Fate/Honkai Star Rail 作:好きなことして生きたい
「はぁ〜、全く次から次へとこう問題が起こるんだ」
「何だ生徒会長になって早々に弱音か?お前らしくないぞ一成」
彼らは穂群原学園生徒会長の柳洞一成と今日はお手伝いで来た藤丸士郎。世界最多生徒数を誇るこの学園での生徒会の仕事は激務で、時たま士郎は友人の手伝ったりその差し入れをしてたりする。
「そう言うつもりで言ったわけじゃないんだ。ただ…」
「シェロー!シェロー!ここにいましたのね!?」
「止まりなさいよこのバカ!ごめんねー。士郎くんこのバカ止まらなくて」
「こんにちわ。先輩。今日もお邪魔します」
「噂をすれば何度やら、おい女狐どもめ!今日も性懲りもなく来やがったな!何のようだ!?」
「あら、別に貴方に要はありませんわ」
「ならここに来るな!ここは生徒会室で関係者以外立ち入り禁止だ!」
「あら、そしたら生徒会じゃないはずの士郎くんはどうしてここに?」
「藤丸は良いんだ。生徒会の雑務を手伝ってくれるからな」
「なら私達も手伝うわ。それなら文句はないでしょ」
「断る。お前ら2人は余計に仕事を増やすだけだ」
「何よ!私達が何をしたって言うのよ」
「そうですわよ。早く帰りなさいMs.遠坂」
「アンタも言われてるのよ!この成金女!」
「何をしますの!?このゴラリラ女!」
「だからこの2人を入れるのは嫌なんだ!辞めろ!毎度毎度!生徒会で暴れるな!」
なんて事ない平和な日常。士郎の日常だ。特に最近は海外の留学生達が目立っている状況だ。入学早々に謎の爆発が良く起こるようになった。その度に外国から来た新しいエルメロイ先生と一成がよく頭を抱えていた。そして、特にその中心にいるのがルヴィアと凛だ。いつも飽きずに2人は喧嘩をしていた。そんな2人が喧嘩をしていると放送で理事長室に来るように言われていた3人。
「もうなんですの?今来たばかりだと言うのに」
「姉さん。急がないと」
「わかってるわよ。たくあの人ますます調子に乗ってるわね」
「それに関しては同意ですわ」
呼ばれた2人は何やら不服そうであった。いやいやと言いつつもなんだかんだ言いながらも3人は生徒会をあとにした。
「やっとでて行ったか」
「……」
「…どうした?士郎」
「あ、いや、何でもない」
「ふむ?そうか?何か心ここにあらずと言った感じだぞ?」
「そんな事ないって、ほら残ってる仕事を終わらせて帰ろうぜ」
「…それもそうだな」
笑顔に言う士郎。しかし、士郎は喪失感と言うか壁のような物を感じていた。昔から慕ってくれてる遠坂達だったが、なぜか一歩引いた壁なものみたいなのを感じていた。それは留学生達がきてますます強く感じられているようになった。こうして毎日気にかけて会いに来てくれているのに、なぜかそう感じてしまう。変な話だから聞く事もできないもどかしさでやるせない気持ちだが、この気持ちは単なる自分の思いこみなだけかもしれない。
「少し遅くなってしまったな。よし近道だ」
生徒会の手伝いで遅くなってしまった士郎。帰りの道中で裏路地を通って近道をした。
「な、なぁ!?」
そこには無惨にも何箇所も剣が突き刺された女と神父の男がいた。士郎はとんでもない状況にパニクっていた。殺人鬼神父出会ってしまった士郎はとにかく逃げないと、警察に言わないと、色々考えて頭がパンクしそうになっていた。それなのに動き出せずにいた。恐怖による極度の緊張で筋肉が硬直したのか、あるは…
「うぉおおお!!」
血まみれの彼女と顔を合わせた瞬間に、悪に立ち向かうための正義の心が士郎をここに立ち止まれせ彼女を助ける。士郎は殺人鬼に向かって体当たりをしようと走り出した。
「チッ!お前仲間か!?」
しかし、士郎の勇姿は虚しくも散ってしまった。士郎は神父に切り伏せられた。一般人である士郎は何一つ出来ることはない。何一つ出来もしない自分の無力さを悔やむだけだった。胴体を真っ二つにされた士郎は動けなくなりゆるりと死にゆくだけだった。
「再生しない!?まさか一般人!?」
「…はぁ〜、しょうがないか」
「ガッ!?」
その瞬間剣に突き刺された女の人が立ち上がり動揺する神父の隙をついて首を鷲掴みにして持ち上げる。女は片手で神父を持ち上げる。とても華奢な女の身体からは説明つかないような筋力だった。神父は苦しそうにもがきながらも剣を振り回して女を殺そうとするが、女の傷口から黄金に輝く歪な棘の刃が神父を突き刺す。
「……綺麗だ…」
「…大丈夫か?少年」
「…は、はは…」
士郎は光り輝く異様な光景の女性を見る。今までに見たことない神秘的な姿に目が離せなくなったが、意識がどんどんと遠くなってしまう。いつまでも見ていたいのに…。
「少年?お〜い。少年…?しょうがないか…」
女はスマホを手に取るとどこかに電話をした。
「もしもし?突然で悪いんだけど、ちょっと遺体の処理を頼みたいんだが」
どこかに連絡し終わると女は士郎をじっと見つめる。
「すまんな少年」
「うぁあああ!?はぁ、はぁ…生きてる?」
士郎は悲鳴をあげて目覚める。先ほどの出来事が悪夢に出てきて、恐怖で目覚めた。士郎は斬られた胴体を見て触ったりしたが、綺麗な状態だった。士郎は不思議な感覚に混乱していた。
「…アレは夢だったのか?」
「目覚めたか少年」
「えっ、あ、貴方は…」
目覚めた士郎を待っていたのは、自分を助けてくれた女の人だった。白衣の女の人だった。
「悪いけど、元気になったなら出て行ってくれないか?そこは患者のためのベットだからな」
「えっ?あ、はい」
士郎は訳もわからず。とりあえず言われた通りにベットから立ち上がった。
「あ、あの俺さっきまで、その、さっきまで死んでませんでした?」
「さあ、どうだろか、私の当院の前で倒れてたから運んだだけだよ。店の前で倒れてたら営業の邪魔だったからね」
「えっ、そ、それはすみませんでした」
「わかったから、家に帰りな。出ないと警察に引き取ってもらうよ」
「わ、わかりましたから警察はやめてください」
そして、士郎は早々と個人院を追い出された。士郎は不思議に思い思い返す。あの時確かに斬られて真っ二つにされたはず。だけど胴体は綺麗に繋がってるし切られた後のようなものもなければ衣服も元通りの物だ。だとしたらアレはやっぱり夢だったのだろうか?でも、そしたら自分はなぜここで倒れていたんだと疑問に思う。色々と考えてもやっぱりわからないだけだ。とりあえず家に帰った士郎であったが、あまりにも遅い帰宅に両親に怒られた士郎であった。
その後はいつもと変わらない日常を送っていたが、一つだけ変わっ事がある。士郎はあの時の出来事を眠るたびに夢で見るようになった。何度も何度も夢に見て眠れない夜が続いた。それはまるでトラウマのように聡明に覚えていた。忘れようとしても頭のどこかでアレは本当に夢だったのだろうかと考えてしまう。考えないようにすればするほど、逆に考えてしまう。沼のようになって、私生活で支障をきたすほどにだ。
「いたっ…!?」
「先輩大丈夫ですか!?」
部活の弓道をしてた時だった弓を引いた弦が顔面に当たった。特に唇に痛烈な衝撃が走り手で抑える。
「先輩大丈夫ですか!?」
「大丈夫大丈夫。ちょっと弦が当たっただけだ」
「見せてください」
そう言われて士郎はあまりにも心配する桜の圧に負けて見せてみるが、どうやら本当に大丈夫なようで怪我やアザなどはできていなかった。どうやら本当に大丈夫なようだ。
「どうやら本当に大丈夫なようですけど、どうしたんですか?」
「いや、ちょっと考え事をしててな」
「先輩が部活中に考え事ですか?珍しいですね。何を考えてたんですか?」
「いや、本当に大した事ないんだ。最近良く夢を見るんだが、どんな夢を見てたか思出さなくてな。それでどんな夢見たっけなって、つい考えちゃって」
「あ〜、わかります。私もたまにあります。でも部活中は集中してください。怪我しちゃいますから」
「あぁ、次は気をつけるよ」
あまりにも過保護に心配する桜をなだめる士郎は、再び的を射ろうとやを持った時だった。ゆがけ。弓道をする時につける手袋みたいな物に血がついていたのだ。士郎はもう一度顔に触れるが血はついてなかった。そしたらこの血は何だと考える。部活前に装着した時にはついてなかった。もし可能性があるとしたら、弦が顔に当たっ時だ。でも今もこうして血もついてないし桜にも確認してもらった。そして、士郎はある考えをした。士郎はあの夢か現実かわからないが、確かに自分は殺された記憶がある。殺されて死んだと思ったら、普通に目覚めて傷跡は何もなかった。そして、士郎は確かめるために自分の指先を少し切る。そしてその傷口を見ると、目にわかるように塞がっていく。明らか的に人の自然治癒力を遥かに超えている。
「先輩?どうしかしました?」
「……いや、何でもない」
士郎は笑顔で応えた。
「……いつの日かの坊やじゃないか?何か用か?」
「やっぱり俺はここで死んで、貴女に助けられた」
「はぁ…。また変なこと言って、精神科の病院でも紹介しようか?それか警察に突き出されたくなかったら帰りなさい」
彼女は士郎の話に全く耳を傾けなかった。あくまでしらを切る彼女に痺れを切らした士郎は自分の手のひらを切って見せつけて来た。そして、その傷口はまたみるみるうちに塞がってしまった。
「ここで殺されたあの日からこんな調子だ。アンタも俺も確かにあの日剣で斬られたはずだ。なのに何にもなかったように傷跡すらなかった。今のように…」
「……」
「アンタが助けてくれたんじゃないか?」
「…はぁ〜。ついて来い」
そう言って彼女は自分の個人院に入って行った。士郎も恐る恐るも彼女の後について行った。そして、そんな彼女は医務室に士郎を招いてコーヒーでもてなした。
「…あの」
「ちゃんと焦らなくても説明する。安心しなさい」
そ言われて士郎は黙って話を聞いた。女はコーヒーを一口飲んで、改めて口を開き説明した。
「まず貴方の身体に異変が起きたのは、確かに私のせいだ。私のせいで貴方が死にそうになってたから、傷を治療した」
「治療ってそんな簡単に言うけど、俺はほぼ胴体を真っ二つにされてたんだぞ?」
「もちろん。医療科学じゃあ無理だから魔術を使った」
「魔術…。まさか本当にそんなファンタジーな物があったのか、それじゃあ次にあの神父は何者だったんだ?それに何で敵対してるんだ?」
「奴は聖堂教会の戦闘要員で、教義に存在しない「異端」を力ずくで排除する連中の1人だ」
「異端?」
「魔術師、吸血種、魔獣。彼らはそう言う奴らを排除するのが仕事で、まあ、もっとも魔術師達とは吸血鬼を狩るために協戦中らしいが」
「ちょっと待ってくれ。強戦中なら何でこの前殺し合っていたんだ?」
「簡単な話だ。私は魔術を使うが、魔術師ではない。摩怨と言う不死の存在なんだ」
「不死…?あんたが?」
最後まで読んでくださりありがとうございます。これで書いてた貯金がなくなりました。なのでこれから投稿が遅くなります。気長に待ってくれると嬉しいです。あまりにも投稿しなかったら、YouTubeの配信で進捗報告したいと思います。
それではありがとうございました。