守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます 作:シェリーザ
クロの脱皮から一年ちょっと…シャガル到来後も色々な異変が発生し、現在は人妖が誰かしらに取り憑いている『憑依異変』が起きていた。そんな中、妖怪の山の一部である玄武の沢にて…
「盟友〜!最近うちのガラクタとか兵器とか設計図が誰かに盗まれてんだ、解決してもらえないかな!?」
「…にとりには世話になったし、解決に助力させてもらおう」
「本当!?ありがとう盟友!!」
見た目は河童じゃない水髪の少女、河城にとりが白黒の男、白崎龍護に泣きながら何やら依頼を出しており、龍護はかつてアマツマガツチとの戦いでにとりに収束破龍砲を製造してもらった恩がある。なので彼はその恩を返す意味でも彼女の依頼を受けることにした。龍護が依頼を受けることに感極まって彼の懐につい飛び込んでしまったにとりだが、冷静になって咳をして彼から離れる。
「危ない危ない、盟友の奥さんに殺される所だったよ…それで依頼内容は単純。うちの兵器や設計図を持っていってる輩を見つけて私の元に連れてきて欲しいんだ!報酬はそうだね…」
「いや、報酬は構わん。要するに泥棒の捕縛をすれば良いのだろう、なら報酬は不要だ。すぐに依頼を受けてやる」
「…うぅ、盟友には感謝しかないよ〜」
彼女が龍護に出す依頼は簡潔に、泥棒の捕縛である。にとりは龍護に泥棒を取っ捕まえて欲しいと頼み込み、あくまで依頼なので報酬をどうしようか悩んでいたが…龍護は単なる泥棒退治だと考え、報酬不要と返事するとにとりは龍護の寛大な対応に涙を流していた。龍護は彼女にやはり報酬は支払えなかったか、と思っていたのだがそこは優しさか黙っていたのだった。
それはさておき泥棒退治と言ったって、手掛かりがなければ何も始まらない。龍護はにとりからその泥棒の様相を聞けなくても、いつから盗みが始まったのかを聞くことは出来るので速やかに彼女に質問していく。
「兵器や設計図が盗まれ始めたのはいつだ?」
「えっとねぇ…確かあの雷神竜が生きてた時代あたりより少し前からかな、あの時はちょこちょこ消えてるぐらいだったのが今ではかなり持ってかれてるねぇ」
「犯人に心当たりは?」
「盗まれたのは大型弩や大砲、後は残骸やガラクタとかだからかなり大柄か、或いは怪力の持ち主が怪しいかな。ただ設計図となると大柄な奴だと厳しいから…私達と同じ人間の身体で、怪力の持ち主が犯人じゃないかって私は睨んでるよ」
にとりから聞き出した情報を整理ていく龍護…その中で彼はある結論に達する。これ、ワンチャン勇儀じゃね?と。だが彼は知らない、彼女は幻想郷の地底と呼ばれる所に住んでる事と宴会がない限り余り地上に出たりしない事を。とは言えそんな事を言っても彼は結局その事実を知らないのでまさかあの勇儀が…と信じられない、と言う表情になる。
その表情を見たにとりは彼に心当たりがあったのではと考え、彼に尋ねていく。
「その表情はもしかして、犯人が分かった!?」
「…にとりが言った特徴に全て当て嵌まる奴を思いついたが…性格的に絶対やらないし、何より…彼女は兵器がなくとも素手で竜と渡り合えるからなぁ…因みにその者の名前は星熊勇儀だ」
「星熊様!?確かに私が言った特徴に当てはまるけど、星熊様だけは絶対にないよ!?…と、ともかくこの兵器と設計図の窃盗は実は天狗達も頭を悩まされてるんだ、だから文や椛辺りに聞いても情報を貰えるかもしれないから任せていいかい、盟友?」
「…ああ、分かった。それでは泥棒退治に出かけてくる」
「頼んだよ〜!」
彼が思い浮かべた人物の名を聞いて、その者が犯人である事だけは絶対にないとガン否定するにとり。龍護も彼女が窃盗を働く筈がないと思い彼女を容疑者候補から除外し、結局それ以外思いつかなかったのでにとりの言葉を聞いて、玄武の沢を出て妖怪の山を回って話を聞くことに。こうしてにとりに見送られながら、龍護は泥棒退治の依頼を開始した。
612:月の薬師の守護龍
東方のキャラ内で怪力持ちで、兵器や設計図を盗みそうなキャラをあげて欲しい
613:このすばでいいですとも!
>>612
ほとんど人外で割と力持ちな奴多いからわかんねぇ()
614:第八世界存在いーすん
怪力だけならまだしも、窃盗を働きそうな方ですか…正邪さんが思い付きますけど、彼女が大砲などを盗った所で…
615:月の薬師の守護龍
鬼人正邪か、彼女は確か…逃亡の身だな。だが彼女が盗んだと言うものは大体手持ちできる道具だから、大型弩や大砲をパクる理由がないんだよな
616:廻る呪いの赤い霧
東方で窃盗やらかしそうなキャラって正邪か、高飛車我儘お嬢様の比那名居天子だが…正邪はちゃんと自分が扱えるもの、天子は興味を持ったものしかパクらん気がするから違うと思うんよな
617:呪霊喰いの神モドキ
>>616
貴様天子のことを泥棒と言ったな、良かろう戦争をしてやる
618:ひとつなぎの魔神さん
>>617
赤い霧と神機使いの戦い…気になるけどブチギレすぎでしょ
619:歌の魔王withシェム・ハ
てんこ愛してる派閥だったか…
620:星々見渡す破滅因子殿
それはさておきイッチの世界で兵器が盗まれている…か、目的として考えられるのは幻想郷転覆か、竜への恨み晴らしか、或いは転売か
621:一斬必殺の鳩
どの理由の奴がいてもおかしくないな、そうなったら厄介なのは転売ヤーだけど
622:月の薬師の守護龍
転売屋は根絶やしにしてくれよう
623:幸運と不幸の死霊術師
転売ヤーを許すな
624:不運の男
全ての罪を刈り取り、悪を滅する…!!
625:蒼の月光
>>624
ジンさん!?
626:バイオ娘娘
転売屋への恨みが物凄いですわね、まあ私は妹紅さんの道具や衣装、身体の一部などを転売してる訳なのですが
627:マガニャン
>>626
さらっとヤバめの発言するのやめて?
628:第八世界存在いーすん
青娥ネキは今日も元気ですね()
629:旅する金属生命体(分体)
自分の旦那さんの身体の一部の転売って…妹紅ニキの身体のパーツって、何処に需要があるんですか?
630:バイオ娘娘
私のような妹紅さんを身体の一部でも良いから求める方や、雷鼓さん達のような方、あとは妹紅さんの身体で武器や防具を作ったりする方に需要が有りますわ。特に腕や顔、髪に胴体(主に下)は…
631:星々巡る不死鳥
すまん青娥、それは流石にライン超えしたわ。次から俺のパーツを焼却処分します、聖杯戦争の中でも当然のように身体が吹き飛んだからそれも燃やしとく
632:バイオ娘娘
いやあぁぁぁ!?やめてくださいな、妹紅さん!!私達の希望がぁぁぁ…!!
633:月の薬師の守護龍
…退出させてもらおう
「…ふぅ、意外と呆気なく終わったわね」
「ぐぐぐ…!」
「どうしよう…」
龍護が妖怪の山にて情報収集に励んでいた頃、人里の上空では1人の少女が2人組の少女と対峙…し終えていた。1人の方は紅白の巫女衣装を着る少女、博麗霊夢であり彼女はつまらなさそうな表情で2人組の少女を見つめている。見つめられていたのは青髪でボロボロの布服に差し押さえ状が貼られている少女、依神紫苑と山吹色の髪で、紫苑と異なり豪華な衣服と黒帽子、装飾品を付けている少女依神女苑である。
2人はこの異変に乗っかって悪事を働くつもりだったのだが、その目論見が異変解決者である霊夢達にバレて決闘に臨み、そして敗北して現在に至る訳である。女苑は敗北の悔しみで表情が歪んでおり、紫苑は打開策を探してるのか必死に考え込んでいる。
「ま、大人しく諦めなさい。アンタ達の野望は終わったわ」
「くっ、こんなところで…!」
「…!そうだ、女苑!逃げるわよ!!」
「え!?ま、待ってよ姉さん!」
霊夢が2人にお祓い棒を向け、2人を少しすつ追い詰めていく。女苑はそのまま歯を噛み締めて抵抗するかどうか、拳を握っていたが…此処で紫苑が女苑の手を掴み突如人里の外に向けて逃走を開始する。女苑は最初固まっていたが、紫苑に手を引かれて逃げ始めたことで正気になり彼女に身を任せる。
霊夢ははじめ、逃走した2人を呆然と見つめていたが、彼女の姿が変わり、右腕が包帯で巻かれている桃髪の仙人、茨木華扇の姿に変わる。どうやら2人も憑依状態だったようだ。
『何をぼさっとしてるのです!?すぐに追いかけなさい!』
「…分かってるわよ、嫌な予感がしたからアンタの大鷲に私の神社からアレを持って来させて。…あと華仙、一児の母になろうとしてるのだからその説教癖『霊夢!!』…悪かったわよ、とりあえず持って来させるのは任せたわよ」
「…幻想郷にこんな砂の大地があるなんて…」
『貴女が知らないのも無理はないでしょう、幻想郷に住まう竜の中には砂漠という砂の一帯を生息地にする竜もいます。その方々に向けられて作られた一帯で、人は普通入らない。入るとしてもこの地域にしか生息しない熱帯苺を求めて来る人達だけですが…奇妙ですね、普段居る小型竜がいない…?』
「…そういえば此処で巨大な竜を見た、って報告が何件も来てたわね…もしかしてそいつのせいかしら」
華扇のペットにとあるものを持ってくるよう頼み、依神姉妹を追跡していた霊夢。依神姉妹は幻想郷の中でも狭くは無いが広くも無い砂の大地…ディアブロスなどの竜に向けて作られた地域に逃げ込んでいた。
華扇の説明を聞きもしかしたら依神姉妹は、自分と仲の良い竜を仲間につけるのだろうと考える霊夢。彼女は自分の勘が当たったであろうことにため息を吐きつつも、何処から来られても問題ないよう浮上して構えておく…と。2人の目の前に先程逃走した女苑が姿を現した。
「あら、もしかして竜に助けを求めたの?」
「厳密には違うけど不本意ながらそうよ、あんた達が予想以上に強かったからね!」
「ふーん…ま、どのみちアンタ等2人を退治すれば良いか」
不敵な笑みを浮かべる女苑を不審に思い身構える霊夢、しかし彼女はとあるものを発見する。細長く先が鋭利に尖っている黒の巨大な物体、撃龍槍。それを見た霊夢は警戒心を強めつつ女苑に対しお得意の夢想封印を放とうと札を取り出した…その時。
「今よ、ルカ!!」
「…!!」
「っ!?」
女苑が突然何者かの名前を叫び、その名を聞いた霊夢はもしやと思い上を向く…と、上空から巨大な何かが降ってきており霊夢は緊急離脱する。砂煙が発生し、霊夢は砂が目に入らないよう袖で顔を守っており砂煙が止んだタイミングで袖を下ろして襲撃者の容貌を捉える。
全身が金属のような光沢を持つ甲殻に包まれており、それらが王のような風格を思わせる作りになっていて、両前脚はどんなのも切り裂けそうな鎌、両目は赤紫の不気味に光る竜…いや、華蟷螂のような蟷螂。名は閣蟷螂、アトラル・カ。奇襲が失敗した彼は舌打ちのような音を鳴らした後、両前脚を持ち上げて霊夢を威嚇。霊夢は竜では無いかと身構えていたが…アトラル・カの姿を見て拍子抜け、と言った様子になる。
「…なーんだ、竜じゃ無いのね」
「…キキッ、竜じゃなくて悪かったな…」
「…喋れるの!?」
「我の配下と意思疎通する為に得ただけだ、…まあ我には無用のものだがな」
「格好つけてんじゃないわよルカ!ってか私達の事を配下扱いしてたの!?」
「まあまあ女苑…」
拍子抜けしていた霊夢だったが、アトラル・カが人間の言葉を発した事で驚愕する。だが彼女の周囲には言葉を話す竜もいる、彼等と同じ原理であれば話すことも造作もないかと考えを改め、女苑とアトラル・カ、彼に乗る紫苑と対峙する姿勢を見せる。
アトラル・カは自分と戦うつもりである霊夢を見て、鼻で笑うような息を吐いて彼女に対し嗤いながら問いかける。
「ほう…我に勝とうというのか、博麗の巫女」
「竜ならまだしも、虫ぐらいなら勝ってみせるわよ!」
「クク…それが虚勢でない事を願うぞ…!キシャァァァア!!!」
アトラル・カは霊夢の返答に期待する素振りを見せた後に、竜に負けず劣らずの咆哮を上げる。咆哮を上げたアトラル・カは早速金色の糸を地面に吐き、砂の中から大砲を4つ取り出し両前脚に1つずつ、背中に2つ搭載。糸で巻き付けて固定して装着を完了する。
霊夢はアトラル・カが大砲を装備したことに驚きを隠し切れておらず、動揺を露わにしている。彼女に取り憑いている華扇も蟷螂が人間の兵器を扱ってきている事に驚きを隠し切れておらず、その為…アトラル・カが右脚に装備した大砲を向けてる事に気づくのが遅れた。
『っ!霊夢!!』
「分かってる!!」
「ルカ、あの巫女は勘がいいの。兎に角弾を出鱈目に撃って相手にどれを当てるつもりか悟らせないようにしよう!」
「キキキッ、助言感謝するぞ紫苑…!」
大砲の導火線に火が点き、砲弾が発射される。もはやごっこの範疇に収まらない弾幕が放たれた事に霊夢と華扇は冷や汗を流しており、対するアトラル・カは紫苑の助言を聞いて砲弾を砂の中から拾い上げていき装填、出鱈目に撃ちまくる。
霊夢は最初、アトラル・カを竜より格下の虫と考えていたが、兵器を使用してきたなら話は別…加えて紫苑の援護射撃もあり下手な竜より遥かに危険だと再認識し、例のものが来るまでアトラル・カの懐に飛び込んで砲弾の発射を減らす事を選択する。だが…
「クク、貴様が我が兵器を恐れるであろう事は計算済みだ…」
「しまった…!」
『くっ、拙いわよ霊夢…!』
アトラル・カの腹部から幾つもの金色の糸弾が放たれ、その内の1つに当たってしまい絡まってしまう霊夢。なんとか振り解こうとするが、彼女を縛る糸はアトラル・カを見れば分かる通り、非常に頑丈で彼女の力では到底破れない。彼女に憑依する華扇が力業で破ろうとするも千切れる気配はなくもがくだけになる。
そんな2人の隙をアトラル・カは見逃すはずがなく、彼女達から距離をとって砲撃を再開。砲撃の嵐が再開すると察した2人は仕方なく一旦後にし巻かれた状態で空中浮遊して砲弾を回避する。砲弾の雨に晒される中霊夢が自分に憑依してる華扇に対して、どうにかこの状況を破る手段がないのかを叫ぶ。
「華仙、アンタの旦那のスペルカードでこの糸燃やしなさいよ!?」
『燃やそうにも腕が縛られてるからカードが「無駄だ…」…どう言う意味ですか?』
「我が糸はあの緑竜に打ち勝つ為にも鍛え上げた…故にただの炎では焼き切れぬ、地獄の豪火で漸く火がつく程に耐火性は高いぞ…」
「それで本当にやばい炎扱える奴が来たらどうするつもりよ」
「女苑は危ないから下がってて、私がルカの手助けするから「はいはい、任せましたよお姉様」分かってるならよろしい」
華扇の旦那…マガドの力を封じ込めたスペルカードでの焼却は不可能なのかを試させようとする霊夢、華扇も試したいが、まずスペルカードの宣言が厳しくどうしようか…と思っていた所、アトラル・カから衝撃の発言が飛び出る。
どうやら彼の糸はとある緑竜の放つ炎ですら火が点かず、それこそ地獄の豪火を以てして漸く焼却が始まるぐらいに耐火性が高いと言う。女苑はその発言がフラグにならないか心配しているが、その炎を扱えそうな奴は…1人だけなのでそいつが来るまでは問題ないだろう。霊夢は緑竜と言う言葉を聞いて誰か分かったようで、思考を回転させているが…
「…とは言え我は慢心せぬ、窮鼠猫を噛む…人間にはそんな言葉があるようだな。なら、我もそれに倣って…油断せずに貴様を葬ろう」
『霊夢、今すぐ私に交代しなさい!私ならあの程度ではくたばりません!!』
「…」
アトラル・カは現在追い詰めている霊夢に油断せず、距離をとって大砲を一斉掃射し霊夢の命を奪わんとする。華扇は霊夢に自身への交代を促すが彼女は動じる事なく、その場で静止している。
アトラル・カは彼女の行動停止を不審に思うも、動きを止めてる今が絶好の機会である事には変わりない。そのまま砲弾を撃ち尽くす勢いで砲撃を続け…砲弾が尽きたので一度装填の為に砲撃を止め装填に移行した…その瞬間。
「!?キィァァァァ…!!?」
「ルカ!!右鎌に切り傷が、どうして…!?」
「…アンタが馬鹿みたいに砲弾を放ってくれたおかげで、糸が衝撃で緩んだのよ」
「だが、それだけだは我が斬傷を負った理由にはならない…!!」
「これを使ったのよ」
爆風を突っ切って何者かが過ぎ通った後に、アトラル・カの右鎌に傷が入る。現在右鎌を押さえながら上げた悲鳴に紫苑が心配の声を掛けるが、その2人に割って入るように霊夢が糸から解放された事を明かす。彼女が糸から解放されたのはこの際どうでも良いらしく、アトラル・カは彼女に怒るように何故自分に切り傷がついたかを尋ねる。
すると彼女から帰ってきた返事は、とあるものを使ったと言う事。彼女の持つとあるもの…雷神の如くの気配を宿し、心なしか目玉のような装飾が本当に眼球のように見える野太刀… 神斬・雷禍滅裂。この太刀はかつて幻想郷で異変を起こした古龍、百竜の淵源ナルハタタヒメの素材から作られた太刀で、博麗神社に祀られていたものの1つ。霊夢は今回の戦いでこれが役に立つと勘付いたのか、華扇の大鷲に頼んでこれを持って来させた訳である。
「…その太刀、あの白い男と同等の気配がするだと…!?」
「…?白い男…龍護さんの事かしら、確かにあの人は色んな竜を狩ってるわよ、この前の嵐の竜とかもそうだし。…それとそこの貧乏神」
「っ、な、何よ…」
「その蟷螂が付けてる大砲の火薬に火花飛んだから、離れないと拙いわよ」
アトラル・カは太刀から漂う古龍の気配に、自分がかつて越えるべき相手と定めた白い男…龍護と同じ気配がする事に驚愕を示す。霊夢はアトラル・カの驚愕の理由がなんとなく分かった感じで、そっけなく言うが…アトラル・カの頭部になってる紫苑に突如、警告を出した。
紫苑は最初霊夢の警告を怪しんでいたが、アトラル・カはその広い視野で彼女が言った通り自分の装備する右鎌の大砲に火花が飛んでた所を見ている。彼は即座に頭部の紫苑を左鎌で器用に捉え、自分の胸元に覆うようにすると…右鎌の大砲が爆発。彼の右腕が少し焦げていたが彼は問題なしと言った様子で霊夢に目を向ける。
「…クク、少しはやるな、博麗の巫女…ならお前に面白いものを見せてやる」
「へえ、その大砲を投げてくるのかしら?」
「当たりではあるが…外れでもあるな」
アトラル・カの発言に霊夢が面白い、と言った様子で立ち向かう。霊夢の打ち立てた予想に半分当たってた事には動揺せず、そのまま背中の大砲、左鎌の大砲全てを霊夢にぶん投げていく。
霊夢はそれ等の飛んでくる軌道を見て浮遊も絡めて冷静に回避、時折華扇に切り替えて爆風をものとせずに無事切り抜けると…アトラル・カがいつの間にか移動していた為、彼を追跡していく。
「…華仙、凄く嫌な予感がするわ。アンタの大鷲で龍護さんと雷牙さんと…そうね、幽香とあの竜を呼んできて」
『…分かったわ』
だがアトラル・カが先程は少し狭かった所が、今度は広々とした戦場に移り変わろうとしてる事で霊夢に悪寒が走ったのか、華仙に増援を頼む。華扇は霊夢の鋭い勘が起動したのだと予測し、彼女に憑依して自分のペットの大鷲に再び指令を出す。
保険を掛けた所で2人は改めてアトラル・カを追い…彼の元へ辿り着く。彼の頭部に乗ってる紫苑は不敵な笑みを浮かべており、アトラル・カは表情は分からないが恐らく嗤っている事だろう。霊夢は警戒心を高めて彼を問い詰めていく。
「…それでここで何をしてくれるの?さっきの大砲より凄いのを出してくれるの?」
「キキ、ああそうさ…刮目せよ、我が宮殿…
「これが私達の、集大成よ…!!」
「…ただの瓦礫の山じゃない、なら遠慮なく…!」
『待って霊夢、様子がおかしい!』
霊夢の問いに目にモノ見せてやる、と言う勢いで返答するアトラル・カ。そして彼は砂の大地に腹部から糸を大量に放ち…中から大量の瓦礫や兵器、ガラクタの山を取り出す。霊夢と華扇はどれほど想定外のものが来るのか、身構えていたが…現れたのは瓦礫の山と、驚きすぎて転けかけるも立ち直り。改めて彼に斬りかかろうとした…その時。
アトラル・カが糸を出してその引っ張られる反動で瓦礫の山の前まで即座に移動。それを攻撃だと予測した華扇は霊夢を引かせたが…それが隙となった。腹部から再び大量の糸を放ちそれらで繭を形成すると同時に、糸は瓦礫の山に絡みついていき姿形を変えていく。金色の糸が骨と神経のようになり、瓦礫や兵器でその糸を守るようにコーティング。其れ等は次第にただの瓦礫の山から1匹の超巨大生物に姿を変えていき…四脚に当たる部位を順に砂の中から引き摺り出して、地上を踏み締める。
「…何よ、これ…!?」
『これが人里の人々が見た、巨大な竜の正体…!?」
「…紫苑、兵器の操縦を任せた」
「任せてルカ、さあ博麗の巫女達よ…此処からが第二ラウンドよ!」
『…GYAOOOOOO…!!!』
瓦礫の山が超巨大な竜へと変貌したことに驚くどころか、放心状態になる霊夢と華扇。そんな2人を差し置いてアトラル・カは繭の中でこの瓦礫の竜、アトラル・ネセトの基本動作の操縦を務め、紫苑は人間達の兵器を操作する火器管制を務めると役割をスムーズに分担していく。そうして蠢く墟城は瓦礫の摩擦によるものだろう、生誕の雄叫びを上げた。
おまけ アトラル・カ君の集めた兵器集
大型弩…妖怪の山からパクってきた。もちろん設計図もパクってる為修復して使用可能状態にしており、弾も自分の甲殻を利用して製造している。
大砲…同じく妖怪の山産。設計図をパクってるので某カムラの里みたく貫通弾や属性弾も撃てる。
速射砲…同じく妖怪の山から。…パクられすぎだろ!!設計図も例の如くパクってるので弾の製造も完了している。
拘束弾専用大型弩…此方も妖怪の山。設計図をパクってないが、基本構造は大型弩と同じ為全然修復・使用できる。
固定式竜炎砲台…幻想郷誕生前、紫苑、女苑と知り合う前に外の世界からパクった。設計図も盗んでるので全然使えるし、なんなら別属性のも生産してる。賢すぎるだろこの虫…
撃龍槍…竜炎砲台同様外の世界からパクっている。此方は射出装置がないので龍護君みたく振り回したり、突き刺したりがメイン運用…が、糸を悪用すれば打ち出せる。
破龍砲…此方も外の世界からパクってきた。設計図はあるものも、使えば自分の縄張りが大荒れになるのが丸わかりなので基本は撃龍槍みたく、ぶん回したりして使う。
銅鑼…紫苑達と合流後、外の世界からパクってきた。これを鳴らすと身体の奥底から力が湧いてくると言う、ある種のたたかいのドラム。此方は設計図をパクれなかったので重宝している。
拡散砲…銅鑼と同じ時期にパクった。拡散弾を放てる大砲、と言った感じで割と強そうで着弾地点の予測や撃つタイミングが難しいことからほぼ腐ってる兵器。なんやこれ。
収束破龍砲(残骸)…幻想郷からパクった。残骸な為アマツ戦のような力はないが、それはそうと普通の圧縮龍属性弾を撃つ余力は残ってる為使用可能。設計図はパクれなかったため此方も銅鑼同様重宝している。
そんなわけでアトラル・カさんの第一形態から第二形態への移行でした。改めて考えるとこいつ、賢過ぎて危険だなと再認識させられる。なんで虫が人間の兵器使ってんだよ!!
もこたん♂「魔法には物理で対抗しようって考えるのと似てるもんジャネーノ?」
違うわ阿保。尚第一形態が大砲使ってた理由ですが、手頃な鉄骨がなかったからですね(幻想郷に引き籠もってたし…)。
何かしら人気ありそうな方々で人気投票をやってみた
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白崎龍護
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八雲蒼焔
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クロ君
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メル・ゼナ
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怨嗟マガイマガド
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ヌシジンオウガ
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藤原妹紅♂
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鋼華刹那
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マガイマガド(コテハンニキ)
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ゴルベーザ
-
ハン
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イストワール(図書院長)
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シン
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霍青娥(やべー方)
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作者「え?」
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ラインハルト卿