シャーレの先生追放計画《集いし4人は無関心》   作:ルルザムート

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色ついてるのに今気が付いたワタクシ。うーん、嬉しい!
-0th 03h 40mです、お楽しみください


-0th 03h 40m

「毒ですね」

「毒…えっ毒?」

 

空崎先輩を手当てしていた氷室セナが確かにそう言った

 

「トリニティ生の暴行よりこっちの方が深刻です、幸い解毒薬はここで用意できそうなので治療はできますが…」

 

「待ってくれ!あ、いや待ってください。風邪とかではなく…?」

「はい毒です。どこで盛られたのかは分かりませんが病気の類で無いことだけは確かです」

 

「ドグマさん、ヒナ委員長とはいつから行動を共に?」

「昨日の昼過ぎからです、ネットニュースに名前が載ってる中で錠前サオリ以外の全員と一緒に居ました」

 

「………分かりました」

「今は犯人探しより治療が先です

チナツ、手伝ってください」

「はい」

 

「………」

毒だって?食事とかに混ぜたのなら確かに盛れるかもしれないが…外部の人間でできたのなんて宿のおばちゃんくらいだ

 

もちろんおばちゃんが犯人な訳が無い、とすると…

「………」

仲間の中に、裏切り者が…?

 

「キ、引き継ぎは終わったか火神ドグマ」

「羽沼議長?」

「名前を呼ばれなかった者は私の指揮下に、と言ったはずだぞ。さぁにっくきトリニティの三下共を吹き飛ばしてこい!」

 

「いや、俺は「コイツを使ってな」

ポイ、と無造作に渡されたのは…今の俺が欲しくてたまらなかったお望みの物。

 

ロケットスターの弾丸BOXだった

少し中を覗くだけでも使い切れないほど入ってるのが分かる

 

「このマコト様が利用する銃器店に目をつけるとは筋が良い。その弾丸はくれてやるとも」

「………礼は言わないぞ、元々アンタが弾丸をすり替えたからこんなピンチになったんだ」

「返す前に勝手に逃げたお前が悪い、さぁトリニティを撃滅しろ!」

「ホント図々しいなアンタ!…いいとも、トリニティのクソをバラバラしてやる!」

「キ、いや殺すのは「行くぞッ!」

 

チナツの応急手当とマコトの届けた弾丸を受け取って再び前線へ

ゲヘナ合同部隊がトリニティ生達をボコボコにのしている戦場へと突入した!

 

 

 

 

 

「許しません…!」

火神ドグマはいいにしても、よりによってヒナ委員長を!

弱って動けないのを知りながらヒナ委員長を!

 

「ひいっ!こっちもダメだ、戻れ!」

「2度と太陽が拝めると思わないことですね!

ティーパーティっ!」

 

万魔殿メンバーが派手に暴れているのと同時に、天雨アコ率いる風紀委員組は目を疑う速度で通路を封鎖。

混乱するトリニティ生、逃げ場を探して戸惑うそれらを

 

「──悪いが、手加減できないぞっ!」

銀鏡イオリが粉々に粉砕する。…いやホントにバラバラにしてるわけじゃないが

 

「アコ行政官!一部のトリニティ生が包囲の外に…!」

「絶対に逃がしてはいけません!1人残らず叩き潰し満員電車の如くゲヘナの地下牢へ叩き込んで──」

 

「キ!包囲の外はいい!風紀委員会、お前達は中に集中しろ!」

「口を挟まないでもらえます!?1人も逃がすつもりは「誰が逃がすと言った?…心配するな」

 

ドッドン!

──ロケットスターの連射が広場に響く

 

「ドグマが動く」

 

 

 

 

 

トリニティ生もゲヘナ生も関係なく、混沌極まる戦場を飛び越え──見えた

 

5.6人のトリニティ生が我先にと逃げていく背中が

 

「ようどこへ行くんだ?」

「あっ!ぎゃべっ!?」

 

空中から更にロケットスターを使って加速。重力も味方につけて無防備な背中にドロップキック

 

蹴った奴をサーフボードみてーにして地面に着地、喋る暇も与えることなく3人を殴り倒す

 

「久しぶりだなクソッタレお嬢様?」

よく見れば俺を"いちねんちぇい"呼ばわりし、中心になって空崎先輩を痛めつけたクズ女だった

分かりやすく狼狽えていて笑える

 

「ううっ!?」

「ど、どうしますか どんっ え。」

 

仲間の1人を突き飛ばし、なんなら仲間と一緒に手榴弾を押し付け、クズ女が更に逃げる

 

「緩い!」

押し付けられた奴の顎を肘鉄で砕き、プレゼントされた手榴弾を投げ返す

 

「へ?ギャッ!」

 

爆風は直撃こそしなかったがそれによってハデにすっ転んだクズ女

噛み締めるように1歩ずつ、それに近付いていく…

 

「ご、ごめんなさい!私が悪かったわ!ほら、武器も捨てる!投降する!…ま、まさか武器も持たない無抵抗の生徒を痛めつけたりなんてしないわよね…?」

「────」

 

あんなマネしておいてどの口が。と言うつもりだったが呆れて声も出ない

深呼吸し直し…そしてクズ女の目の前へ

 

「──暴力に暴力で返していては連鎖は終わらない、ここでお前をリンチにするのは簡単だが…多分空崎先輩はそれを望まないだろうな」

「でしょう?そうでしょう!?」

 

安堵の表情を浮かべるクズ女、俺は迷うことなく腕を掴み──

 

「だからこれは空崎先輩とか関係無く、俺がやりたいからやることだ」

「え?あっ。」

 

腕を捻り上げて空中へ投げ飛ばし、ロケットスターですぐさま追いついて顔面にキツい跳び膝蹴りを喰らわせる

 

「がっ…ちょ、ちょっと「オラァッ!」

 

当然これで終わらない。新品のスーパーボールを叩きつけたように駆け回り、ロケットスターで重力を無視。打ち上げられたクズ女が地面に落ちる事を許さず1秒につき3発強の速度で連続打撃を叩き込んでゆく

 

「オオオオオオオッ…!」

「あぐあぎあああっ…!?」

 

そして最後に上をとって、

 

「うあっうあっあっ!ゆ、ゆる「俺の視界から…!」

 

勢いのまま大きく振りかぶり、

 

「消え失せろッ!このクソドブがァ!!!」

 

ダブルスレッジハンマーで流れ星の如く、地面へ叩きつけた!

 

 

 

 

 

「・・・マコト先輩、1つ気付いたことがあるるんで忠告しておきますけど。」

「キ、実は私も今気が付いた」

 

「「………」」

 

                (かと)

火神ドグマは怒らせないほうがいい

                (な…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころ…

 

「こっちもダメ、戻って」

「またトリニティ生が…いったい上で何が?」

 

フクヨを連れて地下鉄へ。線路を伝って逃げてきたはいいが地上はトリニティ生で埋め尽くされており、どこの出口に向かっても彼女達の背中が見える

 

銃撃音とかはよく聴こえてくるけれどさっきの爆発と揺れは特に強かった…位置情報から見るに先生の護送をしている狐坂ワカモやハルカがいる辺りだったから心配だ

 

先生も行方不明。話によればロハンが付けていた発信機が外されていたらしく完全に追跡不能だ

 

ティーパーティやヴァルキューレも捜索の姿勢を解いていないということは彼女達も先生を見失っていることを示している

 

だが先生の意識が戻って動き出したのなら必ず誰かに接触があるはず。それが無いということは先生はまだ眠ったまま──

 

「…いや」

 

そもそもこんなに長い時間眠ることなどあり得るのか?先生は昨日の夕食後からずっと眠ったままだ。キヴォトスの環境に慣れたというのもあるかもしれないが銃撃音や爆発音が鳴っている中、疲れているからといってこんなに長く眠るものなのか?

 

「あっ、カヨコさん。ここから上がれそうですよ」

「トリニティは?」

「うーん…少なくともここには居ないですね」

「…今行く」

 

とりあえず疑問は後回し、すぐに上へ──

「逃走中の車両、破壊を確認!」

 

!!

「ワッ…ぷ。」

 

明らかに仲間のものとは違う声に反射で引っ込む

「あわわ…」

「・・・次から偵察は私がやるから」

 

流石に今のは肝が冷えた、出入口付近には居なかったが少し階段を上がって振り返ればティーパーティの軍勢がすぐ目の前だったからだ

 

話し声が聞こえる…

 

「あ、あれを1人でやってると…?」

「ミカさん、そちらの様子はどうですか?」

『車は粉々にしたけど…うん、すごく速い逃げ足だね』

 

ミカ…?その名前は確かティーパーティの…

 

「人手は?」

『いらないよ、すぐに見つけ出して喋らせるからナギちゃんは待ってて!』

 

「分かりました、ですが陸八魔アルとその一味には聞かなくてはならないことがあります

加減はしてくださいね?」

『分かってるって!ちゃんと喋れる状態で連れ帰るから!…手足の2.3本は折っちゃうかもしれないけど』

 

「………」

あのトリニティ生の電話相手は十中八九ティーパーティの聖園ミカ、そしてそんな彼女に指示を出すことができ『ナギちゃん』という向こう側の呼び掛けからおそらく彼女がティーパーティのトップである桐藤ナギサなのだろう

 

社長と一緒にいるのは…ムツキと妙奇ロハン…

とても彼女達だけでなんとかできるとは思えない、逃げ切るのも難しいだろう

 

どちらにせよティーパーティが手出しできないくらい削っておかなくては作戦に支障が出る

当然力業では不可能だし何かしら策を練らないと…

 

「社長…ムツキ…」

 

2人とも無事だといいけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今割と酷い扱いをどこかの誰かに受けた気がするぞ?」

「そんなことよりここからどうするの…!?」

 

数分前、ティーパーティからの追手が突然居なくなり、代わりに追いかけてきたのが外の彼女

 

いやはや、まさかパンチ1発で車をぶっ飛ばすとは!話には聞くのと実際に体験するのとではリアリティが段違いだねぇ

 

「んー、確かラミィちゃんが対聖園ミカ用の兵器を準備してるって言ってたけど?」

「ヤシマか、それもいいが…ティーパーティの切り札と邪魔が入らない環境で戦えるなど2度と体験できないことだよ?」

 

「…つまり?」

「ヤシマは頼らない、聖園ミカはここで倒す!

…アルくんが。」

「へっ?」

「はは…──なんてね」

 

端末を見ればからドグマくんとヒナくんがこっちに向かってきているのが分かる

ゲヘナ風紀委員長は頼りにできないがドグマくんが来れば0しかない勝率は変わってくるだろう

 

「打って出よう、準備をしてくれ

これからアルくんには…『映画のラスボス』になってもらう!」

「「へ?」」

 

 

 

 

 

「むー…」

 

瓦礫やら車やらどかして探してはいるがよほど上手く隠れたのか見つからない

ゲヘナなんかに構っている暇は無いしこのまま先生を探しに行きたいけど手掛かりなしで追いかけても意味はない…

 

他の仲間を見つけて吐かせてやりたいが便利屋68は超危険人物の集まりだ

少し前もビルを一つ爆弾で吹き飛ばしたらしいし…なによりゲヘナなのが気に入らない

 

いったいどこに「聖園ミカ」

「・・・気安く呼ばないでくれる?ゲヘナのくせにさ」

 

いた。前方の雑居ビル屋上から偉そうにもこちらを見下ろしている

赤髪をたなびかせ、感情の読めない顔で私を見据える目はゲヘナにしてはどこか落ち着きのある不思議な目だった

 

「少しあなたと話がしたい」

「人を見下ろしといてすごい物言いだね?やっぱりゲヘナには礼節ってものが無いのかな?」

 

「…それについては許して欲しい、同じ高さから始めれば問答より早くそちらの拳が飛んでいたでしょうから」

「………」ギリッ

 

暗に、いや直球で『お前も礼節無しだ』と言われているようなものだ。怒りで拳からギチギチと音がしている気がする

 

だがここで怒りに任せて攻撃すれば逃げられるかもしれない、時間のない私たちにとってそれは悪手だ

 

「先も言ったように私はあなたと話したい、あなた方は私達に対して大きな誤解を生んでいる

…私たちは手を取り合えるはず」

「・・・頭の中まで火薬でいっぱいなのかな?

そんなことできるわけないじゃんね」

 

「いいえできる。確かにゲヘナとトリニティ、この2つの間にできた溝は深い。でも()()()()()()()()無条件で手を取り合える存在がいるはず」

「…!」

 

まさか…

 

「先生が今どこにいるのか、知りたいのでしょう?こちらへ上がってきてくれないかしら」

 

「へぇ…?」

 

 

 

 

 

「ほ、ホントに大丈夫なのかしら!?もう逃げられないわよ!」

「アルくん静かに、どちらにせよ聖園ミカにはここで沈んでもらわなくてはならないんだ

さぁリラックスして?ここにいるのは陸八魔アルじゃない、映画の終局。最後の最後で主人公に問答を仕掛けるラスボス、

『BIG BOSS アル』だ、虚勢でも嘘でも最後まで演じ切ればそれは『本物』なんだからね

お金を貰って雇われた以上、監督である僕の意向に従ってもらうよ」

 

「………」

もうやるしかない、壁を駆け上がる音がすぐそこまで来ている

 

「台詞は覚えたかい?」

「え、ええ!もちろんよ!…多分」

「え。ホント?ムツキちゃんでもあの量を1分足らずで覚えるのは無理だと思ってたのにさすがアルちゃん!」

 

茶化しつつもムツキの目は笑っておらず、ひっそりと爆弾を準備しているようだ

今回ばかりは流石のムツキもフザけている余裕は無いらしい

 

「さ、彼女がやってくる。僕とムツキくんはアルくんを信じ、ただ見守るだけだ」あ、椅子ここに置いとくよ

「………りょーかい、アルちゃん頑張って」

 

そして

 

タタンッ

 

聖園ミカが、来た!

 

 

 

 

 

「あれ、2人きりじゃないんだ。別に良いけど

握り潰されるのが怖かったのかな?」

「あなた程の強い生徒相手に1人でも3人でも同じでしょう?…ゲヘナ学生、便利屋68社長の陸八魔アルよ」

 

中で拾ったものしかないけど座って、とシャーレにもありそうな椅子を指し示された

…なんかこの椅子微妙にベタつくなぁ

 

「………で、先生の居場所は?」

「急ぐ気持ちは分かるけれどまずその前にあなたの立ち位置を聞いておきたい

あなたが先生の敵なのか、味方なのか」

 

「は?敵か味方かなんて…なに言ってるの?」

意味が分からない、ここまで来て私が先生に危害を加えるとでも思ってるの?本気で?

 

「あなたの口から聞きたい、先生はあなたにとってなんなの?

ゲヘナもトリニティも関係ない、あなた個人の想いを嘘偽りなく答えて」

 

「なんでそんなことあなたに「私にとって」

 

 

「先生は…そうね、敏腕経営顧問であり良きビジネスパートナー、そして個人として好意を寄せている相手。

シャーレの先生だからではなく彼だから好きなの。だから今、ここにいる」

 

「………」

「私は話した、あなたの気持ちを聞かせて」

 

そんなの決まってる

「大切で、大好きな運命の人!私みたいな問題児でも見捨てないで、派閥とか関係なく『聖園ミカ』を見てくれる数少ない人…!」

 

彼のためならどんなことだってできる、実際に行動に移したことはあまり無いが彼を想えば私はできる、そういう確信がある。

 

「──そう」

 

しばしの沈黙が流れた

 

 

 

 

 

あああああ…!!!

言っちゃった!言っちゃった!

 

『個人として好意を寄せている相手』

『シャーレの先生だからではなく彼だから好き』

 

勢いのまま言ってしまった!幸い先生本人はここに居ないけれどここまで言ってしまうのは…

 

ちなみに言葉を考えたのはロハンであるが想い自体は本物である

 

当初ロハンから聞かされた時はアルもゴネたが『そうか…確かに心にも無いことを言わせるのは気が引けるねぇ』という挑発みたいなセリフに乗ってしまって今こうなっているのである

 

あ、あれ?

 

「それでどうなの?私たちは手を取り合えるとか言ってたけど?」

「………」

 

(あ、まずいかも)ヒソヒソ

(アルちゃんセリフ飛んだんじゃない?)ヒソヒソ

 

次のセリフが飛んだのだわ!?ええと、ええと!

 

「ねぇ、これ以上睨めっこしてる時間は無いんだけど。もしただの時間稼ぎなら──「失礼、少し感動してたの」

 

(あれ、こんなセリフ作ってないぞ)ヒソヒソ

(ちょっと黙ってて。多分もう大丈夫)ヒソヒソ

 

──台本なんて必要ない。そもそもこんな小難しくてよく分からない言葉を続けるより私の本心から語ろう。そうすれば上っ面だけじゃなく本当に理解してもらえるはず

 

深呼吸を挟み、私は聖園ミカへ向き直った

 

 

 

 

 

「あなたの想いは確かに受け取ったわ。これなら先生を任せてもいいかもしれない」

「え、ちょっとアルくんむぐっ。「はいはい、監督さんは静かにしてようね」

 

「…あなた達は、先生をどうしたいの?

ネットニュースでは『先生の追放』としか書かれていなかった、でも」

 

よく考えれば災厄の狐が先生追放に協力しているのもおかしな話だ

先生との時間を巡って何度か争いかけたことがあるからあの女狐の好意は私でも知っている

 

「先生を彼が元いた世界に帰す、銃や爆弾の無い安全な場所に帰すの

もう誰にも、彼の命が脅かされないように」

 

「・・・先生とは、もう会えないの?」

「ええ。一度帰せば先生がキヴォトスの地を踏むことはもう無い

もし戻れるのなら、彼は何度だってここに戻ってくるでしょうね。先生はすごく優しいから」

 

「………」

「今ティーパーティの他にヴァルキューレがここに来ていて私たちは身動きが取りにくい状態なの。

 

聖園ミカ、あなたがティーパーティを説得して先生を元の世界に帰す協力をしてくれるというのならヴァルキューレは私達が引き受ける

 

いくらティーパーティとはいえ他地域の治安維持組織と衝突するのは都合が悪いでしょう」

 

「もが、勝手に…うぐ」

何か言おうとして黙らせられるミレニアム生、だがそんなの眼中にない

 

「ここで先生に誓ってちょうだい、彼を必ず元の世界に送り届けると。そうすればアナタは最後の時間を彼と過ごせる」

「っ」ピクッ

 

あろうことかゲヘナ相手に首を縦に振りかけたミカだったが『最後の時間』という言葉に全てが吹き飛んだ

 

「最後…?」

「み──「ふざけないでっ!」

立ち上がった勢いで椅子が倒れた

 

「まだなんにも伝えてないのに、ありがとうもごめんなさいもできてないのに、これが最後?ふざけないでよっ!」

「ミカさん、先生を帰すチャンスはこの先もう無いのよ。今やらないと先生はこのキヴォトスでずっと危険に「気安く呼ばないでよ!」

 

「私だって辛いわ、でも「アナタが辛いからなに?だから私も我慢しろって言うの!?そんなの知らない!これで終わりなんて…!」

 

そんなのっ…!

 

感情のままライフルを引っ掴み、私は──

ダァンッ

 

「ふぅむ、残念だけどここまでだねぇ」

と、それまで口以外出してこなかったミレニアム生が動く

 

スナイパーライフルの先…バレルの下にマイクが付いてる不格好なライフルを持って。

 

「交渉はここまでだ、聖園ミカはここで倒すしかない」

 

──戦闘が始まった




ワカモの尻尾でモフモフ拘束されたい作者のルルザムートです、ハイ。
3000から5000文字を目安に書いてましたがトリカス掃討戦だけだと短かったので次の話もくっつけました
多分だけどアルちゃんの本性全部知ったらミカは仲良くなれる…とは行かなくとも攻撃的では無くなると思う
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