ニャアンに義理の弟生やしてみた   作:ふり〜だむ

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今後の話は大体考えますけどアニメの方が毎回予想を遥かに超えてくるから考えていたものが吹っ飛ぶんですよ


第二話 日常

 

「ただいまアキ君」

 

「おかえりお姉ちゃん!」

 

いつも通りアキが私を迎え抱きついてくる

 

私もアキを受け止め

 

アキの匂いを吸い込む行為、いわゆるアキ吸いを行う

 

この匂い安心する…同じシャンプーを使っている筈なのになぜこんなに匂いが違うのだろうか…

 

「お姉ちゃん、手洗いうがい!」

 

「あ、そうだね ごめんね」

 

荷物を置き、制服を脱ぎハンガーに掛け

洗面台で手洗いうがいを始める

 

「お姉ちゃんお風呂沸いてるよ」

 

「ご飯の後でいいよ、そしたら一緒に入ろ?」

 

「うん!水道代?がもったないからでしょ?」 

 

一緒に台所に立ち料理を始める

 

アキは背丈が小さい為台を使って何とか台所に立っている

 

冷蔵庫から野菜とスーパーで安く売っていた肉を取り出す

 

野菜を水でよく洗い切り始める

 

隣ではアキがピーラーを使って人参やジャガイモの皮を剥いている

 

この前一回だけ教えたわりには随分と手早い

私が肉を切っている間に全てやり終えてしまったらしい

 

「早いね、もしかして私が仕事してる時も料理とかしてるの?」

 

「え?してないよ?」

 

キョトンと不思議そうな顔をするアキ

とても嘘をついている様には見えない

 

この前もそうであった、ご飯の炊き方やお風呂の掃除の仕方

家事の大半をニャアンは一回しか言っていない

なのにアキはそれを完璧に覚え

何ならそれを上達させつつある

 

この子はきっと何でもこなせるタイプなのではないかと思う

きっと仕事とかをさせたらさぞ活躍するだろう

 

今度勉強でも教えてみようか…

 

切った野菜と肉を鍋に入れて炒める

 

炒め終わったら水を入れて沸騰するまで待つ

 

そしてカレーのルーを入れて混ぜる

 

 

「はい、これ」

 

アキが何かを渡してきた

 

「…ツナ缶?」

 

何故ツナ缶?カレーに入れろと言う事だろうか

 

「?カレーはツナ缶入れるんじゃないの?」

 

「そうなの?私あまり知らないな」

 

携帯で調べてみると

 

意外に入れる人が多いみたいだ

しかも結構美味しいらしい

 

「へぇ、初めて聞いたアレンジ」

 

アキの家ではこれが普通だったのだろうか

私の家ではやった事などなかったが

 

まぁ、これで少しでも喜んでもらえるならいいだろう

 

私はツナ缶を受け取りカレーに入れる

 

「よし、アキ君ご飯お皿によそってくれる?」

 

「はーい」

 

 

 

カレーと飲み物を折りたたみ式のテーブルの上に置く

 

 

「よし、じゃあ食べよっか」

 

「うん!」

 

私に向かい合う様に座るアキ

そしてお互い手を合わせ

 

 

「「いただきます」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃんの仕事って何してるの?」

 

「グフッ!?」

飲んでいた水を吹き出しそうになる 

 

「え!?だ、大丈夫?」

 

「大丈夫だから、でも何で急に?」

 

「何してるのかなーって」

 

子供らしい特に意味の無いただの疑問なのだろう

 

が、闇バイトをしてるだなんて言える訳ない

 

闇バイトをしてるだなんて言ってしまった場合最悪は…

 

『え!?お姉ちゃん非合法な闇バイトしてるの!?ありえない!!お姉ちゃん嫌い!!』

 

こうなるのだけは避けたい…!

 

たとえ、アキに嘘を付くことになろうとも…!

 

「配達…食べ物!食べ物を配達する仕事をしてるの!」

 

咄嗟にいつも使っている鞄をアキに見せる

 

「うーばーいーつってやつ?」 

 

「そう、私はご飯が必要な人にご飯を届ける仕事をしてるの」

 

「へー!素敵な仕事だね!」

 

嘘は言っていない、食べ物では無いが必要な人に必要な物を届ける仕事なのは間違いない

 

曇り一つない純粋な笑顔が罪悪感を抉る

 

今はこう誤魔化すしかない

いつか本当のことを言おう

 

 

風呂を入り終え

2人で同じベットで寝る

 

アキは布団に入ってすぐ寝てしまった

そんなアキに対して私はまだ寝むれない

明日に対する不安

いや、将来への不安というのが正しい

 

1人でこのコロニーに来た時から毎日感じる不安

この先自分は真っ当に生きられるのだろうか

 

お金のために仕方がない事だが

闇バイトに対する後ろめたさは毎日感じている

本当ならこんな事せずに真っ当な仕事で稼ぎたい 

が難民である以上これ以外選択肢は無い

 

私に未来はあるのだろうか

 

横で寝るアキを見る

 

可愛いらしい寝顔

 

…そうだ、私はこの子の為にも頑張らなくてはいけない

この子が笑顔でいられる様に

 

私は寝ているアキを覆い被せる様に抱きつく

この子とこうしている時だけ、不安が消える

 

「…私が絶対に守るからね…」

 

私はそのまま意識を落とした

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

「ケチャップ〜♪卵〜♪ウインナー♪」

 

アキ・シライシはニャアンのお使いで街に出掛けていた

 

お使いの内容は

ケチャップと卵

そしてウインナー

という覚えやすい物であった

 

エコバッグに財布を入れて歌いながら歩く

 

アキはそこまでこのコロニーに詳しくないが

ニャアンとよく買い物出かけるので

道はある程度把握していた

 

まだ店には程遠い所で立ち止まる

 

アキの視線の先には細い路地道

 

「ここ通れば近道できるかも!」

 

かなり狭いが小さいアキには余裕だろう

 

アキは迷わず路地道に入っていった

 

暫く進むと建物には囲まれているが

かなり広い場所に出た

ちょっとした運動なら出来るほどの広さの場所だ

 

アキはその広場の壁を見ていた

 

色んな色、多種類の色が壁びっしりに塗られていた

現代アートだろうか

何かと表現すればいいか分からないが

例えるなら キラキラ であった

 

そしてアキはこれを知っていた

 

「…キラキラ」

 

渋い顔で壁を見るアキ

 

しばらくそれを見ていると

 

「スンスンスン…」

何かがアキの頭部の匂いを嗅いでいる

 

「…え、なに?」

 

アキは振り返ると青髪で赤い目の青年がアキの前に立っていた

 

「君もキラキラ見たの?」

青年はアキにそう言った

 

「君も…って事はお兄ちゃんも…?」

その発言に苦虫を噛み潰した様な苦い顔をするアキ

 

「僕はシュウジ、君は?」

 

「…アキ、アキ・シライシ」

目の前にいる青年に警戒心を高めるアキ

 

「アキかぁ、夏の次だね」

 

「…」

 

そんなことを言いながらスプレーを持ち壁に書き足すシュウジという青年

 

「…お兄ちゃんはキラキラの事どう思う?」

 

「何で?」

 

「…気になっただけ」

 

「…キラキラは怖い物じゃないよ とガンダムが言っている」

 

「…ガンダム」

 

アキはその答えにより難しい顔をして歩き出した

 

ニャアンのお使いを果たさなくてはいけないからだ

 

 

 

「…キラキラは怖い物だよ」

 

忘れようとしていた

 

自分と同じ見た目の大切な人

 

僕の大切な人だった人

 

 

 

もう少しで路地道を抜けられる

 

 

「お姉ちゃん…」

 

路地道を駆けるアキの目には涙が流れていた

 

 

 




次回、多分マチュ出します


PGνガンダム66,000円で涙が出ますよ
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