呪術廻戦って漫画があるんだが、俺の霊能力って五条悟と似てない? 作:かりん2022
硝子が黙ってくれているとはいえ、俺も隣子も案外バレないもんだな。
一人の時以外は必殺技を使わないようにしつつ、ちまちまお金を稼ぐ。
そもそも基礎がなってないから、基礎固めを必死こいて頑張っている。
五条家に子供達を預けることも考えた。でも、俺には野望が出来てしまったから。
「なー。隣子に中央。なんで二人とも、いっつも金欠なの?」
俺は迷った。
「誰にも言わない?」
「言わない言わない」
「ちょっと、いいの?」
「硝子には言っときたいって思ってたんだ」
「俺、隠し子いるの。それで、仕送り。隣子にも金借りて」
「は? マジで? 子供何歳? 相手何歳?」
「俺と同い年で、子供達は今、一歳」
「はいアウト。クズじゃん」
「それで、俺は金が必要だからこの業界に入ったけど、子供達には一般人として育ってほしいって思ってて。だから金が必要だし、絶対にばれちゃダメなの」
「もう術式判明してんのか?」
「写真見る?」
「見る」
硝子は携帯の写真を見て息を呑んだ。
「悟と傑って言うんだ。二人には、幸せになって欲しくて。全部の困難を、俺が肩代わりしたくて」
「……茨の道だぞ。お前自身の、それと子供の術式の正式名称、わかってんだろ?」
「愛してんだよ。普通に幸せになって欲しい。少なくとも、選択肢は用意したい」
「……どうして私に言った」
「前世の記憶、持ってるんだろ。二人もそうみたいなんだ。俺もそうだ。前世については言えないけど、二人の事は知ってる」
「!!」
「協力して欲しい」
「私とも青春してくれんなら、考える。お金足りないなら、私も協力するからさ。全財産投じるのはやめとけ。あんただって幸せになれよ」
「わかった」
「契約成立だ。そっか、ここにいたのか。また私を置いてきやがって、いい加減にしろよ……」
硝子が泣くのを、隣子が肩を抱いて慰める。
その日から、俺達の仲は一層深まった。浮気じゃないからな、遥!
夕空 悟は怒っていた。
健気でまだ幼さすら残る母。まだまだ幼い傑。そしてウルトラ可愛い自分。
これらを放置するとは何事か。仕送りは流石にしているようだが……。
加茂家の女の子とルームシェアをしているようだが、この子と父の関係もわからない。呪専に通っているらしい父は、硝子と隣子という女の子に囲まれている。ハーレムか。ハーレムなのか。硝子に手を出したら許さんぞ。母はメール一本でとても喜んでいるが、文句を言ってやらねば気が済まない。というか、なぜ目隠し? 六眼じゃあるまいに!
認知しろ。認知をしろ。多分絶対五条家だろ。五条家に連絡さえつけば、母に不自由はさせないのに。
何より、母が心配だった。羂索のような呪詛師がこちらにもいたらどうしよう。
記憶を持っていたら。
それらの心配事は山ほどあるのだが、悲しいかな、一才の身ではうまく言語化できない。長く考えていることもできない。これほど自分を無力だと思った事はない。どうしようもない気持ちを傑のほっぺを吸うことで誤魔化す俺。
「あ! 任務で、学生だけで温泉に泊まるんだって! これなら、こっそり会えるかもよ! お父さんに会いたい?」
「「あう!」」
「ふふ。硝子ちゃんにも会えるね」
「「あう!」」
「私も行きます! 久しぶりに隣子ちゃんに会えます〜。とっても嬉しい!」
ということで、やってまいりました、温泉地。
夜中、人目を忍んで隣子ちゃんと父と硝子がやってきた。
「だう!」
「あう!」
ぱっちり起きた俺達は、ダダダっと父の元に向かう。
「悟。傑。元気そうでよかった。お父さん、頑張ってるからな」
「クズども、久しぶり」
「「!!」」
「しょこ?」
「しょーこ!」
「あはは、私の事覚えてくれてんだ。5歳ぐらいになったら、精神が体に引っ張られることも減っていくからな。それでもまだ、大分引っ張られるけど」
もはや俺達の頭は硝子一色である。二人して硝子の髪を食う。
「ふふ。こら、食うなって。七海も覚えてんぞ」
「そうなの!?」
「そうなの」
「なあ、悟、傑。俺、お前らの為にスッゲースッゲースッゲー頑張るから。もっとお金稼いで、ちゃんと高校も大学も通わせるし、呪霊とも戦わなくていいから。そうだ、海外で生活すれば呪霊少ないんだって。二人がどんな道でも選択出来るように、俺、頑張るから」
「無理じゃん」
思わず言葉が転がり出る。無理じゃん。そんなこと考えてたわけ?
だから隠してた?
「無理じゃない。悟も傑も、歯車にも使い潰しの駒にも絶対させない。俺が守る。だって父親だからな!」
ありがた迷惑の予感……!
「だってさ。ま、お前らは大人の経験値は十分あるからさ。体さえ鍛えとけば、普通の子供経験してもいいんじゃない? 傑、色々教えてやれよ」
硝子が優しく頭を撫でる。
絶対無理なのに。ありがた迷惑なのに。別に俺は不幸ではなかったのに。
優しい愛情が、胸を貫いた。
「じゃ、お父さんとお母さんを二人っきりにさせてやりますか。おいで〜」
「ありがとう、硝子ちゃん」
「遥。会いたかった……!」
「私もだよ、中央……」
そうして、俺達は硝子と語らい、寝たら朝だった。
……。父さんの事、信じてあげようかな。
「悟。傑。弟と妹、どっちがいい?」
あ、やっぱり父さんはクズだわ。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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