もしもジークアクスがナンバーワン戦隊ゴジュウジャーみたいなノリだったら   作:岩ノ森

28 / 34
ここ数日で東映さんの底力を見ています。


激動のレコンギスタ③

 テガソードブルーが弾丸を撃ちだす。しかしテガジューンはそれを舞うように軽やかに避ける。

 

 ドドドドドッ!

 

 「くっ!」

 今度はテガジューンが手の銃から弾丸を撃ちだした。テガソードはそれらをまともに喰らってしまう。

 「見せてもらおうか。世界を創造した神の力とやらを」

 テガジューンが手の形に変形し、そのまま無数の銃弾を撃ちだす。テガソードとシュウジは完全にシャアとテガジューンに翻弄されつつあった。

 「手には手だ。はっ!!」

 シュウジもテガソードを手の形状に変形させ、そのまま空を飛行しドッグファイトを行い始めた。

 ドゴンドゴンとぶつかり合うテガソードとテガジューン。操縦しているシュウジとシャアも一歩も引かない。引いた瞬間に負けが確定するからだ。

 

 ドドドドンッ!!

 

 「ぐあっ!!」

 しかし、テガジューンの連続の銃弾にテガソードは撃ち落されてしまった。

 

 ―アウェイキング―

 

 テガジューンが手の形状から人型に変形していく。

 

 ―女王(クイーン) テガジューン―

 

 「さあ結婚してもらおう。シュウジ・イトウ」

 テガジューンが落ちていくテガソードを捕らえ、舞踏会で舞うかのように弄ぶ。まるでおとぎ話の王子と王女のようだった。

 「では、指輪の交換だ」

 テガソードの左手薬指に禍々しい指輪が強引に嵌められた。その瞬間、テガソードの体全体に電撃が走った。

 

 ―ぐああああああっ!!!―

 

 「がああああああっ!!!」

 テガソードのみならず、パイロットのシュウジにもダメージが入る。体中を走る痛みに苦悶するシュウジ。テガソードの胸のサークルが危険を知らせるかのように点滅し始めた。

 

 ―シュウジ・イトウ! お前は逃げよ!!―

 

 「くっ・・・!うあああああああっ!!!」

 「シュウジ!!」「シュウちゃん!!」

 シュウジはそのままコックピットから外に投げ出されて転がった。マチュ達はシュウジに駆け寄る。

 「これは・・・まずいですね」

 「加勢するぞテガソード!!」

 シャリア・ブル達は巨体のテガジューンに攻撃を放つ、が焼け石に水だった。

 

 ―無粋な輩が!!―

 

 「「「「ぐあああああああああっっっ!!!!!」」」」

 テガジューンから放たれた衝撃波で全員吹き飛ばされ、変身が解けてしまう。全員は地面に転がった。

 

 ―これが我の愛 我こそ愛情ナンバーワン―

 

 勝利の手を掲げるテガジューン。勝負はもはや喫した。

 「はあっはあっ、くっ!」

 「し、シュウジ!?」

 息も絶え絶えの状態で、シュウジは何故かマチュの指輪を強引に指から引き抜いた。

 

 「それでは、誓いのキスを」

 いつの間にか地上に降りて来ていたシャアの号令とともに、テガジューンがテガソードを引き寄せる。

 

 ―んっ―

 

 ―むぐっ!!―

 

 「「「「「!!!!!」」」」」

 

 なんとそのままテガジューンはテガソードに熱い口づけを交わした。

 「テガソード!!!」

 上空を揺れているアーイー達の鐘の音が響き渡る。祝福の鐘のごとく。

 空が黒く染まり、地上には嵐が吹き荒れる。

 「とうとうユリが咲く!!!救いの王子の誕生だあああああ!!!!!」

 シャアが本来の彼からは想像できないほどの絶叫をあげる。その刹那、天が割れ、白いモビルスーツのようなものが下りてきた。

 「あれは・・・!」

 「野のユリ・・・!」

 「あれが・・・・・!!」

 マチュ達の目の前に現れた野のユリ。嵐がさらに吹き荒れる。この世の終わりを告げるかのように。

 

 ピロンッ

 

 「!!」

 マチュのスマホにラインのメッセージが入る。かのユリのことを知らせてきた謎のアカウントからだった。 

 

 [ユリが目覚める]

 

 [止めろ]

 

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 [止めろ]

 

 謎のラインの不気味なメッセージの連投が止まらない。その間にも世界は破滅へと向かう。

 「ハーッハッハッハッハッハッハッ!!!!!」

 高笑いをするシャア。彼の心には何が渦巻いているのか。誰も知り得る者はいなかった。

 「!!?」

 「指輪が!?」

 持っていたゴジュウジャーの指輪が消失する。何が起こっているのかは全く分からないが、何かとんでもないことが起こることは確実だった。

 

 

 

 「ゼクノヴァの反応を確認!!!」

 「発生箇所は!?」

 「これは・・・地球全土・・・?いや、宇宙全域です!!!」

 「何だって!!!???」

 今まで発生したことのない未曽有の事態にソドン内にも混乱が起きていた。

 「みんな・・・」

 コモリはその事態をただ見守ることしかできなかった。

 

 

 

 そしてそのまま、宇宙は光に包まれた。

 

 

 

 

 

 ―そうして―

 

 

 

 ―私たちの世界は―

 

 

 

 ―終わった―

 

 

 




 ・次回予告
 
 ―ここからがー
 
 ―本当の始まり―
 
 マチュ「あの人は!?」
 テガソード「前回の指輪争奪戦の勝利者だ」
 ???「このゴジュウポーラーが世界を救い直す!!!私こそが!!!!!」
 ???「『燃え上がれナンバーワン THE ORIGIN!!!』」
 
 ???「ゴジュウポーラー、それは神の呼び名」
 
 
 
 ・ジークアクス風次回予告
 シュウジ「世界が終わり、始まる新たなる世界。そこには争いはない。皆平和を謳歌している。でも真実は隠せない。世界の本質、それは戦い。だから僕は・・・」
 ???「次回!『燃え上がれナンバーワン THE ORIGIN!!!』」
 シュウジ「あなたは・・・・・!!」
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。