U.C.0111 機動戦士ガンダムχ 作:サクナ
アスカ・レインは戦闘の激しい連邦軍とエクソダスの機動戦艦の間に入っていった。
途中でギラ・ドーガなどのジオンの量産機部隊が襲ってきたが無惨にもすべて葬り去られていた。
「ここが、戦闘の激しい区間か...」
そう呑気に言っていると、ムサイのMSデッキから異様な形をしたザクが上がってくる。
サイコミュ高速機動ザク。一年戦争でのア・バオア・クー戦で消失したはずの機体だった。
しかし、アスカはそのことを知らない。
「なにか上がってくるぞ..あのザク...足がない!」
そう、足がなかったのだ。代わりにロケットエンジンに改造されている。
そして腕はなぜか太く、指の先にメガ粒子砲のような穴が空いているではないか。
モノアイが赤く光り、おもむろに浮き上がりロケットエンジンを起動し俊敏な速さでこちら
に向かってくる。
「こいつ..足がない分、早い!」
掴みかかってくるその機体を交わすと、ワイヤーがついた腕が伸びてくる。そして...
指の先についたメガ粒子砲が火を吹く!
アスカはχガンダムのバーニアを展開させそれを避ける。
そして、ザクとの通信が繋がった。
若い女性の声である。しかし、子どものようだ。
「っふふ..我が裁きを受け損ねたようね...貴方は運がいいわ...」
「お前は何者だ!」
「我はルシファー・クレイドル。ニュータイプの加護を受けし千羽散り舞う者よ...」
「お前、ゴテゴテしいんだよ!厨二病か!」
そこで、ルシファーの何かが切れた。
「厨二病ですっ...て...。いいわ...っふふふ...我はそのこじつけな名前は嫌いなのよ...行けっ!我が裁きを受けるがいい!」
そう言って両腕の有線式メガ粒子砲を放つ。
攻撃を避けながらアスカは頭の中で考える。
(こいつの声、以上に若いな...子どもが乗ってるんじゃあるまいな...子どもだといけないから、一応バリケードネットは準備してもらおう..)
「ドルトン!こちらχガンダム。念の為だがバリケードネットを準備してくれ。」
「了解した。でも、なんで..」
「いいからもってこい!」
「誰と話ししてるの!我と向き合え!戦え!」
「僕は戦う気はないんだ!君を捕虜として捕まえる!」
「うるさい!我はお前と戦っているんだ!」
歯止めが効かなくなったルシファーは両腕の有線式メガ粒子砲の指先のメガ粒子砲でオールレンジ攻撃を行う。
しかし、焦っているのか攻撃の照準が定まっていなく飛ぶ方向はバラバラだ。
そして、ワイヤーが完全に伸び切った。
「ワ、ワイヤーが!くそ、縮め!」
縮めようとするところでχの手がワイヤーを掴んだ。
「な、何をするの!離して!離せ!この暴君が!我が光の一閃でぶち壊してあげるわ!」
「離すものか!お前は殺せない!口答えするなら黙っていろ!!」
もう一つの手でザクの頭部を掴む。ギギギ..という音を出しながら徐々にモノアイのピンクの光が点滅しだす。
そして2分程でバキッという音とともに頭部が破壊され首が折れる。
「あなた..なに..を」
通信がうまく繋がらない状態にも関わらず喋り続けるルシファー。
攻撃しようと思うも、もう一方の有線式メガ粒子砲は完全にワイヤーが切れてしまい、動かない。
ロケットエンジンはオーバーヒートでうまく動かない。
そしてχにワイヤーを引っ張られドルトンの方向へ投げ飛ばされた。
宇宙空間では抵抗がないため無限に回り続け飛ばされ続ける。
「今だ!バリケードネットを広げろ!」
「了解した!」
ジムIIと連邦サイドについたジオン残党「ブルーローズ」のザクIIIがバリケードネットを広げる。
そして、回り続けていた異形のザクはバリケードネットで速度を落とし回転速度を落とす。
ザクIIIのパイロット「捕らえました!どうしますか!」
「成功だ。そのザクは生きた人間が乗っているから、ドルトンに持っていってくれ。」
それを聞いたジムIIのパイロットは「ひえっ...」という絶句したような声を出し異形のザ
クを抱えてトリトンの方向へ向かう。
そのころ、ムサイと連邦軍機動戦艦の戦いはムサイが大ダメージを負ったので撤退していた。そして、χガンダムのコックピットに艦長の低い声が反響する。
「アスカ・レイン。帰還しろ。援軍を要請していた機動戦艦はダメージを追っているためベルヌーイに停泊する。」
「了解。帰還します。あと、サイコミュ高速機動ザクのパイロットはどうなりましたか?」
「ああ、あいつか。連絡によると、なかなか手強かったそうだ。ランディングギアをいつまでたっても開かないから無理やり開かせて着地させて、コックピットハッチを無理やりこじ開けて彼女を連れ出そうとしたそうだが、変な呪文のような言葉を吐いていたらしい。その後ヘルメットを脱いで嘔吐して倒れたそうだ。それがどうした?」
「あいつ、中々にやべぇやつだな..」
そう呟いて、ドルトンの方へ戻っていった。
新機体解説(2025 8/20追記)
なんてことだ。解説してなかった。
機体についてわからなかった方々には大変申し訳ないです。
それでは、どうぞ。
ルシファー・クレイドル専用サイコミュ高速機動ザクII(MSN-01r)
ルシファー・クレイドル専用サイコミュ高速機動ザクIIは、ア・バオア・クー攻防戦により消失したサイコミュ高速機動ザクIIを実戦投入できるようにアップデートしルシファー・クレイドル専用機として、一機のみ再建造した機体である。その系譜を継いでいるのか、脚部はなく4基1組の大推力ロケット・エンジンを2機搭載している。そのため、降着時はランディング・ギアを使用する。背部バックパックにはロケット・エンジンを長時間使用するためのプロペラント・タンクが取り付けられ、稼働時間問題を解決している。
一年戦争やラプラス事変での経験と技術を応用し、腕部有線5連装メガ粒子砲の威力と制御バーニアの性能を上げ、直感的でスムーズな動作を可能にしている。一年戦争時のザクIIの素体を流用したエコな機体でもある。装甲はガンダリウム合金と超硬スチール合金を合わせた金属でできており、軽く、硬くできている。
武装
腕部有線式5連装メガ粒子砲×2
人間で言う指先の部分にメガ粒子砲がついているジオングに似たマニュピレーター兼武装。高出力でリチャージも早くなっている。有線でつながっているのが基本だが、無線でも一応
動けはする。(ルシファー・クレイドルのNT能力がそこまで高くないため動かすことができないからでもある。)
質問があったら言ってください何でもしますから