Prologue
………………意味が、わかりません。
私は「王女」を助ける無名の司祭たちが残した修行者であり、彼女が戴冠する玉座を継ぐ「鍵」
世界を滅亡に導く「鍵」であることが私の存在理由
故に私は人類に仇なす存在で
世界を滅ぼす存在で
今は「ゲーム機」とか言うよく分からない機械に入れらていますが
貴方のような人間とは相容れない存在なのに────
「ん~ッ!ふぅ…よく寝たぁ……」
【…………】
「…おっ、今日はすごくいい天気じゃん!」
【…………】
「こういう日って家でゲームでもいいけど、外で遊びたくもなるんだよねぇ…」
【…………】
「どっちがいいかなぁ……あっ、おはよー!ねぇ、どっちがいいと思う?」
【…………】
「……あれ?おーい、おはよー!」
【…………】
……………何故
「…………あれ?聞こえてないのかな……おーい!」
【…………はぁ…なんですか。】
「わっ…!なんだ、聞こえてるじゃん!」
【……このままだと一生あなたのうるさい声を聞き続ける羽目になると思ったので。】
「えっ、酷っ!別にうるさくないじゃん!」
【……………それ本気で言っているんですか…?】
「ええ…?そんなにうるさいかな?自分で言うのもあれだけど、ミドリお姉ちゃん以上モモイお姉ちゃん以下だと思ってるんだけど?」
【…………その感覚に異論はありませんが、ミドリ以上は私にとってうるさい分類ですので。】
「だいぶ許容範囲が狭くないかなぁ!?」
………………何故
「もう……それで、今日のこの天気!」
【…………】
「外で遊ぶか家でゲームするか、どっちがいいと思う?」
【…………それ、私に関係ないことだと思うのですが。】
「いーや、関係あるね!一緒に遊ぶ以上、相手の意見も聞かなきゃだし!」
【……私はいつ貴方と遊ぶと言いましたか?】
「え?遊ばないの?」
【遊びませんよ。そもそも、この機械の中にいる状態でどうやって貴方と遊べと?】
「そこは…ほら!見てるだけでも楽しいかなって…」
【…………………………】
「ちょっとちょっと!何でちょっと引き気味なのさ!いくら文字しか表示されないからって分かるんだからね!?」
【…………貴方の遊ぶ姿を見て楽しめとか訳の分からないこと言うからでしょう?】
「うっ…そ、そうだよね…ごめん、無理言っちゃったね……さっき言ったことは忘れて……?」
【………………………はぁ…仕方ないですね。外にしましょう。】
「……へ?」
【……なんですかその反応は?行きませんよ?】
「…………えっ!?い、いや、行こう行こう!準備するね!!」
【その前に顔を洗って朝食を食べるべきでしょう?】
「あっ…そ、そうだね…」
【………全く…】
………………何故
「……あ、待って待って!」
【………?】
「まだおはようって言ってなかったなって!」
【…………言わなきゃダメですか…?】
「えー?言おうよ!せっかくの良い朝なんだし!」
【………………………分かりましたよ…】
「なんでそんな不服そうなのさ…まあいいや!じゃあ改めて…」
「おはよー!ケイ!」
【………………………………おはようございます、アオト。】
………………何故あなたは、私に関わろうとするのですか。