呪術廻戦って漫画があるんだが、俺の霊能力って五条悟と似てない?   作:かりん2022

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嘘は言わないが、女性術師の現状についても絶対言わない

「五条 中央です。中央って書いて、ナオって言います。術式は六眼無下限。五条家次期当主が内定してるけど、もと一般人で素人同然だから色々教えてください。よろしくお願いします!」

「五条 遥です。中央の婚約者です。素人なので色々教えてください! 術式はお化けとお友達になれます!」

「五条 隣子です。中央の婚約者です。ワンちゃんが出せます。素人です」

「五条 帰子ですー。中央の婚約者です。血が操れますー。手当も得意ー。何もわからないので教えてくださいー」

「五条 伊織です。中央様の婚約者です。術式は電気を操れます」

「俺の婚約者達に手を出すなよ! 無理やりダメ、絶対!!」

 

 俺はビシッと言ってやった。ていうか、みんな、微妙にあざとかわいく自己紹介してないか? やっぱやってけるか不安なんかな。

 

「一般人がハーレム作ってたの? 一瞬で4人に粉かけたの?」

 

 女の子がドン引きしながら聞いてくる。

 

「俺の出会った見える奴が何故か全員女の子だったんだよ……呪術廻戦読んで、女の子は虐められるんじゃないかって不安がってて。なんで、色々優しく教えてもらえると助かる。よろしく頼む」

 

 そうして、俺は深く頭を下げる。

 

「あ、あー。あの漫画ね。五条家当主様が頭を下げないほうが良いんじゃない? よくわからないけど……。それとね。全部が嘘とは言わないけど、貴方達は可愛いし呪力強いし、術式もあるなら、そう警戒しなくても大丈夫なんじゃない? 慌てて妾にならなくても、きっとお嫁さんになってくださいって、優しくしてもらえるわよ。なんて、私も中学校からこの世界に入った一般出なんだけどね。東京校は一般出が多いらしいわよ。私の名前は早峰 灯子。よろしく。術式は火をちょっとだけ操れるわ」

「待て、灯子。まさか、まさかだが、六眼無下限、呪霊操術、十種影法術、赤血操術、天雷術式、じゃないよな? あ、俺は釘崎 鉄鎖だ。偉くはないがそれなりに古い呪術師の家で、術式が呪術廻戦にも出ている」

「はぁー!? マジで?! ありえないでしょう! ご当主様!? しかも五条家の次期当主の妾!? 何言ってんですか貴様、戦争吹っ掛けてます?」

 

 顔を青ざめさせて、問うてくる鉄鎖。叫ぶ男子。

 

「おおー。よろしくな、鉄鎖! 俺、男の呪術師、会うの二人目! あと、えっと、名前を教えて欲しいなって」

 

 妾じゃないとは言えなかった。確かに隣子でも帰子でも、妾予定だからだ。

 本人が望めば、だけど。でも、いい奴が見つかる事を祈っている。

 俺は不器用なので、遥と伊織だけで手一杯なのだ。

 

「男社会だから、心配しなくてもこれからいっぱい会う事になるぜ。じゃなくて、質問に答えろよ!」

「俺ら素人なんだから、わからねぇよ。漫画見て真似は出来た」

「禪院家の禪院 咲間だ! 術式は結界術!」

「よろしくな! あと、隣子の術式も次期当主確定なの? 俺ら、何も知らなくて」

「素人だからって何でも許されると思うなよ!」

「も、もう五条の籍に入れてるから、無理やり結婚させるとかはダメだからな!」

「はぁー!? 上等だ!」

 

 ヒィィ、短刀出してきた! そんなのあり!?

 

「せんせー! せんせー何とかして!」

「あ、せんせー、担任の変更を申請してくるわ。俺には荷が勝ちすぎるわ」

「日下部先生、いい人なんでしょ!?」

「ウッセーあれはあくまで漫画だ!! 出鱈目だ!」

「どこまで本当でどこまで出鱈目なの!?」

「玉犬!! 咲間くんを止めて!!」

「ああああ! マジだマジで相伝じゃんかぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 結局、夜蛾学長が出て仲裁をした。漫画と同じグラサンをしていた。

 

「つまり、中央には禪院家と加茂家を貶めるつもりはなくて、あくまでも友人の保護がしたい、という事だな?」

 

 念を押されて、俺は頷く。

 

「二人が安心して嫁げる奴が現れたら、俺も祝福して送り出すよ。ほら、呪術廻戦では女の人の扱いが良くない、みたいに描いてあったからさ。二人が怯えちゃって。俺が好きなのは遥だけだから。あ、当主になるからには、伊織さんも好きになれるよう頑張るけど」

「はぁ……。漫画の功罪、か。あの漫画が元で発見された術師は多いんだが、警戒もされてしまってな……。確かに、男社会なのは事実ではあるのだが。戦いがある以上、男社会になるのはしょうがないだろう? とはいえ、そこまで女子に過酷かと言われれば、男女関係なく過酷だというしかないが」

「まあ、確かに。俺は、俺を頼ってきた女の子が虐められるのを避けられさえすれば。二家と戦う気はねーんだ」

「つまり、実力で惚れさせて正々堂々奪えば良いのです。五条家は二人を嫁として出す準備は整えてあります」

 

 伊織さんが胸を張って告げる。俺はうんうんと頷いた。

 

「つまり、禪院家と加茂家の男子が接触しても構わない?」

「二人に乱暴したり変な薬持ったり脅したりしないで、普通に口説く分には、むしろウェルカム?」

 

 慎重に聞いてきた夜蛾学長に、俺は答える。

 友達を妾になんて特殊なシチュエーションに興奮するタチじゃないんだよな。

 俺は純愛派なのである。

 ただ、流石にぽっと出コンビに当主が務まると思うほどお花畑ではない。

 俺個人には遥がマストで必要だが、五条家当主としての俺には伊織がマストで必要なのだ。なので、伊織も幸せにできるように精一杯頑張るつもりだ。

 

「御三家をなんだと思ってるんだ」

 

 頭を振る学長に、俺はホッとする。確かにその可能性はあるが、なんて言われたらどうしようかと思った。

 

「腐った蜜柑? 漫画にはそう書いてあったし」

「はぁ……。あれは五条家の六眼崇拝者が描いたから、五条家贔屓なのだ」

「そうなの!?」

 

 五条家の人が書いてたん? あれ。

 

「そうだ。五条家だけが正義とかそういうのはない。というか、漫画でも賛美されていたのは五条悟で五条家ではなかっただろう」

 

 その言葉に納得する。

 

「確かに!! そうなんだぁ……。隣子、帰子、二人はどうしたい? どうしても俺の妾がいい? せっかく5年間あるんだからさ。いっぱい出会いを経験してから決めても良くねー?」

 

 俺が問うと、二人は俺の背中に隠れながら答えた。

 

「……でも、閉じ込められて孕み袋扱いされない?」

「ううーん、見える男子って中央だけだったから、他の人を見なくていいの? って聞かれるとちょっと揺れますー。中央は遥ちゃんだけを見てますしー」

「いつの時代の話をしてるんだ……。でもまあ、孕み袋がどうとかは置いておいて、どちらにしろ名家の教育は受けねばならんぞ。五条家に入るにしてもだ。それにしても孕み袋……漫画にそんな表現あったか? なかったはずだが。古い家に入るのならば、礼儀作法や伝統を覚えなければならないし、親戚付き合いもあるのは当然だろう?」

 

 その言葉はいちいち尤もである。御三家は名家で、俺たちの術式から、いきなり次期当主に内定してしまうなら、礼儀作法や伝統を覚えろっていうのはわかる。そもそも術式で当主を決めんなって話については、まあしょうがないのだろう。普通の世界じゃないし。

 

「「それは、まあ」」

「選択肢は多く持っておくといい。たくさん勉強して、たくさん恋をして、最終的に総合的に見てこの人だって思ったところに嫁いだらどうだ。総合的にな」

 

 学長の言葉に、俺も乗っかる。何度も言うが、友達の妾なんて倒錯した趣味は持っていない。俺には遥と伊織がいれば十分なのだ。まあ、男だから二人相手でも子作りはできるけどさ。御三家としてそれぞれの当主になってもらって仲良くやる方が俺はいい。

 

「最悪、失恋したら俺のほうで面倒見るからさ。伊織さんも、子供作らないのは勿体なさすぎるし、女性術師としての義務だーって言ってたから、いい旦那さんとファミリーライフ目指して、頑張らない? 独身貴族を推せないのはごめんだけど、元々二人ともお嫁さん志望だったろ? 白馬の王子様に憧れるって言ってたじゃん」

 

 二人は顔を見合わせる。

 

「滑り止めが中央とか、すっごく贅沢だね」

「遥ちゃんにはー? 出会いを探せって言ったげないんですかー」

「遥の浮気は絶対許さねーから。遥への手出しは許さねーから」

 

 般若と化した俺に、遥はくすくすと笑う。

 

「いろんな選択肢ができるのは、中央も同じだろ?」

「ねーわ。いや、伊織は愛せるように頑張るけど、それと遥で俺のキャパいっぱいだから」

 

 俺の言葉に、隣子と帰子は肩を落とした。

 

「あーあ。素直にいい男探すかぁ」

「遥ちゃんうらやましー。私にも白馬の王子様現れるかなー」

「納得してもらえたようで良かった。では、禪院家と加茂家には私の方からうまく連絡をしておこう。何、両家には折よく美男子で同学年の男子がいる。京都校の生徒だが、実力も高い申し分ない男子達だ。彼らを選んでくれた方がいろんな方面でありがたいが、まずは顔合わせだな」

 

 一同、元気よく返事をするのだった。

 翌日、転校生が来る、お見合いの相手だ、と聞いて、俺ら一同ドキドキしながら転校生を待った。

 

「自分を差し置いて当主の座を盗もうとする泥棒猫はどこやぁ!」

「「「「論外の男!?」」」」

「誰が論外の男やぁ!」

「禪院家の元次期当主に喧嘩売ってんですか!? ……なんで中央がキュンキュンしてんですか、気色悪い」

 

 俺は直哉のファンでもあったのだった! 漫画まんまじゃん、うわぁ、推せる。

 いや、友人の夫としては論外なんだけどね? 漫画通りなら!

 

 加茂家の子の自己紹介が全然頭に入ってこなかったのは申し訳ない。

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