ゴブリンたちに名前をつけてから一週間がたったある日、僕とリムルは困っていた。
その困りごととは...
「「服と住居どうしようかな〜」」
衣食住のうちの、衣と住であった。
衣に関しては、そこまで気にはしていなかったのだが、ゴブリンたちが進化して、(特にゴブリナたちが)出るとこが出てしまったので非常に困っている。ゴブリンたち同士では羞恥心があまりないらしく、ボロボロな布のような服で僕達にも接してくるので、正直目の居場所がない。
住の方はもっとひどい。技術のあるやつがいないのでどう頑張っても改善しないのだ。一応リムルがもともとは建築系の仕事だったらしく、頑張ってはいるのだが、現状厳しい状態となっている。
ちなみに、食に関しては困るほどではなく、ゴブリンたちの中にも料理のできるやつが何人かいるので大丈夫そうだ。ただ、リムルに関しては味がわからないそうなので少し落ち込んでいる。
「リグルドはなんか知らないか?家とか服とか作れるやつ。」
「ふむ...そうですな........。」
リムルの質問に対してリグルドが考え込む。と、
「おぉ!私どもが日頃交易をしている国がありますぞ!たしかあそこの国はドワーフの国だったはずです!」
ドワーフ!!ファンタジーの定番じゃないか!僕のイメージとしては、酒好きで、ことものづくりに関してはトップレベルな種族だ。今の状況にぴったりだな!
「ドワーフか!なるほど、良い案だな!」
「それではお二人ともいかれますかな?道案内や護衛には日頃交易に行っているものを付けましょう!」
「いや今回はリムルだけでいいだろう。僕は僕でまだまだやることはあるからね。」
「そういうことだから今回は俺が行くよ。出発は...なるべく早いほうが良いし、明日に出発しようか!」
「了解ですぞ!それでは案内をさせるものを見繕いましょう!」
こうして僕達は思いの外早くに問題が解決の方向に向かったのだった。
そして翌朝、リムルはランガやリグル、ゴブタなど、ゴブリン数名と嵐牙族数体を連れてドワーフの国へと向かった。
「それじゃあ、リムル気を付けてな。問題起こさないようにしろよ。」
「わかってるって。クロスも俺がいない間は頼むぞ。」
「任せろ。それにしてもリグル辺りは良いとして、ゴブタを連れてって大丈夫か?何か起こしそうで心配なんだが。」
「まぁ、大丈夫だろ。戦闘で俺が負けるとは思えないし、何しろ一番ドワーフの国に行ってるのがゴブタらしいからな。」
「なら大丈夫か...。」
何やら不安ではあるが、リムルがいる以上大事にはならないと思っておこう。