もしもジークアクスがナンバーワン戦隊ゴジュウジャーみたいなノリだったら 作:岩ノ森
暴走レッドレーサーとニャアンとの青春ナンバーワンバトルの末。
「ぐええ・・・」「わー・・・」
「私たちこそ!青春ナンバーワン!!」
ニャアン以外全員死屍累々だった。
どうしてこうなったのかというと・・・。
「どりゃああああ!!」
「うらあああああ!!」
レッドレーサーに対し3人で突っ込む私たち。釘バットを乱暴に振り回してくるのをテガソードで防いでいた。
「暴走エネルギー注入!!」
「ジメンジメン!!」
「うわっ!またかっ!!」
レッドレーサーが地面に非行に走りたくなるエネルギーを注入して、地面を非行に走らせている。結構な数の質量弾が飛んでくるので避けるので精一杯だった。
「マチュ!シュウジ!3人の力合わせるよ!気合い入れて!!」
「う、うん。分かった」
「見せてやる!3人の友情パワー!!」
(またわけワカになりかけてるなこいつ・・・)
テンションが上がりまくると、自分でも何をしてるか分からなくなるらしいニャアン。すごい臭い台詞を大声で吐きまくるあたり、今現在どうやらその状態らしい。
ピキーンッ
「!?」
瞬間、脳内に走ったキラキラが私に猛烈に嫌なビジョンを見せた。
目配せするとどうやらシュウジもそのビジョンを感じ取ったらしい。
「永遠に停止してやがれ!一時停止(ストップ)!!」
「あっ、ヤバ・・・!」
「危なあああああい!!!」
ドガァッ!ドゴォッ!
「ぐぎゃあああああ!!?」
「わー」
飛んでくる一時停止のマーク、それを避けようとしたらニャアンに思い切り蹴飛ばされた。おかげで一時停止を喰らわずにはすんだけどダメージは負った。
「危なかった!二人とも!!大丈夫!!?」
「いや、大丈夫ではないけど・・・」
おもにあんたのせいでな!!
「クルクル!クギマジック!!」
「あっ、まず・・・!!」
「私たちの友情を舐めるなあああああ!!!!!」
「えっ」
「シュウジイイイイイイ!!!??」
釘バットの釘がミサイルみたいに飛んできた瞬間、ニャアンは傍にいたシュウジを盾にした。
いや何考えてんだ!!?
「わーわーわー」
流石のシュウジも慌てたのか急いでテガソードを振り回して釘ミサイルを捌く。おかげでどっちにもダメージは無かったけど・・・。
「ありがとう!!」
「ぐえっ」
「投げ捨てたあああ!!??」
盾にしたシュウジは使い終わったらその辺に投げ捨てられた。いくら何でもあんまりだろ!!
「潰れちまえオラアアアアア!!!」
レッドレーサーはエネルギーをバットに集めて、巨大化させたバットで私たちを叩き潰そうとしてきた。あれ喰らったらヤバイ!
「そうは行くかあああ!!!」
ガシッ
「え?」
「飛んでけ友情マグナム!!!」
「えええええええええええ!!!???」
ニャアンにガシッと掴まれた私はそのままレッドレーサーに向けてぶん投げられた。どんどんどんどんレッドレーサーが迫る。
「もうこうなったらヤケクソだあああ!!喰らえええええ!!!」
【フィニッシュフィンガー!ウルフ!!】
「ぐおおおおおおおおお!!!」
投げ飛ばされた勢いを利用してそのままレッドレーサーを斬り裂きまくった。結構なダメージが入ったはず。
「よーし、とどめ・・・」
「私に任せて!!!!!」
「ぐええっ!!!」
「ドラララララララララアアア!!!!!」
走ってきたニャアンに突き飛ばされて私は地面に倒れる。ニャアンは気に留めることもなくドリルで相手を貫いたり、連続キックを喰らわせたりとやりたい放題していた。
「ぐあああっ!俺の・・・青春ロードがぁ!!」
「隣り合って走る友達がいなくて何が青春ロードだ!!そんな独りよがりな青春に私は負けない!!!」
【ユニコーン!ドリルアタック!!】
「ぐがあああああああああ!!」
「私は友達と!未来に向けて走る!!」
あのー、その友達、あんたのせいでボロボロなんですけど・・・。
「私たちこそ!青春ナンバーワン!!」
「ぎゃああああああああ!!!」
WINNER! GOZYU UNICORM!!
「・・・・・・・」
「ねえ、マチュ」
「何?」
「もう絶対ニャアンをテンパらせないようにしようか」
「あたぼーよ・・・」
勝利を決めてるニャアンの後ろで倒れてる私たちは秘かにそう誓った。
「どうやら・・・決着はついたようだな・・・・・」
「私もようやく動けるようになりました」
「二人とも・・・ようやく来たんだ・・・・・・」
「中々カオスなことになってるようで」
「ほっといてよ・・・」
一時停止の能力が解けて動けるようになったらしいヒゲおじ。それは仲間にボロボロにされた私たちに対する嫌味か何かか?
「ぐっ、ぐがあ・・・」
「あっ、あいつまだ立ってる!」
倒したと思ったレッドレーサーはボロボロの状態になりながらも未だ立ち上がろうとしていた。吹っ飛ばされたはずみで辺りに置いてあった備品が散乱している。
「まだだ・・・!まだ終わらんぞ!」
レッドレーサーは手探りで辺りのものを探り手に取った。
「あいつ何持ってるの・・・?」
「あれ、芋ようかん・・・?」
どうやらここは食品の貯蔵庫だったらしい。他にもサイダーやらコーヒー牛乳やら家庭用の食品の段ボールが積まれたままだ。
レッドレーサーは手に取った芋ようかんをおもむろに口に運び食べ始めた。
そして。
「うおおおおおおおおおおお!!!」
「え」
「えっえっ!?」
「えええええええ!!?デカくなったあああああああ!!!???」
何故かその後、身の丈が何十倍にも巨大化してモビルスーツもかくやという大きさになった。
「何で何で!?何でこんなことになってんの!!??」
『おそらく、暴走したレッドレーサーのエネルギーと芋ようかんに含まれる成分とが急激に反応し合い巨大化を促したのだろう』
「いや全然意味が分からん!!!」
「宇宙には不思議なこともあるものですね」
「不思議すぎるだろ!!」
テガソードに解説されるけど何一つ意味が分からない。驚愕と意味不明さでてんやわんやになってる私たちを他所に、巨大化レッドレーサーは釘バットを乱暴に振り回し暴れはじめた。
『うらあああああああああああああああああ!!!!!』
「まずいぞ、このままではこのコロニーが破壊される!」
「テガソードで出る!?でも巨大とはいえ人間相手だし・・・」
そう尻込みをしていると、レッドレーサーは釘バットでコロニーの至る所をぶん殴り始めた。
「暴走エネルギー注入!お前も不真面目になれえええええ!!!」
「うおおおっ!?」
ドゴンドゴンと衝撃で揺れる地面。すると今度はゴゴゴゴゴと地鳴りがし始めた。
「な、何!?」
「地震か!?いやここはコロニーだぞ!?」
これ・・・まさか・・・・・。
「もしかしてアイツ、このコロニーを非行に走らせる気なのおおお!!!???」
「「何ィィィィィィィィィィィ!!!???」」
もしそんなことになったら!
「非行に走ったイズマコロニーが総長になって宇宙暴走コロニー連合を作ってしまい宇宙世紀が終わるかもしれませんね」
「何言ってるんですか中佐!?」
「多分あんた自分でも何言ってるか理解できてないでしょ!?」
コロニーが夜露死苦って言ってる図が頭に思い浮かんできた。そんな光景断じて実現させるわけにはいかない!!
「でもどうしろっていうの!?モビルスーツならともかく相手はデカいとはいえ生身の人間だよ!?」
「仮に倒せたとしても、コロニー内に巨大な人間の死体が転がることになりますね」
そんな光景嫌すぎる。あまりにも惨たらしいことこの上ない。でもこのまま放っておくわけにも。どうすれば・・・。
『サイダーだ』
「は?」「何て・・・?」
テガソードがまた助言を与えてきた。でもその単語は突拍子もないものだった。
『サイダーを巨大化したレッドレーサーに飲ませ、ゲップをさせた勢いで腹の中にたまっている巨大化成分を吐き出させるのだ』
「何そのアホな作戦!!??」
「くっだらな!!!」
『一人の人間とコロニーを救う手立てに、下るも下らないもないだろう!!』
「そう言われちゃうと・・・」
「・・・可能性はあるんだな!?」
「エグザベ!?」
「ならやってみよう!これ以上被害を拡大させるわけにはいかない!!」
滅茶苦茶燃えてるエグザベ。根は真面目、というか真面目一辺倒な奴なんだろうな。こんなアホみたいな状況でも。
でも問題はどこにあの巨大レッドレーサーに飲ませるサイダーがあるかってことなんだけど・・・。
「・・・あっ!」
そう言えばここは食料貯蔵庫!サイダーもさっきあった!!
「よーし!これを使って!!」
【マジレンジャー!】
「ジルマ・マジーロ!」
私はマジレッドに変身して、お得意の錬成魔法で多数の瓶サイダーを錬成して巨大なサイダーを作り出した。
「おお!これならあいつをゲップさせるのに十分な量だな!!」
「よしっ!私がテガソードで・・・!」
「見つけたぜぇ!指輪の戦士どもぉ!!」
「おおっ!?」
せっかく決めようとしていたところに鳴り響くデカい声。この声確か・・・。
「お前らの指輪、まとめて首から下げてジャラジャラ言わせてやる!」
「あいつ!ファイヤキャンドル!!」
難民居住区をろうそくロボットで襲ってたやつ!やっぱりまだ生きてた!!
「今日は隊長の本気、見られるんですよね!?じゃないと俺がジャラジャラ言わせることになりますよぉ!?」
「デンジス!生意気な奴め!」
部下まで連れて幹部連中が出てきた。巨大レッドレーサーの相手もあるってのに!!
「・・・あいつは私が相手する!」
「えっ?ニャアン!?」
「マチュ達はこいつらお願い!来て!テガソード!!」
【アウェイキング!】
現れたテガソードがどんどん変形していく。そしてニャアンは指輪の光に包まれテガソードに乗り込む
「リングイン!」
【貫け!突進!ブラック!!貫け!突進!ブラック!!】
「人神一体!!」
【テガソードブラック!!】
「テガソードブラック!!!」
ニャアンの乗り込んだ黒いテガソードがコロニーに爆誕した。
「ニャアン・・・」
何であんたも乗れるんだよ・・・。
そこは私の場所だろ・・・!
「よそ見してる暇あんのかゴジュウウルフ!?」
「うわっ!!」
ファイヤキャンドルが槍で攻撃を仕掛けてきた。
「部下たちを倒された恨み!そしてお前に付けられた黒星、その血で濯いでやる!!」
「・・・・・・・!!」
「マチュ、まずはこいつら倒そう」
「幹部相手ですか。倒せば大金星ですね」
【ゴジュウイーグル!】
ヒゲおじも変身して臨戦態勢に入った。
「・・・・・・・・・・」
まだ全然納得できてないけど。
「こうなったらやってやる!腹いせにあんたらボコボコにしてやるから!!」
私は!私のできることをやってやる!!
「うおりゃああああ!!蹴散らす奴がぶっ壊す奴が明日のヒーローだぜえええええ!!!」
「そんなんがヒーローであってたまるか!!」
「ああん!?」
破壊活動をしているレッドレーサー。あんなのはヒーローじゃない!ヒーローってのは見ず知らずの人間相手でも守ろうとすることができる、マチュやシュウジみたいな人たちのことを言うんだ!!
「あんたをヒーローなんかと認めたらマチュとシュウジに申し訳ないからね!さっさと元の大きさに戻れ!!」
「何を生意気なあああ!!!」
ドゴンッ!!
「ぐおっ!!?」
「あれって・・・難民居住区の時の・・・!」
バットを振りかざして向かってきたレッドレーサーに対して、前に居住区で赤いガンダムと戦っていたカラフルなガンダムが体当たりを喰らわせた。
「僕も手伝わせてもらうよ!」
「エグザベ・・・!?」
「コロニーが破壊させるのを黙って見ているわけにはいかない!」
サイダーを持ったテガソードとガンダムが並び立つ。ヒーローとしてコロニーを救うために。
・・・やってやる!私の友達みたいに!!
「さっさとゲップしてもらうよ!!」
「力ずくでもサイダーを飲んでもらう!!」
これが、私のマヴ戦だ!!
SPECIAL ROUND! NO.1 CIDER CLAN BATTLE!!
FIGHT!!
久々に出てきたのに、デカイおっさんにサイダーを飲ませる役目を押し付けられたジークアクス君の明日はどっちだ。