スーパーロボット×ファンタジー 作:名無しの転生者
しかし、文才は無いので今回は短め……
赤熱化した右の拳を撃ち出す事で、遠距離からターゲットを破壊したリオン。
「………………」
全身鎧の人間……と言うには明らかにオカシイ技を見せられ、絶句する一同。
『まだ、残っていますね……』
しかしリオンは残っているターゲットをサーチし、再度の攻勢に出る。
『リミット解除……胸部ブラスター、展開』
胸部装甲の一部が浮き上がり、ロックされていた展開機構が外れて内部機構の一部が見えるようになった。
「今度は何を……?!」
残るターゲットは、走り込んで剣で攻撃するには絶妙の遠い位置……そこに3つほど並んだものと、高い見張り台から吊り下げられた、コレまた絶妙に地上からは攻撃出来ない高さの1つ。
『出力安定、ターゲット捕捉……!』
胸部装甲の一部が変形し、中央の黄色い球体がせり出し光輝くと、その左右に赤い色の放熱板のような物が構築・展開される。
『焦熱! イグニス・ブラスタァァァッ!!』
そして初めて意識的に発せられた、感情を乗せたリオンのシャウト……声に合わせて胸部の放熱板がマグマの如く赤熱化し、真紅の光が放射された。
その放たれた光は接触したもの全てをグズグズに溶かし尽くし、瞬く間に3つのターゲットを破壊する。
リオンはターゲット以外になるべく当てないようすぐに攻撃を止める……が、ターゲットがあった筈の場所は地面ごと余波でドロドロに溶けており、もはや小さなマグマの池の様な状態に……
「……は……ぇ……??」
「……嘘だろオイ……」
「完全に溶け……えぇ~??」
「………………」
風来坊の3人は何とかコメントを発したが、副官に至っては完全に言葉を失っていた。
『……最後は、コレで良いですね……』
ラストターゲットを視界に捉え、リオンは両目から黄色いビームを発射……ビームは瞬時に狙ったターゲットを破壊せしめ、これで設定された全てのターゲットを破壊し終えた事になる。
武装を全て収納し、安全装置も2回ほど再確認してからリオンは4人の前に戻ったが、当の4人はそれまで目の前で繰り広げられた異常事態に、しばらく意識を飛ばしていたのであった──
「何なんだよアレは?! 拳を飛ばすわ戦斧投げるわ胸から光出して地面溶かすわどーなってんだよ!?」
興奮が収まらずリオンに食って掛かるフレア。ちょうど良く首元に指が引っ掛かる部分があるのでガクガクとやるような構図だが、リオンの体幹はロボットらしくヒトの力ではピクリとも揺るがないためフレアの身体の方が揺れている。
「……飛び道具使わなきゃ普通よね……普通、だっけ? と言うか普通って何だろ……」
半ば呆然としたままブツブツとうわ言を続けるノエル、その言葉も何処かマトモじゃない感じがしていて怪しい。
「夢だよな、夢……イテッ……マジかぁ……」
常識を疑うレベルの出来事に、さすがのレオナも自分の頬を抓って夢だと思いたかった……が、普通に痛いので夢ではない。
「……さすがのギルマスも、コレを見たら何と言うか……」
副官は何とか平静を持ち直した様だが、声ほまだ上ずっておりいつもの状態とは程遠い。
幸いな事に、この事実は今ココにいる4人だけしか見ていない……
「……リオン……お前の武器……さっきので全部か?」
レオナは“信じ難いが認めるしかない”という感じで隠している事は無いかと問い質す。それに対してリオンは……
『えっと……攻撃というものであればアレはまだほんの一部です。具体的には指からミサイルとか出せますし、剣というジャンルだけを見ても、ビームの刃のものや流体金属製の可変型がありますし、ドリルやパワーアーム等の追加機構も複数存在します。また、追加武装として重力衝撃砲、荷電粒子砲、衛星砲も実装済ですが……それが何か?』
レオナはリオンの返答に力なく崩れ落ち、頭が真っ白になってしまった。返答の最初の辺りから“まだあるのかよ?!”という感じで聞いていたが、後半のアレコレはもはや理解不能の羅列である……
『……お伝えするのを忘れていましたが、私が建造された目的は“人類の保護”の為です。ですので私が人類に牙を剥く事はあり得ません。よって、貴方がたに危害を加える事は決して無いと断言します』
このリオンの言葉に、副官は心の底から安堵したため息を漏らし、風来坊の3人は“これからの活動がどうなってしまうのか”という心配で頭がいっぱいになってしまうのだった。
本作主人公であるリオン・エルディアーネ……
彼(?)はヒトの心を持つスーパーロボットである。
その名も『対異世界用超文明兵器 エルドリオン』!!
■SPEC
全高:2.0m 重量:不明
動力:超小型縮退炉×2
装甲:超金属エルドナイト
ナノファイバーグラスメタル
■武装・機能
・フィジカルリアクター(胸部コアクリスタル)
・エルドラレーザー×2
・エルドラソード
・ガイアミサイル(連装誘導指弾)×10
・プラズマファング(指先部ビーム発振器)×10
・エルドラトマホーク/ランサー/サイト
・ブラスティアマグナム
・焦熱イグニス・ブラスター
・勇氣逸刀流 エルドラソード『
※追加/召喚装備(初期)
・エルドリオン・スラッシャー(投擲追尾型ブーメラン)
・トポロジカルバズーカ(実弾バズーカ)
・ブラスト・デトネイター(エネルギー散弾)
・ストレンジアーム/スピニングブレイカー(武装副腕)
・マイクロブラックホールキャノン
・ホロスコープス・デッド・エンド(専用衛星砲)
■解説(設定)
異世界における人類史文明の存続を目的に超科学文明「エルドラン」で開発された人型スーパーロボット。
本機は異世界文明での“人類に対する脅威”を払拭・討滅を目的に開発され、現地文明人との円滑な協力関係を築く為に“人間サイズを前提”として設計されている。
その為本来ならばこのサイズでは内蔵火器など一切搭載不可能なのだが、縮退炉2基のツインドライヴによる無尽蔵のエネルギーと、特殊機能「フィジカルリアクター」を用いて自身の内部構造の書き換えや追加武装の構築をその都度行う事で強引に解決している。
また、主構成材の「超金属エルドナイト」は精神感応による強度の向上や自己修復能力がある為、完全なメンテナンスフリーを実現。ナノファイバーグラスメタルも僅かだか精神感応性を持ち、発光・エネルギー吸収能力を発揮する。
武装はあらゆる状況を想定してか多岐にわたり、初期段階でも8種の固定武装と8つの追加装備を実装。しかも追加装備は無尽蔵に登録・再現が可能で、条件が整えばさらなる追加実装も可能となっている。