。うはこうで、えはこうして…おはこうするのよ」

 

「……あ、…い、う、…え、…お」

 

「ええ、いい感じですよマガドさん」

 

「そうですそうです!その調子ですよ!」

 

「…こんな感じで、私の家にたまーに集まるんだ。ま、それは置いといて…上がりなよ、龍護兄さん!」

 

「…そうか、ではお言葉に甘えて失礼する…」

 

家の中では華扇がマガドに、人間の言葉の発音指南をしており蒼焔、メルがそれを手伝っていた。その様子を見て妹紅は苦笑いしつつも、どこか楽しげに笑い龍護も彼等を見て少し笑いを溢した後に一礼してから妹紅の家に上がるのだった。

 

〜〜〜〜〜

619:マガニャン

此方マガイマガド、ターゲットの害悪転生者集団のアジトを発見。奴等の人員は…げっ、多分王の財宝持ちとアナザーライダーとかがいる

 

620:星々見渡す破滅因子殿

王の財宝は技量が必要だから兎も角、アナザーライダーか…厄介な特典持ちだな

 

621:ひとつなぎの魔神さん

今回の集団討伐…私も強いらしいので来ましたけど、アナザーライダーが居たら話は別ですね

 

622:第八世界存在いーすん

アナザーライダーはジオウの人がいなければ厳しいですね…

 

623:旅する金属生命体(分体)

僕ではダメなんですか?

 

624:引き換えチケット

>>623

倒せない事はないでしょうけど、余りさせたくはないわね

 

625:星々巡る不死鳥

今上空で全てを破壊する殲滅兵器組み立ててるから待っててくれ

 

626:蒼の月光

>>625

書類作業で現場にはいないけど、何やってるんだこの人…ってかその討掃作戦にウチからは何人出てるの?

 

627:このすばでいいですとも!

現場にいるのは俺とELSニキ(の分裂体)、マガニキとセラフニキと魔神ネキとカーリーニキ、補助役の現場にはいないいーすんネキと卿、現場にいる青娥ネキとチケットネキだな。…マジで妹紅ニキが肉眼で見えるか怪しい上空でなんか造ってるわ…

 

628:名無しの白熾龍

…何が起きている?

 

629:不運の男

イッチか、今このスレでも特に強いメンバーと他のスレのニキネキ達が害悪転生者達を討伐してる

 

630:名無しの白熾龍

ふむ、成程…よく考えれば転生者全員が皆のような善人、と言うわけではないか…

 

631:メタルの神in神喰い

まあ転生前の人格がサーシェスとかのイカれキャラじなきゃ普通は欲に走る人、人の為に戦う人、静かに暮らす人…みたいな感じで別れるからね

 

632:不運な男

というかイッチみたいなほぼ無欲みたいな人とか、妹紅ニキみたいな人はめちゃくちゃ珍しいタイプなんだよな…

 

633:引き換えチケット

妹紅ニキはやらかしと善行の割合が7:3なせいで一部界隈からはかなりの危険人物にされてるけどね、前にケツニキから聞いたわよ。前原家を生存させる為に暴れてる隙にいつの間にかアンタが元凶の水源地を静かに浄化、更には雛見沢に巣食う工作員を色々と『オハナシ』した上で牢にぶち込んだって

 

634:星々巡る不死鳥

超人血清でも寄生虫は(潰すのが)面倒だからね、水源地を熱滅殺しても良かったが、大自然にある村だから火力調整間違えた瞬間に焼失だからな。予めサンプルを回収して永琳やカービィ、マホ達協力の元解毒剤を完成させて事を荒立たせずに終わらせたんだから良いと思うんだが…

 

635:呪霊喰いの神モドキ

>>634

本当この人、頭も行動力もおかし過ぎる

 

636:歌の魔王withシェム・ハ

こんだけ頭イカれてたら魔王系スレでもジオウニキやバーンニキとかが愚痴る訳だ…

 

637:引き換えチケット

バーンニキもなのね…

 

638:名無しの白熾龍

それはそうと…月、と言うより今俺の世界で時間経過?が止まってる異変が起きてる、詳細を教えてもらえないだろうか

 

639:星々巡る不死鳥

とりまオーマジオウニキ呼び出したから先に攻めててくれ

>>638

それは永夜抄異変だな、イッチ。この異変では永琳達が月からの追跡を逃れるために満月を偽の満月に摺り替え、霊夢達はそれに気づいて永遠亭に集結する…って感じの話だ

 

640:廻る呪いの赤い霧

要するにイッチが出しゃばっちゃいけない、って事だ。

>>639

了解、アナザーゲートから出てきたオーマジオウニキを先頭に討掃作戦を開始する!

 

641:一高教師の❾=熾天使

流石にイッチは異変に乱入しないと思うから、特に何も言わないでおくぞ

OK、ナインボールズと俺が先行するから着いてきてくれ

 

642:バイオ娘娘

ナインボールズが少なくとも2桁いるの恐怖でしかありませんわね…さて、これで爆弾と封印結界の設置を終えたので私は内部から工作班の皆で掻き回しておきますわ

 

643:ひとつなぎの魔神さん

>>642

普段がアレだから何だけど、霍青娥の能力ってよくよく考えると大分やばいですよね

 

644:ワンピ世界の国背負いの蛇神龍

『壁をすり抜ける程度の能力』、何だけど解釈や熟練度によっては相手の絶対防壁すらもすり抜けて来るの怖すぎる

 

645:一斬必殺の鳩

しかも青娥ネキの場合、妹紅ニキを追いかけ回すので世界間の壁をすり抜け回ってたんだろ?…うわぁ、敵に回したくね〜

 

646:幸運と不幸の死霊術師

ところで話は変わるが、イッチは今何処に居るんだ?

 

647:名無しの白熾龍

>>646

妹紅のお宅にお邪魔しに行ってる途中だ、無論異変を起こしてるであろう永琳達の邪魔をしない為に移動しているぞ

 

648:星々巡る不死鳥

>>647

いいなー、羨ましいなー…悲しいなぁ、悲しいなぁ…!悲しくなったから殲滅兵器を爆速で完成させた、今から落とすから全員各自で防御と回避をしろよ!!

 

649:マガニャン

>>648

は!?ふざけてるでしょ、ってマジで上からなんかデカいの降ってきてる!?

 

650:一高教師の❾=熾天使

あ、オーマジオウニキの能力でナインボールズと工作班含めて一箇所に集められた…いつもウチの阿保がすみません…

 

651:引き換えチケット

…私達サポート班は遠く(具体的には約10km)から眺めてるけど、とんでもないもの持ってきてくれたわね!?相手の数も確かに今回は多めだって報告あったけど、それを持ち込むかしら普通!?

《画像》

 

652:第八世界存在いーすん

>>651

あ、これって…

 

653:星々巡る不死鳥

さあ…スーパーギガンテス(ゾラ君抜き)をELSニキ協力の元改造し、全身ミサイルやツインサテキャにGNブラスター、ミーティアの技術諸々を全融合したスーパーギガンテス改…発進ッ!!あ、そこら辺にハイドラのレプリカとか俺の分身が変身したレオがいるから好きに使ってくれ

 

654:旅する金属生命体(分体)

…僕が言うのもアレですけど、凄い暴力の塊ですね…とりあえず皆さんにソードビットとCファンネル、シールドビッドとかの防御武装を送っておくので巻き込まれないようにしてください

 

655:廻る呪いの赤い霧

…ハイドラのレプリカを大放出してるぞ、この不死鳥…

 

656:第八世界存在いーすん

うわぁ…サポート班からの映像を見てますけど、怪獣系やウルトラマン系の特典を持つ転生者すら砲撃で吹っ飛ばして轢き殺してますね…ってかアレ運転してるの妹紅ニキさんじゃないですか!?

 

657:星々見渡す破滅因子殿

…観測させてもらってるが、寧ろ害悪転生者達が可哀想に見えてくるな。何気にアジトを轢き壊した後に残ってる地下室にミサイルブッパしてるのが無慈悲だな

 

658:マガニャン

ぬわああああ!!?(ミサイルに巻き込まれ)

 

659:ひとつなぎの魔神さん

ぬわああああ!!?(GNブラスターの余波)

 

660:このすばでいいですとも!

ぬわああああ!!?(大混戦の中味方のハイドラに轢かれた)

 

661:旅する金属生命体(分体)

…地獄絵図ですね…とりあえず大型病院に擬態したので(主に味方の攻撃で)怪我をした方を搬送してください!僕も搬送してますので!

 

662:名無しの白熾龍

…とりあえず異変とやらが終わるまで妹紅の家で静かに過ごす事を伝える

 

〜〜〜〜〜

 

「どうも龍護さん、貴方も今起きてる異変と関わらない為に此処に来たのですか?」

 

「…そうだな、永琳の邪魔をしてはならんからな」

 

(永琳さんが異変に関わってるから何かするかもしれない、と思いましたが大丈夫な様子ですね)

 

(そうですね、問題なさそうで安心しました)

 

「…りゅう、ご…か」

 

「お、マガドの言語訓練も良い感じっぽいな!」

 

どうやら妹紅の家に集まっているこの5人は、今起きてる異変に関わらない為に来たらしい。龍護が来た理由を聞き、華扇と蒼焔はひそひそ話で彼の状態諸々について問題なさそうだと呟き、龍護の姿を見てマガドが詰まり詰まりの片言ではあるが、彼の名前を呼ぶ。

 

「良い感じではありますが…流暢に話せるのは、多分まだまだ先になりそうですね」

 

「まあ私も本格的に話すのに数十年は掛かってますから、慌てずにやるのが1番です」

 

「僕もそうですね」

 

「(話すようになる為にかなりの時間が経っているが、まあ問題ないか)…俺も似たものだからな、話せるようになるまで気長に待てば良い」

 

「…わか、た」

 

マガドの言葉を話すのについては、進捗を見受けられる。だがそれでもちゃんと話せるようになるのはまだ先だろうと言う事で、その事については竜・龍3人からは『時間を掛けろ』とのお達しだった。まあ確かに龍護も話せるようになったのは誕生してから百年以上は経っている。

 

「とりあえずお茶を淹れてくるからゆっくりしててくれ」

 

「あ、私も手伝います」

 

「僕も「私の台所は狭いから、蒼焔はくつろいでおいてくれ」…わかりました」

 

…と言った感じでゆっくりと話していた6人だが、此処で家主の妹紅が思い出したの様に立ち上がり、台所に行って茶を淹れにいく。それに華扇が続き、蒼焔も2人を手伝おうとするが…彼の尻尾もそうだが、妹紅の家の台所が狭く3人も不要だと言う事で蒼焔に部屋でくつろげと言った後に2人で向かった。

 

「…女性陣の方々も向かいましたし、私から一つ質問してもよろしいでしょうか?」

 

妹紅と華扇の姿が消えたのを確認したメルが突如、この場に残る3人に質問を投げかけても良いかと尋ねる。彼が何を聞くかは知らないが、別に拒否する必要もないかと考えた3人は彼の質問を受け入れる体勢に入る。

 

「構いませんよ」

 

「…良いだろう」

 

「…いい、ぞ…」

 

「そうですか、では…皆さんって好きな人っていますか?」

 

3人の返答にありがたく頷いたメルは真剣な表情をして出した質問…それは俗に言う恋バナである。3人はどんな話が来るか身構えていた…のだが、メルから飛び出た言葉に何とも言えない表情になるが、気を取り直して話に向き合う。

 

「す、好きな人ですか…」

 

「……つが、い…にしたいやつ、…のこと…か?」

 

「…言い方が良くないが、そう言う事だ」

 

蒼焔は気まずいと言うより、何処か恥ずかしげなようなソワソワした感じでマガドは最初理解していなかったが、要するに自分の番にしたいものかと皆に尋ね、龍護に言い方の方面で渋い顔をされたがメルの質問の意図を無事理解できた様だ。龍護はこの状況にため息をついている。

 

「…え、言わないとダメですか…?」

 

「構わないと先程仰られてましたよね?撤回はダメですよ」

 

「…はめ、られた…」

 

「…何か裏がありそうだとは思ったが、そう言うことか…」

 

龍護はメルに対し、仮面がなければ皆に見えてたであろうジト目で見つめておりメルはメルで龍護の視線を無視して完全に楽しんでいる。蒼焔が縮こまってマガドは淡々としていると、かなり混沌とした状況だが最初に口を開いたのは…

 

「…なら、おれ…から…」

 

「おぉ、マガドさんからとは意外ですね」

 

「…マガド、小声で話すのを勧める」

 

「すみませんマガドさん…」

 

「きに、するな………おれ、が…すき?なのは…かせん、だ…」

 

意外も意外、なんとマガドだ。彼は片言ながらも、自分の好きな人の名前だけは片言にならずに言えたのだ。その相手とは…華扇である。

 

「華扇さんですか、確かにあの人はいい人ですからね」

 

「華扇さんの方も、マガドさんの事は満更でもない感じですし」

 

「…確かにあの時、お前は華扇を庇ってたしな」

 

蒼焔は華扇の言葉の勢いや感情的にマガドに対して悪感情を抱いてなさそうな事を彼に伝え、メルと龍護はナルハタとの再戦時に華扇を庇うマガドを見ている為しっかりと納得している。

 

「…かせんは、やさしい…おれ、みたい…な…ほこりの、ないやつ…を、きに…かけて、くれる…」

 

「…そう言えば、マガドさんの種族は角がアイデンティティでしたね」

 

「…あの時は敵だったとは言え、すまん」

 

「…いま、も…うらんで、いるが…かせんと、あえた…だから、すこしゆるす…」

 

「マガドさんも立派になりましたね〜」

 

前にも書いたが、マガイマガドは頭部の角の立派さが自身の血族の繁栄に繋がる。かつて龍護に角を折られているマガドは一時期荒れに荒れて怨嗟を叫んでいたが、華扇はそんな彼に寄り添っていてくれたそうだ。そこに冷静になったマガドは惹かれたそうな。龍護に角を折られた事をまだ根に持っているが、それを少し許してるあたり丸くなってると言えるだろう。

 

「それでは次、蒼焔君」

 

「僕ですか…僕はですね、その…藍さん、かなぁ」

 

「…意外とあっさり言ったな」

 

「…きつねの、やつか…」

 

マガドの好きな人が判明した所で蒼焔の番となる、メルはニヤニヤしながら彼に尋ね蒼焔は少しはにかみながらも自分の好きな人の名を告げる。彼の好きな人は…自分と同じ紫の式神、藍の様だ。

 

「藍さんとは古い付き合いで…最初は、人間に追われてた藍さんを何でか逃がそうと思って、連れて行ったのが始まりです」

 

「ある種の駆け落ちですね」

 

「…藍殿から、彼女はかつて傾国の美女と呼ばれたと聞いた事がある…おそらく、それで王を誑かしたやらで追われてたんだろうな」

 

「…けいこく?」

 

「谷の事ですよ、マガドさん」

 

蒼焔と藍の初邂逅は、龍護がナルハタを討伐しに行く時の中国…当時では元だ。元にあるであろう国の王を傀儡にしてたであろう、兵達に追われてた藍を蒼焔は救出し日本に泳いで移動したのだ。その話を聞いたメルは少し面白いと言った様子で聞いており、龍護も藍が追われてた事について補足をする。

 

「それは渓谷です、メルさん!藍さんは国を傾ける程の美人だから、傾国の美女って言われてたんですよ!」

 

「あぁ、そういう事ですか」

 

「…さては面白がってるな、メル…」

 

「…」

 

龍護の傾国という言葉に首を傾げるマガドに、メルが間違った情報を仕込むのを見て直様訂正を入れる蒼焔。メルが変わらず表情をニコニコさせながら言うので、龍護はメルを『マジかコイツ』みたいな目を仮面の下で向けており、マガドもジト目でメルを睨んでいる。

 

「さて、残るは私と龍護さんな訳ですが…先に言っておきます。私に好きな人はいません、以上」

 

「…はあああ!?それは卑怯ですよ、メルさん!?」

 

「何も聞かずに話す事を選択した蒼焔さん達が悪いのです」

 

「…こいつ、なぐっていい…?」

 

「…後で殴ってくれ」

 

とまあ残りはメルと龍護何だが…此処でメルが爆弾投下。何と彼、別に好きな人がいないのである。この発言に蒼焔は怒りで立ち上がり、メルに異議を申し立てるが…彼の筋が通ってそうな屁理屈によってねじ伏せられてしまった。尚後でメルとマガドの殴り合いが始まるのだった。それはさて置き…そうなると残りは龍護だけになる、が…

 

「それで残りは龍護さんな訳ですが…聞かなくても、分かるんですよねぇ」

 

「そうですね、僕も分かります」

 

「…おれ、も…」

 

「…どういう意味だ、お前等」

 

メルの言う通り、彼の好き?な人は完全に分かっておりなんとも言えない微妙な表情になる3匹の竜・龍。全員に対していざとなれば直ぐに処刑できる様に操虫棍を構える龍護だが…3人は恐れる事なく本音を話す。

 

「だってあれだけ永琳さんの事を護ってたら分かりますよ」

 

「寧ろあれで永琳さんが好きじゃなきゃおかしいです」

 

「…あのやくしが、すき?…なんだろ…」

 

「…まあ、永琳を大切に思ってるのは認める。だが…好きかどうかは別だ」

 

3人の言葉に溜息を吐きつつ、永琳が自分にとってただの人間(蓬莱人)じゃないと認める龍護。だが彼が永琳に恋愛感情を向けてるかは別として無理なら話を切り上げさせ、この恋バナは終わりを迎えた。因みにその影にて…

 

「…自分の相方を番にしたい宣言を聞いて、どう思うの仙人さん?」

 

「…そ、その…悪くは、ないのですが…気持ちの整理がついてから…」

 

…最初は小声だったが、途中から普通の声量に戻り、会話が女性陣2人に丸聞こえになっていた。妹紅はニヤついた目で華扇を見ており、華扇は顔を真っ赤にしていたのだった…。

 

〜〜〜〜〜

 

私はこの世界が嫌だった。父が竜によって殺され、周りの子には髪の色を理由に虐められ、更には家が蛙や蛇、竜を祀る神社だったから私の席には蛇や蛙の死骸、酷い日は怒った状態の竜を擦りつけられて日々神経を擦り減らして生きてきた。

 

そんな辛い人生でも、私は信頼できる人達がいた。まず私を産んでくれた母、母は後述する人達が見えると周りに言った際、他の子や大人には笑われたが、母だけは唯一その話を真面目に聞いてくれた。なんなら、母はその人達に会いに行く時、お土産やら何やらを渡してくれたりして、とても優しい人だった。

 

そして、私のもう2人の頼れる人…それが私の家系が務める神社、守矢神社の二柱の神、八坂神奈子様と洩矢諏訪子様。2人は大昔この土地を巡って争ってたらしいけど、とある竜の影響でそれどころではなくなり、最終的に2人で治ることにしたそうだ。

 

お2人が見える私はどうやらお2人にとっても特異だったらしく、お2人は自分達が見えていると気づかなかったのか最初は大慌てだった。でも私と話せたりするのが楽しかったのか、笑って過ごせた。…お2人を心配させない為に、私は頑張って日々を堪えていた。

 

けど堪え切れずに泣いていたところをお2人に見られてしまった。お2人は私の泣いてる事情を聞くや否や、すぐ姿を消して…翌日私が学校に向かうと、私を虐めていた子達は跡形もなく姿を消していました。その日、私はお2人に感謝し母にも明るくなったと言われるようになりこのまま楽しく過ごせる…そう思っていました。

 

けど、その生活も終わりを迎えた。神奈子様と諏訪子様がこの世界では信仰を得る事が出来ず、存在が消えてしまう、との事でした。私はお2人に何とかならないか、そう必死に尋ねていました。そしてお2人からその方法を聞けました。…ただ、その方法は私にとってある意味残酷だった。

 

それは幻想郷という人間と妖怪、竜が共存する世界へ移る事。そしてその世界にはお2人が見える私も移動できるが…母を置いていく事になる、その事実に気づいてしまった。最初、私はお2人に母も連れて行けないか、頼み込みました。ですが…神であるお2人が見える私は兎も角、母は不可能だと言われ…悲しくなりました。

 

ただ、だからと言って神奈子様や諏訪子様とも別れたくない。私は決心して、母にこの話をしました。殴られるのも、糾弾されるのも、覚悟の上で全てを話しました。そして母からの返答は…

 

『…わかったわ、それじゃあ早苗。神奈子様と、諏訪子様をお願いします』

 

…お2人のことを私に任せてくれした。本当にそれでいいのか、母に何度も何度も聞きましたが…母からの返答は変わらず。私は母に、今まで最大の感謝をしました。…こんな親不孝の娘で、ごめんなさい…

 

そして幻想郷へと旅立つ日が来て、準備も終え浮き足立つ気分の中、母が私に別れの挨拶をしにきてくれました。

 

『早苗、幻想郷という所でも元気にね。それと…その幻想郷という所にゾ・シア、という竜が居たら…仲良くしてね。それとこれ、これで諏訪子様と神奈子様の威光を広めてください』

 

そう言って母は私にリュウヌが入った御守り袋と、東風谷家に伝わる法衣を渡して、そのまま悲しい背中を向けて去っていきました。…ゾ・シア、母は何を言っているんだと思いましたが、竜…私は好きじゃない、と言うか大嫌いだ。父もそうだし、神社の事もあるから私は竜という存在を恨んでいる。何故母がそんな竜の事を気にかけてるかは知りませんが…私は、諏訪子様と神奈子様のために、精一杯努めていきます。

 

おまけ 主人公陣営の竜・龍と組んでるお方のオリジナルスペカ集

 

作者「私にネーミングセンスはないので『なんか違うくね?』となってもお許しください、ボルガ博士…!!それと本編で使われなさそうなものも設定だけあるので載せておきます」

 

永琳…秘薬『白至の()結晶』

スペカではあるがどっちかというとドーピング。薬を飲んで龍護と同じ性質の結晶を自分から発生させ結晶の弾幕で攻撃していく。結晶は鎧や盾にもなりやたら硬いため耐久スペルではないが、突破が難しい。結晶の発生の仕方はELS侵食とは異なる為痛みはない。

 

レミリア、フラン…龍槍『マスカレイド・ザ・プファール』、禁龍『マスカレイドシュナイデン』

スペカに封じ込めているメルの素材から作った武器を取り出す。これといった効果は特にないし、魔力などを使って形成するグングニルやレーヴァテインと違い実体武器なので取り扱いが難しいが、代わりにキュリアの使役が可能になる。

 

藍…式神『焔狐インフェルノバブル』

スペカに封じ込めている蒼焔の力を発動させ、タマミツネ希少種と同じ泡をばら撒く。また例のレーザーブレスと同じ炎ブレスも扱える為、上2名と違いちゃんと弾幕ごっこをしている。上2人はどちらかと言うと殺し合い向けな気がするのだ。

 

華扇…竜符『怨念ドラゴブレス』

分類的に弾幕ではない(断言)。一定時間華扇の左腕、背中、頭部に鬼火が付き戦闘能力や攻撃範囲が格段に広がる。ただしマガイマガドと同様のリスクを負う為諸刃の刃に近くなってしまっている。なお大鬼火怨み返しなどの技は一応使える模様(無事で済むとは言っていない)。

 

椛…穿雷『稲光一閃』

スペカに封じ込めている雷牙の力を発動させ、超帯電状態になる。ただし痺れながら戦う状態になる為耐性が無いと厳しいが…彼女の場合は根性で乗り切る。その後剣に雷光虫を纏わせ雷の斬撃や雷光虫で形成された弾幕を放つ事が出来るが…何気に雷牙の殺意が凄かったりするので殺し合い向きだったりする。

 

白蓮…竜人『聖白蓮-狂菌克服-』

スペカに封じ込めているクロの力を発動させ、自発的に狂竜症に罹り髪が黒に染まる。その後暫く狂竜症の影響で黒に染まった悍ましい弾幕を放つが、狂竜症克服後は天廻し生まれ変わるかの如く髪が白っぽい金髪に染まり、弾幕の色も神々しいものへと変化する。上5つの中でも華扇と並ぶくらい実戦向きである。




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↑にてQ&Aのコーナーを開設しました。アンチ、荒らしコメントでなければ大歓迎です。

何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた

  • 白崎龍護
  • 八雲蒼焔
  • クロ君
  • メル・ゼナ
  • 怨嗟マガイマガド
  • ヌシジンオウガ
  • 藤原妹紅♂
  • 鋼華刹那
  • マガイマガド(コテハンニキ)
  • ゴルベーザ
  • ハン
  • イストワール(図書院長)
  • シン
  • 霍青娥(やべー方)
  • 作者「え?」
  • ラインハルト卿
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