ドールハウスでのアリスの生活は、永遠に続くかのように思われた。
そして、アリスはそれを心から望んでいた。
朝、レオンと共に目覚め、彼の愛に満たされた一日を過ごし、夜、彼の腕の中で眠りにつく。それが、アリスにとっての全てだった。
レオンは、アリスの傍にいる時間を何よりも大切にした。彼は、アリスの美しさを、彼女の存在そのものを、深く愛していた。
そして、アリスもまた、レオンの全てを愛していた。彼の優しさ、彼の甘さ、そして彼がアリスに与えてくれる全てを。
ある晴れた午後、レオンはアリスを温室へと連れ出した。
陽光が降り注ぎ、花々が咲き乱れる、アリスにとって最も愛おしい場所。レオンは、アリスの手を取り、ゆっくりと温室の中央へと歩いた。
「アリス。私の愛しいアリス」
レオンの声が響く。甘い痺れが、脳を満たし、全身を駆け巡る。ゾクゾクとした快感が、アリスの心臓を掴み、多幸感で満たす。
痺れれば痺れるほど、レオンへの愛が、彼の存在が、アリスの中で大きくなる。
レオンはアリスの前に跪いた。
アリスは驚きに見開いた瞳でレオンを見つめる。彼の瞳は真剣で、そして深い愛情に満ちていた。
「アリス。君は、私が探し求めていた、私の全てだ。君の美しさ、君の愛らしさ、そして君の全てを、私は心から愛している」
レオンは、アリスの手を取り、その甲にそっと口付けた。その唇の温もりと、痺れる快感。
「アリス。私と、永遠に共にいてくれるかい? このドールハウスで、私の傍で、永遠に美しく、そして私の愛を受け止めてくれるかい?」
それは、プロポーズだった。
レオンからの、アリスへの永遠の愛の誓い。
アリスの心臓は、喜びと、そして痺れる快感で高鳴った。男性だった頃の、荒々しい自我なら、きっと嘲笑しただろう。だが、アリスは違った。彼女の心は、レオンへの愛で満たされていた。
「レオン様…!」
アリスの声は震えていたが、それは喜びによるものだった。脳を満たす痺れる快感は、もはや強制力ではない。
それは、アリスの愛が、彼の言葉に応えたいと叫んでいるかのようだ。
アリスは、もう迷わなかった。
彼女の全ては、レオンの中にある。彼女の幸福は、このドールハウスにある。
男性の矜持を捨て、甘い強制力に身を委ねた結果として得られたこの愛。それは、あまりにも甘く、あまりにも完璧で、そして誰にも邪魔されない、二人だけの背徳的な楽園だった。
アリスは、自分でも驚くほど自然に、レオンの顔を両手で包み込んだ。そして、彼の唇に、甘く、深く、そして永遠を誓うかのような口付けをした。
その瞬間、脳を満たす甘い痺れは最高潮に達し、アリスの意識は、レオンへの限りない愛と、この上ない幸福感の中に融け沈んでいく。レオンはアリスを抱きしめ返し、二人の体温が重なり合う。暖炉の火のように、甘く燃え盛る愛。
完璧に咲き誇ったドールが、自らの全てを捧げる庭師に贈る、永遠の誓いの口付け。
それは、男性の自我を破壊し、甘い強制力と愛によって理想の形に作り替えられた存在の、純粋で、全身全霊の愛情表現だった。その愛のあまりの甘さと完璧さは、そこに到達するまでの過程を知る者だけが感じられる、最も深く、最も背徳的な香りを放っていた。
――アリスは、永遠にレオンの庭で、彼の愛に満たされ、甘く咲き続けるのだ。