守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます 作:シェリーザ
友人C「そう思うのは貴様だけだ」
うるせえ、反論は聞かん。
幻想郷の迷いの竹林内部、白竹の牢獄の中心の地下にある龍灯…それに貼られていた膜が咆哮と共に内側から突き破るように割れて、中から全身に無骨で大きさも斑な白の竜乳結晶を纏いまるで白の瓦礫を背負ったような龍が姿を現す。龍の名はゾ・シア…古代都市にて都市の最終兵器として生み出され、龍の禁忌を真似た禁断を抱える白熾の龍である。
ゾシアの姿を見て、彼の討伐に来た永琳、メル、蒼焔、マガド、雷牙の顔が驚愕に染まる。
「なんですかあれ!?龍護さんってあんな姿じゃありませんよね!?」
「恐らく今回の狩猟に向けて
「了解です、っと!」
「…わか、った」
「WAOOON!!」
だが永琳の冷静な判断で全員狼狽える事なく、雷牙以外の4人が今回持ってきた武器…永琳はゾシアの素材から作られた白の神々しい弓である熾光たるサミーラ、メルは自身の素材を使った盾斧の血鷲のアードラ、蒼焔は永琳と同じくゾシア素材で作られた剣斧の熾光たるマハーヤ、マガドもゾシア素材で作られた銃槍、熾光たるラエルを構え雷牙は全身に雷光虫を纏い戦闘態勢に入る。
そしてゾシアも永琳達を視認、自身に刃を向けてくる事から敵だと判断し早速結晶の瓦礫を纏う右翼脚で襲いかかる。
「GYUAAAAA!!!」
「どうやらあの姿では遅いみたいですね…では遠慮なくやらせてもらいますよ!」
「WAOAAA!!!」
だが動作が遅い為全員が余裕を持って回避、メルは今の姿のゾシアは鈍重であるが故に遅いとわかっている様で雷牙と共に剣モードで攻撃を開始しエネルギーを溜め、雷牙は彼に合わせゾシアのガラ空きの脇腹に前脚を叩きつけ、尻尾を上向きに振り抜いて結晶を割る。だが両者の攻撃は共にゾシアには対して効いておらずゾシアはそれがどうしたと言わんばかりに翼脚を振り下ろしていく。
雷牙は後ろに大きく跳躍して躱しメルも叩きつけの直撃は避け、衝撃を盾で防ぐが彼の頭上に結晶の大きな破片が降ってくる。防御してる状態で直ぐに回避できない…なのでメルは翔蟲を取り出し盾斧の鉄蟲糸技『カウンターフルチャージ』で防ぎ、剣にエネルギーをフル装填。盾を強化状態に移行させてその流れで剣強化も行っていく。
「僕らも行きましょう、マガドさん!」
「…ああ、むりは…するな…」
「…GUIOOOOOO…!!!」
一方メル達の始まった攻防の裏で蒼焔、マガドはゾシアの背後に移動しており蒼焔の持つマハーヤもアードラ同様、此方も戦闘中にエネルギーをチャージする武器なので結晶に攻撃してエネルギーを少しずつ溜めている。マガドも銃槍の鉄蟲糸技『地裂斬』で攻撃していき、今のゾシアの様な硬い肉質(彼の場合は結晶)を持つ竜に対して有効な砲撃でダメージを稼いでいく。ゾシアはマガドの砲撃を厄介と感じ取ったか、メルと雷牙を無視して今度は2人に殺気を向けて結晶の瓦礫塗れの尻尾を引き摺りながら振り抜く。
蒼焔は今のゾシアでは攻撃を止めて反撃しても止まらないと予測したか、鉄蟲糸技『飛翔竜剣』で飛び上がりと同時にゾシアの背中に剣を向けて突進。そのまま斧形態へ変形させて無傷で済ます。マガドも砲弾をチャージして砲撃…するかと思いきや、発射口を後ろに向け溜めた砲弾を発射。その勢いで空を飛び尻尾を躱すと同時に空中で今装填してる砲弾全てを放出して着地しそのままゾシアに槍を突きつけ、槍の先から杭のような物が撃ち込まれてそれが爆発する。
「GYAAAAAAA!!?」
「…きいて、るな…」
「爆杭砲が効いてる…なら!」
そして永琳はゾシアの纏う結晶が通常の竜乳結晶と同じものかを確かめる為、鏃に雷光虫の体液を塗った矢を引いて放ち右前脚の結晶に当てると…結晶が蒼い光を放ち周囲に稲妻を散らして爆散。それを確認した永琳は直ぐに同じ矢を取り出して今度は左前脚に命中させるが…余り効いてないのか、結晶が爆発した事で少しだけ身軽になった右前脚を叩きつけてくるが龍護から学んだ身躱し矢切りで回避と同時に取り出してた矢で右前脚の結晶を切りつけるが…其方も爆発せず、永琳が何かに気づいた。
「まさか…これらの結晶全てが、爆発する属性が違う…!?」
「そうなると…永琳さん、私が龍…赤黒い稲妻、雷牙さんが雷、蒼焔君とマガドさんが火を使って結晶を爆破していくので、貴女は水と氷で攻めてください。皆さん!まずは結晶から割りますよ!」
「了解です!!」
「まか、せろ」
「WAOOO!!」
「…ありがとう。皆さん、結晶を割れば恐らく彼は速くなります!警戒を緩めないでください!!」
ゾシアが纏う結晶の弱点属性が恐らく全て異なっており、これでは試すうちに矢が尽きてしまう。永琳は慎重に試していこうか、そう考えてる内にメルが永琳の考えに気づいたか蒼焔達に結晶の破壊をまずは優先する様に指示を飛ばす。蒼焔達もメルの指示を快く承諾しそれぞれ焔ブレスや鬼火、雷光虫による雷撃で結晶を手当たり次第に攻撃していく。メル自身もキュリアを呼び寄せてエネルギーを受け取って攻撃、永琳も水の力を秘める水流草と氷の力を秘める霜ふり草から採取したエキスを塗った矢でゾシアの守りを崩していく。
だが結晶が爆破されていくに連れ、ゾシアの本来の結晶と肉体が少しずつ顕になり始めており加えて鈍重な結晶が消えていく事で身軽さが増して全ての行動が加速していく。先程までは振り下ろしや鈍足な叩きつけしか行わなかったが、今では突進やまだ残ってる結晶瓦礫を利用した頭突きなどと段々と攻撃が苛烈になって来ている。
「GUIAAAKAAA!!!」
「WACYAA!!?」
「あ、危なかった…!?」
中には属性攻撃を受け、爆破寸前の結晶を引きちぎって永琳達にぶん投げたりと結晶の瓦礫を背負ってる時にはして来なかった攻撃も行い始めている。4人と1匹はゾシアにダメージを通す為とは言え、結晶を減らし過ぎたかと考えたが…逆にあれぐらいしないとゾシアにダメージを通せるのはマガドだけとなり、それでは先にマガドが潰れ攻めの手が減ってしまう。
なので彼の行動回数を増やすことになったとしても、全員がゾシアの攻撃が激しさを増すのを覚悟の上で結晶を割っているのだ。ゾシアが此方の事情を知らずに暴れ回るが、弱音を上げる者はこの場におらず皆奮起してゾシアの討伐に全力を掛けていた。
「GUOOOOOO!!!」
「速くなるとは思っていましたが、ここ迄とは…!!」
「此処からはもう結晶を割らずに攻撃していきましょう!」
「では行きますよ、蒼焔君!」
「任せてください!」
「援護します!雷牙さんもお願いします!」
「WAOAAA!!!」
とはいえ蒼焔がゾシアの想定外の加速に少し慄いており、永琳もこれ以上結晶を割る必要はないと感じて結晶を割る指示を此処で取り消し、ゾシアへの攻撃を再開する。結晶を割る間にも武器の特性上、攻撃を止めてなかったメル、蒼焔が先駆けしてゾシアに攻撃を仕掛け永琳、雷牙が矢と雷撃で2人を援護していく。
「GUUU…!!!」
「…はんげき、できん…」
一方で銃槍の砲撃を厄介視してマガドに集中していたゾシア、彼はマガドに猛攻をかけており現在は右翼脚の叩きつけとマガドの銃槍の盾で鍔迫り合いをしていた。マガドの顔には汗が流れており、反撃の機会を窺っているようだがいかんせんゾシアの力が強すぎるせいで力を緩めれない状態にあった。このまま拮抗するか、それとも奥の手を使うか…そう考えた矢先ゾシアの背中に矢と雷撃が命中。
「GYUIAAAAA…!!?」
「マガドさん!このまま行きますよ!」
「奴の注意を一瞬逸らすので、その隙に離脱してください!」
「…たの、んだ…!」
ゾシアの力が一瞬緩むと同時に結晶瓦礫が消え本来の結晶が現れた背中に強化状態なのか、電光を纏っているマハーヤを突き刺し其処から煙が吹き出し、赤黒い稲妻が走るエネルギーが集中する。ゾシアはもがき始め背中の蒼焔をどうにかしようとするが…そんな彼に余裕を与えない様にメルが盾と剣を合体した斧形態の盾斧で刃の部分を高速回転させて斬り込み…蒼とメル、両者の攻撃が同時に炸裂。
爆発の衝撃で蒼焔は投げ出される様にして離脱し斧へと変形しつつそのまま斬り込みを続け、メルは盾斧の瓶を全て放出した為、剣形態に戻して再びエネルギーを溜め始める。両者の攻撃により怯み、力が緩んだゾシアの隙を突いたマガドは盾で翼脚を弾きそのまま勢いを乗せて銃槍で突きを放った後銃槍から青い炎を放つ砲弾を放つ。
「GUAAAAAA!!?」
「…たすかった、ふたり…とも…」
「壁を背負わされない様お気をつけください、今の龍護さんは遅いですが追い詰められたら厳しいですよ」
「とりあえず先程の鍔迫り合いや砲撃で武器を消耗してると思いますので、一度研磨で離脱してもらっても構いません」
「…すまん、すこ…し、まってくれ」
砲弾を左翼脚に受けその衝撃で大きく怯むゾシア、その隙に3人は合流してマガドが武器の研磨で一度離脱。メルと蒼焔はまだそこまで切れ味を消耗してないので武器を構え直していると…雷牙が吹き飛ばされて来て壁に激突、地面に倒れ込むことはなかったものも歯を食いしばって耐えているのは丸見えだった。
「GRRRR…!!!」
「雷牙さんが吹き飛んできた…!?」
「雷牙さん!何があったんですか!?」
「気をつけてメルさん、蒼焔君!龍護さんが…!!」
そこに今ゾシアの気を引いてる永琳が2人に警告を出す…と、ゾシアが両翼脚を地面につけ結晶を生成しながら突撃。永琳は流石に躱せないと即座に判断し鉄蟲糸技『飛翔睨み撃ち』で回避と同時に空中で矢を放ち、同時にゾシアの身体に矢を刺して突進をいなし終わった後に矢を引き抜いて着地していた。
どうやら雷牙が先程吹き飛ばされたのはゾシアの竜乳結晶を生成する攻撃により不意打ちされ、そこから追い討ちをかけられたのだろう。一先ず雷牙に傷薬を飲ませるのを蒼焔に任し、メルが走り、武器を研ぎ終えたマガドが砲弾を噴射する勢いで空に飛び上がり永琳の援護に入る。
マガドがすぐさま銃槍の鋒の向きを変え、砲弾を再び噴射して突撃する角度を変えそこから刀身を叩きつける。メルの方も直ぐに駆けつけるために鉄蟲糸技『アックスホッパー』で斧を地面に叩きつけた衝撃を利用し、翔蟲に引っ張りあげてもらってから空中で超高出力属性解放斬りを発動。瓶に溜めたエネルギーを再び空になるまで撃ち尽くし、ゾシアの身体に傷をつけていく。
「…GYUOAAA…!!!」
「どうやら私の盾斧とマガドさんの銃槍の砲撃は
「…今のうちに体力を減らしたいけど…」
「…むこうも、ほんきを…だして、きた」
ゾシアが痛みで呻き、メルが今の結晶瓦礫のままであればマガドの砲撃、メルの超高出力属性斬りでゾシアの体力を減らせるのではないかと考える。永琳も彼の意見に賛成なのか、賛同の意思を示そうとしたが…彼の様子と動きを見てそれを止め、マガドもゾシアの行動を見て砲弾を装填し冷却を行う。
ゾシアはこのまま鈍重な状態で戦っても体力が減る一方だということに気づき、全身を震わせ始めた。その衝撃により結晶に罅が入っていき…割れて、大小様々な欠片や破片が地面に落ちていく。結晶が落ちた衝撃で土煙が舞い上がり永琳達3人や、少し離れてた雷牙と蒼焔は冷静に煙を振り払っていると…中から全員が見慣れた結晶を纏う姿をしたゾシアがその場に佇んでおり、翼脚の4本の鉤爪が開かれ先程まで結晶瓦礫で隠れていた顔の結晶が割れ、口が現れる。
『GYUOAAAAAAAA!!!』
「…私達の知る姿になりましたね」
「先程までより断然速くなってるでしょうね」
「…やることは、かわらん…」
開かれた口から開戦時のくぐもった咆哮と違い、今度は歴とした耳に響く咆哮を上げる。メル達は少し耳を押さえつつも今のゾシアの状況を冷静に判断しており、いつもの姿に戻ったゾシアの行動速度に警戒を高めていく。そうしてゾシアの結晶瓦礫から解放された最初の攻撃は…口元に水が溜められ、それが水球となって打ち出された。
3人はゾシアの水球ブレスに驚愕していたが、直様正気に戻り急いで回避。誰も直撃せずに済んだが、その水球が先程ゾシアの体から落ちた結晶瓦礫の一部に命中しそれから水が溢れ出して爆発を起こす。離れていた為に何も影響がなかった雷牙と蒼焔にも、ゾシアが水属性の攻撃を使ったと言う衝撃の事実に驚きが隠しきれていなかった。
「嘘、龍護さんはあの嵐竜と同じことができるのですか!?」
「いえ…多分、彼は…!!」
「っ!来ますよ、離れてください!!」
蒼焔のご尤もな疑問に永琳が少し否定気味で返す…というのも、ゾシアは本来黒の姿を含めても火、雷属性しか扱わない。だが
メルの咄嗟の指示で躱せたマガドと永琳、だがメルだけが回避が間に合わなかった為カウンターフルチャージで受け止め、瓶も完全装填された為反撃に出ようとすると…近くに落ちていた大きめの結晶瓦礫にゾシアの冷気が当てられ、結晶から周囲を凍てつかせる冷気が溢れ出る。
「っ!?まずい…!!」
「メル…!!」
「WAOAAA!!」
結晶付近にいたメルは焦燥を顔に浮かべ、メルの救出にマガドと雷牙が動くが…両者の距離はかなり離れており、間に合うことはない。メルは急場凌ぎで瓶のエネルギーを全消費して盾を強化、結晶の爆発をなんとか防ぎ切る。しかしそれが隙を晒す結果となりゾシアがメルに対して、その体格を用いたぶちかましに近いタックルを当てる。
氷気の爆発を防御した影響で彼の手は少し悴んでおり、盾にかける力が緩んでタックルを防ぎ切れず大きく吹き飛ばされる。そのままゾシアが結晶を生成して追撃をしようとするが、その前に雷牙・マガドペアがメルを間一髪で回収し、結晶が空を切った。
「すみ…ません、まさか氷の力を使ってくるとは思いませんでした…」
「…おれも、あんなの…よそうできん…」
「GWAOOO…!!!」
メルを雷牙の背中で回復させつつ雷光虫の雷撃や、雷牙に搭乗しているマガドの銃槍砲撃で一度引き気味に戦う2人と1匹。彼等の様子を見て今度は自分達が前衛をする番だとを、蒼焔と永琳ペアがゾシアの前に立ち塞がり挨拶代わりの変形斬りを命中させる。
「GURAAAAAAA…!!!」
「右と左から一斉に来ます、後ろに飛んで躱しましょう!」
「分かったわ!」
ゾシアが両翼脚に力を溜めていたのが視えた蒼焔が永琳に叫び、彼の言葉通りに後ろへ飛ぶ。するとゾシアが両翼脚を叩きつけたのちに、地面を抉る勢いで蒼焔や永琳がいた場所を攻撃する。危うく攻撃を受けかけた2人だが、蒼焔のお陰で免れるが抉った際の衝撃で生成された竜乳結晶は読み切れず被弾してしまう。
だが負傷は軽い方である為そのまま戦闘を続行、永琳が赤い袋を取り出してその中身を周囲にばら撒き自分達の力を上げていき蒼焔もその波に乗ってゾシアに攻め立てる。斧の振り回しから剣へ変形しながらの2段攻撃でゾシアの結晶を割り、そこから剣形態での連撃でゾシアの右翼脚に傷をつけていく。
「蒼焔君、私も再び戻ってきましたよ」
「メルさん!それじゃあ…龍護さんの注意を引いておいてください!」
「そんなのお安い御用「GUGYAAAAAA!!!」…ではないですが、永琳さん!マガドさん!雷牙さん!私の手伝いをお願いします!」
「了解です!」
「…かま、わん」
「WAUAAA!!!」
戦線復帰を完了したメルがゾシアの水球ブレスや氷結翼脚などを捌きながら2人と1匹に自身の手伝いを頼み、それを承諾される。その流れのままメルは剣形態でゾシアに攻撃し、攻撃が来れば盾でいなしたり防いだりの防御重視で戦い、永琳が曲射で回復薬を打ち出して雷牙から降りたマガドが変わらず砲撃と突き、杭のようなものを撃ち込み雷牙はその身軽な体躯と雷光虫との連携でゾシアを攻撃していく。
そして…ゾシアの注意が3人と1匹に向いた隙に蒼焔が再び背中に飛び乗り、剣形態の剣斧を突き刺してまたもや零距離で剣斧のエネルギーを注ぎ込んで爆破。ゾシアが突如の背中からの攻撃によって体勢を崩したがそれでもなんとか踏ん張り耐える。そうすると…彼の顔の結晶に罅が入り始める。
「…!皆さん、此処からは絶対に結晶を放置しないでください!!」
「嵐の時に見たあれですか…」
「…いったい、なにが…?」
「…!?WACYUU…!!?」
「…なんですか、あれ…!?」
ゾシアの顔の結晶の罅は徐々に大きくなっていき、最終的に割れて結晶に隠されていた姿が顕になる。漆黒より悍ましい蠢く黒の肉塊に捻れたような2本の角、そして…人間や妖怪、竜には進化の過程で捨ててない限り存在する眼窩に、あるべき筈の眼球が存在していない眼無しの素顔。
「GYUOAAAAAAA!!!」
本来であればもっと遅かろう暴蝕の黒は、4人と1匹を全力で叩き潰すべき相手と認識したのかその姿を早くも顕界させたのだった。
ゾシアの第1形態前の結晶瓦礫形態ですが、これはアン・イシュワルダの第1形態をイメージして書いています。この形態では結晶生成や属性攻撃を放てない代わりに、鈍足高耐久の戦車型のような形態になっております。
そしてゾシアの水、氷属性の使用ですが…実はかなり初期の段階でバレバレの伏線が貼られています。
おまけ 壮大に何も始まらないもこたん♂の召喚シーン
トリステイン学園…ゼロの使い魔という作品の舞台になる学園で、そこでは原作の開始点となる使い魔の召喚儀式が行われていた…
「我が名はアルナ・ルーシュ・ステリア…五つの力を司るペンタゴン、私は心より求め、訴えます!我が導きに応え、我の運命に従いし使い魔を……召喚してください!」
本来この世界ではルイズという少女が召喚の最後(の筈)となるのだが、この世界では違う。少女…アルナが召喚のオオトリを任されており現在召喚の真っ最中だった。彼女の周囲では何を召喚するのか、学園の生徒と思われる少年少女、そして明らかに場違いな服装の青年が見守っていたのだが…そうしている時に事件は起きる。
「ねえ、あれなんかおかしくない?」
「詰まってるというか何というか…凄い悪寒がするんだが」
先程の詠唱により開かれた人間と同じ大きさの銀色の空間の穴だが、先程生徒の一部が溢した通り何か詰まっているような挙動をしているのだ。そうしてるうちに穴はどんどんと大きくなってていき…最終的にそこら辺の一軒家と同じ大きさになった。そしてそこからアルナが呼ぼうとしていた使い魔となる生物が姿を現す…
全身骨でできている巨大な鳥であり、頭部からは白い髪を結ぶ紅白の帯らしき髪飾りがついており…何より神話生物並、またはそれ以上の悍ましく冒涜的な姿をしている巨大な骸骨鳥。かの鳥こそ短命であるが故に寿命死してもすぐに蘇り、同時に周囲に消えない炎を放ち全てを焼き尽くす輪廻転生を繰り返す最悪の厄災、異形の不死鳥藤原妹紅である。そんな厄災を召喚してしまったアルナは…
(…終わったァァァ!!?あれって異形郷もこたんだよね!?あ、私の転生人生詰んだ…さようなら今世のお父様、お母様…)
絶望と諦観が入り混じった表情を向けておりその他生徒も目の前の異形に、不死鳥ではあるが不死鳥ではない存在に興味の目や見た目がゆえの恐怖の目を向けたりと十人十色の反応をしていた。尚青年は異形妹紅を見て驚愕の表情を浮かべていた。そして異形の不死鳥の寿命が尽きかけたその時。
「待て待て待て!!ストップ本体、今自爆するな!?今自爆したらこの世界吹き飛ぶから落ち着いて寿命伸ばせ!!」
不死鳥の前に1人の白髪の男が現れ不死鳥に待ったを掛ける、不死鳥の表情をよく見ると何かを堪えている目をしておりまた眼光が灯っていないが心なしか、上を向いたり下を向いたり忙しなく動いてるように感じる。
「…異形形態を解除できない!?なら不死鳥型宇宙怪獣になれ!!それならどうだ!?」
男は不死鳥の言葉を理解してるのか焦燥の渦に呑まれかけているも、冷静に思考を続けて何やら不死鳥に言葉を飛ばす。男の言葉を聞いた不死鳥は首をブンブン回して力の操作らしき行動をとっていると…不死鳥から眩しい光が放たれ、その場にいた骸骨の不死鳥は姿を消していた。
…代わりに姿形は人間に近いがそれでも人間の2倍の大きさはあり、黄色と黒の波紋のような両目と黒い嘴、巨大な赤い両翼に尾羽や赤い鳥のような脚と人型の鳥と言われたほうがしっくりくる姿へと変わった。
「…ふう、危ねえ…突然召喚されたからビビったわ…あ、自己紹介しとくか。俺は藤原妹紅、
そして白髪の男、藤原妹紅が不死鳥型宇宙怪獣…異形の姿の妹紅と共に謝罪の意を込めたお辞儀をするが…青年を除いたこの場の全員はこう思った。
(今自己紹介されても頭に入らんわ!!?)
こうして不死鳥の不慮な事故によって呼ばれたハルケギニアの生活は…作者が本編の更新で忙しいので続かない。
もこたん♂「続かないのか…」
尚この間彼の不在にいち早く気づいた青娥はマホロアを強制連行して彼を捜索していた。
何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた
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白崎龍護
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八雲蒼焔
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クロ君
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メル・ゼナ
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怨嗟マガイマガド
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ヌシジンオウガ
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藤原妹紅♂
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鋼華刹那
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マガイマガド(コテハンニキ)
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ゴルベーザ
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ハン
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イストワール(図書院長)
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シン
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霍青娥(やべー方)
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作者「え?」
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ラインハルト卿