学園銀河ヒッチハイク・マスター   作:ごまぬん。

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バースΔ-714・ミクノモノモス星

 

 ミクノモノモス星: ほとんど無害

 古くからマルチバースにおける交通の要衝として知られる、次元渋滞の中心地。

 炭鉱夫がタバコの吸い殻をぶちまけたような外観を裏切らず、大気中には常に黒い靄が漂っており、昼間でも薄暗い。だが、現地政府の公式発表によると、飛行機や次元航行艇の事故率は周辺銀河の平均を下回っている。

 地表の多くが未開拓の原野であり、生息する動植物は多様性に溢れ、観光客には『触らない・舐めない・話しかけない』の三原則が推奨される。

 ミクノモノモスの住民『純二次元人』は厚みを持たず、平面上にのみ暮らしている。酒場で出される『2Dビール』はその極度に薄っぺらい風味で有名。

 

 ───ルクスティウム書房刊『オムニバース・トラベラー』第2^276709版より

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 

 到着地の宇宙港にて、クソデカチャウチャウの毛の中に隠れてそそくさと脱出したあたしたちは、さっそくバースΔ-714・ミクノモノモス星に降り立った。

 

「じゃーね、チャウチャウくん。助かったよ」

 

「ボフッ」

 

 別れ際に小声でお礼を言うと、チャウチャウくんも小さく返事(?)をしてくれた。揺れるチェーンソー型の角がキュートだ。お尻から迸る電気も少し明るくなった気がする。

 

 さて、手元のスマホ──どうせ圏外だからと電源切ってたおかげで充電は残ってる──によれば、現在時刻は日本時間で午前10時頃。

 宇宙港で見た時計は……地球とは数学の文化が違ってて正確なところはわかんないんだけど、時計盤の針の位置と周囲の会話からして、まだ朝から昼の時間帯ではあると思う。

 

 けど───いや、なんじゃこの星!

 降り立った瞬間、黒い靄の漂う空気が肺にズシンとくる。薄暗くて、目が慣れるまでに若干時間がかかった。

 宇宙港はカルルラハル星と同様に最新設備っぽかったけど、そこから一歩出れば……なんか、アメリカの西部劇に出てくる古い町みたい。

 木造の酒場とかガタガタの看板とか、雰囲気はバッチリ。ただし、あちこちに散ってるエイリアンの姿には、どうにも統一感がない───つまり、この星の現地人らしきエイリアンが1人もいない。

 

「『純二次元人』ねぇ」

 

 ……いや、厳密には普通にいるらしいとは聞いた。

 ミクノモノモス星の住人……純二次元人は、その名前の通り厚みがない。完全に2次元、平面上の世界に生きている。そういうヤツらが、そこらの壁とか地面にペタッと張りついて生活してるんだって。わけがわからないよ。

 

 肩に乗ったことぬいが、やや心配そうな目でこっちを見た。

 あたしをちっちゃくデフォルメしたみたいな姿……カルルラハル星で急に変身した時はマジでビックリしたけど、一晩経ったらなんか慣れちゃった。ふふ……手前味噌にはなりますが、手のひらサイズでぴょこぴょこ動いてカワイイカワイイね……。

 でも、口開けてニッコリ笑うたびに、八重歯がチラッと見えるのだけは気になるなぁ。あたしの歯、周りにはこんな風に見えてるってことか……?

 

 ひとまず宝珠を握り直し、プロデューサーとおじいちゃんの指示を思い出す。

 あたしたちの最終目的地は『バースΩ-9999』───本当の名前は誰も知らず、“至天の奈落”という通称でのみ呼ばれる最果ての地……らしい。

 そこにワニャガを届けなきゃなんだけど、普通の次元航行艇では行けなくて、このミクノモノモス星で純二次元人の力を借りる必要があるんだとか。

 

「よーし───んじゃ、やりますか!」

 

 町をウロウロしながら、とりあえずそこらのエイリアンや異世界人に聞き込み。

 ことぬい、タコマダム、カルルラハル星人、脳みそエイリアン、クソデカチャウチャウと来てマルチバースの連中の変な格好にも慣れた。もうよほどの相手が来ない限り驚かないぞ。

 

 というわけでさっそく、青いスライムみたいなヤツに話しかけたら、プルプル震えながら「知らん! そんなヤバいとこ、関わりたくない!」ってドロドロ溶けて逃げられた。先にメタル斬りを叩き込んでおくべきだったかもしれない。

 次、骨だけの人体模型っぽい異世界人に聞いたら、「ガタガタ……さ、さぁ? そんな場所、見たことも聞いたこともねぇな」って全身バラバラになって走り去った。言われてみれば確かに目も耳もなかった。

 

 その後も宝珠がピカッと光って色んな人の言葉を翻訳してくれるけど、みんな似たりよったりの反応で情報ゼロ。

“至天の奈落”、一体どんだけヤバい場所なんだ。確かに『Ω-9999』とかいう小学生みたいな番地(?)の時点で相当に怪しいが……。

 

「ん?」

 

 すると、ことぬいが肩でピョンって跳ねて、ちっちゃい腕で町の外の方を指す。そっち行けってこと?

 う〜ん……町じゃ何も収穫ないし、まぁしょうがない。進むか─────手つかずの大自然が残る原野を─────。

 

「だんっだんっ取ったれナンバーワン♪ 指輪の光が示す方へ〜♫」

 

 カルルラハル星の騒動から一夜明け、あたしは未だにザナカドゥスの配達ボックスを後生大事に抱えていた。なんかドサクサに紛れて持ってきちゃったんだよね。

 中にはもちろんザナカドゥスと、カルルラハル星のレモネードみたいな川の水が入っていて……しかし、それももう底を突きつつある。

 ザナカドゥス、シェフに裏切られたトラウマはあるけど、実は腹ペコすぎて一口かじっちゃったのだ。うーん実にジューシーかつスパイシー、麻薬扱いされるのも頷ける。さすがあたしの作ったザナカドゥスだ。ことぬいも鼻でクンクン匂い嗅いで、よだれ垂らしそう。食いしん坊か〜?

 

「あーちょっと、ダメだって! これヤバいらしいんだから……いや、そっか。あたしらは平気なんだっけ」

 

 試しにことぬいに適当な切れ端をあげたら、パクッて食べて満足げに頷いている。やったぜパーフェクトコミュニケーション。

 ……しかし、やっぱり八重歯が気になる。あたしって本当にこんな歯並びしてんの? いやいやそんなわけないっしょ。謎だな……見た目にはめっちゃ癒されるんだけどな……。

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 

 ミクノモノモス星の荒野は果てしなかった。

 

 光るキノコがニョキニョキ生えてたり、目玉だらけの木がジロジロこっち見たり、B級ホラー映画のセットみたいだ。

 地面はゴツゴツした岩だらけで、歩くたびに靴がズリッと滑る。

 

「きゅ〜っ!!」

 

 するとことぬいが、急にピョンって肩から飛び降りて、何やら唸りながらデカいアザラシ形態に変身! 多少は見慣れたけどやっぱでけぇ。

 あと、なんでか青い血痕がベットリついたままだった。そういうのってフォームチェンジ挟んだら消えるのがお約束じゃない?

 ことぬいはもふもふの毛皮の下に隠れた口で、牙みたいな草をガジガジ噛みちぎって道を開けてくれる。……ただ、やっぱり食べてるにしては不自然な感じもする。むしろどっかに吸い込まれてるみたいなんだけど……。

 

「きゅっ、きゅっ、きゅっ。わふ!」

 

 ことぬいアザラシモード、何やら草の汁をズズッて吸い込み、ゴロゴロと転がり始める。

 ヤバい成分でも吸ったんじゃなかろうな? こちとらアイドル候補生やぞ、さすがにその手のスキャンダルはお断りだ。

 

「はぁ……ふぅ……」

 

 ───何時間も歩いて、足が棒みたいになってきた。

 ひたすら周囲の物体を食い散らかすことぬいに倣って、あたしも試しにキノコをちぎってみる……あっ、なんかピョンって跳ねて逃げやがった! そんなことある!?

 

「きゅっ、きゅっ。わふ〜」

 

 驚きつつも憤慨していたら、ことぬいに鼻で笑われた。たぶん。

 

「笑うなこのやろ〜! ちくしょー、こんな星すぐ出てってやるからな……!」

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 

 ヤバい。ミクノモノモス星はただでさえ黒い靄に包まれてるから気づくのが遅れたけれど、さっきからそれに輪をかけて周囲が暗くなりつつある。きっともうすぐ日が暮れて夜になるのだ。

 このまま荒野で過ごすのは非常にまずい。小さい頃、罪のないピクミンを大量に犠牲にしてしまったトラウマが蘇る。

 

「せ、せめて寝床〜……!」

 

 食糧も水も足りてないいま無駄に体力を使うわけにはいかないが、荒野のド真ん中で無防備な寝姿を晒す羽目になるよりはずっとマシだ。背に腹は代えられない。走れ藤田ことね。

 

 そんなこんなでとっとこ走っていると、地平線の上に小さな影が見えた。やった! ようやく次の町だ!

 あたしは若干歩調を緩め、目的地に向かって堂々と進み始める。後はもう目的地の方が来いって感じだ。

 

 実際来た。

 

「……あれ?」

 

 錯覚じゃない。明らかに黒い影が近づいてきてる。ドスドスってデカい足音まで聞こえた。

 

「「「「「ヒャッハ─────ッ!!」」」」」

 

 果たして現れましたるはサメみたいな厳ついお顔のエイリアン。それもなかなかの大所帯にござい。

 3メートル超えの巨体にギザギザの歯。そいつらがみんなドラクエの中盤でよく見る感じのカーブした剣とか、サイリウムよろしくやたらめったら光るナイフみたいなの持ってる。

 

「うわ、こいつら確か……!」

 

 えーと、なんだっけ? 町でチラッと聞いた噂の、危険な───あぁそうだ、宇宙海賊!

 名前はあのー、その……バロ……、バロなんとか? マルチバースの情勢とか全然知らないし聞き流してたけど、なんかヤバいヤツらが来てるって言われてた……ような……?

 リーダーっぽいデカいのが、唾を飛ばしながら吠える。口臭がきつい。

 

「おい、そこのチビ! 命が惜しけりゃ身包み置いてとっとと失せな!」

 

 今時こんな露骨に雑魚っぽい台詞吐く悪党いるんだ……。

 とはいえ、ここで本当に身包み置いて失せるバカはいない。

 

「えっとぉ───なんというか、ちょっと話せませんか? あたし、別に敵じゃないんですけど〜……」

 

「バハハハハハハ!! そうだな、敵ではねぇかもな!」

 

「俺たちバロディックは無敵の宇宙海賊だからよォ!」

 

「テメェは俺らの臨時ボーナスってとこだな! ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 

 む、ムカつく……! シンプルに……!

 

「きゅ〜っ!!」

 

「なんだァ? ハハッ、ブサイクなペットだな。ご主人たまが心配でちゅか〜?」

 

「面倒くせぇ、まとめて畳んじまえ!!」

 

 うげぇ! 最初から期待はしてなかったけど、やっぱこいつら話通じねー!

 交渉は決裂だ。元より、うちの口喧嘩担当は咲季か手毬と相場が決まっている。

 というわけで、いけっ! ことぬい!

 

「きゅー!」

 

 本当に何がどういう原理でそうなってるのかわかんないけど、ことぬいアザラシモードの毛皮は無敵だ。あのレーザーみたいなナイフも、時折飛んでくる光線銃のビームもまるで通用しない。

 襲い来るサメ頭やタコ足や全体的に何やらパルワールドめいた連中をちぎっては投げちぎっては投げ、もしもあたしが劉邦ならきっと国士無双の称号を与えている。

 

「ナイスだことぬい! その調子でやっちゃえ〜!」

 

 ───などと、調子の良い台詞を言っていられたのも最初だけのこと。

 

「きゅっ……きゅう……。わふ……」

 

 宇宙海賊───『バロディック』の数が、多い。本当に多い。10……いや20か30人くらい?

 ことぬい、囲まれて光線を浴びまくり……ついにドサッと倒れた! 自慢の毛皮が焦げてフラフラしてる……!

 

「ヤバいヤバいヤバいほんっとヤバいッ……!」

 

 あたしは逃げようとするけど、頭は真っ白だし足がガクガク震えて動かない。

 バロディックのリーダーがニヤニヤしながら近づいてきて、ゴツい手でガッとあたしの腕を掴んだ。

 

「ハハッ!! おい、こいつはいい値で売れるぞ! 見たこともない種族の、それもたぶん雌だ。奴隷商に連絡を入れておけ!」

 

 どどどどど奴隷商!? たぶん現代日本で生きてたら一生聞かない単語!

 頼みの綱のことぬいは───フラフラしながら立ち上がろうとして、ぬいぐるみモードに戻った。やっぱり小さいほうが低燃費なんだろうか。申し訳なさそうにこちらを見ている。いいんだよキミはそれで。

 

「離して!! やめろっ、この……!」

 

「ギャハハ! そう言われて正直にやめるバカがどこに……」

 

 ───刹那、海賊野郎の言葉が途切れた。

 

「あ?」

 

 連中の動きが不自然に止まる。

 そして、リーダーのデカい体が、地面にズブズブ沈み始めた。

 

「グアアァアァァ!! な、なんだこれ!?」

 

 ちょいちょいちょい今度は何が何で何の何!?

 他のヤツも、腕がグニャってなって「助けてくれ! 体が……!」って叫んだり、そこらの木の幹に影みたいに張りついて「ギャア! 動けねえ!」って喚いたり。バロディックの悲鳴が荒野に響きまくって、みんな次々と姿を消していく。ゲェーッオカルト&スプラッタホラー!

 

「…………。……ふえぇ……」

 

 ───すべてが終わった後、あたしはその場に力なくへたり込む他なかった。

 もぅマヂ無理・・・ちきぅ帰ろ。。。

 

【ヨー、お嬢ちゃん! 大丈夫か?】

 

 とか思ってたら、地面にスルスルと黒い文字が浮かんだ。隣にはドット絵みたいな人型のシルエットも生じている。

 次から次へと何だよぉおもおおおまたかよぉおぉぉおおおお!!

 

【災難だったナ! デモ、悪党どもハちゃんと片付けてやったゼ!】

 

 文字だけなのに異様なまでの気さくさが伝わってくる。とりあえずこいつらは無害……か……?

 というか、あれじゃん。地面に出てきたシルエットと文字って。そうか、じゃあこの人たちが───。

 

「純二次元人……!」

 

【オー!! イグザクトリィ!】

 

 ま、マジで『純粋な』『二次元の』人なんだ。

 宇宙すげえ……感動するほど奥深いし……。

 

「えっと───その、ありがとうございます! ほんっと助かりました……!」

 

 とりあえず挨拶だ。挨拶は実際大事。営業に臨むアイドルにとって、アイサツは神聖不可侵の行為。古事記にもそう書かれている。

 

「あの……いま、何が起きたんですか? ちょっと状況が把握できなくて……」

 

 純二次元人のシルエットがピョンピョン跳ねる。なんか楽しそう。

 推定リーダーっぽいヤツが、地面に文字を投影して答える。

 

【ハハ、ビックリしたカナ? ボクたちにとっては何モ難しいことはしてないヨ。厚みをゼロにしてやっただけサ!】

 

 厚みを……ゼロに……?

 

【とりあえず、すぐソコの町に来なヨ! ソッチでゆッくり話そうゼ!】

 

 意味はわかんないけど……とにかく、あたし、生きてる。よかった……よかった、本当に。

 荷物を握り直し、ことぬいを肩に乗せて立ち上がる。

 

 

 

◇ ◆ ◇ ◆

 

 

 

 地面をスルスルと進む純二次元人に連れられて次の町へ。ここもやはり西部劇風。

 けれど、さっきまで無人だと思ってた酒場や店の壁、地面、看板、至る所にドット絵風のシルエットがウジャウジャ。壁にペタッと張りついて、ピョンピョン跳ねたり、文字で『ヤァ!』『生きててよかったね :⁠-⁠)』などと書いてくる。

 

【お嬢ちゃん、落ち着いたカ? ミクノモノモスに来るヤツ、みんな事情アル! キミは何の御用かナ?】

 

「はい、落ち着きました。ありがとうございます。それでその───あたし、“至天の奈落”って場所に行きたいんです。バースΩ-9999への行き方、ご存知ですか?」

 

 バースΩ-9999、覚えやすい。変に中途半端な数字とか聞き慣れない固有名詞なんかよりよほどいい。

 

【至天の奈落!! 珍シィー。あんな場所、何もないゼ? ミクノモノモスにも何にもなイけどナ! ワハハ!】

 

「あ、行き方は知ってるんだ。それで……」

 

【次元航行艇は出てないネ。あソこは時間的にも空間的にも遠すぎるンだ……。正攻法で行こうトシたら、『猟犬』にいくら寿命を食ワせても通してくれないヨ】

 

 マジかよ。そんな僻地の離島みたいな……。

 

【デモデモ、俺たちなら案内してやれルぜ! こう見えて、時空間跳躍についちゃちょっとしたモンなンだ〜】

 

 えっそうなの? でも確かに、宇宙海賊をミンチにしたあの力は完全に人知を超えていた。人……もといエイリアンは見かけによらないものだ。

 

〈けど監督、至天の奈落はやっぱり遠いヨ〉

 

「わひゃあ!?」

 

 なんっ……、え!? 何だいまの!?

 あ、頭の中に声が───宝珠を使った通信の感覚とよく似てるけど、それとは少し違う……!

 

〈コラー!! 普通に話すノ禁止って前から言ってるデショ?〉

 

「そ……、それが普通なんすか」

 

〈……アァ!〉

 

【ごめんごめん、初めてミクノモノモスに来た人はみんな驚くからサ。身内以外の前ではこうしロっていつも言ってるンだけど、イヤ〜失敬失敬!】

 

 地球基準だとテレパシーで喋るのも床や壁に文字が浮かぶのも両方変なのだけれど、まぁエイリアンに言っても無駄だろうな。ここは多様性を尊重しよう。

 

【さて……至天の奈落だったネ。案内するのはモチロンいいけど、オイラたちにとってモあそこは厄介ナ場所だ。そこで───】

 

 また交換条件か? 命を助けてもらったし恩返しするのはやぶさかではないけど、今度こそテロリスト扱いは勘弁だぞ……!

 

【キミ、動画配信に興味あるカイ? ワシらの番組に出てくれよ!】

 

「……はい?」

 

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