入学式から数日後、コハルは正義実現委員会に入った
分かっていた事だったが、あまりにも決めるのが早すぎて思わず、もう少し悩んでも良いんじゃない?って聞いちゃったけど、「お姉ちゃんと一緒にするの!」って言われちゃったら……尊くて気絶するかと思った。
「ハルヒ先輩?ぼーっとして何をしてるっすか?」
「あそこの新入生の中にいるあの子、あれが私の妹なの」
「いくら家族とはいえ、遠くから見ているのは流石に怖いっすよ」
「わかってるわよ。でも、あの子すごく人見知りだから心配で心配で、せめて遠くから見守ってあげようと思って。それに、新入生のことを覚えるために見ていたっていいわけができると思うしね」
「私にそれを言った時点で誤魔化せなくなるっすけどね」
まあ、別に誤魔化さなくても良いから言ってるだけなんだけどね
しばらく見守っていると電話がかかる
「もしもし?」
『ハルヒ先輩、至急応援をよろしくお願いします、美食研の黒舘ハルナと鰐渕アカリです。場所は………』
後輩からの連絡を聞き流しながら準備をする。
銃よし、マガジンよし、聖なる手榴弾よし、神秘の調子よし…
「って事で行ってくるから、妹のコハルには優しくしてあげてね」
「最近不良が多くなってきたっすね。それと、別にコハルちゃんだけじゃなくて後輩には優しくするつもりっすよ~」
その言葉を聞いた後、すぐに現場まで走る
本来なら普通に道を通るが相手が美食研なら話は別だ。美食研は逃げ足がとにかく速い、悠長に歩いている暇はないので建物の屋上、屋根の上を跳んでほぼ最短距離で行く
「羽って便利よね、空中での姿勢の安定性が有るのと無しじゃ段違いだし」
羽の手入れは大変だけど…とつぶやきながら現場まで移動する
現場に到着すると、いわゆる正実モブちゃんたちがわちゃわちゃしている
「ハルヒ先輩きた~」「そんなこと言ってないで援護射撃して!」
「あっちに逃げようとしてる!」「先回りしろー!」
見ているだけでも微笑ましいが今は仕事が最優先
「ハルナさぁ、爆破さえなければ許せるけどさ、どうして爆破するの?」
ハルナの真後ろに着地をして銃を突きつける
「……ハルヒさんですか、あなたが相手だと逃げ切るのは諦めたほうがいいですね」
銃を下すハルナ………だけ?
「もしかしてアカリ逃げた?」
「そのようですね」
だからあそこでモブちゃんたちが伸びてるのか
「それじゃあおとなしくお縄についてもらわね。護送車はそろそろ来ると思うから」
ハルナがポツリと私の耳元で話す
「ハルヒさん、また今度一緒に食事はいかがですか?」
「………個人的には別にいいけど、爆破だけはしないでよ?あとしっかりと反省して脱獄じゃなくて風紀委員会に許されてからね。あとしっかり変装して」
「───それは許されなさそうですけどね」
「でしょうね」
実際、美食研のおすすめの食事すごくおいしいけど立場が危うくなるから、私外交官だから、風紀委員会に嫌われるとやばいから
「それじゃ、しっかり反省……はしないと思うけど、爆破しないでくれるだけでも私の仕事が減ってうれしいからよろしくね」
「……それは店次第ですね」
ハルナを送ってからしばらくするとまた通信が入る
『ハルヒ、○○区で不良同士の抗争が発生、応援を求めているみたいですのでお願いします』
『ハルヒ先輩!□□区で…』『こっちも人が足りません!』
最近不良の数も、違法武器の所持も格段に増えた気がする
「そろそろなのかもしれないな~」とつぶやきながらトリニティを走り回る
すると一通のメールが届く
「ん?ティーパーティーから?内容は…キヴォトス全体の治安の悪化について?」
ということでお姉ちゃんの名前は下江ハルヒです。
ちなみに、ハルナとハルヒはモモトークを1年生の時から交換しています。そのため
『新入生が入ってきました~』というハルナからのモモトークがあったとか