もしもジークアクスがナンバーワン戦隊ゴジュウジャーみたいなノリだったら   作:岩ノ森

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今夜はジークアクス最終回!楽しみですね!

それはそれとして暴走回!!


ジグザグ青春ファイターズ!①

 ・前回のあらすじ

ニャアン「突然襲い掛かってきたおっさん3人、そいつらはジオンの元エース『黒い三連星』だった。三位一体のコンビネーションに苦戦するマチュ達を見て、ついに私も戦う決意をした。私たちの団結力でノーワンも黒い三連星も倒した・・・と思ったらレッドレーサーのおっさんが変なことに!まさか・・・暴走?」

 

 

 

 「戦う暴走安全だオラアアアアア!!!」

 「「わー!わー!!わー!!!」」

 いきなし暴走族みたくなったレッドレーサー。そいつは全くと言っていいほど見境なく釘バットの釘をミサイルみたいに撃ちだしてくる。あまりの数の多さと勢いに避けるのが精いっぱいだ。

 「何だかよくわかりませんが、早めに終わらせた方がいいみたいですね」

 

 【イーグルシューター50!】

 

 ヒゲおじが胸のサークルからイーグルシューターを取りだしてレッドレーサーに向けて撃ちだす。狙いは的確だったけど。

 「暴走中に弓矢で人狙うんじゃねえええ!!!」

 

 ブオン!!

 

 「何と」

 レッドレーサーが釘バットを一振りした瞬間、全部の弓矢が撃ち落されてしまった。軍人のヒゲおじを苦戦させるって、この状況かなりヤバくない・・・?

 「暴走エネルギー!注!入!!」

 そう言って釘バットで地面を叩くレッドレーサー。すると地面にひびが入って、割れた地面の破片が私たち向けて襲い掛かってきた!

 「ジメン!」「ジメンジメン!!」

 「あいたたたたたた!!」

 結構な質量と硬さとスピードで石の塊が無数に襲い掛かって来るもんだからたまったもんじゃない。全然対応ができない状況だ。

 ・・・ってあれ?今地面の破片喋らなかった?

 「くっ!舐めやがって!!」

 「ちょちょちょ!落ち着いてニャアン!!」

 「離してマチュ!あいつ今すぐぶっ倒す!!」

 食って掛かろうとするニャアンを必死に止める。普段子猫みたいにプルプル震えてんのに、今回は狂犬みたく噛みつくなコイツ!?調子乗らせるとダメなタイプか!?

 「マチュ君の言う通りです。ここは一先ず逃げましょう」

 そう言ってヒゲおじはレッドレーサーの足元にズガガガガッと威嚇射撃をした。

 

 【ニンニンジャー!】

 

 「またこのパターンか!煙幕!!」

 私はアカニンジャーに変身して、煙幕を張って隙を作って逃げた。

 

 

 やっとのことでレッドレーサーから逃げた私たち5人は、喫茶ニュータイプにたどり着いて一先ず休んでいた。

 「クソッ!何なんだあいつ!せっかく倒したと思ったのに!!」

 「一回落ち着こうニャアン!マスター!オレンジジュース3つ!!」

 「そう言うと思ってすでに用意しています」

 注文して瞬きする間もなく、氷の入った冷えたオレンジジュースが3杯出てきた。流石ニュータイプ、便利だな・・・。

 「ほら?これ飲んで一旦落ち着こう?ね?」

 「・・・・・・・・・・」

 ニャアンは長いコップに注がれたオレンジジュースを数秒ほど見てから、ストローも使わず一気に口に流し込んだ。シュウジは我関せずといった感じでもう飲んでいた。

 「はぁっはぁっ、ごめん落ち着いた・・・」

 「ああ、よかった・・・」

 「ホントごめん・・・。昔からテンパるとワケワカになっちゃって・・・・・」

 申し訳なさそうに言う。まあだいぶテンション極まってたもんな・・・。

 「ふむ、どうやら先ほどの戦士、まだ暴れまわっているみたいですね」

 「「「ええっ!?」」」

 ヒゲおじの差し出してきたスマホの画面を見てみると、確かに釘バットを持って暴れまわっているレッドレーサーがいた。

 

 『速報です。釘バットを持った不審な人物が街で暴れまわっているという情報を入手しました。付近の皆さんは絶対に近づかないようにしてください』

 『オラァー!!スピード違反は暴走行為だ!!正義の暴走ルールを守りましょう!!!』

 

 「ほぼノーワンじゃん・・・」

 「確かにこれは紛れもない不審者だな・・・」

 エグザベも後ろの方から覗き込んでくる。まあ確かにこれは100人中100人が不審者って言うレベルの不審者だ。

 「でも、何でこんなことに・・・」

 ニャアンの疑問ももっとも。シイコさんとか他二人はあんな風にならなかったし・・・。

 

 『指輪の力が暴走している・・・』

 

 「え?」「この声・・・」

 どこかで聞いたような声。一体どこから・・・。

 

 『カーレンジャーリングの力が暴走し、契約者のマッシュは我を失っている』

 

 「「「て、テガソード!?」」」

 声の主はテガソード。そしてその声の発信源はスマホのニュース番組の中のアナウンサーからだった。ニュース番組はバグったかのように静止して、アナウンサーの女の人の口だけが動いてる。どういう原理・・・?

 

 『こんなことは、初めてのことだ』

 

 「テガソードも知らなかったんだ・・・」

 「神だってのに無責任な奴・・・」

 

 『すまない・・・』

 

 申し訳なさそうな声がアナウンサーから流れる。と次の瞬間、ニュースは普通の状態に戻ってまたも速報が流れ始めた。

 

 『再び速報です。街中の車という車が何故かクラクションを鳴らしながらコロニー上空を飛行している模様です』

 

 「「「何で!?」」」

 思わず突っ込む私とニャアンとエグザベ。ニュース内ではさっき言われた通り、大量の車がクラクションを鳴らしながら空を飛ぶというめちゃくちゃシュールな光景が映し出されていた。

 と、またニュース番組が止まりアナウンサーの口からテガソードの声がし始めた。

 

 『恐らく、暴走したマッシュが非行に走りたくなるエネルギーをそこら中の物に注入し、ありとあらゆるものを非行に走らせているのだろう』

 

 「「「非行に走りたくなるエネルギー!!??」」」

 何その意味不明なエネルギー!?また3人でハモっちゃったんだけど!?

 「なるほど道理で車が空を飛んでいるわけです。飛行(非行)だけに」

 「いややかましいわ!!」

 ヒゲおじのダジャレに突っ込む。今そんな寒いこと言ってる場合じゃないしあんた多分そんなキャラじゃないだろ!エグザベの奴もどんな顔したらいいか分からないって顔してるぞ!!

 「止めに行く?」

 「え?」

 「このままだとコロニーが滅茶苦茶になっちゃう」

 オレンジジュースを飲み終わったらしいシュウジ。でも確かにシュウジの言う通り放っておけないよな・・・。

 

 「ようやく見つけたぜ」

 「邪魔するぞ」

 

 「あ、あんたら・・・!」

 ドアのベルを鳴らして入ってきたのは、私たちが倒した黒い三連星の二人、ガイアとオルテガとか言ってたか?

 「何しに・・・!!」

 「頼みがある」

 警戒心むき出しなニャアンを他所にリーダー格っぽいガイアのおっさんは真剣な顔。もう指輪もない以上、戦いを挑むことはなさそうだけど・・・。

 「マッシュの奴を止めてくれ」

 「この通りだ」

 「えっ・・・」

 二人のオッサンは深々とこっちに頭を下げてきた。さっきまで怒りの形相を向けてたニャアンも困惑気味だ。

 「こんなこと頼める道理はねえのは分かってんだけどよ、もうお前らしか頼める奴がいねえんだ・・・」

 「俺たちは敗北してしまいもう指輪もない。暴走状態のマッシュを止めれるのはあんたらだけだ」

 頭を下げた状態で二人は頼み込んでくる。子供の私たちに頭を下げてまで、あのマッシュってやつのことを頼むなんて・・・。余程大切な友達・・・仲間、なんだろうか・・・?

 「頼む。できる限りの礼はするつもりだ」

 「・・・ねえマチュ、どうする・・・・・?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 こいつらは元々私たちに襲い掛かってきた敵。ニャアンのことも傷つけた。本来なら頼みを聞いてやる義理なんて一つもないけど・・・。

 「・・・分かった」

 「マチュ!?」

 「一人だけ逃がすなんて嫌だし、決着ちゃんとつけたいしね」

 「それに、あのまま放置しておくわけにもいかないでしょう。被害がどんどん広がるので」

 「そうですね・・・」

 ヒゲおじもエグザベの奴も手伝ってくれるみたいだ。まだ信用したわけじゃないけど、今回限りは頼もしい。

 「すまねえ、恩に着る・・・」

 「ふふーん、任せとけっての」

 こうやって人に頼られるってのも悪い気分じゃない。

 まあ問題はどうやってレッドレーサーのマッシュを止めるかなんだけど・・・。

 

 

 

 「オラオラー!!暴走安全!!暴走安全!!暴走安全!!」

 「ようやく見つけた!」

 「やめろこの暴走おじさん!!」

 「ああん!?」

 シュウジの聴覚とニュース番組の動画を頼りに、レッドレーサーの居所を突き止めた。相も変わらずあいつは街中で暴走していた。

 「てめえら!俺の暴走ロードの邪魔をする気かぁ!?ああん!?」

 「いい年こいて暴走ロードって何さ!?」

 「何その態度!?やるっての!!?」

 「ちょっと、二人とも落ち着きなさい!」

 不良のごとく突っかかってくるマッシュの挑発に乗り、またもニャアンがわけワカ状態になりつつあるのを、エグザベが首根っこを引っ張って止める。ついでに私も止められる。

 「ここでは人々に迷惑が掛かります。人気のないところに引きつけましょう」

 「「分かった!」」「分かりました!」「うん」

 ヒゲおじの指示で、人気のないところまであのレッドレーサーを誘導するため、一斉に逃げ出した。

 「待て!逃げんなコラァァァ!!」

 

 ドドドドドドドッ!!!

 

 「「「わわわわわわわわわ!!」」」

 釘バットから大量の釘が私たち目掛けて連射される。

 「そんなもん投げられたら逃げるに決まってんでしょ!!」

 私たち5人は一目散に逃げる。とりあえず人気のない場所へ!

 「暴走エネルギー注入だオラァ!!」

 レッドレーサーがその辺に留めてあった車をガゴンッと殴った。

 

 プップー! プップー!

 

 すると運転手もいないのに、車が勝手に動いて私たち目掛けて突っ込んできた。

 「ちょちょちょ!歩道は歩行者優先でしょ!!」

 「あと道のど真ん中に駐車するのは違反だ!!」

 逃げながら思わずエグザベの奴と一緒に交通マナーを説明してしまう。それくらい焦っていた。

 「エグザベ君、ここを頼めますか?」

 「くっ、分かりました!」

 エグザベは逃げるのをやめ、向かってくる車に向けて構える。

 「「あ、危ない!!」」

 「車の持ち主には忍びないが・・・!」

 轢かれる!と思ったら。

 

 ドゴォッ!

 

 エグザベは走ってきた車を素手で抑え込んでいた。

 「すごい!」

 「エグザベ君がテガソードから貰った能力は怪力です。この程度のこと、造作もないでしょう」

 「ぐっ!どりゃああああああ!!!」

 がに股で持ち上げた車を、レッドレーサー目掛けて投げ飛ばした!

 「おらああああああ!!」

 でもレッドレーサーは釘バットで投げられた車を打ち返してしまう。

 「車は投げるもんじゃねえええ!!大切に使ええええええ!!!!!」

 「そもそも暴走させたのあんたでしょうがあああ!!!」

 「すみません!失敗しました!!」

 「仕方がありません。また別の手を考えましょう」

 またも暴走野郎から全速力で逃げる羽目になった。

 

 「あっ、ピザ屋だ」

 「シュウジ!今はピザなんて気にしてる場合じゃない!!」

 逃げてる最中に通りがかったピザ屋。このハラヘリムシは命がかかってる時でも空腹優先なのか?

 「暴走エネルギー注入!!」

 と思ったら追ってきてるレッドレーサーもピザ屋に向けてバットを振り回した。

 

 「ピザ!」「ピザピザ!!」

 

 「わっ!わーっ!!」

 「熱っ!あっつっ!!」

 今度はピザが自我を持って集団(?)であちこちを襲い始めた。

 「ピザピザ!」「うわっ!」

 「ピザ!!」「ギャーッ!!」

 ピザたちは赤信号を無視して信号を渡ったり、道路交通標識を隠したりして車や通行人たちに大混乱を引き起こしてる。我ながら何を独白してるのか分からなくなってきた。

 「ピザが集団交通違反をするとは、中々珍しい光景ですね」

 「珍しいどころか人類史始まって以来初だよ!!」

 「あと動画撮ってる場合ではないです中佐!!」

 「ピザ食べたい・・・」

 「そっち行くな!逃げんの!!」

 非行に走りまくるピザから逃げる私たち。もうハチャメチャになってきたな・・・。

 

 「暴走エネルギー注入!!」

 「またか!!!」

 逃げてる最中にまたも暴走エネルギーを注入するレッドレーサー。今度は一体どんなトンチキが・・・。

 「イエイイエーイ!」「アゲアゲだぜイエーイ!!」

 「「「たくあんがサーフィンしてる―――!!??」」」

 「パーリーピーポーになりたいたくあんにエネルギーを注入してサーフィンさせてると言ったところでしょうか」

 「ああもうヤダ、悪い夢なら覚めてくれ・・・」

 「みんなそう思ってるから文句言うな!!!」

 頭抱えるエグザベを叱咤して逃げ続ける。いつまでこんなこと続けりゃいいの!?

 

 

 「さて、ここなら誰も被害は受けないでしょう」

 てんやわんやでやって来たのは今は使われてない廃工場。所々にまだ処分していない商品が置かれてる当たり割と最近まで使われてたのかもしれない。

 いや、そんなことより・・・。

 「ぜーっ、ぜーっ・・・」

 「つ、疲れた・・・」

 敵からは全速力で逃げなきゃいけないわ、逃げてる最中に自分の正気を疑うような光景は目にしまくるわで滅茶苦茶疲れた・・・。もう帰って寝たい・・・。

 「オラァ!追い詰めたぞコラァ!!」

 ああそうだった・・・。こいつ相手にしなきゃいけないんだった・・・・・。

 「それでは行きますよ皆さん、エンゲージ」

 やってきたレッドレーサーに対し、テガソードを構えるヒゲおじ。まあ戦闘力の高いこいつがいればあいつなんてすぐ・・・。

 と思ったけど、ヒゲおじは全然変身しようとしない。

 「ちょ、ちょっと早く変身して・・・」

 「それが不可能みたいです」

 「え?」

 「先ほど集団交通違反していたピザがテガソードに張り付いて、使用不可能となってしまいました」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 「「「ええぇーーーーーーーっっっ!!!???」」」

 何そのアホな理由!!??ピザってそんな効果あったっけ!!??

 「隙ありだぜ!!一時停止(ストップ)!!!」

 「むっ」

 ヒゲおじに向けて一時停止の標識のマークが飛んできて炸裂する。おかげでヒゲおじは動きが止まってしまった。

 「困りました。一歩も動くことができません」

 「噓でしょ!?」

 「そんなぁー!!」

 一番戦闘能力が高いであろうヒゲおじが戦闘不能になっちゃったら、こっちの勝率だいぶ下がる!どうすれば・・・。

 「・・・ええい!しょうがない!!私たちだけでやろう!!」

 「ニャアン!?・・・あーもうっ!やるっきゃないか!!」

 「その人、安全な所まで運んでおいて」

 「あ、ああ分かった!中佐、失礼します!」

 「なるべく丁寧にお願いします」

 硬直したヒゲおじをせっせと運ぶエグザベを横目に、私たちはレッドレーサーと対峙した。

 

 

 

 「おいお前!さっきあんたの友達が来て心配してたよ!暴走行為なんてやめて友達の所に帰ったらどう!?」

 「ふん!暴走魂を失くした友などいても邪魔なだけだ!!この世界は弱肉強食!!弱い奴から振り落とされるのよ!!」

 「なんだと・・・!」

 私は難民になってから、友達も家族もいない状況で必死こいて生きるしかなかった。

 それなのに、こいつは昔からの友達をあっさり捨てようとしてる・・・。

 「友など不要!俺一人でも栄光の道を激走してくれる!!」

 「・・・ざけんな」

 「?」「ニャアン?」

 「ざけんなコンチクショウがぁーーー!!!」

 「ニャアン!?」「ビックリした」

 自分でも驚くくらいの大きな声が出た。

 でも、これくらい叫ばずにはいられない!

 「誰もいない栄光の道突っ走って何になるってんだ!!そんなの栄光なわけがない!!私が認めない!!!」

 「ニャアン・・・!」

 「友達ごっこで傷のなめ合いし続けても弱いままだ!甘ちゃんの嬢ちゃんに人生の厳しさ教えてやろう!!」

 「友達も大事にできない大人に負けるか!!この私と青春ナンバーワンバトルで勝負だ!!絶対負かしてお前の鼻明かしてやる!!二人とも!!!」

 「うん!」「うん」

 「「「エンゲージ!!」」」

 鳴り響く音楽に合わせて私たちは手を叩く。自分たちの息をピッタリ合わせるように。

 

 【ゴジュウユニコーン!】

 【ゴジュウウルフ!】

 【ゴジュウレオン!】

 

 3人揃ってあいつを倒す!一人で激走してるオッサンなんかに負けてたまるか!!

 

 

 【いざ掴め!ナンバーワン!!】

 

 「暴走ロードを突き進む!目指すは輝くかつての栄光!レッドレーサー!黒い三連星が一人、マッシュ!!流れ星はただでは堕ちぬ!!!」

 

 「栄光。夢。そんなものは遠いけど、生き抜いた先に何かが待ってる!ゴジュウユニコーン!バイトのニャアン!!這いつくばっても生きてやる!!!」

 

 【NO.1 BATTLE! READY!? GO!!】

 

 




ジークアクス最終回も近いのに、何故私は半ばカーレンジャーのノリのジークアクスを書いているのか・・・。
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