ニャアンに義理の弟生やしてみた   作:ふり〜だむ

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毎回情報量が多すぎるよ…
眠れないって…


第三話 マチュとアキ

 

 

ニャアンとアキは買い物に出掛けていた

 

そろそろ日用品やアキの服を新調

そう思い2人で街中を歩いていた

 

2人で手を繋ぎ店を見て回る

 

少し前のニャアンなら金銭的な問題で服など新調する余裕など無かったのだが

マチュとシュウジがクランバトルに出て

毎回の様に勝利してくるので

その賞金である程度の余裕ができているのだ

 

クランバトルに参加もしていないのに何故か自分にも賞金を分けてくれるのは

申し訳ない気持ちがあるが

正直とてもありがたい

 

という事で今回は2人で仲良く買い物に出掛けているのだ

 

「アキ君、こういうのどう?」

 

手に取った服をアキに見せる

 

「お姉ちゃんはそれがいいの?ならそれでいいよ!」

 

「え、アキ君の意見を聞きたいんだけど?」

 

「僕は何でもいいよ!」

 

「うーん…アキ君の好みを知りたいんだけどな」

 

取り敢えず候補として考え一旦服を元の場所に戻す

 

 

「あれ?ニャアンじゃん!」

 

聞き覚えのある声に振り返ると

そこには見覚えのある顔

 

特徴的な赤髪な少女マチュがいた

 

「マチュ!こんな所で会えるなんて偶然だね」

 

いつもは制服の姿だがプライベートなのか私服だ

 

「ニャアンそれ私服?似合ってるじゃん」

 

「え、そう?ありがとう」

少し照れくさそうにするニャアン

 

そしてそんな2人を下から眺めるアキ

 

「えっと、この子は…あ!噂の弟君!?」

 

視線に気が付き目線を下げてやるマチュ

 

「こんにちは、私マチュって言うんだ お名前言えるかな?」

 

「アキだよ、アキ・シライシ!」

 

「アキ君かぁ、カッコいい名前じゃん 私の事はマチュお姉ちゃんでいいよ」

アキの頭を撫でるマチュ

 

「マチュ」

 

「…マチュお姉ちゃんだよアキ君」

 

「マチュ!」

 

「マチュお姉ちゃん!」

 

「マチュ!」

 

よく分からない争いをする2人

マチュもお姉ちゃんと呼ばれたいのだろうか

だが残念、アキの‘お姉ちゃん’は私だけの特権なのだ

 

心の奥でドヤ顔をするニャアン

 

「むぅ…で、ニャアンとアキ君は?買い物?」

 

「うん、今日は日用品の買い物に来たんだ」

 

「そっか、なら私も一緒に行っていい?」

 

「いいよ、アキ君もいいよね?」

 

「うん」

 

 

3人で店を見回ることにした

 

アキの服をマチュと決めたり

途中でマチュに評判の良い喫茶店に入って昼食を食べたりと有意義な時間を過ごした

 

公園にたどり着いた所でアキが眠気を訴え

近くの公園に座る事にした

 

「楽しかった〜!」

 

ベンチに座り体を伸ばすマチュ

 

「うん、楽しかったね」

眠ったアキに膝枕をしながら頭を撫でる

 

「あー、疲れて眠っちゃったかー」 

 

まだアキは幼いので少しの距離でも疲れてしまうのだろう

まぁこれは仕方ない事だ

 

「私基準で行っちゃったからかも、もっと考えて行動したほうが良かったかな」

 

「ううん、きっとアキ君も楽しかったと思うから」

 

「そう?それならいいんだけどさ」

 

これは多分そうだ、実際アキは楽しそうであった

おもちゃに目を輝かせていたし

マチュが連れて行ってくれた喫茶店の物も美味しいそうに食べていた

 

アキだけはない、ニャアンも楽しかった

自分では知らない場所、知らない食べ物、知らない遊びなど色んな物を知る事ができた

 

「それに…私も楽しかった」

 

「そっか」

 

まだ知りたい、まだ私の知らない物がある

それをもっと知りたいな

できれば今度はシュウジと合わせて4人でいっぱい楽しい事をしたい

 

「ねぇ、マチュ…今度はシュ…」

 

 

 

「お姉ちゃん」

 

突然アキが目を覚まして起き上がる

 

「え、アキ君どうしたの?」

 

「今日、スーパーの安売りの日だよ」

 

その発言にハッとなる

 

そうだ、今日は最寄りのスーパーの安売りの日だったのだ

本当は買い物の最後に向かおうとしていたのだがマチュとの遭遇ですっかり忘れていた

今日は逃せない、卵が安いのだ

 

「忘れてた、急いで買ってくる!ごめんマチュアキ君の事お願い!すぐ戻ってくるから!」

 

軍警から逃げるスピードでスーパーに走る

 

今日はオムライスだ!

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

「はっや、いつも逃げる時より速いじゃん」

 

ニャアンが走って行ってしまった事により

アキとマチュは2人ベンチに取り残されてしまった

 

「ニャアン行っちゃったね、さぁてアキ君ニャアンが戻ってくるまで何する?」

 

「…」

アキはマチュに顔すら向けずただ真っ直ぐニャアンが走って行った方を見ている

 

「…アキ君はさ、ニャアンの事好き?」

 

「好きだよ、だって優しいし 怖くないし 痛くもないから」

 

「痛い?痛いって、どういう事?」

 

ようやくアキがマチュを見る

どこか朧気な目

 

「…」

 

「…そっか、じゃあさアキ君は夢とかやりたい事とかある?」

 

「やりたい事?うーん特には無いよ、今が楽しいし マチュはどうなの?」

 

「私?私はあるよ、私はね地球に行って海に行くの!」

 

「うみ?海ってなに?」

 

「あー、えっとねしょっぱい水がねたくさんある所!それが海!」

 

「…しょっぱい水?何でそんなところに行きたいの?」

少し不思議そうな顔をするアキ

まぁ今の説明ではそんな感想になるだろう

だが仕方ない正直マチュも海にそんなに詳しく無い

しょっぱくて、広くて、クラゲが住んでいるという事ぐらいしか知らない

 

「うーん、上手く説明できないけどきっと地球は楽しい所だよ 私もニャアンも…えっとシュウジも地球に行くんだ」

 

「お姉ちゃんも?」

 

「うん、ニャアンは絶対にアキ君も連れてくと思うから4人だね」

 

「お姉ちゃんが行くなら僕も行くよ」

 

「そっか、そうだお金は大丈夫だから 私とシュウジがクラバで何とかするから」

 

「クラバ?何それ?」

 

「あー、クラバ知らない?えーっとね…」

 

マチュは簡易的にクラバの説明をした

クラバとは2対2で賞金を掛けて争うMS同士のバトルだと

そしてそのバトルに自分とシュウジが出ている事を教えた

 

「…へー、最近食事の質が良くなっている気がすると思ったらそういう事なんだね」

 

「そ!みんなで賞金を山分けしてるの」

 

「マチュはよくMSなんて乗れるね、乗った事あったの?」

 

「あーいや、初めて乗った時はえっと…なんていうかなぁー…そう!キラキラ!キラキラを見て何となく分かったの」

 

マチュの発言に固まるアキ

 

「キラキラ…?」

 

「そう!なんて言えばいいのかなー光の世界みたいな!すっごい楽しい場所なんだよ」

 

「…キラキラ…」

 

「ん?どうしたの?」

 

「キラキラはやめた方がいいよ、マチュ」

 

「え?」

 

突然アキの発言に固まるマチュ

アキの目はとても冷たく

さっきまで楽しそうにはしゃいでいたアキとはまるで別人のようであった

 

「あれは人をおかしくする、きっと今ならまだ戻れる事だってできる筈だよ」

 

「アキ君、君も見た事あるの?キラキラ?」

 

「…あるよ だから僕はあそこ嫌いだし怖いんだ」

 

幼い少年アキもマチュやシュウジと同じようにあのキラキラを見た事があるらしい

だが何故?マチュはガンダムに乗った時にキラキラを見た

シュウジもガンダムに乗っている時にキラキラにいる

キラキラはきっとガンダムに乗っている時に発言すると言う事になる

 

ならアキは何故キラキラを知っている?

 

「アキ君…君って何者?」

 

「…秘密」

 

 

 

「マチュ アキ君お待たせ」

 

少し離れた場所からニャアンがマチュとアキを呼ぶ声が聞こえる

 

声が聞こえた方を向くと

買い物した物を抱えたニャアンが

私達の方に向かってきている

 

「おかえり!」

ベンチから立ち上がりニャアンの方に向かうアキ

 

「アキ君、もう眠くないの?」

 

「うん」

 

「ありがとうマチュ、アキ君のこと見ててくれて」

 

「え、あぁ 気にしないでよ」

 

アキの秘密という言葉にモヤモヤを抱えていたので突然ニャアンに呼ばれてびっくりしてしまった

 

"キラキラはやめた方がいい"か…

 

でも、キラキラは綺麗で楽しいし

 

なにより…

 

シュウジともっと一緒にいたいし…

 

 

 

 

 

「マチュ」

 

その声にハッとなる

 

「え?何?」

 

顔を上げるとニャアンこっちを見ていた

 

「帰ろうよ、もう夜だよ」

 

もう、良い時間だ

門限にはまだ早いが

早く帰るに越した事はないだろう

 

色々考えたが

 

 

アキ君ごめんね

 

私はもっとキラキラしたい

 

 

 

 

「うん、帰ろっか」

 

マチュはニャアンとアキの元に駆け寄っていく

一瞬で二人のところに追いつき

三人は歩き始める

 

楽しそうにニャアンと話すマチュをアキは見ていた

 

 

「…バカだな…」

 

アキの小さい声は二人には聞こえていなかった

 

 

 

 

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