U.C.0111 機動戦士ガンダムχ 作:サクナ
早朝5時。アスカとルシファーとその他ブルーローズ隊員総勢100名は会議室にいた。
「急に呼ばれたけど、何が始まるのかしら?朝っぱらから..ふぁぁ..」
「俺にもわからん...一体なんだろうな..?」
隊員の中でもどよめきが生まれる。
すると、会議室のドアが空き、
「やぁやぁ!おまたせしましたぁ!」と連邦軍の軍服に白衣の女性が現れる。
「私はエルマ・クレイドル連邦技術大尉です!今回はお集まりいただき大変申し訳ございませんでしたぁ!」と申し訳なさそうな素振りも見せず笑うエルマ。
「ね、姉さん?!」と口をあんぐりと開けたまま固まるルシファー。
「お前の姉さんだったの?!」とルシファーの方を見たまま顔が驚愕の表情で固まるアスカ。
アスカとルシファーが驚いている間に、ある屈強な体つきをした隊員が怒ったように口を開く
「こっちは朝っぱらに起こされて気分悪いんだよ!どう埋め合わせしてくれるのかな大尉ぃ!」
「埋め合わせならしますよ!今から発表することは我々の勝利に関わるんだからねっ!」
会議室がざわめきに包まれる。
「はーい静粛にー!じゃあ発表1つ目!アスカくんが中破させたΣ・アジールとかいうやつについてなんだけど、どうやらウチの研究室が設計、開発したχガンダムの試作実験機『χG-0001』のフレームが使われていたことが判明しました!」
「すみません大尉、質問です!」
「何かな?アスカくん?」
「僕はその機体について知らないんですが、何なんですか?」
「ああ、そりゃ知らないだろうね。だってブルーローズと連邦の極秘機体だもんねー。ほら、覚えてない?宇宙世紀0107年の爆破事故」
「それは覚えています..サイド4に観光に行くための艦艇が爆発を起こした事故ですよね。まさかそれが...」
「そう。稼働実験よ。みんなは覚えているわよね?」
座っている隊員たちがコクコクと首を縦に振っている。どうやら知らない人は若い新米兵士ぐらいしかいないようだ。ルシファーは首を横に振っていた。どうやら知らないようだ。
「あのあと、爆発が起きてχGはどこかに飛ばされて行方不明。パイロットも。それで、χガンダムのフライトレコーダーを聞いてみたの。そうしたら稼働実験のときの行方不明になったパイロットの声だったわ。」
「まさか..あいつがそのパイロットだったなんて...」
「そそ。そういうこと。エクソダスの奴らが解析して装甲を剥がしてΣ・アジールのコアユニットに採用したのね。動きが明らかにMAの動きじゃなかったもの。よし、じゃあ次に移るけど、いいかにゃ?」
隊員たちが首を縦に振る。
「はいはーい。じゃあ発表2つ目!対Σ・アジール用兵器『ダブル・ホーン・ファンネル』を開発しました!おーい!技術中尉!設計図面もってこいオラァ!軍事裁判にかけるぞ!」
おいそれ恐喝だろ
「わかりました..持ってますよ!持ってます!これですよね?」と軍服に白衣を着た男性がポスターのように丸めた図面の紙を持ってくる。
エルマはそれをホワイトボードに貼り付け、バン!とホワイトボードを叩く。
「これが、私が開発した新兵器です!主にハイパー・メガ粒子砲とハイパー・ビームサーベルをまとめたもので、ザクIIぐらいなら跡形もなく消え去ります!全長はχガンダムと同じ18mです!宇宙空間での運用を想定しているためいくら重くてもいいのです!一号機も二号機にも搭載されます!」
おおーという歓声があがる。
「私、使えるかしら..」とルシファーは不安そうな声を出す。
「大丈夫だと思うよ。俺をザクで追い込んだんだから。」
「そう、そうね..我が死神の扱いより簡単なものよ..」
「完成予定は未定ですが、完璧なものができると確信しています!じゃあこれで会議終了!私達技術研究部によろしく!」
ぞろぞろとドアから隊員たちが出ていく。ルシファーとアスカも会議室から出ていた。
「あのサイコミュ兵器、本当にできるのかな?」
「わからないわね。それにしても、私の姉さんがいてびっくりしたわ。まさかここにいるなんて思っても見なかったわ...」
「本当だな。そういや、ルシファーのお姉さんはお前と性格が真反対なのな。」
「いや、姉さん多分お酒飲んでるわ。」
「確かに、顔赤かったしテンションすごかったな...」
会議室近くの休憩室にて...
「いや~会議終わったね!あんがとー」
「あんがとーじゃないですよ!大尉お酒飲んでますよね?!」
「別に飲んでないにょーん..カップ酒飲んだだけだしい」
「それを酒って言うんですよ!」
「あれは酒じゃなくて水。水なのよぉ...」
休憩室に泣くような女性の声と怒った男性の声が響いていた...