守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます   作:シェリーザ

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今回で遂に半年以上の年月を掛けて例の古龍が帰ってきます。

風神龍「もしかして…!?」

違います、貴方の出る幕はないので出しゃばらないでください。

風神龍(慟哭と憤怒)


第37話

12:旅する金属生命体(分体)

…酷かったですね、まさか途中からハイドラの力に呑まれて暴走する方が出てしまうなんて…

 

13:廻る呪いの赤い霧

嫌な事件だったな…

>>12

冷静に言っているが、ELSニキも謎の機体でファンネルミサイルを大量にばら撒いてたり、FXとフルグランサでプラズマダイバーミサイル制止(結局撃った)やってた事忘れてないからな。ってかFXの長き旅の終わりに巻き込まれたニキネキ達から苦情来てるしな!!

 

14:引き換えチケット

味方の負傷の原因の9割近くがハイドラのレプリカとガンダムって、正気の沙汰じゃないわよ…

 

15:第八世界存在いーすん

しかもハイドラで暴走した方々を止める為に妹紅ニキさんがギガンテスで討伐対象の方諸共蹂躙、ELSニキさんがCファンネルやサイコフィールドにソードビッドなどでの強制停止…まさに血肉湧き踊る光景でしたね

 

16:星々見渡す破滅因子殿

ハイドラ数十台の絶え間なき突撃で捌き切れずオーマジオウニキも吹っ飛ばされたからな…最高最善の魔王すらをも間接的に轢き殺すとは、やはり畏れ知らずであるな妹紅ニキ

 

17:星々巡る不死鳥

だってなぁ…レオに乗ればまだ無事だったのに、ハイドラに乗っちまったんだ。大いなる暴力にはさらなる暴力で止めるしかねえよ…

 

18:名無しの白熾龍

花が咲き誇っている…美しいな

 

19:歌の魔王withシェム・ハ

平然と語られる暴力行為と唐突に終わってしまった永夜抄に涙を禁じ得ない

 

20:呪霊喰いの神モドキ

花映塚異変の始まりかあ…

 

21:ひとつなぎの魔神さん

絶景なんでしょうね〜…(療養中)

 

22:マガニャン

見てみたいなぁ〜…(同じく)

 

23:このすばでいいですとも!

無理やりでそのまま帰ったらウィズに泣かれて、それを偶々カズマ達に見られて強制療養されてます…

 

24:引き換えチケット

>>23

いくらケアルガやベホマを使えても、それはそうなるわよ

 

25:名無しの白熾龍

心の療養に写真でも載せてやる

《画像》《画像》《画像》

 

26:不運の男

綺麗だなあ…

 

27:一高教師の❾=熾天使

心が癒される…

 

28:メタルの神in神喰い

あ、リリーホワイト…可愛いね…ってあれ?美しい花々に似合わない扉が…

 

29:名無しの白熾龍

…その似合わぬ扉の主に攫われた

 

30:ワンピ世界の国背負いの蛇神龍

何と言う事でしょう、神の粋(笑)な計らいで人造龍が後戸の国へ連れて行かれたではありませんか

 

31:星々巡る不死鳥

多分そっちの隠岐奈は普通の強気隠岐奈と思われる

 

32:旅する金属生命体(分体)

そういえば妹紅ニキの所の隠岐奈さんは弱気でしたね

 

33:引き換えチケット

言われてみれば確かに…

 

34:蒼の月光

なにそれ気になる

 

35:星々巡る不死鳥

それは良いんだが…隠岐奈がイッチに接触してきたと言うことは、何かしら理由があるはずだ

 

36:幸運と不幸の死霊術師

神様方のよくある単純な興味なのか、好奇心なのか

 

37:一斬必殺の鳩

>>36

どっちも似た感じの理由なんだよなあ

 

38:歌の魔王withシェム・ハ

んま、どっちにせよ碌な理由じゃ無さそうだな

 

39:バイオ娘娘

隠岐奈さんはとても面白い方ですわよ、私の事も1番最初に受け入れてくれましたし

 

40:星々見渡す破滅因子殿

>>39

そうか、青娥ネキはあくまで転生者の青娥であり、本来の霍青娥ではないからか

 

41:呪霊喰いの神モドキ

しかも霍氏と結婚してないから…藤原青娥、ってこと!?

 

42:名無しの白熾龍

…それはそうと、どうする…相手は神様か…無礼な真似は控えねば

 

43:星々見渡す破滅因子殿

イッチは相手が余程の者でなければ基本礼儀正しいから、心配ないと思うが

 

44:第八世界存在いーすん

イッチの世界の隠岐奈さんがどんな人かによりますね…

 

45:蒼の月光

でもこのスレに神相手でも無礼な人いるから、その人を反面教師にすれば大丈夫じゃないですかね

 

46:歌の魔王withシェム・ハ

そうだなぁ…

 

47:引き換えチケット

そうねぇ…

 

48:星々巡る不死鳥

そうですなぁ…

 

49:このすばでいいですとも!

>>48

オメーの事だよ、この不死鳥!あの討伐戦で俺のことしれっと轢きやがって!!

 

50:マガニャン

>>48

神様とか神様みたいな人相手でも屑判定出たら即燃やす馬鹿は何処を見てもアンタだけだよ!!

 

51:一高教師の❾=熾天使

やっぱこの人頭おかしいわ

 

52:名無しの白熾龍

…まあ、対談してくる

 

〜〜〜〜〜

 

永遠亭の面子によって起きた異変、『永夜の異変』。その原因が無事判明し、異変が解決されたことで永遠亭の者達も幻想郷に本格的に関わり始める。そうして数ヶ月後…

 

「初めまして、だな。リュウヌの護手である竜よ」

 

「…貴女のような神が、こんな誘拐みたいな真似をして…俺になんの用があるんだ?」

 

幻想郷に花が咲き誇る異変、花映塚異変が起きて、何やかんやあって終わりを迎えそうな頃。龍護は突如自分の前に現れた扉から伸びた手により扉の中に引き摺り込まれ、現在目の前の黄髪で黒の烏帽子を被る女性と相対していた。

 

「なあに、大した用事ではない…といえば冗談になるが、兎も角話がしたくてすまないが強引に呼ばせてもらった」

 

「…そうか、ならまずは…俺の名は白崎龍護、貴女は?」

 

「おっと、これは失敬…私は摩多羅隠岐奈、この幻想郷を裏から見守る秘神だ」

 

どうやら女性…隠岐奈は、龍護と話がしたいらしく扉の中…後戸の国に呼び出した(連れてきた)ようだ。龍護は自分が何故リュウヌの護手と呼ばれているのか理解してないが、一先ず彼女は自分に何か話したいことがあると言うのだけは分かっており話を聞く体勢になる。

 

「…で、その秘神様が俺のような龍に何の話があって此処に呼び寄せた?」

 

「簡単な話だ、…護手よ、お前は何を企んでいる?」

 

「…何を、とは?」

 

「惚けるな、先日偶々見たのだが…河童が妙な兵器を造ってたのでな、河童共に何か要らんことを吹き込んだ馬鹿が居るのではと考え、調査した結果…お前が河童達に何か話したのではないかとなったんだよ、護手」

 

隠岐奈は河童、つまりはにとり達が龍護に頼まれて建造している収束破龍砲の存在を知り、河童だけであんな兵器を造れる筈がないと読んだ結果、河童の周辺を捜査して龍護が浮かんできた訳だ。相変わらず自分が護手と呼ばれていることに何の興味も示していない龍護だが、河童の話が出て自分の事だと察したか、大人しく話す。

 

「…確かに、河童にアレを造らせたのは俺だ」

 

「ほう、あっさりと言ったな。では何のつもりでアレを造らせている?何の為に河童を利用している?アレが幻想郷に仇なすもの、そして理由が看過できないものならば…例え紫と敵対してでも、お前を抹消する」

 

隠岐奈が覇気を全開にして龍護に問い詰める、だが龍護はそんな隠岐奈に動じる事もなく淡々と自身の言葉を述べていく。

 

「…(こう言ったほうが伝わるか…)かつて、この地に黒き龍と嵐を操る龍による大戦が起きたのは知っているな?」

 

「あぁ、勿論知っている。だがそれがどうした、お前が河童に兵器を開発させていることとどう繋がる?」

 

「…黒き龍は敗北し、勝利した嵐の龍は姿を消した……お前には隠したほうが面倒だから言っておく、…俺がその黒き龍だ」

 

龍護は自分がここで下手をうてば、河童達造らせているアマツとの戦いにおいての切り札が失われてしまう。故に彼は、ごく一部しか知らない真実を彼女に話す。隠岐奈は勿論彼から出てきた言葉に驚いており目を見開いて彼を睨んでいる。

 

「…なんだと?馬鹿な、お前は竜の姿ですら真っ白だろう」

 

「…その黒の龍は炎と雷を扱い、更にはリュウヌを攻撃手段にした。…そしてあと一歩の所まで追い詰めた所、近くの動物に反応してそれに気を取られてた隙に…嵐の龍は雷の力に目覚め、逆転を果たした………この事は誰からも聞いてない、大戦をやった本人しか知り得ない情報だと思うが?」

 

「………一先ずは、お前がその大戦の黒き竜だと言うことにしてやる。だが…それが兵器を造らせている理由にはならんぞ」

 

龍護が黒…暴触形態での戦闘方法、更には嵐の龍、アマツが新たな力に目覚め事も話し、その事実は流石に隠岐奈も知らなかったのか渋々彼が黒の龍であることを認める。だがそうだとしても河童に収束破龍砲を造らせる理由にならないので、まだ引き下がる様子を見せない。

 

「…奴がこの世界に顕れる」

 

「…なんだと?」

 

「…これはただの勘だが…奴は外の世界で忘れ去られている可能性が高い。そして…此処は幻想郷、忘れ去られた者達の楽園だ…奴がもう居てもおかしくないし、来ていなくても何れは来る…その為に手を打っていただけだ」

 

「…お前の言い分は分かった。上から言える立場ではないが、護手。お前の処罰はなしとする。私も見た事もないものを見て少し早まってた所がある、すまない」

 

なので隠岐奈を丸め込む為に、自分なりの推測を入れつつも幻想郷にかつて自分と死闘を繰り広げたアマツがやってくると隠岐奈にほぼ脅しのような形で伝える。隠岐奈も龍護が死力を尽くしてなお、負けたと言う龍が幻想郷に来るとなると、嫌でも対策を立てねばならない。彼はその対策を早急に立てているだけだと理解した隠岐奈は彼に謝罪する。

 

「…問題ない、普通未知の兵器が造られていれば誰だってそうなる」

 

「…それはそうなんだが…と、兎も角。その嵐の竜が来た際は、私もお前に協力する。私の名を呼べばすぐ助けに行く」

 

「…紫みたいなものか、便利なものだな。…わかった、いざとなったら貴女の力を借りよう」

 

隠岐奈の謝罪を龍護は受け入れ、彼女は一息吐いていたが…早とちりで彼を殺そうとしたという事実に変わりはない、故にそのお詫びに、アマツが来た際は絶対に協力することを約束する。彼としては別に協力が得れなくても何とかするつもりだったが、手立ては幾らあっても良い。彼は隠岐奈の助けを借りることを決め、隠岐奈が開いたとからその場を後にした。

 

「…あぁ、忘れる所だったな」

 

「?」

 

「…俺をリュウヌの護手と呼ぶな。そんな大層な器でもないからな……せめて龍護と呼べ」

 

「…わかった、では達者でな龍護」

 

〜〜〜

 

…隠岐奈の扉も、紫の隙間も、使いこなせれば便利だろうな…さて、隠岐奈はどうやら山に扉を開いてくれたらしい。このまま河童達の元へ向かうとするか。…む、雨か。先程までは晴れてたが……嫌な予感が当たらなければ良いのだが。

 

「こんにちは、龍護さん」

 

「…椛か、今日も巡回か?」

 

「そうですね、龍護さんは?」

 

「…俺はにとり達の所に行く」

 

「なるほど、分かりました。…それにしても、突然降り出しましたね」

 

椛の言う通り、小雨ではあるが唐突に降り出した…少し嫌な予感がする、足早に向かうべきだな。

 

「…少々悪寒がする、俺はにとりの所へすぐ向かう」

 

「分かりました、気をつけてくださいね」

 

…予感が気のせいであれば良いのだが…どうなんだろうな。

 

 

 

「『コンコン』…失礼する、居るかにとり?」

 

「んー…?あぁ、龍護か…」

 

「…完成状況を聞きにきたが…その様子だと、まだのようだな」

 

「はは、悪いね…数ヶ月も猶予くれてるのに、8割までしか進めれてなくてね…龍護がくれてる素材以外にも妖怪の賢者にも話を通して、外の世界の竜の素材や鉱石を使ってるけど…力を封じる力?を圧縮・装填する機関が未完成なんだ」

 

…辛さそうな表情をしているが、にとり達は俺が何も出来ない中ほぼ手探りの状況で造り上げてくれてる…そこに俺や外部が口を出す資格なんてない。…永琳は彼女等の手伝いをしてるから、何か口出しする権利はあるがそこは置いといてだ…

 

「…問題ない、俺は文句を言える立場じゃない。…流石に一年とかになるのは困るが、半年程度なら構わん」

 

「…そう言ってもらえて助かるよ〜」

 

…多分、天狗達に納期を迫られたりしたのだろうな…一応俺としては無理に迫る様な事はしない。…そう言うのはした所で、何も進まないし。…?雨が強まってきてるな…

 

「お?雨が強くなってきた!調子が上がるなあ!」

 

「…そう言えば奴が現れた時も、こんな感じだった気が…」

 

「…わっ!?さっきの小雨なら全然良いけど、この豪雨は聞いてないよ!?唐突に、しかもこんなに降られて過ぎても…!!」

 

…!!まさか、この急な雨に加え急な勢いの強まり…奴か、奴が現れたのか…!?さっきは急かさないと言ったが、すまんが事情が変わったと伝えるしかない…!!

 

「…すまんにとり、アレの完成を早めてくれ」

 

「え!?い、いや良いんだけど急にどうして…」

 

「…俺をかつて負かした奴が、この世界に現れた…!!」

 

「奴って…ちょっと龍護!?どこに行くの!?」

 

「…俺は奴を止めに行く!!」

 

…方角はあっちか、奴が何かをしでかす前に俺が相手をしなければ…!!

 

〜〜〜〜〜

 

龍護が(アマツマガツチ)の気配を感じ取り、急速に行動を開始…するよりも少し前。妖怪の山に突如現れた神社、守矢神社。そこでは巫女と軍神の2人による弾幕ごっこが繰り広げられていた。

 

「ほらどうした、博麗の巫女のとやらはそんなものか!?」

 

「…ちっ!厄介ね…」

 

巫女…博麗霊夢は軍神の八坂神奈子と弾幕ごっこを繰り広げており、神奈子の弾幕に押され気味…であったが、残念ながら今回の注目点はこちらでは無く…

 

「よっと、そいっと、こんな弾幕じゃ張り合いがないぜ!新参の巫女さんよ!」

 

「ぐぬぬ…新参者だからって、舐めないでください…!!」

 

緑川で、蛇の様な髪飾りをつけ霊夢とは似て異なる衣装の巫女…いや、風祝である東風谷早苗と。いつもの白黒魔女、霧雨魔理沙の弾幕戦が注目されていた。早苗は魔理沙を神奈子に楯突く敵と見做したか否や、五芒星を描く弾幕を放ち魔理沙に襲いかかる…がそこは年季と努力の差だ、魔理沙がきっちり躱して反撃の魔弾を放つ。

 

「っ!風よ!!」

 

「げっ、天候を操れるのかぜ!?」

 

しかし早苗は慌てることなく冷静に魔理沙の魔弾を突如吹いてきた突風で処理し、そのまま立て続けに弾幕で攻撃していく。魔理沙も硬直したままでなくすぐに調子を取り戻し、ミニ八卦炉からビームを放って相殺、スレスレで回避(グレイズ)していく。

 

「悪いがお前に構ってる暇はないんだぜ!スペルカード発動、恋符『ノンディレクショナルレーザー』!!

 

「っ!?きゃあ!!」

 

「早苗!?」

 

そして先手必勝と言わんばかりに、スペルカードを発動させ周囲に幾つもの魔法陣を展開。魔法陣其々からマスタースパークよりかは細いレーザーを放ち魔法陣を回転させて攻撃していく。早苗はまだ弾幕に慣れていないこともあり被弾、大きく吹き飛ばされて戦場を離れてしまう。早苗のやられた様子を見て神奈子が動揺するが、すぐ近くに霊夢が迫っているのを確認すると御柱を駆使して防御しつつ、距離を取っていく。

 

「うっし、このまま霊夢の加勢に「まだです…!!」!?」

 

早苗を見届けた魔理沙は今度は霊夢達の戦いに混ざろうとする…が、突如背後から早苗の声が響いたことで驚いて其方を向くと…其処には一枚のスペルカードを構える早苗が居た。

 

「…本当はこんなの、使いたくありませんでしたけど…どうこう言ってる暇はありません!スペルカード発動!()術『荒空の天衣無縫』!!

 

「眩しっ!?」

 

早苗は忌々しい表情を浮かべつつも、手にしているスペルカードを空に放り投げる。すると突然雨が降り出してはカードから光が放たれ、あまりの眩しさに魔理沙が腕を上げて顔を庇う。そうして光が止み、魔理沙が恐る恐る腕を下ろすと…其処には、白の冠に天女が着る羽衣の様な飾りのある白の法衣を纏い、右手には先程までは持ってた大幣ではなく、錫杖を持っている。

 

「…!!おい、なんだぜその姿…」

 

「この法衣ですか?この法衣は大昔、黒の竜と嵐の竜との戦争が起きた際、嵐の竜の素材から作られた…代々東風谷家に伝わる、神聖な法衣なんですよ!」

 

「そう言うことじゃない!!今すぐそれをしまえ、それの力を使うんじゃないんだぜ…!!」

 

「嫌です、私は………諏訪子様と神奈子様の為に戦うって、決めましたから!!」

 

魔理沙が早苗の法衣に対し、悪寒が走り早苗に警告するも早苗は聞く耳を持たず、弾幕ごっこを再開。通常の弾幕のみならず、風が刃の如く鋭く吹き、早苗は錫杖で風を操って魔理沙に仕掛ける。魔理沙は舌打ちをしながらも雨によって視認性が悪くなっていく中なんとか回避(グレイズ)していく…だがその様子を気に食わなかったのか、早苗は法衣の力を強め、周囲の雨が強まると同時に弾幕の量も増え、風のみならず雷鳴までが轟き始める。

 

「新参者の巫女!本当に今すぐその力を使うのを止めるんだぜ!!それ以上引き上げたら取り返しのつかない事に…」

 

「…うるさいです!!貴女に…貴女に私の何が分かるって言うんですか!!」

 

「くそっ、駄目だ…あの法衣の力に魅入られてるぜ…!?」

 

早苗を何とか説得しようと試みる魔理沙だが、彼女の言葉に聞く耳なしの早苗は法衣と錫杖に込められている力を解放し、風の弾幕のみならず雨に弾幕を紛れさせ魔理沙を攻め立てる。魔理沙は早苗の暴走している様子に苦虫を噛み潰したような顔をして、箒を操作して何とか弾幕を躱していく。

 

「ちょこまかとうざったい…!!スペルカード発動!!」

 

「なっ!?馬鹿、そんな状態でスペカなんて使えば…!?」

 

()符『荒天を泳ぐ…「早苗ー!!もうやめるんだー!!!」す、諏訪子様…!?」

 

早苗が魔理沙を被弾させることが出来ず、苛つきでスペルカードを発動させようとした所…そこに早苗の名を呼ぶ叫びが響き、早苗はスペルカードを中断する。早苗の名を呼んだのは…蛙を模したような帽子を被る金髪の少女、洩矢諏訪子。この神社のもう1人の神だが…それはさておき、諏訪子は早苗にそのまま叫び続ける。

 

「そこの魔女「魔法使いだ!」の言う通り、もうその法衣を仕舞うんだ!!じゃないと…!!」

 

「じゃないとなんで…『CYUOOOOOO……!!!』っ!?今の竜の咆哮…」

 

「やっぱりかよ…!!」

 

諏訪子は魔理沙の言う通り、法衣を仕舞うように叫ぶが早苗は躊躇っていたその時…妖怪の山…いや、幻想郷全体に龍の咆哮が響き渡る。魔理沙は自分の予感が的中したことに冷や汗を流し、諏訪子は遅かったかと後悔している。そんな中、早苗は何が起きたか理解できず固まっていたが…彼女を現実に引き戻すように彼女の前に1匹の龍が姿を顕す。

 

全身が白…いや、所々焼かれたかのように黒焦げた鱗や甲殻が見え立派な金の角に、白と焼き焦げた黒の鰭が空に漂い、翼らしい部位がないにも関わらずその巨体を堂々と空中に浮かしている…龍の名はアマツマガツチ、嵐を司る破滅の龍神とも呼ばれる古龍である。どうやらアマツは早苗の使う法衣に秘められている自分の力に共鳴した事で、目覚め、この世界に舞い降りたようだ。

 

「何があったって言うのよ!?」

 

「っ!!まさか奴が、早苗の法衣の力で目覚めたのか…!?」

 

「CYUAAAA!!!」

 

「早苗!!神奈子、御柱ちょうだい!!」

 

「もうやってる!!」

 

アマツの咆哮を聞いたであろう霊夢、神奈子も弾幕ごっこを止めすぐこちら側に来る。アマツは早苗を見つめて居たが、神奈子と諏訪子の姿を見つけた途端敵意をむき出しにし自分の口に巨大な水球を作り出し放つ。神奈子、諏訪子は水球を避ける事自体は簡単なものの、アマツとかなり近く、硬直している早苗を見捨てれず諏訪子は神奈子に御柱を飛ばさせて早苗の前に並べる…が、水球が弾けるどころか御柱を吹き飛ばし、そのまま早苗に向かっていく。

 

「あれから鍛え続けていたが、それでもダメか…!!」

 

「…博麗の巫女と魔法使いさん、それに神奈子様、諏訪子様…お逃げください」

 

「まだだ、まだ何とかなる筈だぜ!?」

 

「死なれちゃこっちが困るのよ…!!」

 

「嫌だ!早苗を置いて逃げれるもんか!!」

 

神奈子は御柱をいとも簡単に吹き飛ばしたアマツを忌々しく睨み、早苗の為に動く…だが早苗は自分が足手纏いである事に気づいていたのか、2人だけでなく霊夢、魔理沙にも逃げるよう伝える。神奈子、諏訪子は勿論敵であった霊夢、魔理沙も彼女を救おうとするが…4人と早苗の距離は遠く、早苗と水球の距離はもう当たる寸前。

 

自分に逃げ場などない事を悟った早苗は、アマツの力が込められている法衣の力を全開にして抵抗を試みるが…アマツの力の一割未満も込められておらず、全く動かない状態で水球の動きを遅くするぐらいしかできない。逃げようとしても水球の速度は元の速さになってしまい、どう足掻いても自分の死は確定していると察し、早苗は涙を流しながら祈りを始める。

 

「…どうか、神奈子と、諏訪子様をお助けください…守矢に祀られてる竜様…!!」

 

そうして水球が早苗に命中する…直前。彼女の前に突如紫の有色透明な結晶が現れ、それが水球を防ぐ。そしてそれと同時に…

 

「CYAOOOO!!?」

 

アマツの悲鳴が響き、あの巨体が地面に落ちる音が周囲に響く。早苗は何事かと恐る恐るで目を開けると…其処には純白な結晶に包まれら翼脚を地面につけて彼女を守るように立ち塞がる1匹の龍。龍の名はゾ・シア…幻想郷の守護龍である。

 

「…杠葉…いや違うか、…兎に角諏訪子達の所へ急げ…!!」

 

「え…どうして諏訪子様の名前と、私の先祖様の名前を…?と言うよりなんで話せて…!?」

 

「CYUAAAAAA!!!」

 

ゾシアは早苗に下がれと促し早苗はそれに従いつつも、ゾシアが喋っていること、そして彼が自分の先祖の名前と諏訪子の名前を知っている事に驚いていたが…アマツが紫の結晶、妖竜結晶を破って1人と1匹に襲いかかる。ゾシアはアマツの突撃を冷静に見切って翼脚でアマツを受け止めた後、守矢神社と逆向きに放り投げアマツの投げ飛ばした方向に自分も飛び込んで行った。

 

〜〜〜〜〜

 

「…久しぶりだな、アマツマガツチよ…」

 

「…CYUOO…!!!」

 

「…隠岐奈ァ!!」

 

「今来た…!?奴か、お前が言っていた嵐の竜とは…!!」

 

「…そうだ、隠岐奈…貴女には他者の力を引き上げる力とかあるだろうか?」

 

「あるにはあるが…竜としての本能に呑まれないか?」

 

「…構わん、奴を殺せるならなんにだってなってやる」

 

「…了承した、龍護!お前の背中に、扉を作ってお前の力を引き出してやる…!!」

 

「…ぐっ!グガ…!!GUOOOOOON!!!

 

「CYUA!?… CYUIAAAAAA!!!

 

「…私の出来ることは後は…奴の言ってた兵器の完成を急がせるのと、戦力の招集か…紫と急いで合流するか!」

 

おまけ 花映塚の異変での龍護君

 

「…見てくれ永琳、竹林に花が咲き誇っているぞ…」

 

「本当ね。ニチニチソウに朝顔、プルメリアに月下美人…綺麗ね」

 

「…今日の業務は休みだったな、少し散歩でもしないか?」

 

「ええ、そうしましょうか」

 

 

 

「…うどんげ、てゐ、あれであの2人は好きだとか周囲に言ってないのだけどどう思う?」

 

「えっと…多分師匠の方は言ってそうですけど、龍護さんが否定してそうですね…」

 

「ま、人の恋路を邪魔したらなんたらって言うし、こうやって側から見守るのに留めておこうウサ。何より変に手を出して、お師匠さんが傷付いたら…」

 

「「「龍護(さん)に冗談抜きで殺される…!!」」」

 

その後、永琳と散歩に出た龍護だったが人里付近で河童達と話をすると言って別れ、隠岐奈に拉致られたわけである。




Q、隠岐奈はなんで参戦したの?

A、他人をブーストして、色々と便利だから。

因みにこの作品での隠岐奈は原作等同様の強気隠岐奈さんです。

隠岐奈(もこたん♂)「そ、そうなんですね…」

もこたん♂「この隠岐奈はこの隠岐奈で可愛いから良いけどね」

何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた

  • 白崎龍護
  • 八雲蒼焔
  • クロ君
  • メル・ゼナ
  • 怨嗟マガイマガド
  • ヌシジンオウガ
  • 藤原妹紅♂
  • 鋼華刹那
  • マガイマガド(コテハンニキ)
  • ゴルベーザ
  • ハン
  • イストワール(図書院長)
  • シン
  • 霍青娥(やべー方)
  • 作者「え?」
  • ラインハルト卿
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