新たなる勇者を導く者たち   作:無名のナニカ

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続いちゃった…こっちは白亜の城と違い書きあがったら投稿です
基本三人称で進んでいく予定なんでよろしくお願いします

冬木はスキップしてオルレアンスタートです、どうぞ


第2話

人理は焼かれ、捻じ曲げられた七つの歴史を修復するためにカルデアがフランスへ旅立つ少し前。フランスに1人の少女が降り立った。

 

「召喚に応じ…あれ?誰もいませんね」

 

フランスの森の中に召喚された彼女は、キョロキョロと周囲を見渡す。しかし、近くには魔術師はおろか人間の姿はない。

 

「一体どういう…ウッ」

 

唐突な頭痛に襲われ彼女は頭を押さえる。頭痛が収まり、一人呟いた。

 

「なるほど…人理の焼却、人類史の崩壊ですか。これは少し私自身のことを弄った方がいいかもしれませんね」

 

その瞬間、彼女は光に包まれる。

 

「ふぅ…転職、『大神官』…成功しましたね」

 

光が収まり、そこには先程とは比べ物にならない魔力を持った少女がいた。

 

「転職を司る私専用の職業。『私の考えた最強の職業』となってしまっているのは少し恥ずかしいところですが…」

 

そう、彼女の名前はフォズ。「ドラゴンクエスト」の様々な章に出てくるダーマ神殿、その中でも『エデンの戦士たち』などの章にて登場する転職を司る大神官である。

そして、そんな彼女の専用職業である「大神官」は『エデンの戦士たち』をはじめとするフォズが登場する章にて存在する魔法・魔法職のスキルを全て使用可能というものであり、魔力の供給源は接続したダーマ神殿なので魔力切れも起こすことがない。

 

「では、参りましょうか。人理のため、未来のために」

 

フォズは召喚された地点を離れ森の外を目指す。この地に召喚された意義を果たすために。

 

 


 

 

「Gruuuuuuu!」

 

「イオラ」

 

「GYAAAAAA!」

 

森を抜けたフォズは、街を探して草原を進んでいた。

 

「なるほど…この竜種たちがこの地が特異点である理由ですか…」

 

つい先程撃破し、地に落ちたワイバーンたちを見下ろす姿は一部の紳士(変態)に需要のありそうだったがそこは触れないでおこう。

 

「しかし街はどこにあるのか…おや?」

 

キャスタークラスで召喚されており、視力よりも魔力に頼ることの多いフォズにとってその僅かな揺らぎを捉えることは容易だった。

 

「新たなるサーヴァントの召喚…マスターは確認できないですし、私と同じでしょうか?」

 

少し離れた地点で彼女と同じく聖杯により召喚された抑止力の化身が現れたようで、それは独りフランスを彷徨っていたフォズの興味を引くのに十分だった。

 

「行ってみるとしましょうか――ッ!?」

 

しかし次に感知した気配にワクワクは焦りに変わる。

 

「先程の竜種の群れがあの方の方向に…!拙いですね」

 

そう考えたときにはもう体は動いていた。ダーマ神殿の大神官として、人を助けるのに躊躇はいらない。

 

「ピオラ!」

 

自身に補助魔法をかけて草原を駆ける。見えて来たときには旗を持った少女がワイバーンの群れ相手に一人で奮闘している姿だった。しかし、その少女は幼いフォズの姿が目に入ると叫ぶ。

 

「逃げてください!早く!」

 

フォズはその心に感激していた。自分のピンチでも、見ず知らずの誰かの心配をする。そんな高潔な人をここで失う訳にはいかないと思った。

 

「イオナズン!」

 

その瞬間、巨大な爆発が起こり、ワイバーンたちは跡形もなく消し飛んだ。予想だにしなかった現象に少女は驚愕の表情を浮かべる。

 

「ご心配には及びません。このように、私もサーヴァントなので」

 

「そう…でしたか。助けていただきありがとうございます。私はジャンヌ・ダルク、ルーラーのサーヴァントです」

 

「ジャンヌさんですか。よろしくお願いしますね」

 

「こちらこそよろしくお願いします!それと、貴女は…」

 

「あ、えぇと…」

 

ジャンヌに真名を尋ねられ、フォズは少し言いよどむ。これでも世界的に知られる物語の人物であるため少し気恥しいのだ。

 

「あ、いえ!真名は別に伝えなくてもいいんですよ!聖杯戦争では秘匿するものですし!」

 

「いえ、すみません…何分、有名になってしまっているので…少し気恥しくて…」

 

慌てるジャンヌにフォズは少し申し訳なさを感じていまい、心なしか帽子のとんがりをシュンとさせる。

 

「改めまして…ダーマ神殿の大神官、フォズです。キャスタークラスのサーヴァントです。よろしくお願いしますねジャンヌさん」

 

「フォズ…フォズ大神官ですか!?」

 

ジャンヌはかなりのビッグネームの登場に驚愕とワイバーンを退けた強さに納得をする。

 

「あぅ…そうです…そのフォズです。うぅ…恥ずかしい…」

 

フォズ自身は「エデンの戦士たち」に登場した当時より精神的には成長した状態で召喚されているので、お願いを断られ続けて泣いてしまったりした少女時代の過去は恥ずかしい過去となっているのだ。

 

「コホン。ジャンヌさん、よろしければ私と共に行動してくださいませんか?何分、この地について詳しくないので」

 

「私でよければ是非!」

 

「フフッ…ではよろしくお願いしますね?私のことはフォズと呼んでください」

 

「では、私のこともジャンヌと」

 

こうして二人の少女はフランスの地を歩いていく。

 

星見台の魔術師たちに出会うまであと少し…




漫画ではなくゲームの方を基準に大まかなストーリーを組んでいきます。

もちろん本編通りに進むとは限らないのですが、ね。

この世界における「ドラゴンクエスト」は世界観を共有した上で世界各地に伝わるよく似た物語群の総称であり西ヨーロッパ圏ではⅦ~Ⅸが伝説として伝わっています。なのでフォズ大神官にとっては知名度的にはホームですね。まぁある種の異世界なのですが。
それぞれのナンバリングや外伝は章となっており、フォズの例だと第七章「エデンの戦士たち」に登場する人物として伝わっています。

職業「大神官」については完全オリジナルです。
ダーマ神殿で登場時のフォズは強いけど特異点に出すならもう少し強化が欲しくて天地雷鳴士にしようとしたら『天地雷鳴士ってベホマラー使えないやん!フォズ大神官が全体回復できないとか解釈違いすぎる!』となって生やしました。DQWALKの大神官とは一切関係ないです。
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