もしもジークアクスがナンバーワン戦隊ゴジュウジャーみたいなノリだったら   作:岩ノ森

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ゴジュウジャーと言うアイデンティティを見つけられてるので、マチュは本編より若干大人しめに書いてます(ヒーローの基準がタヌポン会長になってるのもある)
代わりにニャアンがどんどん変な方向に行く予定です。


キラリンアイドルと切り札X③

 キシリアとペルガミノとの会合は一先ず終わった。しかし未だキシリア本人も、護衛をしているソドン乗員たちも緊張の状態は続いていた。

 「会合は終わりましたが、不測の事態に備えて警戒は続けてください」

 『はい』

 シャリア・ブルがエグザベを含めた部下全員に指令を出す。会合が終わってもキシリアがこのコロニーにいる以上、どこから狙われるか分からない。ザビ家の人間とはそれくらい重要度の高い人間なのだ。

 「エグザベ君」

 「はい。何でしょうか、中佐」

 「どうやらノーワンが現れたようです。一先ずエグザベ君はマチュ君たちのもとへ行ってください」

 「えっ!?」

 エグザベに耳打ちするシャリア・ブル。自身のニュータイプとしての能力によるものなのか、それとも様々な戦いを生き抜いてきた軍人としての勘なのか、ニャアンとアイドルノーワンの繰り広げるナンバーワンバトルを察知したようだ。その内容まで知り得ているかは微妙なところだが。

 「しかし、キシリア様を放置して向かうわけにも・・・」

 ザビ家の令嬢がいる以上、ジオン軍人としての重要度でいえばキシリアの護衛の方であることは火を見るよりも明らかだ。第一、並みのノーワンならマチュ達だけでどうにかなるだろうという信頼もあった。

 「いえ。これは私の勘なのですが、何か嫌な予感がします。放っておけばキシリア様まで、いやこのコロニー全体に被害が及ぶほどの」

 「!!」

 最強のニュータイプであるが故なのか、シャリア・ブルの勘はよく当たる。そういうエグザベ少尉の方にも、先ほどから妙な予感を感じさせるセンサーがビンビンに働いていた。背中から嫌な汗が止まらないのである。

 「こちらの方は私が警戒しておきます。エグザベは向こうを」

 「・・・分かりました。任せてください」

 理解したエグザベは駆け出し、マチュ達の元へ向かった。

 

 「・・・大事にならなければよいのですが」

 この時のシャリア・ブルの願いは大いに外れることになる。

 そのことを流石のシャリア・ブルも予想だにしなかった。

 

 

 

 「アイドルグーパンチ!!」

 「ぐっ!!」

 アイドルノーワンが力を込めた拳で応戦してくる。避けた先にあった壁がパンチで砕けた。

 「アイドルに暴力沙汰はご法度じゃなかったの!?」

 「事情が変わった!サイリウムレーザー!!」

 「うおっ!!」

 サイリウムから放たれるレーザーを体を捻って避ける。アイドルの癖になんて攻撃能力・・・。

 「スーパーアイドルスペース!!」

 「うわっ!!」

 またさっきのわけわかんない空間にいつの間にか飛ばされた。

 「サイリウムレーザー乱れ撃ち!!」

 「「わああああ!!!」」

 四方八方からレーザーが飛んできて避ける間もなく着弾する。相当なダメージが入って倒れ伏した。

 「ハハハッ!!下々の奴らはそうやって地面に這いつくばってればいいのさ!!」

 「痛つつ・・・舐めやがって・・・・・」

 ぶっ殺したいけど相当なダメージを喰らって立てない・・・。どうすれば・・・・・。

 「大丈夫?ニャアン?」

 「・・・!!」

 

 シュウちゃんに体をさすられた。

 シュウちゃんに 体を さすられた。

 

 「一緒にやろう。ニャアン」

 「~~~!!うっしゃああああああああ!!!」

 「うわっ」

 推しに認知されて心配された!!!

 これだけで今までのダメージ全部ゼロだ!!!!!

 「なっ!さっきまで泥だらけで這いつくばってたろうが!!?」

 元気ハツラツで立ち上がった私を見て驚くノーワン。

 「アイドルの癖に知らないの!?じゃあ教えてやるよ!!!」

 

 【ユニコーンドリル50!!】

 

 「推し活は!!心の栄養!!!」

 「ぎゃああああああああ!!!!!」

 そのまま私はユニコーンドリルでノーワンに突撃した。

 ハートがキラキラしていく!!

 私いま、最高に輝いてる!!!

 

 

 

 ドゥーからどず黒いものを感じて、逃げるように街を走り回っていた最中、ノーワンの臭いを感じた。

 臭いを辿って来てみたら、ニャアンとシュウジがノーワンと戦っていた。

 

 また置いて行かれたように感じた。

 

 みんな進んでいるのに、私は足踏みしたまま。

 

 「マチュ、来たんだ」

 「遅いよ!とっととこいつ倒すよ!!」

 こっちの気も知らないで。

 言いようのないムカつきを抑えながら、私はテガソードを八つ当たるように叩いた。

 

 【ゴジュウウルフ!!】

 

 「うわああああああ!!」

 この苛立ち!ノーワンにぶつけてやる!!

 

 「サイリウムレーザー!!」

 「くっ!」

 ノーワンは色とりどりのレーザーを放ってくる。これじゃ近づけな・・・。

 「貸して!!!」

 「は!?」

 と思ったらニャアンにいつの間にかテガソードを盗られていた。いや何すんの!?

 「秘技・ダブルテガソードオタ芸の舞!!!」

 ニャアンが二つのテガソードを手に嵌めて、テレビのアイドル会場でよく見るオタ芸をするかのようにブルンブルン振りながらノーワンに向かっていく。レーザーはテガソードによって弾き飛ばされてる。

 ・・・何してんのこの子!?

 「オラオラオラオラオラァ!!!!!」

 「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃああああ!!!!!」

 凄いノリに乗った動きで二つのテガソードでノーワンを斬りつけるニャアン。なんか今日テンション高くない・・・?

 「クライマックスはシュウちゃん!!!」

 「うん」

 「シュウちゃん・・・?」

 え、いつの間にそんなに仲良くなったの・・・?

 

 トビダシテイケウチュウノカナタ メノマエヲブチヌクプラズマ

 

 何かどこからともなく音楽が流れてきて、そこら中からレーザーが放たれてる。シュウジの奴はたどたどしいながらも歌って踊ってる。

 「キャーーー!!シュウちゃん!!こっち向いてーーー!!!!!」

 「くっ、こ、これはキラッキランラン・・・!!」

 「・・・・・・・・・」

 ニャアンはテガソードをペンライト代わりに振っていた。ノーワンもいつの間にか持っていたペンライトを振っている。何これ・・・?

 

 【フィニッシュフィンガー!レオン!!】

 

 客席に降りて来たシュウジはノーワンに向けて連続の斬撃を放った。そしてノーワンの体を斬り開く。

 「うう・・・」

 「捕まって」

 ノーワンの中にいた女の人を取りだして救い出した。そしてとどめの一撃をノーワンに喰らわせた。

 「ぐあああああ!!この僕が魅せられるなんて・・・キラッキラッター!!!」

 そのままノーワンは意味不明なこと言って爆散した。

 

 「歌って踊ってファンサする!!シュウちゃんこそアイドルナンバーワン!!!キミとアイドルゴジュウジャー!!!!!」

 「ジャー」

 

 WINNER!GOZYU LEON!!

 

 何かよく分かんないまま終わった。一体何なのこれ・・・・・?

 

 いつの間にか二人の距離が急接近してた。

 

 私だけ、何にもなれず一人・・・。

 

 『僕と君とは、同じじゃない』

 

 「っ!!」

 ドゥーの冷たい言葉が脳裏によぎった瞬間。

 

 ドゴーーーン!!!

 

 いきなりコロニーに無機質な花束のような巨大ロボットが現れた。

 「その指輪、渡してもらいます!カレンデウス、行きます!!」

 もしかして、幹部が乗ってるのか。

 「私、実況だけでなく戦いも得意なのです!!」

 今度はベルロボットまで現れた。

 マヴ戦か!

 「私が・・・」

 「私が行く!!」

 「ちょ!?」

 「来いテガソード!!」

 

 【アウェイキング!!】

 

 「リングイン!!」

 

 【貫け!突進!!ブラック!!!】

 

 「人神一体!!!」

 

 【テガソードブラック!!!】

 

 「テガソードブラック!!!愛の力、見せてやる!!」

 あれよあれよという間に、ニャアンにテガソードを取られてしまった。

 

 何だよ・・・どいつもこいつも・・・・・。

 何で私の場所を奪うんだよ・・・・・。

 

 

 

 「現れましたテガソード!我がディエラマソードは鉄鋼もみじん切り!!果たして私とブーケ様とのコンビネーションに太刀打ちできるのか!?」

 「シュウジさんへの愛は、私の方が上です!!!」

 ベルロボットが光の輪っかで拘束してくる。そうして動けない間に、花束ロボットの持つナイフに斬り裂かれる。

 「ぐあっ!この野郎!!」

 「そんな程度でシュウジさんのファンが名乗れるのですか?」

 「んだとコラァ!!!」

 何とか拘束を引きちぎり槍で突こうとするけど、避けられてしまった。

 「おーほっほっほ!!これが愛の力です!!人間のあなたの愛なんて所詮その程度ですわー!!」

 「言うに事欠いてきっさまぁぁぁーーー!!!!!」

 挑発に乗り怒り心頭。安い挑発ってのは分かってるけど乗らずにはいられない!!

 そうだ!!私にも勝てる材料がある!!!

 「あんた、シュウちゃんに何かプレゼントしたことある?」

 「・・・・・は?」

 「私はね、ついさっきシュウちゃんにハンバーガー奢ったんだよ」

 花束ロボットが一瞬静かになる。

 「ぶっ潰す!!!!!」

 二丁拳銃に持ち替えて無茶苦茶に撃ってきた。あっちも安い挑発に乗ったみたいだ。

 「おおっと!!両者白熱しております!!これが噂に聞く女の戦いなのか!?」

 そう。これは女の戦い。

 絶対負けられない理由。それは・・・

 

 「「同担拒否!!!!!」」

 

 それ以上の理由はいらない!!!!!

 

 「何と恐ろしい・・・!うおっ!!」

 ベルロボットの方にビットのレーザーが飛んできた。これって・・・。

 「赤いガンダム!!」

 シュウちゃんが助けに来てくれた!!これで勝てる!!!私今、絶頂で空をも飛べる!!!

 「くっ、新手ですか!!」

 あのブーケ女は赤いガンダムのパイロットがシュウちゃんだとは知らないみたいだ。

 「へへへ・・・・・」

 思わず汚い笑いが出てしまう。あの女より、シュウちゃんのことなら私勝ってる・・・・・。変な悦びがこみ上げてくる。

 「突然現れた謎のMS!バトルも白熱してきました!!」

 見せてやる!愛のクランバトル!!

 

 SPECIAL ROUND!No.1 CLAN BATTLE!!

 FIGHT!!

 

 「オラララララララァ!!!」

 「くああああああ!!!」

 コロニー外の宇宙空間に引っ張り出して、花束ロボットを無造作に突きまくる。花束ロボットは二本のナイフで捌いてくる。

 

 ギュンッ! チュンチュン!!

 

 「おおっ!素早い動き!!私付いていけません!!!ピンチです!!!」

 シュウちゃんは素早い動きでベルロボットを翻弄しながら、レーザーを浴びせていた。

 「ニャアン、決めるよ」

 「~~~~~!!!了解~~~~~!!!!!」

 嬉しさマックスのままとどめだ!!!

 「永遠の愛が闇を葬る!!テガソード・ラブリーファビュラスドリル!!!」

 「ガンダムシューティングスターバースト」

 テガソードブラックの槍が花束ロボットを、シュウちゃんの赤いガンダムのレーザーがベルロボットを貫いた。

 「がああああ!!このままでは済ましませんよ!!ゴジュウユニコーン!!!赤いガンダム!!!!!」

 「見事やられました!これにてさよなら!!」

 花束ロボットもベルロボットも宇宙空間で爆散した。

 

 

 

 敵のロボットはニャアンとシュウジの二人が倒した。

 私の助けなんて一切いらず。

 みんな、私を置いていく。

 それとも私が進めてないの?

 私はこの世界に必要じゃないの?

 じゃあ私は、いったい何のために・・・。

 

 「何のために生まれてきたんだろうね」

 「っ!?」

 いつの間にかそこにいたのは。

 「ドゥー・・・」

 さっきまで話していた少女、ドゥー・ムラサメ。

 「何でここに・・・」

 「キラキラを感じる方へ来たらここに来てた」

 こいつはニュータイプ。私やシュウジと同じくキラキラを感じることができる。

 それよりも・・・全身から感じる嫌な雰囲気。

 「君と、もっとキラキラで遊びたい」

 そうして取り出したのは、金色に輝く指輪と銀のテガソード。

 「エンゲージ」

 

 【センタイリング!!】

 

 流れてくる音楽に合わせて手拍子するドゥー。

 

 【ジャッカー!!】

 

 「スペードエース」

 そうしてドゥーは、トランプのスペードが顔に描かれた赤い戦士に変身した。

 「ドゥー、あんた・・・」

 「お前たちより僕らの方が優れていることを証明する」

 変身したドゥーは、テガソードを構えて襲い掛かってきた。

 

 




今回少し長めになるかもです。
サイコガンダムにも一工夫入れたいです。
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