シャーレの先生追放計画《集いし4人は無関心》   作:ルルザムート

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予約忘れの次はタイトル間違い起こしてて草ァ!も生えん!
というか今更ながらコヤンの時みたいに第◯話ってやった方が混乱しなかったかも…慣れないことはするもんじゃないな…
ちなみにまた評価頂けました!今回は1。
凹みはするが同時に嬉しくもある!だって読む気失せたら評価自体付かないだろうからネ(というかこんなアホみたいなミスをワタクシが繰り返してりゃなぁ…)
というわけで-0th 03h 51mです、どうぞ!


-0th 03h 51m

先生が消えた、計画の根本から崩れ去りかねない事実は暗号化の上で仲間内全員の端末に送信されていた

 

だがこちらの状況においてはもはや、そんなことを気にしている余裕は無かった

 

「がふっ…こ、このクソガキども…!ハイになってんのか…!」

もう何発殴られたかよく分からない、結局俺は復帰してきた連中と後から合流してきたトリニティ生どもに袋叩きにされていた

 

「クソガキ?その腕章、一年でしょ?『いちねんちぇい』が私達に偉そうなクチ聞いてんじゃないわよ」

今度は鳩尾を蹴られた、やっぱり痛いが…

 

「く、くく…だからガキなんだよ…」

「は?」

 

「お前ら揃いも揃って、ここにいる理由はなんだ?先生に会いたいからか?…違う

詳しい理由は知らんがどうせ金か地位のどっちかだろう…目先の利益に釣られて、本来仲間のハズの生徒まで押し除けて、思い通りにならなければ暴力…これをクソガキと言わないでなんて呼ぶ?」

 

「ゲヘナのくせに…!」

「ああそうとも!ゲヘナってのはクソだ!どいつもこいつも好き放題やって、トラブルばっかり起こしやがる野蛮な奴らの集まりだよ!

で?上にゴマ擦って同僚を蹴落として格下を踏みつけるようなゲヘナと比べものにならないレベルのゴミはなんて呼べばいい!?」

 

「黙れ!」

「喋れっつったのはテメーらだろうが!だいたい俺はゴミとしか言ってねぇ、トリニティなんて言ってねぇのにその怒りようは?

お前ら自身ゴミだと思ってる証拠だろうが!」

 

また殴られる

だが黙ってたまるか

 

もはや意地の領域だった、何か喋ってないと心が折れそうになる

…弱っちいって意味では俺もクソガキか。

 

「くそ、もういい!おい、そっちに聞くぞ」

 

「──は?」

 

「え…でもゲヘナ風紀委員長をやるのはまずいのでは…」ナギサ様に引き渡すだけにした方が…

「そんなことしたら手柄を横取りされる!おい起きろチビ!」

 

まさか、だった

空崎先輩が蹴り飛ばされた

 

エデン条約の件もありトリニティとゲヘナの小競り合いは前から起きていた

それでも大きな問題になっていなかったのは互いのトップ、幹部が争いの中心にいなかったからだ

 

故に捕まったとしても空崎先輩には手を出せないと思っていた

下手に手を出して外交問題に発展すれば手柄どころではない、最悪追放だ

 

それを、コイツは──!!!

「お、おいやめろ!!病人だぞ!」

「ああ?知るかよ、お前が喋らないから──

へぇ…そうか、よし分かった」

 

ニンマリと物凄く嫌な笑顔、口角は指で引っ張ったのかと思うくらい釣り上がり、目元は細く歪む

 

「いいかゲヘナのいちねんちぇいクン?…お前が喋るまでこのチビを蹴り続ける」

「なっ…!?」

 

「待ってください!ゲヘナの風紀委員長ですよ!?外交問題に発展したら…」

「これだけ証人がいれば事実なんていくらでも変わる。それに風紀を守る側でありながら先生を追放しようとしたんだ

間違ってるのはこのチビで正しいのは私達なんだよ」

 

「ち、ちがう、空崎先輩は…」

「というかお前達もここにいる時点で同罪だろ?…ホラ、お前も蹴れよ」

 

少しずつ、クズ女に流され動かない空崎先輩にトリニティ生が集まっていく

 

「こ、このクソ外道ども!それでも人間か!?」

「おっと、そのいちねんちぇいを抑えてなさいよ」

「ええもちろん」

 

この──

 

ドグッ…

 

「ウ…!」

「空崎先輩っ!」

 

最初の1発を皮切りに躊躇が無くなったのか、無防備なヒナをトリニティ生達が蹴り始めて──

 

「ほらほら、お前が喋るまでこのサッカーは続くぞ?」

「あうっ、ぐ、く…あ"…!」

 

くそ、なんで、こんな…!

「頼むやめてくれ…!俺が悪かった!代わりに俺を蹴ればいい!だから」

「だからさっさと答えろって言ってるんだよ!

シャーレの先生の居場所をさぁ!」

 

「………」

 

もはや呻き声も聞こえなくなり、代わりに聴こえてきたのは

 

ピシッ…

 

「え」

まるで亀裂でも入ったような音、それが呻き声の代わりに聴こえて──

 

「わ、分かった言う!喋るからやめてくれ!俺の端末を見ろ!そこに先生と仲間全員の位置情報をキャッチするアプリが入ってる!パスワードも言う!なんでもするからもうやめてくれ!!」

「──最初からそう言えてりゃこっちのチビも余計な怪我しなくて済んだんだよな、まったく…」

 

言ってしまった、もう取り返しが付かない

けれどあのままでは空崎先輩が…

 

「パスは?」

「…0219」

「・・・よし、嘘じゃなさそうだな」

 

「もういいだろう…!?空崎先輩を早く医学部に…!」

「ん?ああそうだな、行けるといいな」

「──は?」

 

意味が、理解できない

 

「だって私達はこれからお前とお前の端末を持ってナギサ様のところに行くんだから」

「フザけるな!ちゃんと教えたじゃねぇか!」

「私にはな。お前にはナギサ様の前でもう一度説明してもらわないと。じゃないと手柄にならないだろ?」

 

ピシピシッ

 

もう空崎先輩に群がる奴らはいないのに、ぴくりとも動かない先輩から『何か』がひび割れる音が止まらない

 

嫌だ、ふざけるな、こんなの認められるか

 

「うああああああっ!!空崎先輩っ!ぞらざきぜんばいっ!」

「おい暴れるな、ッチ…面倒だ眠らせろ」

 

俺のせいだ、俺が巻き込んだ

そのせいで空崎先輩は深く傷付いて、苦しんで、そして今──

 

「誰でもいい!誰でもいいから助けてくれっ!

誰か空崎先輩をっ!誰かっ…!」

 

「いい加減に「キキ、よし聞き届けたぞ」

 

 

 

 

 

「「・・・え?」」

 

短く2発、背後から聞こえた射撃音に一瞬遅れて俺を抑えていたトリニティ生が吹き飛んだ

 

「っ…!?」

マジか、なんでこんなところに──

「ああ!?まだ仲間が居たのかよ!」

 

「キ、仲間だと?それは少し違うな

そこの2人は──このマコト様の部下だ!」

 

「は…なんで…」

というかしれっと部下にされてない???

「疑問は後だ、さっさと空崎ヒナを連れてこい火神ドグマ!」

 

「りょ、了解!」

「あっ!こら!」

 

場違いにしか思えない彼女の言葉に無我夢中で空崎先輩を奪還して距離を取る

 

「まこと…まこと?…ゲヘナの羽沼マコト!?」

「えっ、あの悪名高い万魔殿議長の!?」

 

「・・・」汗

アンタの評判、ゲヘナ外でも酷いな!それにアンタがライフル使ってんの初めて見たぞ

 

ってそんな場合じゃない、なんでここにいるかは知らないが戦闘員でもない彼女1人でこの人数は──

 

「狼狽えるな!そもそも万魔殿議長がこんな場所に1人でやってくるなんてあり得ない!

偽物だ!」

 

案の定トリニティ生達はやる気だ、だが羽沼議長は一切動じない

 

「偽物かどうか、すぐに分からせてやる

イロハァ!」

そう呼びかけるが早いか彼女の後ろからはよく知っている戦車が現れる

…ご丁寧に『巡回中』の札までつけて。

 

虎丸!

 

「まったく、こんな状況じゃ面倒とか言ってられませんねコレ」

「棗さん…!?」

「私だけじゃありませんよ」

 

言葉通り、彼女だけじゃない。続々と全方位から現れるゲヘナ生徒達

それによく見ると万魔殿だけじゃない

 

「ヒナ委員長!?な、なんてこと…チナツ!」

「分かっています!セナさん、手伝ってください!」

「はい、ではドグマさん。彼女をこちらへ。」

「え、あ、はい、どうも…」

 

よく見ると風紀委員会と救急医学部の生徒も来ている…?

「キキ、さぁトリニティの三下どもよ。これでもこのマコト様が偽物とでもいうか?」

 

狼狽まくるトリニティ生をずらりと囲うゲヘナ生達

普段なら対立しまくってる風紀委員会と万魔殿の構成員が揃ってトリニティ生を睨みつけているのは圧巻だった

 

「そっ、そもそも狙う相手が違うじゃない!

そこの2人は先生をキヴォトスから追い出そうとしてるのよ!

替えの効かない存在の先生を追放するなんておかしい!火神ドグマはもちろん、空崎ヒナは風紀委員長なのに風紀を掻き乱そうとしているんだから倒すべきなのはそっちでしょう!?」

 

苦し紛れに喚き散らすクズ女、だが苦し紛れにしては痛いところを突いてくる

実際に先生を追放すればキヴォトスは混沌と化すのは誰の目にも明らかだからだ

 

…だが羽沼マコトはどこ吹く風という澄まし顔で聞き返す

 

「ほぉ?私も情報戦には自信があるがそれは初耳だ。その興味深い情報をお前達はどこから仕入れたんだ?」

「アンタバカなの?ネットニュースに名前が載ってるじゃない!」

 

「それで?」

「え?」

 

「そのネットニュース以外の情報は?」

「な、何を言って「トリニティとゲヘナの溝は深い、下っ端同士の小競り合いなら大きな問題にはならないが今お前達が痛めつけたのはゲヘナ風紀委員長の空崎ヒナと映えある万魔殿のメンバー火神ドグマだ」

 

いや勝手にメンバーに加えるなよ──

 

「事を起こした以上、外交問題になり得ないぐらい正確な情報と確信を持って攻撃したんだろう?

2人がキヴォトスの裏切り者だという確固たる証拠を、ここで出せと言っているんだ」

 

ぞわり、と背筋に亀裂を入れられたみたいな感覚がする

表情は以前見た時と対して変わらないがライフルを握る手は僅かに震えており、筋も立っていて…矛先が自分でないにも関わらず俺はビビっていた

 

「だ、だからネットニュースに…」

「そのネットニュースの裏付けは?

発信源はどこで、どのように精査して信憑性があると判断したんだ?」

 

「く、ぐ、くーっ!ナギサ様が言ったのよ!だから間違いないの!間違っているのはそっちよ!」

 

「そうかそうか!つまりお前達は何一つ自分で考えることをせず、また手綱を握っているお前達の上司はネットニュース1つで事実を決め付け、あまつさえ他所の学園の生徒を私刑同然のやり方で痛めつけさせる生徒だと。なるほどな!」

 

「ゴチャゴチャ屁理屈ばかり「ああ、私も喋るのには疲れたからそろそろ掛けさせてもらおう…

氷室セナ、火宮チナツ、お前達は空崎ヒナの手当てを」

「分かりました、状況の確認をしたいのでドグマさん、こちらに。」

 

「そして今名前を呼ばれなかったゲヘナ生は全員私の指揮下だ。議長の権限を行使し風紀委員会の指揮も私が臨時で取る」

「──それで、具体的になにをします?」

 

その場にいる全員、何をするかなんて分かっている。棗イロハも含めてそうだったが彼女はあえて質問を投げた

 

「キキ、決まっている」

 

羽沼マコトが静かにトリニティ生を指差し、そして叫んだ

 

「万魔殿議長、羽沼マコトが命ずる!」

 

「こいつら全部っ…

        薙ぎ払えッ!!!」




雨でぐっしょりしてしまったワカモの尻尾をシャンプーとドライヤーとケモブラシでモッフモフに戻してあげたい作者のルルザムートです、ハイ。
ええー、前回の予約投稿忘れに続きタイトル間違いまで…
今回こそミスの無いように気をつけてますが…だ、大丈夫かな?
関係ないですがマコト議長はブルアカで初めて来てくれた⭐︎3生徒なので結構愛着あります
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