U.C.0111 機動戦士ガンダムχ   作:サクナ

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第二十二章「まがいもの」

アスカ・レインはχガンダム一号機を動かしながら発振器を辿る。

 

「この先の深い森か。ここで紛れ込まれてしまうと撹乱されてしまう。その上あの川を超えて向こうの崖あたりにはジャブローの隠し扉がある...グレイはこれが狙いか?」

 

χガンダム一号機は川を超え、アッガイF型やカプールの残骸を押しのけながら森へ入っていく。白に胸部のみ黒というカラーリングが暗い森と不釣り合いではっきり映る。

 

するとアスカの目に映ったのは、「ザクIIの動力パイプ、ザクIIのバックパック、ゲルググ、ドム、ザクIIの量産機の武器を持ったモビルスーツ」だった。肩や背中のバックパックには「33」と書かれている。

 

「あれが偽物の量産機か。当たってくれよ...」

 

アスカは間に合せのジェガンのビームライフルを構え、照準をジムっぽい何かに合わせて撃つ。

 

そしてバックパックを撃ち抜かれ大爆発を起こした。隣にいた機体も巻き込まれたようで、黒焦げで外装が少し取れたジェガンらしきものやネモらしきものが急ぎ足で火の中から出てくる。

 

しかし、何もなかったかのように歩いていく。そして、一番先頭にいる陸戦型ジェガンがある方向に指を指した。

 

それは、ジャブローのハンガーデッキの入口を護衛している陸戦型リ・ガズィと陸戦型ジムだった。陸戦型ジムの方はかなり使い込まれていて、一発撃ち込まれると撃破されそうだった。塗装のオレンジも剥げていた。

 

「あそこはまずいな....もしここがやられてしまうと....」

 

アスカは最悪の事態を考えた。ここはブルーローズ隊本部がありアスカとルシファーが乗ってきた機動戦艦「ドルトン」の格納庫と繋がっており、ここのハンガーデッキにもロトやキャノンガン、ハイザックなどがあり、このモビルスーツがなくなってしまうとかなりの戦力を失ってしまう。そして負ける。ルシファーが連れ去られる。

 

これじゃあ、だめですね。

 

アスカは急いで通信を繋ぐ。

 

「こちらアスカ・レイン。聞こえるか?」

 

『よく...聞き...ない。もう...一...どうぞ..』

 

「こちらアスカ・レイン。聞こえるか?」

 

すると、少し濁声な声が途切れ途切れで返ってくる。

 

『アス...こち..艦長だ..。どう...た?』

 

「艦長。報告します。33とバックパックに書かれた量産機体を撃破させるように言ってください。そいつらは敵です!」

 

『よく聞き取れな...が...わか..た。』

 

ほとんど聞き取れることがアスカには出来なかったが、なんとなく伝わっている感じがしたので良しとしよう。

 

すると、ハリボテ部隊が動き出した。

 

先頭の陸戦型ジェガンが立ち上がり、草や木をかき分けながらハンガーを警備している陸戦型リ・ガズィに近づく。

 

そして、なにか会話をしているようだ。

 

「あいつら、何を会話しているんだ....?」

 

アスカはハリボテの様子を遠くから伺う。

 

量産機の偽物たちは、リーダーと思われる陸戦型ジェガンの後ろに向かっている。

 

「あいつら..また襲うつもりだな!」

 

アスカはχガンダム一号機を動かし、ジェガンのビームライフルの照準を定める。

 

「ここだ!」

 

そしてアスカ及びχガンダム一号機はジェガンのビームライフルを撃った。

 

ビーム弾は伸びに伸び、リーダーと思われる陸戦型ジェガンの頭部を撃ち抜いた。

 

偽物の陸戦型ジェガンからザクの動力パイプを小型化したようなものやモノアイレールの破片などが飛び散りながら倒れる。

 

そこで、陸戦型リ・ガズィのパイロットは気付いたのか、立ち尽くしていた偽ジムに実弾の150mm対MS用マシンガンの弾をシャワーのように浴びせる。

 

偽ジムは至近距離に弾丸を受け、モノアイガードがやられ、脚がやられ腕がやられ...弾け飛ぶ。

 

偽の量産機部隊はその攻撃を受け、ゲルググのビームライフルやザクマシンガンを二機に向ける。

 

χガンダム一号機は森からその場へと出てきて、ジェガンのビームライフルを構えている。

 

すると陸戦型ジムが100mmマシンガンを撃ち始め、ザクマシンガンを構えていた偽ネモに当たる。

 

先程の爆発で外装が外れたネモが更に面白い形のくぼみや穴を形作りながら倒れていく。どうやらコックピット周辺に当たったようだ。そして、不思議な形の現代アートを形作りながら倒れた。

 

「これなら!」

 

アスカは倒れる偽ネモに気を取られた偽リ・ガズィにタックルを与える。

 

「ぐあっ!」

 

結構装甲が薄かったようで、転倒すると胸部装甲が外れてザクの内部フレームが現れる。

 

「なんでお前らは平和に解決ができないんだ!なんで騙すことしかできないんだ!」

 

アスカは叫ぶ。自分の思っていることを。

 

そして、ザクのフレーム剥き出しの偽リ・ガズィの剥き出しのところを踏んづけ、破壊する。

 

胸部からなくなったリ・ガズィの偽物を足で蹴り飛ばし、偽の陸戦型ジェガンに当てる。

 

偽の陸戦型ジェガンが怯み、味方の陸戦型リ・ガズィと陸戦型ジムがマシンガンやビームライフルで蜂の巣にする。

 

偽の陸戦型ジェガンに火花が散り始め、至近距離で爆発する。

 

塵が舞い、辺りが土煙に包まれる。

 

そしてその中から関節部分を覆っていたシーリングが破けχガンダム一号機が出てきた。

 

「そろそろ夜が明ける。戻るぞ。」

 

アスカはそう兵士に伝え、ハンガーデッキを開けて中に入っていった。




投稿がかなり遅れてすみませんでした。
今回、かなりネタの捻出と忙しさも相まって書き続けることが難しかったんです。
本当に申し訳ございません。
気を取り直して、突然始まる新機体解説のコーナー、はじまりはじまりー

新機体解説「ザクII撹乱試験型」(MS-06-D-Type)

ザクII撹乱試験型は、ジオニック社の量産型MS「ザクII」のバリエーション機。従来のモノコック構造は被弾すると機動性の低下や耐荷重制限の低下を招くといった欠点があることや撹乱するための偽装装甲を取り付けるため廃止、そして外部装甲を容易に剥がすことができ整備も簡単なムーバブル・フレームを採用した「新しいザクII」になっている。しかし、冷却機構は再現が難しかったのか、未だに冷却機構は旧型のザクIIの動力パイプ方式になっている。動力パイプの位置はふくらはぎに変更され正面からは殆ど見えないようにし、胸部の動力パイプは外部装甲で隠れるようにし、頭部はできるだけ細く、目立たないようになっているなどの努力が見える。
そして、このMSのさらなる性能はこれだけではない。ムーバブル・フレームを採用したことによる「擬態性」の向上である。本来ならば「細身のザクII」でしかなかったのが、擬態装甲による「偽の連邦軍機体」を造り出すことが可能になった。鹵獲された連邦軍機を解析し、型取りし擬態装甲をムーバブル・フレームに取り付けることでそっくりな連邦軍機を作り出すことができる。頭部は付け替え式に変更され、「ジェガンタイプならこれ、ジムタイプならこれ」などというように分けられている。そしてバイザー式の頭部の下にはモノアイが隠れている。光らせるとバレバレなので、通常はフレキシブルにモノアイレールを移動できるサブセンサーに任せている。しかし、バックパック部分は旧式のザクIIのものを流用している。整備性は評判が高いが動力パイプ部分を損傷してしまうとすべてを新品に交換しないといけないのが弱みでもある。

武装
(資金が乏しいエクソダスの民は主に旧型機のものを流用している。)

ビーム・ライフル
ゲルググのものを流用。スプレーガンタイプに改造されたものや、ジェガンタイプに改造されたものが使われている。

ザク・マシンガン
ザクのものを流用。

ビーム・サーベル
新規に作られた円筒形の柄を持つビーム・サーベル。光刃はピンク。

シールド
連邦軍のシールドに似せるため、新規で開発している。形はそっくり。

質問があったら言ってください何でもします。
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