闇サイトハンター   作:クライングフリーマン

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鮮魚売り場の前で、「立ち食い」やっている奴がいる。
「不衛生テロ」だ。
「加津子。」
「はい。」



43.終ってる青年

======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 

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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 

 

山並郁夫とは、俺のこと。

俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。

長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。

ところが、人生、思ったようにはいかない。

 

だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。

「影の正義の味方」になるのだ。

大文字伝子様の為に。

 

闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。

それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。

超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。

 

午前10時。あるスーパー。

俺は、「釜揚げしらす」食べたくて、また、買いにやってきた。

今日は、姉貴と一緒だ。

いやなもの見ちまった。

鮮魚売り場の前で、「立ち食い」やっている奴がいる。

「不衛生テロ」だ。

「加津子。」

「はい。」

「自転車置き場整理していた警備員に『迷惑行為してる客』がいる、って言ってきて。で、暫く入って来ないで。」

 

俺が、食べようとしている男の腕を掴んで離さないでいると、「試食だよ、試食。試食しないと美味しいかどうか判らない。」と言い出した。

鮮魚売り場主任も店長もやってきた。

俺は、仲間らしき男のスマホをロックアイスの間に挟んでおいた。

「ちょっと、NewTubeに投稿したかっただけだよ。」

その男の言葉に、仲間の男は、震え出した。

 

「どうしました?」

やってきたのは、高峰さんだ。

俺とはつーかーだ。

「不衛生テロです。」

「違いますよ、濡れ衣だ。訴えてやるぞ。こいつが無理矢理俺の腕を・・・。」

「無理矢理腕を?」

店長に教える女性達がいた。

ここのパートさんだ。開店前品だし専門の。

よく、テレビ局の人間が、「商品がありません。」なんて放送するが、開店と同時に商品が魔法のように並ぶ訳ではない。開店が9時なら、6時とか7時とかから準備するのだ。特に、生ものは、直前直後まで時間がかかる。

一般食品・お菓子・雑貨等はその後並べるのだ。

働いた経験の無い者には、想像が付かない「戦争」があるのだ。

「奥で、お話をうかがいましょう。」と、店長と高峰さんは、言った。

パートさんは、奴を撮影した。

顔には、食べていた証拠がある。

店内は原則撮影禁止だが、この場合はしょうがない。

仲間の男が逃げようとするので、俺はロックアイスからスマホを取り出し、奴の胸ポケットに放り込んだ。

売り場主任が、奴を警備員室に「連行」した。

 

買物を済ませ、俺は、加津子と共に車に乗った。

異常はない。草薙さんが手を回してくれたから、セキュリティーは万全だ。

万一、煽り運転などで危険が迫ったら、DDバッジか、長波ホイッスルを利用するように言われている。伝子様に。

「郁チャン、変装上手いね。知ってたの?警備員さん。」

「うん、お友達。」

「郁チャン、顔が広いのね。晩ご飯だけどさあ・・・。」

 

帰ったら、メールで報告しておこう、草薙さん経由で、伝子様に。

 

―完―

 

 

 

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