俺は............   作:鴨凹

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ブラントに沼りました。アイツはやべぇ男ですね。
ではどうぞ


自由と風と風魔龍

「え、記憶がない?」

「ああ」

 

界は自分がいま置かれている状況を3人に説明した。

 

「名前は辛うじてわかるけどそれ以外の記憶が飛んでいるみたいなんだ」

「それは辛いね」

「どうなんだろうな。正直何も覚えていないから辛さも湧いてこない」

 

界の発言にあたりの空気が少し重くなった

 

「と、とにかく今はモンド城に帰ろうぜ!」

「そ、そうだね!今城外は危険だしそれに界に助けてもらったお礼に『ニンジンとお肉のハニーソテー』をごちそうしたいし」

「モンド?『ニンジンとお肉のハニーソテー』?」

「あそこに見える都がモンド、私の故郷だよ。きっとアンタも気に入るはず。もちろん『ニンジンとお肉のハニーソテー』もね」

「そうか。それは楽しみだ」

「それじゃあモンド城に向かって出発!」

 

こうして4人はモンド城に向かって歩いていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「とうちゃーく!!」」

 

4人はモンド城へと到着した

 

「ここが風と蒲公英の牧歌の城、自由の都-----私たちの恩人さん、モンドへようこそ!」

「ここがモンド...」

 

界は街並みや巨大な風車をじっと観察していた。初めて見る景色にに顔には出さないが内心楽しんでいるのだ。だがひとつ気になることがあった

 

「ここにいる人々に活気がないというか、なにかに怯えているのか?」

「実はね...」

 

界は龍災について蛍から説明された

 

「つまりトワリンと呼ばれる風魔龍がここ最近に目覚めてこの国を襲っているということか」

「うん。それで私と騎士団でこの龍災を終わらせるために動いているの」

「そうだったのか」

 

界は不安げな表情をしている人々の顔を見る。そんな中ある親子の姿が彼の目にとまった

 

「ぐす...ぐすっ...お母さん、怖いよ」

「大丈夫よ、お父さんたち騎士団がきっとなんとかしてくれるから」

 

泣いている少女を母である女性が励ますが女性の方にも不安げな表情が見えていた。そんな光景を見た界はある決心をする

 

「蛍、アンバー、パイモン。俺にも手伝わせてくれないか?」

「え、ええ!?」

 

界の発言にパイモンは声をあげて驚く

 

「彼らを放ってはおけない」

「界...」

「もちろん、この国に来たばっかの余所者の言葉を信用できないのはわかる。だがここは自由の都なんだろ、だったらここにいる人々は風魔龍の恐怖に縛られるべきじゃないし俺もそんな姿を見たくない。だから頼む」

「...界、私としても貴方が協力してくれると心強いよ。どうか私たちに力を貸して」

「ああ、よろこんで」

 

蛍は界に手を差し出し、その手を彼は優しくとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4人は騎士団からの任務を完了した報告と界の紹介を行うため騎士団本部へと赴いた。中に入りアンバーは西風騎士団の団長室の扉をノックするのだった

 

「ジンさん、アンバーです」

「アンバーか、入ってくれ」

 

4人は声に従い団長室に入っていった。部屋に入ると机には西風騎士団の代理団長であるジンと騎士団の図書館司書のリサがいた

 

「ジンさん、任務完了したよ」

「そうか、よくやってくれた栄誉騎士、アンバー、パイモン」

「あら、見ない間に一人追加されているわね」

「栄誉騎士、アンバー、彼は?」

「彼は城外で私たちを助けてくれた人」

「そうだったのか」

 

ジンは椅子からたち界に近づき敬礼する

 

「私は西風騎士団代理団長ジン。貴殿の助力に感謝する」

「気にしないでくれ、当然のことをしたまでだ。俺は界、よろしく頼む」

「ああ、こちらこそ」

「私はここの図書館司書リサよ。よろしくね」

「よろしく」

「ジンさん、実はある話があって」

「話?」

 

自己紹介が終わったあと界は今回の龍災解決を手伝わせてほしい旨を伝えた

 

「人手不足のこちらとしてはありがたい申し出だ。だがいいのか?」

「いいとは?」

「話を聞く限り貴殿は今さっきモンドに来たばかりだろう?見ず知らずの国、そして見ず知らずの人々のため貴殿は危険をさらしてもいいというのか?」

 

ジンは正直目の前にいる青年のことを疑っていた。それも当然でまだこの国に来て間もない人間が自分たちの為に命を張ろうとしているのだ。そんな人間をおいそれと受け入れられるわけがなかった

 

「ああ」

「それはなぜ?」

「目の前で困っている人たちがいる。そんな人たちを俺の力で助けることができるのなら俺は全力でその人たちのために力を振るいたい。理由なんてこんなものだ」

 

界はジンの目をまっすぐ見てそう返す。そしてジンは界のまっすぐな目を見て先ほどの考えを改めることになる

 

「そうか。すまない、私は今の今まで君を疑っていた」

「それは仕方ない。こんな見ず知らずの余所者の言っていることなんて簡単に信用できるわけがない」

「フフ、そう言ってくれると助かる」

「じゃあ...」

「ああ、貴殿の力をモンドの為に貸してくれ」

「もちろんだ」

 

ジンと界はその場で握手をした。その瞬間、

 

「ぐっ...!」

「界?」

 

界の頭の中に強い電気のようなものが流れ頭痛に襲われる。しばらくすると赤髪の女性の騎士と

 

「これは俺か」

 

自分が草原で話している映像が頭の中に流れ込んできた

 

『やはり行かれるのですね』

『........』

『これから貴方は長く険しい旅に出ることになる』

『........』

『いえ、もう止めません。でも」

『.........』

『もし疲れたらまたここに戻ってきてください。何十、何百、何千年経ったとしてもモンドは貴方をいつでも歓迎しますよ』

『..........ありがとう。それじゃあ行ってくる』

『ええ、いってらっしゃい』

 

この言葉を最後に頭痛は収まり先ほどのビジョンも消えていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでくださりありがとうございます!
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