U.C.0111 機動戦士ガンダムχ   作:サクナ

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第七章「赤い悪魔」

χガンダム二号機『カーマイン・ヴェール』は都市中心部へ向かっていた。

 

『ブロック3の避難、完了しました。』

 

「了解したわ。それにしても..くっ..バーニアの推進力がザクのそれと違う...!速すぎる...!」

 

ルシファーは激しいGに耐えながら進む。

 

「見つけた...!あれがここを荒らす愚者か...!」

 

都市中心部にいたのは高機動型ザクII、リゲルグ、ギラ・ドーガだった。たった三機のみの出撃に、ルシファーは嘲笑する。

 

「これだけなの..?!なら..やれるわ..クク..」

 

不敵な笑みを浮かべたルシファーは、レールガンで迎撃する。

 

激しい音とソニックブームが起こり、高機動型ザクIIの胸元を貫通する。

 

そして、爆発した。

 

「やりすぎたわね...でも、レールガンはこの一発しかないようね...ええと..ビームサーベ

ルを使おうかしら..あっ、ここね。」

 

タッチパネルを使い、バックパックのビームサーベルを抜く。すると、緑色の光の刃が現れた。そして、バーニアを展開させ都市中心部へ殴り込む。全天周囲モニターに「SOUND ONLY」という文字が浮かんでいる。

 

「君がルシファー・クレイドルか。本隊へ直ちに帰還しろ。さもないとまた物として扱うぞ!」という男の怒声。

 

 

「私は物じゃない!私はルシファー・クレイドル!あんたらエクソダスはみんな死ね!」

 

襲われたリゲルグはシールドで咄嗟に防御する。

 

「ちィっ!この赤いモビルスーツ!なんだぁ?!ガキめ...」

 

リゲルグは後方へ飛び、使い物にならなくなったシールドを投げ捨てる。

 

「逃げるな!私の存在を証明してやる!」

 

ルシファーがそう叫ぶと、彼女の虹彩の中にある魔法陣のようなものが光り出した。

 

変化はそれだけではない。バーザムのような頭部をしていたカーマイン・ヴェールのモノア

イが後頭部に移動し、ツインアイが姿を表す。頭部の外装が変形していき、ガンダムの顔が現れた。そして、頭部の長い一本のブレードアンテナが左右に分割し、ガンダムタイプに変化する。その姿は、ユニコーンガンダムのようだ。

 

「が、ガンダム?!うあっ!」

 

リゲルグは隙を突かれ真一文字に切り裂かれる。

 

ギラ・ドーガは侵入口から退却しようとしていたが、ルシファーのカーマイン・ヴェールに

見つかり、コックピットを貫かれた。

 

「はぁ..はぁ..これで最後なのね..?」

 

『戦闘終了だ。撤退しろ。』

 

「了解したわ..はぁ....」

カーマイン・ヴェールはバーニアを展開し、格納庫へ向かう。すでに、頭部はバーザムような顔に戻っていた。ルシファーの虹彩も光っていない。

 

ルシファーは格納庫に戻ると、頸部と脊髄付近のコネクタからプラグを引き抜き、コックピットハッチを開いた。すると、カーマイン・ヴェールの下にいる人物を見て、ルシファーは目を見開いた。

 

そこには、アスカ・レインがいたのだ。

 

「アスカ..なんで..いるの..?」

 

「早めに退院してもらえるよう頼んでだめだったから、抜け出してきた。それにしてもお前、すごいな。降りてこいよ」

 

「わかったわ。」

 

乗降装置を使い、地上まで降りる。アスカに近づき、話を続ける。

 

「ありがとう....それで、被害状況は?」

 

「ブロック3は被害がひどい。当分は改修工事を行うらしい。しかも高速道路が止まってた

から、下道で来たんだ。」

 

「そうなの..」

 

そこへ、一人の軍人がやって来た。

 

「ルシファー少尉」

 

「何かしら..?」

 

「お疲れ様でした。始末書はこっちで書きますので、今日は休んでください。本当、お疲れ

様でした。」

 

「ええ、お願いするわ。ありがとう。」

 

「お前、最近厨二病なくなった?」

 

「厨二病ですって...?っフフ..言ってくれるわね..」

 

「はいはい、わかったから。もう夜遅いし、なんか食って帰るか?」

 

「そうしましょう。」

 

格納庫のドアを開き、路駐していたピアッツァネロイルムシャーに乗り込む。

 

「この車何回も思うけど、狭いわね..」

 

「そうかな?話変わるけど、ハッカアメいる?」

 

「スースーするものは嫌いと前言ったはずよ..」

 

「そうだったな。ごめんごめん。」

 

アスカはエンジンをかけ、眠たそうな目をしたライトを開く。そして、街の方へ走り出した。

 

 

 

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