シャーレの先生追放計画《集いし4人は無関心》   作:ルルザムート

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-0th 03h 10mです、お楽しみください


-0th 03h 10m

「2人とも手を出さないでくれたまえ、ここは僕が「どいてっ!」

「おっとっと」

 

速射されるサブマシンガンを予測通りに回避、もちろん生身でこんなことできないが火神ドグマの特異能力が役に立った

 

「なんで当たらないの!」

「こう見えてミレニアム生なんでねぇ、相手がどこに弾丸を叩き込もうとしているのか?予測する機械くらいなら作れるのさ」

 

とはいえドグマくんのあの狂った能力はミレニアムの技術を使っても再現できるようなものじゃない。ヒマリくんならできるかもしれないが映画一筋の私にはせいぜい10秒維持する物を作るだけで精一杯だ

 

──つまり10秒以内に彼女の銃撃を止める必要がある

 

ボッ

 

「おっとぉ!?」

 

ただのパンチとは想えない風切り音を立て、少女の拳が頬を掠める

今のを食らったら流石に死んでいたねぇ!怖いねぇ!いや割と本気で怖い。付けておこう

 

ポイ

 

「銃を…」

銃を捨てて左右同時に…この一撃は流石に受けるか──

 

バリン!

「っ!?」

「『ぜったいあんぜんバリア』が無ければ、ね」

 

見えない障壁に勢いを殺され動揺するミカ、それを逃さずロハンがカラーボールのような何かを投げつける!

 

というかこのバリアは正規実用型で列車に轢かせても割れなかったのにアッサリとまぁ…

 

「っ!なに、この匂い?くすり…?」

「獄中の薬師に作って貰った超強烈な睡眠薬さ、キミのような実力者を正面からねじ伏せるのはHBの鉛筆でダイヤモンドに穴を開けるのと同じくらい無理な話だからねぇ」

 

おかげでとんでもない条件を突き付けられたが背に腹はかえられない。半年をなんとか1ヶ月に負けさせて手に入れた僕の秘密兵器だ

 

ミカの動きが目に見えて鈍る──

 

「この…!」

「もちろんこれでキミが脱落するとは思っていない、僕の狙いはキミの足止め」

 

懐から取り出したのはこれまた獄中の薬師に作ってもらったもの。

 

──もし僕が悪役ならどうするか?

答えはこうだ

 

「今キミを襲っている眠気を吹き飛ばす薬さ

倒れたくないなら追ってくるといい

…アルくん、ムツキくん、準備はいいかな?」

「おっけーだけど。」

「何をするの?」

 

ミレニアムに入学して間もないころ、『ジェイジェイ』という2つ上の生徒に戦い方をアドバイスされたことがある、それは──

 

「逃げるんだよぅ!急げ!」

「ちょ、なんなのよー!?」

「聖園ミカに睡眠薬を盛った!…うん、なんかスゴク犯罪的に聞こえるねぇ!

ともかくこの解毒剤を奪われないよう逃げ回るんだ、そうすればティーパーティの切り札は機能停止する!」

 

「でも…その、ロハンさん。最後くらい彼女を先生の元に…」

「だめだ、彼女だけを特別扱いするわけにはいかない。走れ!」

 

さァ…追ってこい聖園ミカ!

 

 

 

 

 

ピコン

 

雷川ラミィ《先生を見つけた、例の場所に送っておく》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」カチャカチャ

 

ハルカ達と別れ、1人黙々とヤシマの起動準備にかかる…はずだったラミィだが意外なところから助っ人が来ていた

 

「この端子はここでいいのか?」

「反対。そっちはバッテリーに繋ぐ方よ、電極に刺すのはこっち」

 

初対面ではあるが話には聞いていた、名前は──

 

「マヤ、先生は?」

「まだ眠ってま…眠ってるな」

 

山田マヤ、最初はロハンやドグマと行動を共にしていたが正実委員長に捕まった時にトラウマを植え付けられ再起不能になった…はずだったけど

 

「………思ったけどアナタなんでそんな不良ぶってるの?」右から4番目のレンチ取って

「え?あ、ああすみません、元に戻ろうと癖付けているんですがどうも上手く行かず…」これですか?

 

「癖?」違う、あなたから見て4番目よ

「一応ゲヘナ生なので…ゲヘナらしくなろうかと思ってるんですけど中々上手く行かないんです」どうぞ

 

別に気にしなくていいと思うけど…まぁ他人の生き方にとやかく言うつもりはない

 

「以前はちゃんと不良だったんですよ。…いや不良にちゃんとも何も無いんですけどワカモさんに吹き飛ばされてから…」

「?」

 

なんでそこで彼女が出てくるの?

 

「以前百鬼夜行連合学園に行った時、度胸試しでとある洋服店に強盗に入ったことがあったんですが」

「洋服店…」

 

 

 

『あ、いらっしゃいま『オラァ!突然ですが強盗だ金を出せ!』

『『!?』』

 

 

 

…もしかしてシャーレの先生そこに居た?

あれ、なんで分かったんですか?

・・・ワカモがただの強盗を止めるにはそれ相応の理由があると思ったから、それだけよ

 

 

 

『ハッハァ!私はチンピラA!』

『私はチンピラB!』

『そして私がスケバンCだ!さぁ金を出せ!』

 

 

 

ホントにA.B.Cなんて名乗ってたの?

強盗が本名名乗るわけ無いじゃないですか

…それもそうね

 

 

 

『あわ、あわわ…』

『君たち、少し落ち着いて』

 

『あぁん?誰だか知らないが偉そうに『待て、コイツはシャーレの先生じゃないか?』

『よし計画変更だ、コイツを攫って連邦生徒会から身代金を頂こう!』

 

 

 

度胸試しにしては身体を張りすぎじゃないかしら

当時はとにかく悪さすることに全力でしたから…今もそうですけど

 

 

 

『いやあの、待って?少なくとも今はやめたほうが…』

『うるせぇ!ついでだ、この店も吹き飛ばしてやれ!』

『ええっ!?』

『…え?なんでだチンピラA?』

『知るかチンピラB!なんとなくだ!やれ!』

『はぁい』チャキッ

 

 

 

正直店まで吹き飛ばそうとするのが分からなかったですよ、シャーレの先生を攫えば他の悪事は必要ないのに

…あなたどこかしら壊れてるんじゃないかしら

その時です

 

 

 

ダァン!

『うわぁ!』バタ

『え?どうしたチンピラびっ』ダァン! バタ

 

 

 

どこからともなく現れた厄災の狐が2人を撃ち倒して、

 

 

 

『…だから言ったのに』

『へ?あっ。厄災の──ぐわぁ!』

 

 

 

そのまま殴り倒されて私は意識を失ったんですよ

…もっと情けない声でやられたんじゃなくて?それに締め落とされたんでしょうアナタは

え、えっ!?なんでそんなことまで知って…

シスターのカンよ、気にしないで

 

「というか完全に自業自得じゃない、これを機に更生しようとは思わなかったの?」超電磁直撃弾を。

「トリニティならそれでいいかもしれませんがゲヘナは暴力と圧がものを言う環境です、実力が無いと良い子ではいられないんですよ…」すごい名前の弾丸ですね

 

「………あなたゲヘナ向いてないんじゃない?」あ、ヒューズ入れ忘れた

「そんなの私が1番分かってますよ」入れておきましたよ

 

「ま、なんだかんだ言って助かったわ。これでヤシマは問題無く使えると思う」

「それなら良かった、先生はどうすれば?」

「位置情報を送ったわ、そこに先生を送り届けて」

 

ネットニュースに山田マヤの名前は無かった、下手に広めるよりも警戒されてないマヤに先生を連れて行かせた方がいい

…それに身内に裏切り者がいる可能性がある以上、作戦成功のためにも私はヘタに動かないほうがいいだろう

 

なによりヤシマはG型装備を持ってる自分にしか使えない

 

「分かりました」では

「マヤ」

 

先生を背負ってのしのし歩いていくその背中を引き止める

 

「はい?」

「…全部終わったらシスターフッドに来なさい、歓迎するわ」

「…!ありがとうございます、センパイ!」

 

 

 

「…私1年生なんだけど。

まぁいいわ、ロハンに連絡しましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピコン

雷川ラミィ《護送完了、そしてヤシマの起動準備ができた、聖園ミカをこっちにおびき寄せ

 

ばきっ!

 

「あー!僕の携帯がっ」メールは届いたのか…?

「言ってる場合じゃ無いわよ!?」

 

「先生、先生せんせい…!」

 

呪いの言葉のようにブツブツとその場にいない先生を呼びながら追いかけてくる聖園ミカは控えめに言って悪魔のそれである

 

銃はどこかにやったみたいだがその代わりに

 

「………」バキッ

「投石来るぞぅ!」

「アルちゃん隠れて!」

 

ブンッ ズガガガガッ!

 

「ま、まるでショットガンじゃない!?」

「当たったら1発で再起不能だねぇ…!そらっ!」

 

 

もちろん黙ってやられ続けるわけにはいかない

久しぶりに使ったスナイパーライフル『ヘブンズドアー』で目を狙って撃ったり看板を落としたり路駐車両のガソリンタンクを撃って爆発させたりしてるがまるで効果が無い

 

というか今ライフル弾が眼球に弾かれなかったかい!?

 

「なんという恐怖!なんという絶望!なるほど、殺し屋や殺人鬼に追いかけられる人間の気持ちというのはこんな感じなのか!」

 

いつものメモ帳に殴り書きながら走る走る

 

「お願いだから真面目に逃げて欲しいのだけれど!!」

 

いや真面目だとも、真面目に映画に活かせるよう分析をだね…あ。

 

「あっああっ!ひいい!行き止まり!」

突き当たりを曲がった瞬間現れたのは瓦礫の山、

「えっ、なぜ?さっきも通ったはず…ハッ!?」

 

そういえばやたら街を破壊しながら追いかけてきていると思っていたが…狙いは道の封鎖か!

 

「ようやく、追い詰めたよ…」

「む、ムツキ!依頼人を守りなさい!私が相手を「アルちゃん、あれは無理だと思うよ?」

 

じりじりと追い詰められる3人、狙いはもちろん先生の情報とロハンの持つ小瓶だろう

 

「最後の警告だよ、先生の情報と解毒薬を渡して。そうすればアナタたちの身柄はナギちゃんに預けてあげる」

 

「ここまで派手にやったのに、キミは情けを掛けてくれるのかい?」

「少なくとも私は手を下さないことだけは保証してあげるかな」

 

………

 

絶体絶命。僕は映画が好きだがこれは映画ではなく現実。意地を張ったところで映画のように上手いこと助けが来る保証は無い

 

「──情報と小瓶を渡せば、見逃してくれるのかい?」

「そう。…時間稼ぎのおしゃべりはもういい、早く答えて」

 

ならば、答えなんて決まっている

 

『だが断る』

 

「は?」

「この妙奇ロハンの好きなことの1つはね、自分が優位に立ってると思ってる相手に『NO』を突き付けてやることさ!

はっはっは!いい顔をするじゃあないか!」

 

「──今日ゲヘナより嫌いなものができたかも

握りつぶされても文句言わないでね?」

「とおーっ!」

 

石を砂粒に変える手の平が迫るがもはや関係ない、ミカの後方へと小瓶を投げる!

 

「あっ!」

「よし、これでヘイトが外れた!今のうちに逃げようか!」

 

「でもこれ飲んだらすぐに戻ってくるんじゃ…

安易に投げ捨てるのはマズかったんじゃない?」

「『捨てる』?いいや『渡した』んだ、彼女に」

 

もちろん聖園ミカにではない、相手は──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ…!」

解毒薬を飲んで、すぐにあの3人組を捕まえる

一刻も早く先生の元に

 

ゴロロロロ…

 

「?」

 

砂塵でよく見えない道の向こうから何かが近付いて──

 

ガンッ!

 

「ぐ、戦車…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、あの人ティーパーティの…」

「構わないからこのままぶつけてください!」

 

キャッチした解毒薬を片手にハッチから身を乗り出す

本当に聖園ミカが居た…!

 

ガンッ!

 

「うおっ!」

「ぐぅっ…」

 

避けずに受け止めた…!?

 

迫る虎丸に対し聖園ミカは右か左のどっちかに回避すると思ってロケットスターを構えてたがよりによって正面から──

 

だがそれならそれで!

 

「いくら馬鹿力たって限界があるよな!

コイツと張り合って勝てると思うか!?」

 

「ドグマさん、さっきのヴァルキューレが追ってきてます!」

「もう来たのか!?」

 

ドンッ!

 

直後背後で爆発が起こる、幸い直撃は逸れたが今のは対戦車ミサイルだ!

「虎丸、もう少しだけ堪えてください…!

ドグマさん!」

 

まずい、ここに来る途中のヴァルキューレの攻撃で虎丸は既にボロボロだ。今攻撃されるわけには…!

 

「迎撃します!っおいロハン!聖園ミカをなんとかしろ!こっちはヴァルキューレ相手で手一杯

グラッ

 

「──あ?」

「え」

 

ギャリリリリリッ…

 

お、おい?俺の気のせいで無ければこの戦車、少し浮いてきてないか…!?

 

「ぐ、ぐぐぐっ…!先生のところに行くん、だから…!邪魔しないでよ…!ゲヘナっ!」

「と、虎丸が…!?」

 

なんて奴だ…!?戦車を持ち上げてやがる!その細い身体のどこにそんな力が…?

 

「居ました局長!一味です!」

「早急に確保しろ!」

 

そうしている間にもヴァルキューレ部隊は迫っている

前は聖園ミカ、後ろは尾刃カンナ率いるヴァルキューレ、くそ!なんでこんなに戦わなくちゃいけないんだ!?

 

「仕方ない!」

 

戦車を腕力だけでなぎ倒そうとしているミカを無視し、背後のヴァルキューレ部隊を迎撃。

 

「引っ込んでろ!」

ロケットスターの反動で突進、推進力のまま銃身をライオットシールドに叩きつけて5.6人吹き飛ばし、そのまま地面を蹴って空中から散弾を降らせる

 

そこまで数は多くないとはいえ装備の良いこいつらを1人で捌くのは限界が…!

 

ガゴッ

 

「う、おおああああっ!!」

「! 退避!総員退避!下がれ!」

「げ、げ!げ、限度ってものがあるだろうが!そんなのアリかァ〜っ!?」

 

──虎丸が、宙を舞った

 

 

────────────────────────────

おまけ

 

ええー、この話を予約投稿するまで山田マヤの存在を完っ全に忘れてました。当初はツルギに壊されて退場する予定だったのを後から『使えるかも?』ってテキトーに放り込んだ弊害ですね、ハイ。

というわけでホントに最後のキャラ設定編、とはいえ設定はフクヨ並にテキトーですのでとりあえず書いてるだけです、お許しを…

 

 

 

山田マヤ

 

ゲヘナ学園を根城にするスケバンの1人…なのだがワカモと遭遇してコテンパンにのされてからすっかり自信を無くしてしまった模様

オリ生徒5人の中では1番頭が良く、ゲヘナ全体で見ても成績はそこそこ良いのだが腕っぷしはフクヨ以上に壊滅的で武力が物をいうゲヘナでは日の目を見ない

 

スケバンをやっているのも『その方が強く見えそう』だからであり、また集団行動が多くなることからそこそこ威嚇《という名の自衛》はできている

もっともやりすぎたせいでワカモにボコボコにされたのだが。

 

友人がいるものの、ワカモと先生のデートに絡んできた時以外本編には関わらないので割愛

 

愛用品は特に無かったが以前使っていた銃はワカモに破壊されたため、小遣いで買える安いハンドガンを使っている

参考元は特に無し(見てわかる通り名前テキトーだし…)




ワカモとコヤンスカヤのクロスオーバーを見てみたい作者のルルザムートです、ハイ。
山田マヤの存在感…というかコヤンの時と違って後から設定追加しすぎでは???台本は変わらないからいいけど…
ちなみにロハンの言っていた『ジェイジェイ』はあの人をイメージしてます。JJ…2つ前…逃げるという戦法…あの人よあの人
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