最高のM.A.V. 俺とパイロット 作:脳を焼かれた00ユニット
チラシの裏と通常投稿って何を判断基準にすればいいのだろう
ついき:誤字報告ありがとう。今日は脱字だったよ
その中にはシラヌイも含まれる。
「シイコさん!」
興奮した様子のニックが宙を降りてきた。
「すごいですねぇ、これ。モビルスーツはジェネレーターで動力を確保するから、動力を『使う』方向になります。一方で戦術機は動力を推進剤に任せるから、システムで『使う』思想なんですね。ブラックボックスだらけでよくわかりませんが、機体を動かすだけなのにこの違いがあるなんて、びっくりです。調べれば調べるだけ発見があって――」
捲し立てるように浴びせられる言葉の波にシイコは苦笑する。
「いろいろやっていたのね」
頭に乗った兎が答える。
『準備不足は生死を分けるからな。出来ることはしておきたかった』
「それでこうなったと」
シイコはシラヌイを見上げた。
外見から判断できるのは、まず跳躍ユニットがやや大型化していることだろう。
「推進剤でも増やしたの?」
『それもあるが、ジェネレーターをカスタムして出力を15%ほど上げた。じゃじゃ馬くらい乗りこなして欲しいからな』
「へぇ。尻に敷かれたいっていうなら、ご希望通りにしてあげる」
『お嬢様がお転婆で嬉しいね』
他にも火力面の向上が図られている。
細かいが、戦術機のサブアームは
これまでは長剣と突撃砲をひとつずつしか装備できなかった。
それを今回、背面のサブアーム2つを両方とも突撃砲用に改装。
それに合わせて突撃砲をひとつ新造し、ガンマウントに2丁装備している。
「そもそも、良く作れたわね。
『そこは技術班が優秀だったな』
「ええ。データと補助があって作れないなんて言えませんよ!」
「それで作れるのもすごいわね」
実際すごい。彼はアストナージ並みに酷使されるに違いなかった。
実のところ、突撃砲よりビーム・ライフルをガンマウントに置いた方が火力面は上だ。
ただ、ライフルもといエネルギーCAPがサブアーム内で正常に作動するか怪しかったので今回は採用していない。
突撃砲も弾数に物言わせた弾幕とミサイル迎撃はできる。
そもそも、火力自体は右手のビーム・ライフルで必殺の威力があるのだ。
ビーム兵器が無法すぎる。
なお、長剣は左手に装備した軽キャノン用シールドの内側にマウントされた。
シールドは青色に塗装済みだ。
「ワイヤーもそのまま?」
『ミノフスキー粒子の影響下でこちらが操作出来るように弄ったくらいだな』
ガンマウントの突撃砲を阻害しないよう、肩の端に小型化したワイヤー装置を採用。
「そう。これまでの比じゃない濃度*1になると思うけど、シラヌイは動けるの?」
多少の散布状況では問題のない状態だったが、艦隊戦ともなれば規模が違う。
場合によっては軽キャノンでの出撃もシイコは視野に入れていた。
『
戦術機の機体表面はスターライト樹脂という耐熱物質でコーティングされている。
これは核爆発に耐える*2ことのできるものであり、宇宙世紀でさえ謎が多い。
とはいえ、それを理由に語ったところで真偽を確かめられるものはいないのだが。
「信じるわよ、戦場で動けなくなったら化けて出るからね?」
『機体に付いた俺に取り憑くとはもうわからなくなりそうだな』
「冗談を言う余裕があるなら大丈夫そうね」
軽口を叩きあっていれば、艦内放送が流れる。
《まもなく作戦地点に到達する。パイロットはモビルスーツにて待機。第2種戦闘配置につけ》
「だ、そうよ。ニックもありがとう」
「はい! 中尉もご武運を!」
整備兵に手を振ってシイコはシラヌイのコックピットに収まった。
ハッチが閉じる。
兎を座席下部へ追いやったあと、ヘルメットを装着した。
生体リンクがつながり、視界がシラヌイと同一化。格納庫の様子が見える。
ギンもメインの意識をシラヌイに移した。
「いよいよってところだけど、緊張してる?」
『その質問は逆じゃないのか』
「場数で言えば私が先輩だから」
『……機械に緊張はないし、最大限のパフォーマンスを発揮する』
「揶揄い甲斐がないわね」
『そういうのは後輩にしてやれ。向こうも乗ったようだぞ』
視界の中に存在する軽キャノン2機の瞳に光が灯った。
「そうみたいね。2人とも、機体に不備はない?」
通信を繋げれば、視界にマリーとノアの姿が映った。
これも地味な改良点で、OSを更新した相手となら戦術機同士の通信と同じく、お互いに顔を見ながら会話ができる。
もとからキャノンにも似た機能はあったが、シラヌイ側の解像度が増した形だ。
『だ、大丈夫です!』
『ん、特にないと思う』
マリーは若干顔が引きつり、ノアはいつもの涼しい顔をしていた。
(緊張するな、という方が無理な話よね)
表情が見える利点を生かすべく、出来るだけ柔らかい顔で声をかける。
「規模は大きくとも、やることは変わらないのよ」
『そんな、ものですか?』
「ええ。2人はお互いを守りながら、艦を護衛していればあっという間に終わるわ」
『ん……いつも通り』
「それに、サラミスの対空能力は高いの。うまく使いなさい」
『は、はい!』
『先輩はどうするの?』
「前に出て2人を守るわ。まさか逃げるなんて言うと思った?」
ノアはにやけ面を浮かべた。
『そうしたら、先輩のプリンを私が食べる』
「ふふ。なら、それはご褒美にしましょうか」
『ん、楽しみ』
『ず、ズルいよノア! 私もご褒美が欲しいです!』
マリーも表情が砕けたものになる。
「もちろん、何でもいいわよ」
『ん゛ッ゛。今、何でもいいって言いました!?』
若干の食い気味な発言だった。
「ええ、もちろん」
『じゃ、じゃあ』
目を回したマリーにシイコは待ったをかける。
「まずは、生き残ってからよ。いいわね?」
『は、はい……!』
それからうわごとのように、マリーは「ご褒美、ご褒美」と呟いていた。
「……やりすぎたかしら」
『ん……作戦前には殴って戻す』
ノアの表情はげんなりしたものであった。
「はぁ……」
通信を切って深呼吸する。ひとつ、ふたつ。
シイコなりに緊張はしている。
その出力方法が他人を気に掛けるというだけで。
バイタルデータからそれがわかった。
『流石先輩だな。参考になる』
「これからも参考にしてもらっていいわよ」
『頼もしいことだ』
「そういえば、こういうカスタム機って名前を付けるものじゃない?」
『欲しいのか?』
「あなたが愛着を持つと思ったのよ」
『そういうことにしよう。なら、先例にあやかって……シラヌイ壱型甲とでも呼ぶか』
「……呼び辛いからシラヌイでいいわね」
『ならなぜ聞いた……』
◇
サイド4宙域とソロモンの間にマゼランを旗艦とする連邦軍艦隊がある。
そこはまさにこの戦争を左右する作戦が始まろうとしていた。
「エンジンのドッキング終了。加速開始しました」
「司令、加速終了までフタマルです」
「そうか。これでいよいよ、後戻りはできん」
マゼランの艦橋からワッケインが見つめる先。
外付けのエンジンによって
「皮肉だな。奴らが集めたノウハウを我々が使うことになる。モビルスーツしかり」
「しかし、それでジオンは討てます」
ワッケインは副官の言葉に頷く。
「だが、地球に墜とすのとは違う。月のスイングバイを使えぬ以上、うまくいくかは五分だろう。中で準備していた作業員たちはどうだ?」
「滞りなく、とのことです」
「よくやってくれたものだ。あとは相手の出方次第だが……」
「ドズル・ザビですか」
「ああ、お偉方が煮え湯を飲まされた*3相手だ。嘗めてかかるべきではない」
「巣穴から出てきますかな」
「さてな。コロニーの迎撃を優先すれば地の利を捨てる。地の利を生かせばコロニーが近づく。ソロモンの堅牢さは浮遊砲台が影響しているのだ。どちらを取るかは見てからでも遅くはない」
ソロモンは宇宙要塞という名前に恥じぬ拠点防衛力を持っている。
正面から突撃するだけでは罠にかかるのみ。
古来より城を攻めるには3倍の戦力が必要なのだ。
軍艦の数は勝っていても、MSの数が心もとない。
軽キャノンはコストが高く*4、ルナツーから引っ張れたのも1000機がいいところ。
だからこそのコロニーであり。
ワッケインはサイド1方面に向かっている部隊のことを考えた。
「ソーラ・システムはどうなっている?」
「妨害を受けていますが、8割は準備完了とのこと」
「ならば展開までの時間稼ぎは問題なくできるだろうな」
「気づかれていますかね?」
「可能性はあるが、我々はやるべきことをやるだけだ」
高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応する、などとは誰が言ったか。
それが出来れば苦労はないのである。
ちらりと横で併走するペガサスジュニア*5を見やった。
それは亡き恩師が乗っていたフネの同型艦だ。
「拘るな、と先生は仰るか。しかし……」
視線を正面に移す。
「艦隊発進せよ」
「はっ。各艦に通信開け! コロニーとの距離に気をつけよと」
副官が通信兵に指示を出す。
「征け、ソロモンへ。悪しき思想と共に」
深くかぶった帽子の隙間から、鋭い眼光が覗いていた。
艦隊司令、ワッケインである。
これより我が艦隊はソロモンへの突撃をかける。
難攻不落と名高いソロモンにコロニーを叩きつけるのだ。
これに思うところがある者もいるだろう。
しかし。これはジオンのコロニー落としとは断じて違うものだ。
ジオンはシドニーを始め、非戦闘員を含む虐殺と呼ぶのも生ぬるい所業をした。
対して、これは純軍事作戦である。
ソロモンという軍事施設に対する攻撃でしかない。
すでに警告は発した。非戦闘要員が退避する時間を待った上である。*6
繰り返す。本作戦は純軍事作戦である。
思えば、開戦当初から我々は多くを失ってきた。
住むべき土地、守るべき平和、語るべき人々。
有史以来、経験したことのない未曾有が我々を襲い、まさに生も根も尽き果てんばかり。
人類という種族、人という生命が困難の極みにある。
それでもなお我々が戦うのは、鬼籍に入った
未来を信じる新芽のごとき青さが育つまでの
我らの内にある語られることのない彼らを明日へ連れて行くのは我々しかいない。
もちろん、ここに集ったものたちの主義主張は異なるだろう。
だが、その目的は同じであると信じる。
我らの輩が明日を迎えるため。
諸君らの傍らに立つ戦友がこの戦いを生き延びるため。
ひいては、自らの生存がその目的を果たすと信じて。
戦う術しか与えられぬ我らを許すな。
若者が戦場に立つ我らの無能を許すな。
だからこそ、諸君らの命を私は受け止める所存である。
現時点をもって、
軍人として、ひとりの人間として、諸君らの奮闘に期待する!
「始まったわね」
ジオンの艦艇や浮き砲台がコロニーを迎撃するために砲撃を開始したのだ。
巨大な質量弾頭に花火のごとき閃光が煌めいている。
真夜中よりも暗い空に太陽と見紛うメガ粒子の光。
『これが宇宙戦か……』
視界いっぱいに広がる光という初めての光景が、ギンの脳波を揺らすように挙動した。
「これも綺麗だというの?」
『どうだろうな。これは……破壊の光だ』
「……そうね」
原理は不明ながら、散布されたミノフスキー粒子の
あるいは、戦場の嗅覚と呼ぶものか。
塩素のようで甘味のような。
人に中毒を起こさせようとするその不快な感覚に顔をしかめた。
現在、MS隊はサラミスの甲板にて待機しているところである。
それはコロニーがソロモンへ向かっていく光景を後ろの2人も見ているということで。
『先輩……コロニーをぶつけるって本気なんですかね。いくらジオンといっても、ちょっとそれは……なんというか……』
歯切れの悪いマリーの声が接触回線で届けられる。
事前の作戦計画ではコロニー1機を先行させて、後続2機の盾にするという話だった。
突撃艇にビーム攪乱膜を形成させてからの正面突破と思っていただけに意外である。
まぁ、聞かれていることはそういうことではない。心情の問題だ。
一度は気をそらせても、いざ目前にしたとき、恐ろしさがやってくるのはままある。
内容が内容なだけに。
伝わってくるのは疑心、不安、罪悪感、保身。人間らしい感情だ。
「フフッ、マリーは優しいのね」
『そうですかね……? あっ、えっと、先輩を悪く言いたいわけじゃなくて……』
「わかってる。私だってちょっと馬鹿なんじゃないかって思うし」
軍人として作戦に「ああだこうだ」と文句を言う資格はないのだが、これくらいはお目こぼしの内にはいるだろう。
『あはは……』
「でも、私たちは軍人よ。権利と義務を背負ってる。やれと言われたらやるしかない」
『……はい』
シイコ自身、高尚な志を持ってやっているわけではない。
それで敵が倒せないなら、犬に食わせてしまえとすら思う。
ただ、後輩への心構えとして教える必要はあった。
「でも、その作戦で起きたアレコレは責任者が負うべきもの。あなた達のことは私が。
その前提がなければ軍などまともに機能しないということを理解できない目上は多い。
ただ、幸運なことに我らが艦長は理解している。
「そうでしょ? 艦長」
甲板に立っている以上、艦に接触しているのだから。
名指しされた艦長も通信に入ってくる。
《……そうだな。君たちは1つに集中すればいい。それ以上は、大人に任せたまえ》
『艦長……』
「良いこともそうでないことも、マリーが抱いた気持ちは大事なものよ。あなたはそれを大事にすればいいの。だから
『……はい!』
(カラ元気では、なさそうね)
マリーの心が安定したのを確認して。
シイコはノア機の肩にも手を置いた。
「ノアもね。変な気負いはしないで。私は私で生きて帰るから、2人も生き延びることに集中しなさい」
『……うん、わかった――(先輩もこう言ってるなら、大丈夫)』
「――――」
通信から聞こえる声とは別の
(なに……? ええい、今はそんなことはいいの。ノアが安心してるならそれで)
止まりかけた思考を無理やり動かす。
《……頃合いだな。モビルスーツ隊、発進せよ! 中尉、生きて帰れよ》
艦長から直々の通信が届いた。
「もちろん。2人とも、私たちの
『はい、先輩もご武運を!』『任せて』
(よいことね。さて、ここからは私もうかうかしてられない)
後輩の声に頷いて、シイコは
甲板を蹴って、離陸。
『いつでもいけるぞ』
「了解。シラヌイ、発進する!」
青い燐光が爆発し、宙に浮いた機体を前方へと押し出した。
続いて2人の軽キャノンも艦を離れる。ここで2人とはしばしの別れだ。
「さて、戦況はどう?」
視線を前方へ。
先行したコロニー直掩のMS隊が既に交戦を開始していた。
いくつもの爆発が星空を彩っている。
『やや優勢に見えるな』
ギンが答えた。
「やや、優勢ね」
『予定よりもコロニーが損壊している。向こうが決死となるのも無理ない』
「いっそ壊れてくれれば獲物が増えるのに」
『おいおい……』
「冗談よ。仮にも護衛なんだから」
先頭のコロニーは宇宙港部分が既に消し飛びかけていた。
後続のコロニーもMSが取り付いて壊したいという動きをしている。
久しぶりの大規模な戦闘。
昔の記憶が刺激される。
仲間を守りたいというのも嘘ではない。
しかし。
思考が研ぎ澄まされていく。
知らぬうちに自分も気が立っていたらしい。
眠っていた獣が、目覚めの咆哮を上げた。
「パーティーの始まりよ*7」
最大加速で戦場に突っ込む。
速度に乗ったシラヌイは後続のコロニーを追い越した。
そしてここは敵地なのだから、接敵に時間はかからない。
『正面、砲台が5つ』
「そうね!」
こちらを認識してなおコロニー破壊を優先する勤勉な兵器にビームを打ち込む。
小惑星に設置された砲台が吹き飛んだ。
そのまま前進。
『あまり突出し過ぎるなよ。正面右に敵巡洋艦とモビルスーツ』
「もちろん。直掩はいるんだから」
内部破壊をもくろむ決死艦隊か。直掩の軽キャノンと戦闘機が交戦している。
「コア・ブースター? 渋いやつ!」
戦闘機の後を取ったザクにライフルをお見舞いする。
M.A.V.をやられて焦ったザクにコア・ブースターが食いついて、撃破。
そのまま軽キャノンの援護に入っていった。
『上手いな』
「そうね。よく生き残ってるものだわ……次!」
高ぶる気持ちを実感しながら、補足した2機のザクへ突っ込む。
マシンガンをさらに加速して回避。弾道がシラヌイを後ろから追いかけてくる。
《なんだこいつ、怖くないのか!?》
《イカれてやがる!》
(ああ、
幻聴か、それとも。
聞こえてくる悲鳴を味わいつつ、1機をライフルで落とした。
そのまま敵巡洋艦に向かう。
《後ろを向けて、馬鹿がよ!》
こちらに銃口を向けた生き残りが、爆散した。
軽キャノンのビームが直撃したのだ。
『即席の連携にしては、出来る』
「ええ。あの子たちには悪いけど」
『来るぞ』
巡洋艦もこちらの接近に気づいてビーム砲で迎撃を加えるが。
「当てる気がないなら、死んで!」
《モビルスーツ接近!》
《撃ち落とせ!》
《だ、ダメです! 当たりません!》
艦橋で繰り広げられている
(ハハッ、そうよ、もっと怯えなさい!)
《う、うわっ!》
その絶望を深めるため、わざと艦橋に顔を見せる。
「あははっ、さようなら!」
ライフルで蒸発させるのではなく、突撃砲で艦橋を破壊した。
ひき肉になるなら有情なもので、生き残った不幸な人は宇宙に放り出されていく。
そのまま各所を破壊。バランスを崩した巡洋艦は各所が爆発し、崩れ去った。
『……おっかないな』
「フフッ、なんだか、調子がよくてね」
口角が上がっているのを実感する。
『そうか……ビームが来る。避けろよ』
「もちろん」
左右に機体を動かして飛んできたメガ粒子砲の攻撃を躱した。
『スカート付きだ。……別のものを抱え込んでいるが』
「あいつ、ビーム兵器持てたのね」
スカート付き――ドムと
『バズーカのようだが』
「あのドムはたぶん、普通よ。当たらないんだから何でもいいわ」
会話の合間でビームを回避し、ガトルのミサイルは。
《タイミングを誤るなよ》
(いや、落とすべき!)
不穏な言葉が聞こえるころには突撃砲で破壊していた。
『起爆タイプか』
「そうみたいね。頭は回る、か!」
ギンも思念を受け取って理解する。
もっといえば足を止めさせるための攻撃。
目論見通り減速したシイコに突出してきたドムがサーベルを振るった。
「でも、甘い!」
《なんと!?》
シールドで受け流してライフルで反撃。
またひとつ花火になった。
「これはお返しよ!」
《か、母さんっ!》
シイコはモビルスーツが戦闘機の天敵であることを身をもって知っている。
相対距離が縮まったガトルたちに機関砲をばらまいて、撃破。
記憶の残滓が脳を刺激してくる。一つ目の恐怖を。
(っ! 今は違う!)
シラヌイのセンサーが光を発した。
『奴ら、諦める気はないようだな』
「上等、何機だって落としてやる」
スラスターの光がいくつも近づいてくる。
いつの間にか要塞砲の攻撃も届きつつあった。
ちらりと先ほどの軽キャノンたちを見れば、あちらもうまくやっているようだ。
戦いはまだ、終わりそうにない。
そして。
先頭を猛進していたコロニーが、ソロモンの第二防衛ラインに入ったころ。
突然、大爆発を起こした。
実は、誰かがザクを破壊してまわったせいで最初からソロモンはピリピリしている。
↓こんな感じ
コロニー(後続)三
そろもん コロ/ニー(先頭)三 ワッケイン
コロニー(後続)三