もしもジークアクスがナンバーワン戦隊ゴジュウジャーみたいなノリだったら 作:岩ノ森
・前回のあらすじ
マチュ「連邦の魔女、撃墜王シイコさん。指輪の戦士でもあるその人は、シュウジの乗っている赤いガンダムと決着をつけに来た。ノーワンと戦ったりクランバトルをしているうちに吹っ切れて、待ってる家族のもとに帰って行った。私たちも帰ろう…と思ったら空から緑の戦士が!敵!?味方!?ってめっちゃ怪しいおじさん出てきたんですけど!?」
「この記事見てみろ、オルテガ」
「ん?」
夜も更けた頃のジャンク回収会社の事務所内、作業も終わり一息ついているオルテガは同僚のガイアからスマホの記事を見せられた。
「けっ、一人だけ上手くやりやがって」
「マ・クベの野郎に追い出される前に辞めたあいつは利口だよ」
映っていたのは元ジオン軍の黒い三連星が一人「マッシュ」である。ジオン軍をやめたマッシュはウーセン市長となっており毎日を送っていた。記事にはそんなマッシュが自分の秘書と不倫をしたという内容が載っている。だが顔の傷とカメラを睨みつける鋭い眼光は相変わらずであった。
「あいつは悠々自適に暮らせてていいねぇ。こっちは今日なんて後ろの車にどやされるわ、部長に蹴り入れられるわで散々だぜ」
「ジャンクの買取価格がトン7パーも上がってみんな躍起になってんだ。ジオンが買い占めてるって噂だ」
「ウヒヒ、また戦争かねぇ」
「クランバトルもそろそろ潮時だ。整備だの弾の補充だのに金がかかりすぎる」
「へっ、かつて戦場で花を咲かせまくったジオンの黒い三連星も落ちたもんだ」
ぶつくさ言いながらオルテガは茶の受けに用意した芋ようかんを乱暴に口に放り込む。奮発して買った老舗のものである。
「俺もこんな小さな会社で一生を終えるつもりはない」
「ヒヒ、例の神様のおかげでようやくチャンスが巡ってきたからな」
そう言って二人が出したのは金色に輝く指輪だった。
「かつての栄光をもう一度ってか」
「そのためには赤いガンダムを倒す必要がある。もちろん、そいつのマヴのテガソードもだ」
ガイアは指輪を乱暴に強く握りしめる。それを見て目つきを鋭くするオルテガ。それらの目は栄華を誇っていたころの三連星のその目となっていた。
ピンポーンッ
「ああん、誰だ?こんな時間に非常識な」
心にあの頃の炎が燃えていたというのに無粋なものだ、と二人は思った。渋々といった様子でガイアはドアの方に向かう。
「すいませんねぇ、もう終業時間でして・・・」
ドアの向こうにいた人物、それは。
「お前、マッシュ・・・・・」
黒い三連星が最後の一人、マッシュであった。
「初めまして、指輪の戦士の皆さん。私はジオン公国中佐『シャリア・ブル』。以後、お見知りおきを」
「・・・ジオン?」
シイコさんとの戦いも終わり、突然現れた緑の鷲の戦士。そいつはジオンのシャリア・ブルとか名乗った。私とシュウジはテガソードを出して警戒する。
「警戒する必要はありませんよ。私は戦うつもりはありませんので」
すごく丁寧、というか紳士的にそのヒゲのおっさんは言う。こいつ、どう贔屓目に見ても信用できない。ジオンって名乗ってたし、そもそも見た目が胡散臭すぎる。
「ジオンの偉い人が、私たちに何の用なわけ?」
「特に重要な用、といったものはありませんよ。ただ個人的にあなたたちに興味がありまして」
「用・・・。指輪を奪うって事じゃないの?」
「先ほども申し上げた通り、私は戦うつもりはありません。ただ単に、私は君たちのファンなのですよ」
「・・・ファン!?」
いきなり何言いだすんだこのおじさん・・・。
と驚愕していたら。
ガッ ドガッ
「うわっ!?」「わっ」「きゃっ!?」
突然現れたもう一人の男に手を蹴り上げられ、颯爽と指輪を奪われてしまった。
「いつつ・・・あんたらやっぱり!」
抵抗しようとするけど指輪がないんじゃ変身できない。どうすれば・・・。
「失礼。彼は私の部下のエグザベというものです。エグザベ君、奪った指輪を返してあげなさい」
「・・・!中佐!?」
「早く、これは命令です」
男の方は納得のいかない、といった様子で私たちに指輪を返した。こいつ融通利かなそうだな・・・。私、こういうタイプ嫌い。
「部下の粗相をお許しください。立ち話も何です。どこか適当な喫茶店にでも入りましょう。お詫びもかねてご馳走させていただきます」
「・・・・・・・・・・・」
シャリアとかいうおじさんは飄々といった態度を常に保っていた。私は勿論、ニャアンも(多分)シュウジもそいつを信用していない。警戒モードマックスだった。
街にあった喫茶店に入り、私はドーナツ、ニャアンはサンドイッチ、シュウジはスパゲティ大盛を注文した。シャリアのヒゲおじとエグザベとかいう堅物そうな奴はコーヒーだけ注文。
「ねえマチュ・・・こいつら・・・・・」
「うん・・・」
「信用されないのは無理もないです。どうかお気になさらず」
「「!?」」
聞こえないよう小声で話したのに。流石に態度でバレたか!?
「こんな所まで連れて来て何するつもり?」
絶対に何か目的があるはずだ。テガソードとか、ガンダムとか・・・。
「テガソードにもガンダムにも興味はありますが、今日はその件を突き詰めるつもりはありませんよ」
「!!?」
このおじさん、考えてることが読めるのか!?もしかしてシュウジと同じ・・・。
「そちらの少年はシュウジ君というのですね。赤いガンダムのパイロットの」
「っ!?ち、ちょっと!!」
「中佐!!」
流石にここまで頭の中を読まれると気色が悪くなる。心の中まで見透かされてるみたいで。
「ああこれは失礼。憧れの戦士の皆さんに会えてつい舞い上がってしまいまして」
特に表情も変えずにヒゲおじはコーヒーを飲む。ここまで余裕綽々さを見せつけられると腹が立ってくるな。
「この能力を持つ者を我々は『ニュータイプ』と呼んでいます。宇宙に出た人類が取得した新たな感覚です」
「中佐!それ以上は!!」
「構いません、長い付き合いになるかもしれないのなら情報の共有は必要でしょう」
長い付き合いて・・・。
いや、それより・・・。
「ニュータイプって・・・」
「ええ。察する通り、あなたたちがキラキラと呼んでいるものが見える人々のことです」
やっぱりか。私やシュウジ、シイコさんみたいな人たちのことなんだ。
特別な超能力みたいなものだろうか。
自分が特別な者って分かると嫌でも舞い上がっちゃうな・・・。
いやいや、それどころじゃない。
「で、私たちをどうしたいの?」
拘束?それとも逮捕?ジオン軍の力なら何とでもできそう・・・。
「ご心配なく、拘束も逮捕も一切するつもりはありません」
また心読まれた・・・。
「失礼、ですが君たちの正体は私とエグザベ君以外は誰も知り得ていません。その点に関しては信用してもらいたい」
信用なんて・・・。ああこれも読まれてるんだった。
「どうするつもりもありませんよ。何度も言いますが憧れの戦士に会いに来た、ただそれだけのシンプルな理由です」
「憧れ・・・さっきもファンって・・・・・」
ニャアンがオドオドと質問する。気弱なニャアンにしては勇気を出せた方だと思う。シュウジは全然気にせずスパゲティをパクついてるけど。
「ええ、私はあなたたちのファンでしてね。人に仇なす異形の怪人を倒す、所謂正義の戦士の」
にこやかに微笑みながらそんなことを言ってくる。
多分・・・というか絶対ウソついてる。
そんな理由でジオンのお偉いさんが私たちに接触してくるはずがない。政治的なことには疎いけど、それくらい私でもわかる。
「ファンって・・・何でよ?」
「・・・人というのはいくつになっても好きなんですよ。悪を倒す正義の味方なんて」
「・・・・・・・・・・・・・」
「好きでしょう?」
「あっ、はい」
隣の堅物が相槌を打つ。このやり取りだけで堅物がヒゲおじにめちゃくちゃ苦労させられてるのが分かった。
でもそんなヒーローショーに行きたがる男児みたいな理由でジオンの中佐がわざわざ来るか?
来るわけがない、よなぁ・・・。
ニャアンと目配せすると、多分同じことを考えていた。
シュウジは・・・スパゲティに忙しいのか、それとも普段から何も考えていないのか。よく分からなかった。
いや、ちょっと待って。忘れてた!
「あんたも指輪持ってるじゃん!」
「・・・・・・」
「ってことは、やっぱり戦って奪いに来たってわけ?」
「何度も申し上げた通り、私は戦うつもりはありませんよ」
「でも指輪を持ってるってことは、いつかは戦うってことだよね?だって願いがなきゃ契約なんてしないもん」
「ふむ、一理ありますね。ですがそれならそちらのシュウジ君も同じではないですか」
「!」
そう言えばそうだった。あまりに自然にいすぎたから忘れてた。
「私の願いはそう簡単に早く叶う代物ではないですからね。戦うにしてもかなり先になると思っています」
発言の一つ一つの裏が全然読めない。腹に一物どころか十物くらいあるって感じだ。
「じゃあ・・・何がしたいの?」
とにかくヒゲおじの目的が知りたい。じゃないと全然スッキリしない。
「仲間に入りたい・・・とかじゃないよね?」
ニャアンが言うけどそんなわけ・・・。
「んー、それが一番近いかもしれませんね」
「「!?」」
「誰だって力を持ったらスーパーヒーローとして戦いたくなるものです。特に人を助けることに繋がるならね」
「・・・・・・・・・・・」
「ですよね?」
「あっ、はい」
またもや堅物が相槌を打つ。苦労してんな・・・。
「ねー、あのおっさんどう思う?」
帰り道、ニャアンに聞いてみる。
「全面的に信用しない方がいい・・・。あんなこと言ってたけど絶対に何か企んでる・・・・・」
「だよねー」
全然あいつの心の奥が見えなくてもどかしい。それなのに向こうはこっちの心の奥底を文字通り見据えて来て妙に体力を消耗した。
「シュウジが一番気をつけなよ?あいつの狙い、きっと赤いガンダムだから」
「うん」
(本当に分かったのか・・・?)
心の奥底が見えないのがもう一人いた。
私もニュータイプ、他人の心と通じ合える・・・。
本当なのか自信がなくなってきた・・・・・。
「中佐!なぜあの子たちをあのままにしておくのです!?」
エグザベはシャリアに対し珍しく激昂する。対してシャリアは落ち着いて二杯目のコーヒーに手を付けている。
「指輪は変身して戦って奪い取るもの。ルールでそう決められている以上、こちらはそれ以上のことはできませんから」
「だとしても!彼女たちは学生と難民!あの指輪はあの子たちには過ぎた力です!それにニュータイプと赤いガンダムもいる!もしゼクノヴァを!いや、テガソードなんて不確定要素もいる以上どんなことが起こるか・・・!!」
「成り行きを見守るのも面白いじゃありませんか」
全く意に介さないという様子でコーヒーを堪能するシャリア。砂糖もミルクも入れておらずブラック派のようだ。
「・・・まさか、起こさせる気なんですか?」
「そこまで非情ではありませんよ」
(一体何を考えているんだ・・・)
彼の考えが読めないのはマチュ達だけではなかった。
底知れないシャリアの思惑、それに対し不信感を隠せないエグザベだった。
「お前さ、金貯めてどうすんの?」
いつものバイトの日、元締めのマーコにふとそんなことを聞かれた。
聞かれた理由は分からない。多分、単なる気まぐれだろう。
「まさか夢がある、とか言うんじゃないだろうな?」
夢なんて大それたもんはない。
ただ生き延びて、普通の水準の暮らしで細々と生きていきたいだけだ。
「こっちにも段取りがある。普通ならお前みたいな目立つ難民のガキなんて使わねえんだからな」
黙りこくっている私に、マーコはため息をついて厭味ったらしく言った。
「今日のブツだ。早く届けろよ」
いつも通りいつもの場所で、車からブツを受け取る。これを運ぶのが私の仕事。
ブツを渡したらマーコは早々に車でその場から立ち去った。
キキィーッ
と思ったら急に止まり、窓から顔を出した。
「あー、えっと・・・気をつけてな」
そう言って今度こそ車で去って行った。
・・・危険な仕事させといて勝手な奴だ。
『こんな子供にまでこんな仕事させてよ』
この間読んだあいつの心の声が脳内で響いた。
関係ない。
心でどう思ってようが。
大事なのは外面の方だ。
「はぁー、ったく。こんな汚ねえ仕事、とっとと足を洗いてえな」
ニャアンにブツを渡したマーコは車内で一人愚痴を言う。
「今度の休みに娘の発表会もあるし、さっさとノルマ終わらせて・・・」
早く仕事を終わらせたいか・・・?
「ん?何だ?」
車内にある丸いスイッチから、ノーワンワールドへと通じる異空間が発生した。
「わあああああああああああ!!」
「!?」
この声、あいつの声・・・!?
あいつの車の去った方へ走る。
「ぐ、ぐわああああああああ!!」
叫び声のする方へ走ると、マーコは異空間でノーワンに取り込まれようとしていた。
〈働きもの〉
〈闇バイト〉
〈ブラック労働〉
〈人間〉
〈ナンバー1〉
『生成(ジェネレイティブ)!!』
出てきたのは、地球のバイソンっていう牛に似たノーワン。
「我こそはノーワンワールド、働きものナンバーワン!労働は尊い!働かざる者は生きるべからずじゃーい!!」
「わあっ!!」
マーコを取り込んだ働きものノーワンはそのままこっちに突進してきた。私は間一髪でそれを避ける。そのままノーワンはどこかに行ってしまった。
「・・・・・・・・・」
私はそれを見ながら、指輪を握りしめることしかできなかった。
「働け働け!働かせろー!!」
「わあああ!!」「きゃああああ!!」
嫌な臭いのする方に来てみれば、案の定ノーワンがいた。そのノーワンは配送の荷物を明後日の方向にぶん投げたり、清掃をしている人のモップをぶんどって、地面を削る程の勢いで拭きまくったりしていた。
「働いてるならいいノーワンかもね」
「何言ってんの!働き過ぎて周りまで迷惑してんじゃん!行くよ!!」
「うん」
案の定やってきたシュウジとともにエンゲージする。
【ゴジュウウルフ!】
【ゴジュウレオン!】
「ええい労働の邪魔をするな!アーイー!!」
「リンリン!」
いつものアーイー達が出てくる。ちゃっちゃと倒してちゃっちゃと終わらせよう!!
「どりゃあああ!」「やあっ」
シュウジと二人でアーイーを蹴散らす。もう体もだいぶ思う通りに動くようになってきた。
「うおおおお!駆け込み乗車タックル!!」
「わあっと!」
ノーワンがデカい体でタックルをかましてきた。あんなの喰らったらただじゃすまない。
「じゃあこっちもパワーアップ!」
私は指輪をテガソードにはめて手を叩く。
【ファイブマン!】
シイコさんから貰った指輪で、別の姿に変身した。
「ファイブテクター!!」
この姿専用のプロテクターを着けてパワーアップする。
「うおおお!駆け込み乗車タックル!」
「はあああああ!!」
ノーワンの体当たりを真正面から受け止める。結構な衝撃・・・。
「ぐっ、どりゃあああああああ!!!」
「わあああああっ!!!」
そのまま力任せに投げ飛ばした。ノーワンは地面に叩きつけられて弱ってる。
「よーし。シュウジ、このまま・・・」
「はあっはあっ!追いついた・・・!」
「ニャアン!?」
ニャアンが息も絶え絶えといった様子で走ってきた。前にもこんな光景見た気が・・・。
「どうしたのニャアン!?」
「はっ、あ、あいつの中に・・・うちのバイトの元締めがいる・・・」
「えっ!?」
知り合いが中にいるパターンか。
「タイムカードカッター!!」
「わっ」「危ない!」「きゃっ!!」
ノーワンがタイムカードをカッターみたいに飛ばしてきた。私はニャアンを庇って倒れこむ。
「わしこそ働きものナンバーワンじゃーい!もっともっと働くんじゃーい!!」
「あっ、待って!!」
ノーワンはすごい勢いで走り去って行ってしまう。
「追いかけなきゃ」
「うん!ニャアン、必ず救い出すから!!」
「・・・・・・・」
ちょっと陰りのある表情を浮かべるニャアン。気になるけど、今はノーワンだし、急がなきゃ!
と思ったその時。
ドンドンッ!!
「わっ!?」
いきなりどこかからか銃撃された。またノーワン!?それとも・・・。
「銃撃を外すとはなオルテガ。腕が鈍ったんじゃねえの?」
「そう言うなマッシュ。ビキナーズラックをくれてやったのさ」
遠くから歩いてきたのは、顔がいかつい三人のおっさん。
「しかしテガソードとガンダムのパイロットがこんな子供とは。戦争でも度々あったが、戦いに年齢は関係ない時代なのか」
リーダー格っぽいヒゲのおっさんが感慨深げに言う。最近ヒゲのおっさんと縁があるな・・・。嫌な縁・・・・・。
「嬢ちゃん達に恨みはねえが、こっちにも願いがあるんでね」
「テガソードと赤いガンダムに、戦場の厳しさを教えてやるぜ」
顔に傷があるおっさんと一番大柄なおっさんも続く。このパターンってまさか・・・。
「「「エンゲージ!」」」
【センタイリング!】
三匹のおっさんは銀のテガソードを取りだし、指輪をはめ手を鳴らす。
【ターボレンジャー!】
【カーレンジャー!】
【ゴーオンジャー!】
三匹のおっさんは全員赤い車のような戦士に変身した。
「レッドターボ!」
「レッドレーサー!」
「マッハ全開!ゴーオンレッド!」
「「「我ら!黒い三連星!!」」」
ヒゲのおっさんはレッドターボ、傷のおっさんはレッドレーサー、のっぽのおっさんはゴーオンレッドと呼ばれる戦士にそれぞれ変身した。
「黒い・・・」
「三連星・・・?」
何だかよく分からないけど、あいつらからこの間のシイコさんみたいに沢山の戦いをしてきたかのようなプレッシャーをビリビリ肌に感じた。
「ここまで来れば邪魔も入るまい!働かせるんじゃーい!!」
マチュ達から遠く離れた街のはずれの土木現場。働きものノーワンは相変わらず、馬車馬のごとく猪突猛進な働き方をしていた。
「あれがノーワン。なるほど、見れば見るほど異形の怪人と言った風体ですね」
「むっ。何じゃいお前!?」
そこに現れたのはジオン軍中佐「シャリア・ブル」。
「しかしこの年になってスーパーヒーローになれるとは。この世界もまだまだ捨てたものではありませんね」
シャリアは金色に輝くテガソードを取りだし、緑色の指輪をはめた。
「エンゲージ」
【CLAP YOUR HANDS!!】
テガソードから軽快な音楽が鳴りだし、シャリアはそれに合わせて手を叩き円を描いた。
【ゴジュウイーグル!】
シャリア・ブルは光に包まれ、ゴジュウイーグルと呼ばれる緑色の鷲の戦士に変身した。
「では、楽しませてもらいましょう。この力」
仮面の奥でシャリアは笑い、働きものノーワンに向かっていった。
傍にいたエグザベは、拳の中にある黄色の指輪を握りしめた。
心なしか緑のおじさんの愉快度が上がってる気がする・・・